前のあらすじ……原作という名の運命に打ち勝って、死亡イベントを生き残ったワイアルドな主人公!……あとは王さまが怖いので国からとんずらし、少し浮かれて宴会をしたら、なぜか知らない城にいた。………なんで?
「……か、頭、……頭がいてえ………」
「おぇぇぇぇぇ。………飲みすぎた。」
「うわ!吐くならむこうではけよ!きたねえだろ!」
「…あにぎ……」
「……なんだい。」
「………ここどこだ。」
………………さあね?
………どーもおはよう!…俺だよ、ワイアルドだよ……昨日、見事に原作イベントを乗り切り、長年すんでた辺境の本部を旅立ち、浮かれてどんちゃん騒ぎで
宴会したら、………なぜか知らない城でねてた……………全く見覚えがない………
………マジでここどこ。……
…取りあえず二日酔い気味でダウンしてる(俺が多分一番ひどい)団員達を
ほっといて、この城を調べてみた………
まず、この城自体は丘っぽい所にたってる。……遠くの方にまちがあるな。………あと、所々壁や床がぶっこわれてる………まるで、怪獣が暴れまわった後みたいだ。………嫌なよかんがするぜ。
……それと、この城には俺たち以外にも誰か居たみたいだ……最近まで誰かいた痕跡がある。…食器とか、新鮮な食料とか……それにびっくりするぐらい金があった。………なんか、これだけでやっかいごとの臭いがする……
………この状況自体ミステリーなのだか、…一番謎なことがある。………それは……
………俺達が寝ていた所に、大量の蒲焼きのようなものと、食い散らかされた何かの尻尾のようなものがあった。…………ミステリーですな。
………いやいやいや、状況を整理しよう、………俺達黒犬騎士団は、昨日二日酔いするぐらい飲みまくり、………その後のことは覚えてない……で、起きたら見覚えのない城に至る………しかも、なにやらでかい怪物が暴れまわったような痕跡があり、なおかつ、馬鹿みたいにでかい何かの尻尾のようなものと、…おそらくそれの肉を使って作られた蒲焼き擬の山……それを食い散らかした痕跡がある。………
………どういうことか、やっぱりわかんないや。………
「あにぎ…頭がいてえ、……水くれないか。」
二日酔いでひどい頭痛がするようだ。…バーボが皮性の水筒をくれという。……
…自分でとれといいたいが、…本当につらそうなのでやめとく。
ガラン!!
おっと!…なんかけっちまった!……ぬ!これはなんだい?
……それは、蛇をかたどった甲冑……おそらく頭の部分だ……だった。
……この悪趣味な甲冑、凄い見覚えがある。……確か、…原作で…………まてよ、…もしこの甲冑が、俺のしってるやつだとしたら、……ここって。…………
「…コカ城かよ。…」
作者からの一言……主人公がいた場所はコカ城です。………因みに、このころは
ガッツはゴトー親方の工房で治療を受け、寝ているころです。