前のあらすじ…とある日本の中学3年生が、なぜかベルセルクのワイアルドになっちゃた。
部屋でゴロゴロしていたら、なぜかワイアルドに憑依しちゃた。……そんな異常事態に対して、俺は驚くほど冷静だった……じぶんでも怖いくらいだ。
多分、ネットで二次創作の憑依系やトリップ物をよく呼んでいたからか、とにかく冷静に今の状況を考える事が出来た。
……とりあえず、この世界がベルセルクの世界なら、俺は洒落にならない状況だ。
…ベルセルクの登場人物であるワイアルドは、主人公のガッツがであう二人目の使徒だ。………ベルセルクで最初に使徒の圧倒的な実力を示した使徒で、また、あっさりと死んでしまった使徒でもある。…ベルセルクで最初に出てきた場違いキャラだったな~
…でだ、俺は、このあとの行動方針を決めなきゃならない。
…なんかつんでるきもするけど…
…まずは、この体が、本当にワイアルドの体なのか、確かめるか……これはある意味簡単にできそうだ。
…使徒であるワイアルドは、全ての使徒に共通する事だが、もう一つの姿になれる。……まあ、使徒の姿が本来の姿だと思うけど……
…使徒の姿は、一人一人全く異なる。もし、使徒の体に変身できて、それが俺の知識のワイアルドの使徒形態なら、この体は確実にワイアルドの体という事になる。
俺は周りに人影がないかしっかりチェックしてから、使徒形態に変身しようとしてみた…
……
………
…………
………………
…変身のやり方わかんねえ……
いや、だって仕方ないでしょ!俺、たいして長く生きてないけど、変身したことねーもん、第一、人生で怪物に変身する、なんてことやらねーもん…どうしよう。
…と、とりあえず、力を込めればいいのかあ………それじゃ…
とりあえず体に力を込めてみる……
…ふん!!………
…なんもおきん、……もっと力入れればいいのか?…じゃあ……
……ふんぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーぎぃぃぃぃぃぃえぇぇぇぇ
中途半端ではなく、全力で全身に力を込める、込める込める込める!!
バッシュ!!
つぎの瞬間、俺の周りの空気が震える……うぉぉぉわ、すげえ…なんか、
できたっぽい。
普通の人間の数倍はある巨大、胸板のすぐ上についた熊も一のみできそうな
大口、肩とその間に三つずつある人の頭より大きな目玉……その異形の巨体の頂点に生えたワイアルド…もとい俺……
…決まりだ。間違いなくワイアルドだ、このボディーは………
その後俺は、一度人間の姿に戻った……あの姿目立つし。
…で、この体がワイアルドだとわかった今、この世界が、ベルセルクの世界の可能性が高くなった。…
とりあえず、俺はこのあとの方針を決めた。
まず「ここが1ベルセルクの世界なら、できるだけ原作通りに進める」
つぎに、一番注意することは、「2危ない橋は渡らない」だ。
…俺が知ってる原作知識は、主人公一行がヒロインのために妖精島に向かうところまでだ。…
…ワイアルドは、原作では同じ使徒の不死のゾッドに色々あって体をおられてあっさり死んだが、結構重要な役割をしていた。
主人公ガッツの友であるグリフィスが、使徒の上位の存在であるゴッド・ハンドに転生するきっかけを作った奴でもある。…
…ほっといてもなんか原作通りいきそうだが、俺は出来るだけ原作通りにする事に決めた……ベルセルクの世界は、平和な日本と違って死の危険がそこら中にごろごろしてる…一応使徒の体だから、そこのところはある程度大丈夫だろうが、絶対大丈夫という訳ではない、できる限り安全に過ごす為には、ある程度先に起こることがわかる知識は、重要だ、だから、できる限り原作通りに、また、危険な目にできる限りあわないようにしようとおもう。
…ワイアルドは、使徒の中では強いほうではない、俺から見たら並みくらいだ。
なぜなら、ワイアルドは使徒としては微妙だ…一部の使徒は、普通の人間を使徒擬に帰る力をもつが、原作ではワイアルドはその力を持っていないようだ。
さらに、不死のゾッドのように飛行能力ももっていない……ていうか、ゾッドってむかつくぐらい万能だな…対空、対地両方対応できてるじゃん。
…俺はベルセルクでワイアルドの使徒形態を見たとき、思ったことがある
……弱点丸出しじゃん……
使徒は、普通の人間では殆どの人間が相手にならない力をもっているが、無敵という訳ではない。
再生出来ないくらいの損傷をおったりしたり、使徒共通の弱点である人間部分
に致命傷をおうとしぬ。
これが俺が危ない橋を渡らない理由だ。
原作での使徒は、殆どが自分の力に絶対的な自身をもっていて、その慢心ゆえに主人公にぶっ殺されてる…問題は、死んだ後だ…
使徒は、耐えられないくらいの絶望を抱いた人間が、神的な存在がこの世におくった、人の顔と卵が混ざったような物、べへリットが召喚したゴッド・ハンドに、自信の大切な存在を捧げ、人間を止めた奴らだ。
不老不死で、無敵の超人になれる…一件うまい話だが、この転生には致命的なデメリットがある。
色々ゴチャゴチャしてるからわかりやすくまとめると、使徒が死ぬと、死後その魂は、地獄におちて、最終的に地獄の一部になる……
…勿論、俺はそんなのお断りだ。と言うわけで、死ぬような危ない橋は渡らない、が、原作通りすすめるなら、黒犬騎士団などを何とかしないといけない…
…まあ、それは今はおいといて後で考えよう……でだ、俺は今、ワイアルドという使徒の体だ、つまり、死ねば地獄いきになる可能性がたかい。
ワイアルドは、主人公が、使徒を殺せる武器、ドラゴンころしを手に入れる前、義手大砲もないガッツに慢心していたとはいえ、瀕死にされている。
そこら辺もかんがえていかないとな…
とりあえず、ここがどこだかしる必要があるな…けどその前に…
「新しい服…探さないとな…」
ワイアルドが着ていたふくは、変身したときやぶれて、俺はいま素っ裸だ。
「…さむいし…なけるぜ…」
作者からの一言
主人公の憑依者の名前募集。主人公は自分の名前を忘れています
(名前以外の知識はほとんどある)