第七十六話 今夜はまだまだ続くぞ。覚悟は良いか? 自分の為に用意された自室に引きずり込まれたむつきはというと。 刀子とアタナシアが暴れたせいで、滅茶苦茶にされた布団の上で正座していた。 別にそうしろと言われたわけではないのだが、そうせずにはいられなかった。 何しろ現在、三人の美女が自分の頭越しに腕を組み互いを威圧するようにメンチを切りあっているのだ。 最近、椎名や古に迫られお腹が痛い事も多々あったが。 全然楽、現状を思えば平気へっちゃら生温いとさえ言えた。「さて、賞品はむつきとして掛け金は互いの命で良いか?」「退魔は神鳴流の仕事、貴方の命でその依頼受けてもよろしいですよ?」「はんっ、西と東の決着。今ここでつけようやないか、そっちの西洋鬼も纏めて」 賞品というか、景品なのではないのだろうか。 一体どうしてこうなった、何が悪かったと思いだすまでもなく自分だった。 まな板の上の鯉、そんな言葉をこんな状況で心で理解したくはなかった。 せめてもの反抗は、可愛いお嫁さん達を心でそっと思い出し涙する事だけだ。 ごめんなさい、もうしません。 明日は精一杯可愛がらせていただきます、それはもう大奉仕大会です。「むつきがいる以上、アレはなしだ。使って良いのは己の拳のみ」「神鳴流は無手でも十分に戦えます。拳もまた武器の一つ」「うっ、うちが一気に不利に。けれど、恥を掻き捨てられるのは今日だけ」 アレとは謎だが、ついに三人がボキボキと拳を鳴らすまでに。 もう震えている場合ではない、何か何かを言わねば。 それだせ、やれだせと頭を捻り出てきたのは、「あ、あの。皆美人なんだから仲良く、えっと。ね、楽しくやろうよ。そうだ、麻雀。麻雀でもして親睦を、大人の親睦を!」 ああ、大学時代の悪友達とは違うのだ。 一体俺は何を言っているのか、もう駄目だ、お終いだと嘆いたのも少しの間だった。 思いのほか、むつきの提案は好意的に受け入れられそうであった。「確かに、ここで暴れてはむつきが死にかねん。これ以上部屋が荒れても、ムードもへったくれもない。折角の京都なのに。ならばここは体力ではなく、知力と運で勝負だ」「文武両道、これでも教師よ私は。勝てるかしら、万年中学生と、中卒に」「中卒、刀子言ったらあかん事をあんたは言いましたえ。昼間の決着つけたろか」 以前ヒートアップしたままだが、断然方向は良い方向に流れ出した ボキボキ鳴らされていた手は納められ、メンチを切るだけに。 ちょっと刀子は言いすぎだが、それでも胃痛はかなり柔らかく。 良かった、このまま夜を明かして何事もなくと油断したのが不味かった。「折角美女が三人もいるんだから、ここは一つ脱衣麻雀でもなんて」 いやあ、良かった良かったと笑っていられたのもそこまでだ。「そうか、そういう提案だったのか。よし、砲銃した奴は脱がしていくぞ。一枚一枚、爪を」「なら、私は皮を。安心して、血は出ないわ。風が染みるけど」「ちまちませんと、肉や肉いこうやないの」「ちょっとぉッ! なに怖い発言してるんですか!」 もはや、どうあっても思考が刀傷沙汰というか、修羅場一直線である。「ええい、うるさい奴め。だいたい、私はベビードールだぞ。一枚脱いで終わりだ」 ちらっと見上げたアタナシアは、シースルーの紫色のベビードール。 豊満な胸も薄い布の中で窮屈そうで、私を解き放ってと語りかけてくるようだ。「言われて見れば、私も浴衣一枚ですね」 対する刀子は、近衛家が用意してくれたであろう浴衣一枚でノーブラなのか胸の谷間はバッチリである。「うちは着物やけど、一枚みたいなもんや」「俺も浴衣一枚」 千草やむつき自身は今更であり、事後であるため、着崩れ放題。 そもそも成り立たねえぞと三対の視線にさらされ、キュッとむつきが肩を竦めた。 竦めたがここで意見を引っ込めてしまえば、後は三人の美女のキャットファイトだ。 