第六十八話 一晩中、忘れられない夜になるぐらい! 早朝に千雨が予想した通り、超包子の車両に戻ってきた頃には皆疲れ果てていた。 入園当初、ちょっとした騒ぎもあったが、その後は何事もなく。 と言ってもデジャブーランドなので、何処へ行ってもお祭り騒ぎであったが。 夢の国を堪能し、締めのパレードや打ち上げ花火を見て、そこで体力の限界であった。 普段は消灯時間が来ても、ぶうたれてなかなか自室にて寝ないというのに。 今夜ばかりは、もう気力、体力の限界とばかりに自ら寝室へと向かっていった。「先生、お休み。桜子に夜這いしにこないでよ。私達もいるんだし」「私はいいのに。だったら先生、一緒の部屋で寝よ。本番は駄目だけど、胸ぐらい触っていいよ」「桜子大胆、アキラ負けてらんない。脱ぐ、脱いで誘う!?」「裕奈、止めて。神多羅木先生とかもいるのに」 体力の限界ってなんだろうと思いもするが、半分以上目がとろんと意識が危うい。 特に恋に目覚めかけの桜子が、釘宮の台詞を発端にうりうりとまたパジャマ姿で胸を押し付けてくる。 やめなさいとデコピンで引き離しては釘宮に預けていると次である。 負けるなアキラとばかりに、明石や佐々木がアキラの背を押して抱きつかせてきた。「ほら、お前達もいいから寝ろ。明日からも旅は続くんだから、体調管理はしっかりと」「皆さん、続きはまた明日ですわ。班長の方々も」「くぅ、折角の教師×生徒ネタなのに体力が持たない。誰か、腐臭もしくはラヴ臭を」 ただし、あの早乙女でさえへろへろと、宮崎や夕映の手で部屋に放り込まれていた。 半修学旅行の四日目ともなり、やはり疲れも溜まっていたのかもしれない。 やっぱり最後はぶうぶうと、それでも部屋に向かって終身してくれただけましか。 テンションマックスの麻帆良祭でさえ三日、その三日を超えているのだ。 明日もまた移動時間が長い為、消灯の一時間前には大広間から生徒の姿は全て消えていた。 全員を部屋に押し込み、こちらからパネルを操作して強制消灯である。 それからようやく静かになったと田中さんを抜いた四人の引率者がやれやれと腰を下ろした。「明日でようやく半分だな。さすがにこう引率の連続だと俺達も疲れが来るな」「あらあら、それじゃあ後でマッサージしてあげますね」 明日以降の打ち合わせの途中で神多羅木が肩をゴキゴキ回し始めた。 彼は男子校の教師なので、女子中学生を相手にするのはなかなか骨が折れるのだろう。 それに加えて今日からはむつみの引率というか、エスコートも加わったのだ。 そんな神多羅木へと、むつみが甲斐甲斐しい台詞を投げかけつつ肩を預ける。「それじゃあ、今日は僕らも早めに寝ますか。明日でようやく折り返し。まだまだこの旅は続きますからね。体力、蓄えておきましょう」「そうだな、それじゃあ。お先に、むつみ行くぞ」「はい、神多羅木さん。むっくん、刀子さんもお休みなさい」 むつきの言葉を聞いて神多羅木が立ち上がり、むつみもその後についていく。 良い大人の二人、さらには結納直前と二人が向かう部屋は一つ。 どういうマッサージをする事やら、ちょっと微妙な気分のむつきであった。 自分で仕向けた部分はあるとは言え、むつみは初恋のお姉ちゃんなのだ。「むつき先生?」「いえ、なんでもないです」 どんな顔をしていた事か、刀子に心配そうに顔を覗きこまれてしまう。 そう答え、今の自分には愛する嫁達がいると心を奮い立たせる。 椎名や近衛、桜咲とまだちょっと増えるかもしれないが。 一応、こちらからアプローチをするつもりはなく、最低でも現状維持だ。「さて、僕らも寝ましょうか。刀子さんも、鳴れない中学生の引率で疲れているでしょ?」「いえ、体力には自信がありますから」 以前も聞いた台詞なのは良いが、何故そこでむつきのスーツの裾を掴むのか。 ちょっとうるっとした瞳には期待の二文字が浮かび、頬も少し赤い。 