前のあらすじ……偶然邪教徒サバトの会場に通じる洞穴を見つけた主人公は、原作でハーレムしてた山羊野郎の成れの果てを黄金の左ストレートで脳天直撃したのでした。………ずっこけて周りに姿を見せてしまった。
邪教の神を崇める信者達、その教徒達を自らの信じる神の名の下、束縛しようとする聖なる鎖の名をもつ騎士団、聖鉄鎖騎士団、………愛する女性のもとに駆けつけた身の丈を越す大剣を持つ黒衣の剣士、………
それぞれ関わりのない三者が集う中、そこに因果に記されないひとりの人外の
男が一人、新たな流れを作り出そうとしていた。
「……………………」
「……………………………」
「…………………………………………」
………今日は、俺ことワイアルドです。…予期せぬ原作視聴ができて、少し浮かれたためか、ちょっとカッコ悪い介入をしてしまった。
沈黙と視線が痛い…
べっべつにこれは計算してた演出なんだ!……断じてしくった訳ではない!…
信じてくれ!
俺の辞書に失敗という文字はない。
……て言うか、いつまでこいつら固まってるつもりだ?…悪霊に取り付かれてるはずの奴までぽかんとしてる。………気味悪いよ。
「…き…貴様何者だ!」
あ、…なんかファルネーゼちゃんが勇ましく聞いてきた。…ありがとう、正直沈黙が痛かったんだ。…ガッツの視線なんか胃が痛くなりそうなくらい強烈だし。
…このホモ野郎が!
「…こっ答えろ!貴様!」
おっとっと、質問に答えてなかったな!……よし、もう開き直って、ノリで突き倒そう。……どーせこいつら全滅するし。
「…ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっっっっ!」
とりあえず叫ぶ……理由は何となくだ。
「な…なんだあいつ?」
「きがちがったか?」
…聖鉄鎖騎士団の奴らが俺をきちがい扱いするが、…もうノリだけでやってやるわ!!
「…三番バッターはきたぁぁいの新じぃーん!ワイアルドだぁぁぁ!」
何となく持ってきたドラゴン砕きを構え、近くにいた悪霊付きに振りかぶり!
「大きく振りかぶってえぇぇ!」
うちましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
カッキイィィィィン!
「うぉおおおおお!」
「ぎゃああああああああ!」
…ふ……悪霊付きは上半身と下半身がさよならした状況で聖鉄鎖騎士団の方へぶっ飛んでった。
……きたねえ花火だ。
「…おおおお!…俺は超人ワイアルド!無敵のおぉぉぉ!」
これまたのりのポーズを決めながら叫ぶ。
「正義の見方?ワイアルドマンじややゃゃゃ!わかったかこの祈り屋がぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ふっふっふ……俺の派手な行動で俺の印象は最高だぜ!……ぐはははは!もうやけだ!おじさん暴れちゃうぞ!
「正義のヒーローワイアルドン!このばの野郎どもと主人公につぐ!…はじけようぜぇぇぇ!」
ここからは音声のみでお送りします。
「フィフィフィフィ!…フォォォ!」
「…こっこいつをとらえろ!」
「…だまれこのあばずれが!俺はフリーダムなんだよ!ビッチめ!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」
「な、なんだあの武器は!…まるで人間が木の葉のように飛んでいくぞ!」
「化け物だ!」
「違う!ヒーローじゃぼけえ!」
「ワイアルド流セカンドマウンテンフルスイング!」
「ぎゃああああああああ!」
「ひぇえええええええええ!」
一時間後……
「ぐっふっふ!楽しめたぜ。」
…邪教徒のサバト洞窟に横たわる聖鉄鎖騎士団の山&悪霊付きの死体の山(悪霊付き以外は殺さないようにした。……俺の優しさに感謝してほしいね。)…そしてこの俺!ワイアルド……
そしてキャスカちゃんとすんごい視線を向けてくるガッツ一人。
「…久しぶりだな坊主…かわいい子連れてんな。」
キャスカちゃんの事をいったらさらにきつい視線を向けてくる。…
「…お前…さっきの山羊野郎をやったの、お前だろ。」
…きずいてやがったか。…まあちょっと考えたらわかるかな?
「…ふっふっふ、ただの気まぐれだよ。…俺のはじけが生んだ感じさ。」
「…ふざけんじゃねぇ!」
なんか怒鳴られた。…何だよ!別にわるいことしてねえだろ。むしろ助けてやったんだぞ。
「…おまえは!一体何なんだ!」
………なんかマジ切れしてる…なんか萎えちゃったなあ、…もうすぐ暗くなるし、帰るか。
「…俺は俺さ………あと、悪いがてめえやお前は止めてくれ、…俺はワイアルドといういけてる名前があるんだ。………じゃあね!」
とりあえず逃げる!
「まっまて!」
ガッツが叫んでくるが、しるかそんなの
「…その女よ!大切にしろよ!…年配からのアドバイスだ!」
そんなことを叫び、とんずらしました。………ふっふっふ!なんか最近原作イベントに介入できて少し嬉しいと思う。………なんかヤバいフラグがたちまくってるけど。
…そのあと帰ったら、どこ行ってたか団員達に聞かれたが、取りあえず適当にはぐらしといた。
…グリフィス受肉イベントまでいくばくもない。…どうなるかなあ?まあ
「なんとか乗り越えますか。」
作者からの一言……聖鉄鎖騎士団をぶちのめした主人公…なんでこうなった?
…ファルネーゼとセルピコは離脱して大丈夫です。…聖鉄鎖騎士団には重傷者はいるかもしれませんが、死人はいません。
ガッツは、主人公が他の使徒とは毛並みが違うときずいています。