それだけでも大変なのに、ここは近衛の実家である。 生徒はおろか、保護者である近衛の父までも露見してしまったら。 しかも、学園長の親族、むつきの教師としての信用は失墜も失墜だ。「分かった、俺も男だ。俺が砲銃したら一回いかせてやる。トンだら一発。これでどうだ!」「よし、さっさとそれぐらい言え。それでこそ、男だ。茶々丸」 パチンっとアタナシアが指を鳴らすと、むつきが引きずり込まれてきた障子が開く。 これまた浴衣姿の絡繰が正座しており、スッと部屋の中に雀牌が入った鞄を置いた。 それから何も言わず退室しようとした彼女を慌てて止めたのはむつきだ。 当たり前だ、生徒がすぐ傍でこのやり取りを聞いていたなど思いもしなかった。 匍匐前進も辞さない低姿勢で駆けより、半分泣きそうになりながら懇願する。「絡繰、頼む。誰にも言わないで、お願い」「では、ひかげ荘に帰った時に。あの、またネジを」 無視されると思いきや、物凄く意外なお願い、または脅迫をされてしまった。「お前、この状況分かってる」「分かっているからこそ、お願いしたのですが? 現状、先生は私の願いを断れないと判断しました。もしや、違いましたか?」 悪魔かっと言いたいが、確かに断れる状況でもなく。 もう生徒に手を出す流れは止められないのかと、色々諦めそうにもなった。 そんなむつきの心境も知らず、お三方はコタツテーブルにマットを広げジャラジャラと。 席順も勝手に決めて洗牌中だ。「おい、むつき。さっさと座れ。始めるぞ」「良い牌使ってるわね。象牙?」「麻雀ね。協会に入って直ぐ、先輩らに洗礼受けたのを思い出しますえ」 自分から言い出した事だが、何この状況と言わざるを得ない。 アタナシアの対面、左手に刀子を、右手に千草という席順でむつきも座った。 洗牌中にあからさまに手でも握られると思ったが。 そういう抜け駆けも得には発生せず、されど三人とも表情は真剣で。 先程はああ思ったが、なあなあはいけないなと心に秘めた。 アタナシアともそろそろ、自分達がどういう関係なのか決着をつけるべきだ。 刀子は改めてお婿さん探しを、千草が一番困るが取れる限りの責任を。 カチャカチャ牌を並べては積み上げ、とりあえずむつきが最初にサイコロを振った。「自九で俺が親か。んじゃ、もう一回振るぞ」 頷かれたので再度サイコロを振ると左八で、刀子が積み上げた牌からだ。 まずはむつきからと、牌を拾っていく。 親なのでむつきは十四牌、字牌は中と東。 東場で親なので易々と東は捨てられず、中も少しだけ様子見で持つとして。 ドラはピンフの四、必要ないのはと。「ちょっと待ってね」 またしても頷かれただけで、誰も声を出さない事に少々違和感が。 牌を並べるので忙しいのだろうと勝手に自己解釈をして、選んだ。 結局、どの牌も全くいらないものがなく、仕方なく中を切った。 その次の瞬間、むつき以外の三人が同時に牌を倒した。「ロン、地和。国士無双。ダブル役満」「ロン、地和。国士無双。ダブル役満」「ロン、地和。国士無双。ダブル役満」 三人同時、もう馬鹿じゃないだろうか。「貴様ら、積み込んだな?」「なんの事かしら。貴方達こそ。ここで使うとか」「積み込み言うたら、刀子あんさんが積み込んだ牌やえ?」「お前ら、平然ともう全然判らなかったけど。いい加減にしろ!」 再三のメンチ切りに、むしろ俺がとむつきがキレた。 世間一般的に、誰が悪いと聞いたら節操のないむつきなのかもしれない。 特に刀子に対しては結婚しないと明言しつつ、何度も何度もその体を楽しんできた。 それでも、それなりに修羅場回避に色々考えたのにこれはないだろう。 むつきを弾劾しても良い、ののしっても良い。 けれど、和やかにしようとしたゲームでずるをするな、良い大人が。 もうどうにでもなれという心中を現すように、むつきはコタツをひっくり返して立ち上がる。 