神多羅木とむつみが先に部屋に戻った為、大広間にいるのは二人だけだ。 別にこのまま自分達が一つの部屋に戻ったところで目撃者がいるわけでもなく。 いやしかし、椎名に告白された当日に、結婚する気のない相手とするのも。 俺の人間性は一体何処へ向かっているのか、誰か本当に教えて欲しい。「少し、僕の部屋で飲みますか?」「はい、お供させて貰います」 多少の苦悩は、ぱっと花開いた刀子の笑顔に比べれば小さなものなのか。 五年待たせる前に、お婿さん探してあげないとなと思いつつ。 内心に反して寄り添ってきた刀子の腰に手を回し抱き寄せたりと。 お互いに、今夜は燃え上がる気満々で、二人はむつきの部屋に消えていった。 二人はしばらく東北地方を通り過ぎた際に買い求めた日本酒を酌み交わしていた。 あまり広い部屋ではないのでベッドを椅子代わりに、触れ合う程に近くに座りながら。 お互いに体の隅々まで知る間柄なので、そこに遠慮はほとんどない。 刀子はむつきの手に触れたり肩に頭をあずけたり、むつきもさらさらの髪に触れたり肩を抱き寄せたり。 美砂達の若くて張りのある肌も良いが、歳を重ねた女盛りのムチッとした肌もまた良いものだ。 時々そ知らぬ顔で太股に触れても、怒られないのでさわさわとセクハラを続ける。 そんな行動に反して会話の内容は本当に取り留めのない、というかむつきの苦労話であった。 普段、A組の子らがどんなに騒がしいか、手に掛かるが可愛い生徒なのか。 刀子がちょっと嫉妬して触れた手を抓る程度には、むつきが生徒でのろけていた。 だからだろうか、刀子が少々強引に話題を変えたのは。「むつき先生は、乙姫さんとは小さな頃から?」 あまりに急な方向転換のため、ちょっとむつきは固まっていた。 酔いが適度に回り、思考が鈍っていた事もあるだろう。「姉ちゃんの家は特に兄弟が多かったんですけど、俺は一人っ子なんです。だから余計、姉ちゃんに懐いたんですかね。小さい頃は、カルガモの子供みたいに付いて回って」 ただしそれは、むつみの体の弱さと対するむつきの成長により変わっていった。「姉ちゃんが周りの子より体力的に遅れ始めて、言い方は悪いけど皆の遊びの足手纏いになり始めて。軽い苛めに合いかけた頃には、俺が姉ちゃんを守るんだって」 以前雪広にちらっと漏らしたが、むつみに可愛がられて色々と勘違いしていた。 自分は姉を守る為に生まれてきた特別な存在だとか、あとかめはめ波の練習も。 それこそやり過ぎるぐらいに喧嘩を繰り返し、殴り殴られ余計むつみを心配させ。 今にして思えば、あれは全くの逆効果だったのだろう。 そして高校に上がる前にむつみは東大受験の為に東京へ。 何一つ始まる事もなく、むつきの初恋は自然消滅していった。「姉ちゃん、今頃」 神多羅木の体の上か下か、そのどちらかでむつきの知らぬ声で鳴いているのか。 結婚する事に対する祝福の気持ちはあるのだが、何故か心中が微妙に煮え切らない。 そう思った時には自然と、涙がぽろっと落ちていた。「えっ、嘘マジで。ちょっとたんま、今のなし。やべ、止まらねえ」 若くて可愛い嫁が一杯いるくせに、それはないだろうと止まらぬ涙を拭い続ける。 次の瞬間、隣に居た刀子にその大きな胸の中へと抱き寄せられていた。 何も言わず語らず、ただむつきの涙を受け止めるように髪を梳いて撫でてくれる。 ちょっと昔の姉ちゃんに似てるかもと、むつきは涙を拭う事をやめた。 それから改めて、自分が涙を零した理由を考え思い至った。 今やっと、十数年越しにむつきの初恋は終わったのだと。 自然消滅したかに思えたそれは、ずっと心の奥底で仕舞われ眠っていただけ。 十数年、相変わらず自分を女々しいと思うが、どことなくすっきりもしてきた。「刀子さん、すみません。もう大丈夫です、ありがとうございました」「気が付いたら、抱き締めていました。