前のあらすじ…盲目の羊達がつどう聖地アルビオンで、バカな難民達をあざ笑っていた主人公は、気づくとバカにしてた難民と同じ状況になっていた。
………バカ丸出しである。
「ウォりゃああああああ!ウオウオウオ!」
ボチャン! バチャッ! ドバチャン!
……今晩は、ワイアルドな日本人です。ただ今、壁に登ってくるクソスライムどもを、俺のドラゴン砕きと一体化した右手でなぎはらってる。
……右手以外にふれると、どこぞのエイリアンの体液並みに体が溶けます。…
なので、ひたすら右手で前と後ろにいるクソスライムどもを対処してます。
幸いにも、クソスライムどもは格好の囮になってる難民達の方に押し寄せている。………が!俺の方にもけっこうよってくる!鬱陶しいったらありゃしない。
そんなこんなで暴れてるけど、………凄い足場がやばい……俺の体はただ今使徒形態になってる、足場のところが狭くて、バランスをとるのが難しい。その上右手一本でクソスライム共に対処しないといけなく、少しずつヤバくなってきた。
畜生!どうしてこうなった!……俺はただ、このベルセルクの世界を面白おかしくエンジョイ&エキサイティングしたかっただけなんだ!…二次創作のオリ主とかも普通にしてるじゃないか!たのしんで何が悪い!
俺がそんな事を考えてたら、遠くの方にぼっと光る物が二つ見えた、
一つは恐らく壁の上にいるガッツたちと、死んだモズグスの物だろ。
必死だったから今気づいた。
はは………ただの力もない人間が(主人公補修があるとはいえ)頑張って生きようとしてんのに、力をもつ俺がこの様だ。
なめてたんだな。…この世界を。
「ぐぁああああああ!」
…そんなん考えてたら、クソスライム共に好きをつかれた……そして左手をとっさに防御に使ったから、左手が溶け爛れた。
……これはやばい、……再生するまで時間がいる。
力が弱ったのがわかるのか、心なしかクソスライム共が喜んでる気がする…クソ!ゲロの分際で!
…いっせいに飛びかかってくるクソスライム共…
…はは…俺……ここで死ぬのかな。
……………………ふざけんな。
………こんな……こんな訳のわからん所で!………死んでたまるか!
「ウォりゃああああああ!!!」
俺の決意を体現するように吠えるもう一つのデカ口…その口から
ぼぁあああああああん!
……炎が出た。
「…は……?」
予期せず口から火炎攻撃した俺はぽかんとし、クソスライム共も突然出てきた炎のブレスに為すすべもなく燃えた。
……なんで俺炎吐けんの?
…なぜかはわからないが、俺は火炎攻撃ができるようになった。……このクソスライム共は炎に弱い……とにかく助かった。…よし!
「よっしゃあああ!…いきのこってやるぜ!」
口からは炎を、そして右手の鉄の拳でクソスライム共を叩きのめすため、俺は立ち向かった。
作者からの一言……絶対絶滅のピンチに、炎がはけるようになった主人公……これは、主人公が心の底からスライムに対抗する力を欲し、それに魔が反応したからです。