流石にキレたむつきに眼を丸くしているアタナシア達にまくし立てた。「ああ、もう。あのさ、大前提として悪いのは俺だ。節操なく、全員抱いたからね。けどさ、それでも喧嘩して欲しくないから仲良くしようって。それで、それなのに」 ちょっぴり涙が滲んだが、そんな場合じゃねえと自分で拭い。 やっぱり、横恋慕し合いながら和気藹々と出来るお嫁さん達が一番特別なんだと思った。 耐えられん、普通のこんな修羅場には耐えられん。「良いか、これから罰符を貰う。嫌なら出てけ。いいな、返事は!」 慌ててアタナシア達がはいと返すが、直ぐにアレッと小首を傾げも。 結局むつきはぶち切れてはいるのだが、結局これは三人が望んだ事ではないかと。 もちろん、二人きりが最上ではあるのだが。 むつきが胡坐をかいたまま、浴衣を捲くったところでおおっと身を乗り出した。 まだ半立ちですらないが、それが欲しいとばかりに。 そしてここは一時休戦だとばかりに、お互い見合って頷いた。「刀子さんと千草さんは舐めて。アタナシア、こっちに来い」「吹っ切れたか。妙に強、きっわ」 主導権だけはと言い募ろうとしたアタナシアの手を引いて強引に抱き寄せた。 もう聞きませんとばかりに、その唇にしゃぶりつき手折る程に腰を引き寄せる。 最初は驚いていたアタナシアも、唾液の交換が始まった頃には自分から身を任せていた。 それにほか二人はフェラで自分がキスと、その格差に自尊心が満たされたのもある。 元々、刀子と張り合ってはいても、抱いて貰えるなら人数はそこまで気にしないのだ。 キスの最中に頭を撫でられ、もう一つの名が示すとおり猫と化す。 奉仕はこちらからとばかりに、猫の様にむつきの唇から頬と舐め始めた。 可愛い可愛いと撫でたむつきは、ちらりと横目で刀子と千草に命令する。 下品に表現するならしゃぶれと目で命令された二人は、少しの戸惑いの後に互いを見合っていた。「年下の可愛い彼氏が私に夢中やて?」「もう何も言わないで、千草。同じ穴のムジナよ」 千草に突っ込まれ、いざ別の男性を紹介された時に離れられるのか。 ちょっと心配になりつつも、今日限りと心を決めて、本当にこれが最後と四つん這いに。 特にアタナシアと千草には負けるかと、むつきの胡坐に顔を寄せた。 何度貫かれたか分からない垂れている一物を手に取り、早くと扱きながら促がすように舐め上げる。 すると直ぐに真横から千草も参戦してきて、旧知の間柄ながら同じ男の一物を舐った。「うっ、気持ち良い。二人共、特に刀子さん。上手になったね」 そう言われ頭を撫でられた刀子が、ビクッと体を震わせた。 イッたわけではないのだが、言い知れぬ優越感というか満足感が胸を襲う。 淫らな行為を複数でしている常識外の事だが、それでもだ。「むつき先生、手でして貰えますか?」「俺ばっかりじゃ悪いですから」 刀子の浴衣を手で撫でるように遡り、突き上げる形となったお尻へ手を伸ばす。 ちょっと腕が辛いが、肉付きの良い丸みを帯びたお尻を浴衣越しでしっかりと楽しみ。 浴衣の裾を爪に引っ掛けまくり、何度かまくりあげ露となったお尻に直接触れる。 最初からそのつもりだったので下着はない。 何処かなっとお尻を辿ると、お尻の穴に触れそうになってまた刀子がビクッと。 ちょっと面白いと思っていると、当然ながらアタナシアと千草が面白くないっと抗議である。「乙姫はん、うちも。刀子みたいに」「しまっ、私とした事が出遅れただと」「了解、ちょっと待ってね。アタナシアはキスしてるからお預け。けど、最初にシテあげるから」 しまったそっちがと、逆に千草がしまったという顔をしたりもしたが。 出来るだけ全員可愛がってあげようと、むつきは下半身以外の全てを使っていた。 両手はもちろん、刀子と千草のむちむちのお尻をなで上げ、いずれは秘部へ。 既に一回戦してきた千草は十分に愛液と精液で濡れそぼっていた。 