セックス以外に。こういう、殿方の慰め方もあるんですね。もう少し、練習させていただいても?」「喜んで、こちらからお願いしたいぐらいです」 改めて、刀子が差し出した両手の間に、むつきは正面から抱きついた。 カッターシャツとブラ越しの少々の硬さはあるものの、少々だ。 豊満な胸に顔を受け止められては弾み、きゅっと抱き締められながら押し倒す。 二人重なり合ってベッドの上で少し弾んでは、求め合うように抱き締めあった。 夏場である事に加え、お酒を飲んだ後なので刀子の汗の匂いが香しい。 だが一日を過ごし酒を飲んだ汗の中に、僅かに漏れ出したのは女の匂いだ。 男を淫らに誘う、発情した女の匂い。 最近セックスを覚えたばかりで、刀子も熟れた体を持て余しているのだろう。 むつきの男としての体に、刀子の手が這って行く。 早く犯して、滅茶苦茶にしてとばかりに、むつきの下半身を弄ってくる。「刀子さんの匂いがする。年上だからかな、怒られるかもしれないけど。姉ちゃんと似た匂い。刀子さん、俺我慢できないかも」「むつき先生、お誘いに乗ったのは私です。いえ、むっくん。お姉ちゃんって呼んで? 今から私はむっくんのお姉ちゃんよ」「と、刀子さん……姉ちゃん、姉ちゃん!」 まさかのお姉ちゃんプレイに、一気にむつきの理性は振り切れた。 いくら美砂達が大人びていても年下である事には変わらない。 以前も美砂にお姉ちゃんプレイを持ちかけられたが断った事も。 今を逃したらこの先一生できないかもと、理性の方から今日だけだぞと許されたようだ。 ボタンが弾け飛ぶ程に強くカッターシャツを引っ張り、その豊満な胸を露にする。 黒いレースのブラに半分以上を覆われたその胸に顔を埋めていった。 そのまま夏の汗の匂いを胸いっぱいに吸い込み、ぐりぐりと顔を深く差し込んだ。 やがてこれ邪魔とばかりに、ブラを強引にずらしピンと経つ乳首にしゃぶりついた。「駄目よ、むっくん。私達、姉弟なのに」「そんなの関係ない。姉ちゃん、俺ずっと前から姉ちゃんの事が!」 こんなプレイもできるようにと、刀子の成長ぶりに関心する余裕すらなく。 むつきはもう必死に刀子の体を貪っていた。 過去に風俗で鍛えられたちょっと自慢の技巧も捨て去り、性欲の赴くままに。 もはやプレイに留まらず、まるで心中までも青臭い学生時代に戻ったようにだ。 好きだと言いながら相手を想わず不器用に相手の体を貪るだけ。 これで互いが本当にそういう年代なら、刀子を脅えさせただけだろうが互いに良い歳だ。 良い歳だからこそ、それが欲しかったとプレイを受け入れ喜んでいた。 タイトスカートを強引にまくり上げ、見えたのはストッキングの奥の黒い下着。 ブラジャー同様に、邪魔だとばかりにストッキングを破り去った。「姉ちゃん、セックス。セックスさせて、何時も勉強教えてくれるみたいに教えてよ」「駄目、むっくん。お口、お口でしてあげるから許して」「嫌だ、胸も。何時も、想像の中で揉んでオナニーしてた胸も使って!」 刀子もやや乱暴ながら、むつきに必死に求められ盛り上がっているようだ。 元より、桜咲の姉貴分と言う事があったからかもしれないが。 なかなかの姉プレイぶりで、むつきを誘ってくれていた。 むつきも自分のスーツを破り捨てる勢いで、ベルトを外して一気にトランクスまで下ろしていった。「解った、解ったから乱暴しないで」 言葉ではそう言いつつも、潤んだ瞳がもっと乱暴にと言っていた。「お胸でもしてあげる。お口でも、だからセックスは駄目。お姉ちゃんのいう事を聞いて?」「いいよ、ぱいずり。姉ちゃんのおっぱいで、孕ませてやる。姉ちゃんを孕ませて」「熱ぃ、むっくん落ち着いて。お姉ちゃんのお胸壊れちゃう」 刀子の体に跨り直して、黒いブラを半脱ぎにさせた胸の谷間に挿入させた。 大きな胸はブラの中に押し込められており、乳圧は十分であった。 