前のあらすじ……最強の棍棒ドラゴン砕きを手に入れた主人公は、黒犬騎士団たちとともに、あっちにフラフラこっちにフラフラするのでした。
強烈な太陽が照りつける。…眼前にそびえるのは、巨大な塔…神を崇めるために作られたその塔の名は、罰する塔、断罪の塔。
その巨大な塔を近隣の山頂から見る、ひとりの人外の男と、魔を宿す人外のまがい物たち、彼らは、何を思ってそれを見るのか、また、彼らの存在は何なのか、どんな影響を与えるか、
……それは、神にしかわからない。
ウース、俺です、ワイアルドな日本人です。ただ今、グリフィス受肉イベントの起こる場所、断罪の塔付近の山にいます。…この世界に来て、あんな感じのでかい塔を見るのは初めてだ。
…塔の周りに蔓延る難民達のテント、更には断罪の塔で拷問されて死んだ邪教徒と疑われた人達の死体…車輪に生きたまま張り付けられた人間……このあたりは、この世界の闇を具現化したような有り様になっていた。
…胸くそ悪いぜ……
グリフィス受肉イベントまであと20日を切りました。…なぜ俺ちんがこんな死亡フラグ溢れ出しまくる場所にわざわざ来てるのかというと、
偶然半分ってところかな。
ゴドー親方の所から出陣した俺達は、付近の盗賊団を狩りまくりながら生活してました。…生きる為さ、どーせ盗賊なんだから、弱い奴から脅し取る奴らとはましだろ?
……そんなわけで、その日の気分で馬を走らせたら、なぜかこのあたりに変な、何となく引かれる物を感じ、やってきてみたら断罪の塔だったわけです。
…我ながら、何でここに惹かれたかった自分の勝機を疑う。……現在断罪の塔には、悪霊や髑髏の騎士など、やばいものがウジャウジャ集まるフラグがたってる。やばすぎる所だ。
まあ、ちょっと来てみたいと思ってたけども。
なぜ俺達(団員達含む。)がこの死亡フラグの塊のような場所にひかれたのか、それは、おそらくこの場所に存在する烙印のせいだろ。
現在断罪の塔には、我らがベルセルクのヒロイン、キャスカちゃんが(幼児退行前のがキャスカ、今のはキャスカちゃんとよぶ事にした。特に理由はない)何とかって言う女の人に拾われて、連れてこられてる。…あと、これもカウントするかは微妙だが、この地にいる、ベへリット型使徒、完璧な世界の卵にも、たしか烙印があった。…これが普通の烙印かはわからんが。
そんなわけで、これからくるガッツの坊主を計算に入れると、ここには烙印が三人?…くるわけだ。
烙印は、一つでもびっくりするぐらいの魔を引き寄せる。…ガッツの元にも、魔や悪霊のバーゲンセールですか!…手ほど魔がよってくる。烙印を持つ物は、魔に関わる物にとっては、うまそうな匂いを放つご馳走のような物だ。
……ただでさえそんな物が一つあるだけでわんさかよってくんのに、それが三つ集まるとどうなるか?
それが、原作でのゲル状の悪霊の大群、悪霊に取り付かれた人間暴徒の
大量発生だ。…コミック呼んでて、よくガッツ生き残れたなぁ、…てっよく思ってたよ。俺。
まあ、長話になっちまったが、詰まるところ魔を微妙に宿した団員達や、通常より多くの魔を宿した使徒である俺は、なぜか活性化した烙印に引き寄せられてきたんですよ。
……まじどおしよ…
とりあえず、グリフィス受肉イベントには関わらないで傍観する、これ絶対
………まあ、それをふまえて………
「来ちゃったんなら死なない程度に(原作イベント)楽しみますか。」
「頭、最近独り言おおいな……だいじょうぶか?」
「疲れてんだよ。…最近大変だったからな。」
「あにぎはいつもあんながんじだ。…ぎにじないでやろう。」
……俺をかわいそうな目で見てくる団員達、ムカついたから凸ピンしてやった、……ざまあ!げげげ!
作者からの一言……烙印に引き寄せられ、関わらないと決めていた断罪の塔に来ちゃった主人公、…作者的には、これから原作キャラにできるだけ絡ませたいなあ…という心境です…最近シリアスっぽくかきたいと思う。