また後でねっと精液を掻き出すように割れ目を開いては弄りあげる。 対する刀子はまだ濡れ初めで、丹念に膣穴をちょいちょいと刺激する所から。 条件反射とでも言うべきか、直ぐにむつきを受け入れる準備が刀子も始まった。 両腕共にピンと伸ばしているので体勢は辛いが、二人の京美人の穴比べである。 剣道で良く運動をするせいか刀子の方が締まりは強いがやや硬め。 もちろん、千草が一回しているからという事もあるが、ぐねぐねと良く指からさえ射精を促がそうと忙しく舐っていた。「ふふっ、むつき悪い顔をするようになったな。ほら、私も良く見てくれ」「アタナシアの事はいつも見てる。凄く綺麗な色、今日も追い出してやるからな」「それはもう良い。良いんだ、むつき」 目の前、刀子や千草を跨ぐようにアタナシアが足を開いてむつきの前に立った。 そして同じ金糸の陰毛から続く割れ目を自分で開いて見せてくれた。 白い、京美人とはまた違う西洋人らしい白い肌。 開かれた割れ目の桃色が良く際立ち、愛液もあいまり甘い匂いでむつきをさそった。 花弁の甘露はいかにと、小陰唇を舌で舐め上げ愛液をすくい取る。「さすがに、ちょっと恥ずかしいな。ぁっ」「可愛い花びら。可愛いよ、アタナシア」 珍しく頬を赤らめながら、アタナシアはそっとむつきの頭を両手で撫でた。 と言うのはカモフラージュで、もっとと自分の陰部にむつきの顔を押し付けたのだ。 もっと花弁を舐めて、その奥までと腰を振りながら。 むつきも多少強引な所作に嫌な顔一つせず舌を使い花弁を弄び、その奥の穴も。 直接蜜を吸うように唇を膣口に押し付け、唇と下の唇同士でキスをして啜った。「んぅ、もっと。むつき、もっと吸って。ぁっ、ぁぅ。良い、むつき!」「アタナシア、もっと名前を呼んでくれ。二人ももう少し頑張って」 アタナシアに夢中な間もちゃんと一物を愛撫してくれた二人も忘れない。 頭は撫でてあげられないので、忘れてないよと膣に指をずぶりと埋めていった。 刀子も多少こなれてきており、良く染み出す愛液を絡め指を舐ってくれている。 だが三人、それも全員がちゃんとした大人を相手にするとなるとのんびりはしていられない。 特に刀子は女性ながら体力自慢だし、アタナシアも結構欲張りだ。 行きずりの関係ながら、即座に二回戦へとむつきの部屋についてきた千草も大概である。「二人共、ありがとう。それじゃあ、三人とも四つん這いで向こうを向こうか」「という事は、良くあるアレやろか」「なによそれ。良くって何であるのよ」 いかん口が滑ったとそっぽを向いた千草は、官能小説か何かだろうか。 教えなさいよとちょっと昔を思い出し、年頃の頃のようにじゃれ付く二人を邪魔するのは悪いが。「むつき、もっと舐めれくれ。もっと愛して」「最初に愛してあげるから、ちょっとだけ我慢。ほら、良い子だから」 我が侭を言う様子は妹そっくりだと思いつつ、その妹にするように頭を撫でながらちょっとだけ体を押した。 前に倒れペタンと両手をつかせたアタナシアのお尻を掴んだ。 もっと上げてと突き上げさせ、今愛してあげるからと濡れそぼった割れ目をなぞる。 一物は刀子と千草のおかげで準備万端。 入れる前から二人の唾液で黒光りしており、その貢献者二人も四つん這いに。 こちらはアタナシアと違い自分から、続きを急かすように腰を上げてくれた。 成熟した女性の丸く大きなお尻がそれも三つ。 壮観ですとちょっとだけ拝んでから、両脇には手を伸ばして愛撫の続きだ。「んっ、指が深い。もっと太いの、むつき先生のおちんちん」「かつての親友の乱れ姿を見るとか。うちの人生もわからんもんですえ」「私が先だ。むつき、はやく。焦らすなど、生意気だぞ」 ちょっとしみじみした千草も、何処かで諦めたようにお尻をふりふり。 分かっていますよとそのお尻を撫でてから、むつきは正面を向いた。 