柔らかな乳の弾力に挟まれながらも、愛液がない為に一物への刺激が強い。 それもむつきの先走り汁がとろとろ溢れるまでである。 まるで刀子自身が胸から愛液を流したように、胸が濡れてにちゃにちゃ音が鳴り始めた。「ああ、むっくんにお胸犯されてる。お姉ちゃんなのに、犯されてる」「姉ちゃん、口も。口も使って。ほら、谷間から俺のが出てくるだろ」「待って、慌てないで。こんな事、初めてで」「ほらこうやって、首伸ばして。舌も、ほら。ほら、舐めてよ」 もはやプレイなのか、むつきの本心なのか。 胸を犯しつつその頭に手を添え、舐めろ舐めろと腰を押し付ける。 刀子も必死に答えようと、自分の胸の谷間を裂く一物に舌を延ばしていた。 現れる一瞬を逃さないよう、むしろ亀のように引っ込まないでと切なげに。「うぅ、気持ち良い。出る、出すよ。姉ちゃんを汚すから、俺だけの姉ちゃん!」「今日だけ、今日だけだから。また明日から、普通の姉弟だからね。今日だけ、むっくんのものになってあげるから」「姉ちゃん、出るよ。姉ちゃん!」 強かに刀子の胸に股間を叩きつけた次の瞬間、むつきはありったけの想いを吐き出していた。 胸の谷間を裂いて現れた亀頭から、刀子の顔を目掛けて精液がほとばしった。 刀子もこれが欲しかったのとばかりに口を開けて受け止めてくれている。 だからむつきも、一滴も残さないつもりで射精し続けた。 口内のみならず、受け止めきれずに綺麗な顔も白濁で刀子が汚されていく。「顔にむっくんの熱いのが。むっくんが一杯、一杯出ましたね」 うっとりと呟いた刀子の言葉は、最後の方は素に戻っていた。 それに伴うように、むつきも頭が素に戻り始め少し動揺し始める。 やってしまったのはこの際良いとして、刀子をむつみに見立て犯したのだ。 こんな失礼な事はないと、顔が青ざめてさえいた。「むつき先生?」「す、すみません。つい、あの……俺とんでもない事を。そういうプレイだったけど、刀子さんを姉ちゃんに見立てて」 しどろもどろな謝罪にも、刀子は怒るどころか何を今さらと小さく笑っていた。 腹筋を使い上半身を起こし、むつきの頬にちゅっとキスをする。 少量とはいえ精飲した後だが頬なら構うまいと、目の前でにっこり笑った。「胸でされるのも気持ち良かったですよ。軽く一度、イってしまいました」「ほ、本当ですか。怒って」「ないです。先に始めたのは私ですよ。それより、続きどうされますか? むつき先生のお姉ちゃんでも、刀子さんでも構いませんが?」「刀子さん!」 なんでそんなに懐が深いのと、改めてむつきは刀子をベッドの上で押し倒した。 先程の問いの答えは、名前を叫んだ事で出ている。 刀子も喜んで押し倒されむつきを抱きしめ、早く犯してと足でも腰を掴み取った。「刀子さん、なんでもいう事を聞いてあげる。何して欲しい、どうされたい!?」「だったらけっ……いえ、滅茶苦茶に。思うが侭に朝まで犯してください。一晩中、忘れられない夜になるぐらい!」 一瞬、結婚してと言いかけた口を噤み、刀子はむつきのありったけを求めた。 一番最初に教えて貰ったのは、セックスは怖くないという事だった。 続いてその気持ち良さに虜になり、むつき自身を求めてしまった事も。 それは断られてしまったが、こうして今日また一つ教えて貰う事ができた。 貪りあうだけでなく、気落ちした男を奮い立たせる事も出来るのだと。 離婚の原因はセックスレスだけでなく、思いやりが足りなかったかとちょっとだけ自覚もできた。 様々な事をむつきに教えられ、もうこれ以上は頼れない。 ならば後は、むつきが望むようにこの熟れた体で恩返しをするしかなかった。 もちろん、恩返しと共に自分も乱れる事が出来れば、お互いの為でもある。「いいよ、朝まで。皆が起きて来るまで、ずっとしてよう」「むつき先生の匂いが体中に染み付くまで。