前のあらすじ……烙印に引き寄せられ、断罪の塔に来てしまった主人公一行、
がんばれ主人公!負けるな主人公!……とりあえず原作イベントを楽しむそうです。
「ひょっと!」
パチャッ
「お~!六回飛んだ…」
どーも日本人なワイアルドです。…俺はただ今、断罪の塔付近の川で水切りをしてます。……仕方ないじゃん、暇なんだもの。
団員達は、適当に子遣いを上げさせて、そこら辺をぶらぶらさせてる。…今頃、難民キャンプで女遊びでもしてるだろ。…まあ、今までゴタゴタしてたから、少しガス抜きさせてる。時には遊ばせないとあいつら捻るからな。
…あ、しくったな。いまのは惜しかった。
いい歳した親父が、(この体が何歳かしらんけど、)石ころ川に投げ込んで遊んでんなんて、少し恥ずかしい。…まあ、ハートは若いけどね?
一応断罪の塔に来ちゃって、じゃあ原作イベントたのしまね?…って決めたけど、考えてほしい。グリフィス受肉イベントまでもう少し…くらい?…しかないけど、元々ここはただの難民達が集まるしけた寺院だ。…断罪なんて物騒な名前付けられて、日夜拷問してる暗い場所だけど、一応聖地なのだ。
日本で育った俺としては、宗教での対立と言うのは、いまいち今でもわかんない物だ。…宗教って暗い部分が多いからな。ここも、塔の裏にいくと死体がごろごろしてる。…せめて埋めてやれよ。…ていう感じだ。
詰まるところ、ここには娯楽がない。…俺のグルメも、この飢饉の時代にはできないし、できる娯楽と言えば女遊びだけ………
………ふ…………俺にそんな度胸はない。南無三
将棋やその他諸々の遊びも飽きまくり、もうこの川での水切りしかやることない。因みに水切りは、石ころを水面に投げてバウンドさせる遊びだ。…まあ、マイナーな遊びだけど、この使徒ボディーの超馬鹿力じゃバウンドするどころか、
水面が爆発してしまう。…なかなか力の加減が難しい。一応訓練になる。
「…なにしてるんですか?」
「うおゎ!」
「きゃあ!」
びっくりしたあ!水切りに夢中になってて人がきたのきずかなかったよ!…
……勘が鈍ってんなぁ。…とりあえず誰だ。
見てみると、俺に話しかけてきたのは気弱そうな女と、顔に包帯をまいた(なぜか胸を押さえて睨んでくる。)何となく見覚えのある女の二人だった。……俺に話しかけてきたのは気弱なほうの女の人らしい。
「…なに?」
さっき驚いたお返しにぶっきらぼうに聞く。
「…あの、なにやってんのかと思いまして。…すいません。」
……別に謝んなくてもなぁ…なんかこっちが悪いみたいで不快だ。…何やってるって言われてもなあ、水切りだし、…どう説明しよう。
「……いや、あのね…こう…石を川に投げてね。遊んでたんだよ、おじさん」
…ここ水切りってメジャーじゃ無いんだよな。考えてみたら、川に石ころ投げて喜んだり悔しがったりしてるマッチョな大男って、かなりあやしくね。…
「………いや、石を投げてなにするんですか。」
気弱女、通常弱子が聞いてくる。……しらねえよ!何となくやってんだから!俺だって暇だからやってることなんだよ!
「…まあ、石を……こうね、バウンドさせて……跳ねさせてね。どれ位行くか競うんだよ。」
………弱子が変人を見る目でみてくる…ムカつくな、お前が教えろっつったから教えてやったのに、
なんか惨めだ。
「…嬢ちゃんもやってみたら。」
「…え?」
……なんか恥ずかしいから、取りあえず無理やりやらした。
「…こ、こうですか?」
「ちがう!…もっとこう、自然に投げるんだ!…無駄に力を込めるな!」
「…こ、こうですか!」
「ちがう!なんか違う!」
「なんか違うってなんですか!」
「聞くんじゃない!感じるんだ!」
「…わかりませんよ…」
………つい暑くなってしまい、夕が暮れそうになるまで遊んでしまった。…まあ良い暇つぶしになった。
「……疲れた。…」
弱子が弱音を吐いた。………ギャグじゃないよ。ここは笑うところじゃない。
「…嬢ちゃん、頑張ったな、……あんた、名前は?」
…弱子にしては根性があった。…おめでとう。君は中子にランクアップだ。
「……あたしはニーナよ。こっちはエレーン。」
そこら辺にいた包帯した女はエレーンと言うらしい。…なんか俺のいる場所からかなり遠くに離れている、しかもまだ睨んでくる。………なんかエレーンって聞いたことあるきがする。…変だな?
「…おじさんはワイアルドだ。…おじさんの遊びに突き合わせて悪かったな。」
…恥ずかしいくらいフィーバーしてしまった。少し中…ニーナに悪いことしたな
「…まあ、結構楽しかったです。」
晴れやかな顔で楽しかった宣言した…はは、良かった。
そのあとは適当に話してニーナ&エレーンとはわかれた。…因みにエレーンは最後まで俺に近づこうとせず、胸を押さえ続けながら睨みまくっていた。…なんでもエレーンは、厄介な病気にかかって頭がやられて顔が腐っちゃったらしい。
…気の毒にな。……しかし、なんかエレーンとはどっかであった事あるような。
…気のせいかな?…ずっと近寄ってもこないし…まあ、とりあえず。
「今日もへいわでした~と。」
鼻歌歌いながら帰りました。………今日は楽しかったなぁ
作者からの一言……主人公、きずかない間に原作キャラに絡みました。…エレーンがキャスカちゃんとは気づいていません。…さすがに原作知識少し薄れてきてます。…なんか、作者にもどうなるかわかんなくなってきた。
*烙印は反応してました。キャスカちゃんは主人公の半径500メートル離れながら睨みまくっていました。