アタナシアのお尻、その割れ目に亀頭を添えて膣口を弄ると一気にいった。 パンッとアタナシアのお尻をたたき上げ、よりお尻を高く突き上げた。「んぁっ。ば、ばか、もっと優しく。何時もみたいに、優しく撫でるみたいに」「エヴァにはしてるけど、そんなにアタナシアを撫でた事あったっけ? じゃあ、優しく。ほら、ぐりぐり」「そこ、撫でる所違っ。ぁぅ、良い。むつき、もっと!」 頭ではなく子宮口を亀頭でぐりぐりとちょっと乱暴になで上げた 最初は抗議しようとしたアタナシアも途端にへなへなと力を失いへたり込んだ。 口元はちょっとへの字口に悔しそうだが、抗えはしないらしい。 乱れた布団のシーツを両手で必死に掴み、更に快感を得ようと腰を振っていた。「エヴ、アタナシア。はやく代わりなさい、むつき先生。私、次は私に」「止めろ、横から押すな。ぐりって、んぅ。ぁっ、むつき。くぅぁっ、ぁん」「まあ、先にしてもろてるし。乙姫はん、うちの事も忘れんといてな」「順番、順番にね。ほら、今はアタナシアの番」 両手は刀子と千草の秘部を弄りながら、ちょっとだけ優遇してアタナシアを可愛がる。 ふりふりと振られる腰にあわせ、ぐいっぐいっと腰を上げさせるように突き上げた。 ちょっとだけ低い体温を示すように、夏にはありがたく膣内も少し温かい程度。 アタナシアの中なんだなっと改めて教えられつつ、しっかりと味わった。「むつき、ちょっとイキそう。まだイカないが、ちょっとだけだ」「何その強がり。夜明けまで付き合うよ。ほら、遠慮しないでいいから」「そ、そんなに突き上げるな。んぅぁ、んぅっ」「アタナシアがイカないと、俺が先にイッちゃうぞ」 そう言うと待って待ってと制止の声がアタナシアから上がった。「イク、本当は凄いイキそう。むつき、イク。イクぅ」「アタナシア、俺もイクぞ。アタナシアッ!」「むつき、好き。大好きィッ!」「ア、アタナシア!」 思わぬアタナシアの告白に、いや順番はもの凄く逆なのだが。 記憶が確かなら初めてのその言葉に、一気にむつきの中の臨界点が来た。 一際ゴツンっとアタナシアの子宮口をたたき上げ、その奥へと強引にこじ開ける。 後は生物の本能に従うままに、アタナシアの子宮内へと溢れるほどに射精した。 びたびたと子宮の壁を精液で叩いては、だらりと滴らせていく。 アタナシアもそれが分かるのか、腰を横ではなく後ろに押してくる。 もっと奥に深くまでと、膣壁もさらなる射精を促がしてきていた。「いひぃ、むつき。イグぅ。温かい、むつきが一杯」「アタナシア、俺も好きだよ。愛してる!」「私も、好きぃ!」 愛しているその一言が一番大きなトリガーであった。 半分涎を垂らし、シーツを濡らしながらアタナシアが大きく体を震わせていた。 ぶるぶると小刻みに震える体はさらなる射精を促がすシグナルか。 お腹一杯精液を飲まされ、やがて満足気に吐息を漏らしながらへたり込んだ。「ふぅ、はぅ……ぁっ、ばか。ぬりぬりするな」「イッた直後は敏感だから、気持ち良いだろ。ほら、アタナシア」「本当に、ばか」 止めてとは決して言わないアタナシアの中にマーキングを施していく。 それから小休憩とばかりに、くてりとしたアタナシアにはシーツをかけて。 次はと幸せそうなアタナシアを羨ましそうに見ていた刀子のお尻を掴んだ。 ただし、そこで少しストップが。「むつき先生、前から。お願いしても宜しいですか?」「俺は良いけど、それだと千草さんの愛撫が」「気にせんといて。こうすれば、全部解決ですえ?」「ちょっと、千草ぁっ。むつ……」 刀子の上に千草が跨り、京美人の二段重ねが出来上がった瞬間、我慢できなかった。 アタナシアの時よりも一気に、刀子のみならず千草のお尻もたたき上げていた。 音にして言うなら、パン、ゴン、グリ。 刀子の子宮口に熱烈なキスをかまし、これまた一気に引き抜いた。 亀頭のカリ首部分で膣壁をこれでもかと擦り上げつつ、一気に外へ。