刹那やお嬢様になんでって聞かれるぐらい」 もう言葉を紡ぐ事すらもどかしいとばかりに、むつきは刀子の唇をふさいだ。 精飲も多少の事なので、唇を割って舌を伸ばして唾液を交換し合う。 その間に余計なものはと、刀子がむつきのスーツの残りを脱がしに掛かった。 上着からカッターシャツのボタンまで、喘ぎながらも一つずつ。 むつきも刀子のスーツを脱がし始め、お互いに下着一枚のみの姿に成り果てた。 スーツは纏めてベッドの外へと蹴り落とし、これでもう何もないと絡み合う。「刀子さんのおっぱい。乳首コリコリになってるよ、ほら」「もっとくりくりして。おめこも、うちのおめこも弄って。早く犯して!」 最大限までに気分が盛り上がり、ついに刀子が生来の京都弁を口にしだした。 言われるままに片手を下腹部に伸ばしてみれば、何もいう事はなかった。 割れ目から飛び出すラビアまでも、朝露に濡れたように愛液で濡れている。 早く犯してという言葉に偽りはなく、むつきを待っていた。 もう我慢できないと、愛撫もそこそこにむつきは、一物での狙いを定める。「犯すよ、一晩中。刀子さんの中に!」「来た、これ。これが欲しかったえ。むつき先生のおちんぽ!」 下腹部からむつきに一気に貫かれ、苦しむどころか嬌声さえあげて刀子が喜んだ。 貫かれた秘部もより愛液の量を増して、むつきとの結合をスムーズにさせている。 挿入したむつきも、私を孕ませてとうねる膣内に思い切り歯を食い縛っていた。 体の芯から刀子はむつきを、その精までも求めてきている。 これはうっかりしていると、中途半端なままで射精しかねない。 意識を分散させて気分を抑制しろとばかりに、さらにキスに夢中に。 両手もゆさゆさ揺れる胸において、乳首が取れるほどに揉みしだき形を変えた。「ぐぅ、刀子さんの中が気持ち良過ぎる。直ぐに出ちゃいそうだ」「遠慮せんといて。一晩中やから、射精しながらうちを犯せばええやんか!」 その発想はなかったと、一瞬むつきの気が緩んだ時であった。 我慢の文字が取れ去り、射精をしながらむつきが腰を振って刀子を突き上げた。「お腹の中に、今度はお腹にむつき先生がぁ!」「腰止まらない、俺本当に。射精しながら、刀子さんを犯してる!」 欲しかったものを欲しかった場所に貰え、刀子も抱きしめる力が緩んでいた。 今ならとむつきも挿入しながら、刀子の足を掴んで曲げては体を一回転。 刀子のつま先でうっかり胸の上を擦ってしまったが、それぐらいはご愛嬌。 うつ伏せの格好にさせて、背中の上から刀子に覆いかぶさっていった。「捩じ、うちのおめこ捩じれ」「捩じれやしないよ、刀子さん。ほら、続き続き」 挿入されながら体を回転させられ、未知の感覚に刀子は心を奪われていた。 うわ言のように捩じれたと呟き、半失神状態。 直前に射精され意識を飛ばしかけていた所なので尚更だろう。 にも関わらず、むつきは休む間を与える事なく、今度は後ろから犯し始めた。 胸同様に、熟れきった安産型のお尻を思うがまま腰でたたき上げる。 ほんの少し、美砂達も何れこんな尻で我が子を産むのかとも思ったが。 姉ちゃんに続き恋人達に見立てては、もうむつきの心の方がもたないので追い出す。 今抱いているのは同僚の刀子さんと、別の意味で心がくじけそうにもなったが我慢だ。 さらば俺のまともな人間性と、刀子以外は全てを捨て去り腰を時計の様に回す。「刀子さんの中、愛液と精液でぐしょぐしょ。ほら、聞こえる?」「いやらしい音、うちのおめこいやらしい」 蜜壷と化した膣内を竿でかき回し、溢れる愛液をぐちゃぐちゃと鳴らす。 本来順番的には、挿入前に指でソレをして愛撫とするのだが。 もはやそんなものはどうでもよかった。 刀子も自分のいやらしさを恥じるでもなく、もっとと腰を振ってくれている。 ああ、そう言えばとそこで不意に最後の授業を忘れていた事を思い出した。