人類が撤退して数百年経過した仮想世界〝八百八町〟では、AIが勢力を二つに分け長く争いを続けていた。 二つの勢力の一つ〝九重府〟に属し、バグを抱えたAI〝憑人〟を狩る暗殺者いなきは、もう一つの勢力〝六孫王府〟の本拠地・深川永代島に訪れていた。義妹と共に、彼女の母親の仇にして父親である永代島の王〝六孫王〟を暗殺する為に。 その旅路には、彼自身の仇である〝蠱部尚武〟の娘、あやめが随行していた――
【前書き】
・この話は、講談社BOX刊の拙作「あやしや/いなき」の過去篇という位置づけで書かれたものです。製品版が売れずに単なるワナビに戻ってしまったので、趣味として書ききれなかった話を投稿させて頂きます。
本編とは独立した話として作ったつもりなので、製品版にノータッチでも内容は分かると思います(そうでなければ、単に作者の腕の問題です)。
・エログロ過多の内容ですので、ご注意下さい。
・先日オリジナル板に投稿した作品ですが、「商業物を扱った作品であるなら、作者自身が書くとは言えオリジナル板には相応しくない」と指摘されてチラ裏に移行させて頂きました。
【追記】
とおりすがり◆9c63fa87様の勧めでオリジナル板に戻りました。
問題があれば撤退します。