「へ、ぁっ。どうして」「乙姫はぁんっ!?」 一体何事かと刀子の様子を不審に思い、千草が振り返ろうとしたときであった。 今度はこちらとばかりに、むつきは千草の膣を貫いていた。 刀子の時と同じく、パン、ゴン、グリ。 いや、千草の尻の感触を腰で味わうように少しだけぐりぐりと。「どんどん行きますよ」 千草の膣を堪能したら、次は刀子に舞い戻る。 京美人にも膣の味は色々だと、贅沢にも二輪挿しであった。「んぅ、深ぁぃ。むつき先生、もっと私の中に」「あかん、次はうちぃぁ。んぅ、乙姫はんまだまだ硬い」「アタナシアも含めて、全員、寝かせませんよ。千草さん、こっちむいて」 一度刀子の中で小休止して、ぬるぬると膣を味わいつつ。 千草を背中側から少し抱き起こし、胸を捏ね上げながら振り向かせキスをする。「乙姫はん、乙姫。れぁ、んんぅ。当たり、うち行きずりで当たりひいたえ」「こっちの台詞ですよ、それは」「むつき先生、私も接吻を。千草ばかりずるいです」「忘れていませんよ」 また後でと刀子の上に寝かせ、今度はその千草を後ろから覆いかぶさるように貫いた。「うぁ、良いですぇ……」 腰を時計回りに回し、奥をぐりぐりしつつ首を伸ばして刀子へと。 そこは体勢が体勢なので、千草も負けじと参戦であった。 そうして三人で仲良く絡み合っていると、アタナシアも一息ついたようだ。 寂しかったとばかりに、むつきの浴衣の裾を引っ張ってきた。「むつき、私も混ぜろ。もっとシテくれ」 三人でとなると、もはやこれしかないだろうか。 刀子と千草の膣を行き来していた一物を、二人の貝合わせとなった割れ目の間に滑り込ませた。 二人同時に愛しながら、擦り寄って来たアタナシアを左手で抱き寄せる。 腰を前後に振って刀子と千草を愛しながら、アタナシアにキスをしてはその巨大な胸の乳首をこねこね苛めた。「んぅ、んっんっ。だめ、力入らない。千草、接吻してあげても良いわよ」「こっちの台詞や。昔、思い出すな。よう、足りん知識で大人ぶってした事あったな」「忘れたわ、そんな昔のこと」 なら思い出したるとばかりに、千草が刀子に熱烈なキスを降り注がせた。 むつきも顔負け、ちゅっちゅと互いにキスの雨を降らすがやや千草がリード気味。 こうした、ああしたと当時を思い出して様々なキスをする。 本当にディープまでしたかは不明だが、ちょっと夢のある思い出だ。 もう少し二人の様子から当時を想像したいが、左手には忘れてはならない人が。「アタナシア、俺達も負けてられないな」「ふんっ、貴様に私がリードできるのか? 試してやる、ほらやってみろ」「言ったな、さっきは俺にひいひい言わされたくせに」 容赦しないぞっとばかりに、アタナシアの唇をそれはもう強引に奪い取った。 下半身だけは刀子と千草の文字通り隙間だが、他全てはアタナシアに。 アタナシアもすっとむつきの肌の上を摩りながら、背中にまで手を伸ばし抱きついてくれた。 柔らかく大きな乳房は二人の間で押し潰され、コリコリと乳首が感じられる。 一度放った膣を今一度指で愛撫しつつ、次の準備も怠りなく。「んぅ、むつき先生。最後は先生で。千草も、悪くはないけど」「ははっ、うちらレズちゃうし。うちも乙姫はんので」「良い所だったのだが仕方あるまい。次は私だぞ。今日は枯れ果てるまで寝かさんぞ」「望むところだ。二人共、一気にいきますよ」 ちょっと待っててねとアナタシアにキスをして一時の別れである。 千草の大きな尻に指が埋まるほど強く掴み上げ、二人の陰部に挟まれた一物を刷り上げた。 反り上がるそれで刀子の割れ目をえぐり、亀頭で千草の割れ目を擦りあげる。 愛液と千草の奥から流れた精液でもはやぐっしょりだ。 どこからがどちらの愛液、または精液かも区別はつかず泡だっている。 その尻や陰部をむつきは腰でたたき上げ、パンパンと小気味良く突いて行った。「胸も、胸もお願いします。