皆さんはベルセルクという漫画を知っているだろうか。
日本のダークファンタジー系の漫画である。
日本だけでなく、海外での評価も高い作品だ。
内容は、簡単に言うと、「身の丈を越す大険をもつ黒い剣士が、使徒と呼ばれる化物相手に復讐のたびにでる」
と言うような話だ。……
なぜこんな話をするかというと、俺は今、とても頭の痛い状況になっている。
…どうやら俺は、俗に言う「憑依トリップ」って奴にあってるらしい。
「……ここどこだ?…」
俺は極々平凡な中学3年生の日本人。…今まで自分の部屋にいたのに、今は見覚えのない平原にいる…なんで?
…いや、まじでおかしい、俺は今まで自分の部屋にいて、ゴロゴロしながら大好きな漫画、ベルセルクをよんでいた。…で、そのまま寝返りをうったんだ。そしたらいきなり目のがかすんで…
なぜだか知らない場所にいた。
周りは見渡す限りの平原、今の日本じゃ余り見れないこうけいだ、広すぎて落ち着かない…
「…いや、まじで何事?ここどこ…」
途方に暮れて独り言を言うと、俺は自分の異変にきずいた。
…なんかいつもと自分のこえがちがう…
自分の声が、なんかいつもより渋い感じになっている気がする…そういえば、なんか俺の体おかしいな…
俺の身長は170センチくらいの平均的な身長だ。でも今きずいたが、なんかいつもより体が大きいような気が……いや、実際でかくなってる。
俺は自分の体を見てみた。
着ているふくは、薄い肌着のような服、なんとなく古くさい印象をもつ、ズボンも同じようなかんじだ。
だが、そんなことより、決定的におかしい事がある…
なんか…体がマッチョになってる。…
いつものひょろっとした体じゃなく、服の上からも分かるくらいのごつい体になっていた。…まじで~
「いよいよ訳がわかんなくなってるな。…」
とりあえず、俺は自分の姿をみれるものはないか周りを見渡してみた。
雨でも降ったのか、土が出てるところに水たまり発見…
水たまりにうつる自分をみてみた。…
…そこには、見慣れた自分の顔ではなく、なんとなく猿っぽい顔がうっていた。
…いや、見慣れてはいないが、ある意味見慣れた顔だ、…もっとも、実際見たわけではなく、二次元で見たわけだけど…あの顔を立体化したら、こうなるだろう…
「…ワイアルドじゃん……」
水たまりには、自分の好きな漫画、ベルセルクで一番好きなキャラ、ワイアルドの顔がうつっていた。
…マジで?……