「刀子さん、女の子にもおちんちんがあるって知ってました?」「え?」 ベッドとお腹の隙間に腕を差込み腰を浮かせ、結合部の前面へと手を伸ばしていった。 そんなものあるわけと、表情は見えないが声の調子から刀子が困惑しているのが解る。 多少手探りとなったが、むつきは女の子のおちんちんと言ったそれを探り当てた。 美砂達と違い、年齢もあって皮も随分と向きやすい。「ぁっ、ぁぅ!」 前置きなくむつきがクリトリスの皮をむくと、刀子の腰が跳ねた。 両手はベッドのシーツをこれでもかと掴み、必死に快楽の刺激を受け流そうとしている。 これまで何度も刀子を抱いては来たが、この愛撫は始めての事だ。 今までにない痛烈とも言える刺激に、跳ねた腰はへなへなと落ちていく。「むつき先生、今の。すみません、一人で少しイってしまいました」「良いですよ、何度でも。倒れるまでしてあげますから」「待って、強い。強すぎます!」 もはやどちらが素なのか。 皮を剥かれたクリトリスを連続で指で弾かれ、刀子は標準語に戻っていた。 時に指の爪でかりかりと引っかいたりするたびに、刀子の腰が暴れていく。 すると当然、現在は挿入中の為にそちらの快楽も。 今や何をしても何処を向いても快楽しか与えられず、刀子は快楽に浸る暇もない。 さらに女の子のおちんちんを苛めるのは右手の恋人に任せ、左手は胸へ。 こちらも勃起中の乳首をこねこねと、刀子の全ての快楽地点を同時に苛める。「ほら、もっともっと教えてあげます。セックスの凄さを」「凄い、凄すぎりゅ。先生、むつき先生。もっとしてぇっ!」 むつきに組み伏せられながら、体中を弄り倒され刀子が乱れる。 これが普段、男子校高校生のみならず卒業し大学生、社会人となった彼らの憧れの女子教師のもう一つの姿であった。 クールビューティ、寡黙な美女、それらの賞賛は全て上っ面の事だ。 誰が知る、刀子がベッドの上ではここまで乱れると。 実はセックス大好き、しかも激しいのがお好みの淫らな女性なんだと。 今も変わらず、膣内はぐねぐねうねり次なる射精を求めてむつきを締め付けていた。「刀子さん、あれだけ注いでまだ精子欲しいんですか?」「欲しいの、むつき先生の精子欲しいんやえ。うちのおめこ真っ白にまるまで、注いで!」「分かりました。溺れるぐらい、注いで上げますよ」 三回目、いやもう四回目か、むつきが刀子の膣奥深くで射精した。 子宮の口にぴったりと亀頭の鈴口をあわせて中までしっかり犯しつくしていく。 次の旦那ができるまで、ここは俺のものだとマーキングも欠かさない。 ぬりぬりと、熟れきった刀子の肉体に自分の匂いを残していった。「びゅっびゅって来た。おめこの奥に。もっと、もっとぉ!」「ほら、次行きますよ!」 まだ足りないと体を捻って手を伸ばされた為、その手をとった。 両手を後ろに引っ張り中腰で無理矢理上半身だけ立たせ、奥を突き上げる。 馬の手綱のように腕を操り、引き寄せるように引っ張っては逆に腰を打ちつけた。 あれだけ綺麗に敷かれたシーツも、今は見る影もなく。 ぐしゃぐしゃになり、二人の体液で汚れ、今またその体液が無残にも降り注ぐ。「刀子さん、夜明けまで後何回できると思います。まだまだ、俺はいけますよ」「何回でも、うちのおめこが壊れるまで!」 なら遠慮なくと、普段嫁にはあまり見せない遠慮のない攻めを始めた。 大人の女だからこそ受け入れられる男の本気で今日もむつきは絶倫振りを発揮する事になる。 きっと次の刀子の旦那は、毎晩激しく求められるのだろうが。 頑張れ、そうとしか未来の刀子の旦那に送れる言葉はむつきは持たなかった。 -後書き-ども、えなりんです。今回、うわぁってなる人がいるかもです。姉弟プレイ、まさかの刀子再びですよ。もう何度か、刀子回あります。それでは次回は土曜日です。 → 再来週、次に延期します。