むつき先生、ぁっ。良い、イク」「刀子、まぐろはあかんえ。女はな、男を楽しませてなんぼやて。ほら、こうやって」「千草さんそれ、良い。腰がいやらしい、滾る。もっと!」 基本まぐろが多い刀子に教えるように、千草が腰を縦横無尽に擦ってくれた。 これならむつきも腰のめぐり合わせで、予期せぬ快楽がアクセントになる。 上に圧し掛かられている刀子は難しいがそれでも同じように体をくねらせた。 三人で人間以外、それこそ蛇のように腰をうねらせ性器を絡ませあう。「ぁっ、もうだめ。イク、千草。接吻、千草。むつき先生!」「うちが先かいな。まあ、付き合いうちの方が。今は突き合っとるけど」「俺も、もう。刀子さん、千草さん!」 ラストスパートだと、より激しくむつきが二人を突き上げた。「んぅ、はっ。ぅぁ、むつき先生。イク、いきます。先生!」「うちも、刀子。乙姫はん、うちまた、イクゥ!」「思う存分、刀子さん。千草さん!」 我慢出来ないとそのままむつきは二人の間で果てた。 瞬間的に体を跳ね上げた千草を受け止めつつ、盛大に精液を射精していった。 重ね合わせられた二人の体に隙間が生まれ、白濁液はそのまま刀子を汚していく。 綺麗な髪も白い肌も、全部汚していった。 全身でそれを浴びた刀子は、女として男を満足させた充足感に満たされつつ。 ビクビクと体を震わせ果てた。 千草もそれは同様で、抱きとめられた時に背中から包み込まれた時にある事を思い出す。 それは遠い昔、むつきと体を重ね合わせた切欠ともいえた遠い昔の記憶。 父親の胡坐の上で抱き締められた小さい頃の記憶。 これはまずいかもと、心の隙間に入られた事を感じても踏みとどまれやしない。 復讐よりやっぱり愛やと路線変更をこっそり心中でしつつ、今はむつきにもたれかかった。「乙姫はん、もうちょいだけこのまま」「流石にちょっと疲れた」 むつきの腕の中で満足そうに千草がしていられたのは一瞬だった。「ほう、流石のお前も大人三人はきついか。だったら、次は私に任せろ。良い声で鳴かせてやろう」 順番は守れと、荒く息をつく刀子の方へとぺいっとアタナシアに投げられるまで。 抗議はしたいが、職業柄あまり体力はないせいで元親友と体を重ねるのが精一杯。 この西洋鬼と睨んだ瞳もちょっと力がなかった。 そんな二人を満足そうに、後は任せろとばかりにアタナシアがにやりと笑う。 この時の為に、最後は余計な邪魔をせず正当な理由で体力を奪わせたのだ。 仰向けに倒れていたむつきの上に跨り、疲れたと言いつつ硬さを失わない一物を手に取った。「むつき、今夜はまだまだ続くぞ。覚悟は良いか?」「節操なく手を出した罰もある。ちゃんと全員満足させるよ。その義務が俺にはあるから」「良い答えだが、義務はいただけないな。ほら、言ってみろ。抱きたいんだろ?」「愛してるよ、アタナシア」 それが聞きたかったとにやける顔は抑えられず、言葉だけで小さくアタナシアは果てた。 ぞくぞくと背筋を上る感情は、長い人生でも感じた事はない。 この男をと思った所で、ちょっと顔をぶんぶんと振りもしたが。 こんなに必死なんだから、答えてやらんと可愛そうだしと考え直し。「偶に、偶にだ。ちょっとぐらい、私が。その、してやろう」「うん、一緒に。アタナシア、おいで」「うん……」 騎乗位からアタナシアが前のめりとなり、次が始まった。 少しだけしおらしいアタナシアの頷きと共に。 -後書き-ども、えなりんです。修羅場は基本的に大人の間でしか発生しません。でも、そろそろ打ち止めかもしれません。刀子がそろそろマジで離脱するので。シャークティは参戦するにしても状況が特殊な予定ですので。修羅場事態もうなさそう。とはいえ、このお話では修羅場といっても重くないですしね。エロの前のアクセントぐらいの意味しかありませんし。あとさり気に千草が趣旨替え。それでは次回は水曜です。