前のあらすじ……模擬蝕を生き残った主人公ちゃんは、たびかさなる苦労(九割自業自得)疲れ切って人間形態に戻らずに休憩してたら、家政婦はみた!!…ならぬ団員達にみられた!!…になった。
馬鹿である。
「待て待て待て待て!!!!話聞いて!!マジで俺だから!マジで!」
「……本当に団長なのか?」
「…ごえはあにぎだな。」
「……まじかよ。」
…おはようござーい。…俺だよ。ワイアルドだよ。…
ただ今、いきなり俺を殺そうと飛びかかってきた団員達を必死で説得してるんですよ。
使徒形態の姿をみた団員達は、少しの間固まってたけど、いきなり覚醒して一斉に飛びかかってきた。
原作と違い、一人一人がはちきれんばかりの筋肉を持つウルトラマッチョマンで、さらに魔を宿してるスーパーな強さを持つ奴らがおよそ五十人!飛びかかってきたんだぞ!………対する俺は、クソゲロスライム共と夜中に激しいドつきあいをしてたんだぞ!つかれてんだよ!………てっ状態な訳、わかる?
結論から言うと、もうコイツら並みの使徒ならしとめられるんじゃね?………ってくらい強い。…俺よりもこいつらのほうが正に人外だろ……文字通り人外れてるし。
……いや………こいつらを結果的に育てたの俺だから、つまり俺が人外ってことか?………もう訳わからん。………シンプルイズベスト!!
……俺の愛犬のワイドだけは飛びかかってこなかった……(少し威嚇してたけど。)…涙が出るぜ。
…で、危うく同じ釜の飯を食ってきた仲間に殺されかけた俺だが、必死の説得でなんとか攻撃をやめてもらった。…………ちょっと疲れた。…………訂正、めっちゃ疲れたわ。
「…どうやらほんどうにあにぎみたいだな。……ごれはどういうごどなんだ。」
バーボが俺を見上げながら聞いてきた。……変な気分だ。いつもこいつは見上げて見てたのに、今ははるかに見下ろしてる。
少しいい気分だ。
「…突然だけど、俺、人間じゃないの!てへ!」
おちゃらけて言ってみた。
「……へえ。」
「ふん。」
「まあ。」
「…見ればわかる。」
………結果、凄くテンション低く言われた。……何だよ!空気を浄化してんだよ!
………まあってなに!へえってなに!…個人的にシリアスはすきじゃないけど、なんか生返事みたいでいやだ。
「…予想以上に普通に返すね君たち。」
聞き返してみたら。
「……頭、はっきり言えば、薄々感づいてたんですよ。俺達。」
………………………え?
「チェーダーと戦おっぱじめてたころから化け物じみてたし、ぶっちゃければ人間じゃないといわれてハイそうです。…って納得しちゃうような人ですし。…なあおまえら。」
「「「「「「「「「おう。」」」」」」」」」
……………………どうやら俺は、予想以上に化け物並みと思われてたらしい。
そんなこんなで正体のばれた俺だが、とにかく聞いて起きたいことがある。
「…おまえら、どうしたい?」
「………なにがですか。」
聞き返してくる団員達。
「……俺が人間じゃないのはわかったろ。……それでもぶっちゃけて俺についてくるか。」
………こいつらは魔を宿してるが、一応人間だ。……自分の人生を好きに生きさせることにする。
「……なに水臭いこといってんですか。」
「そうですよ。頭。」
「そうだぜ、あにぎ。」
………………なに?
「早急も言ったけど、頭が人間離れしてるのは感じてたし、……頭には俺達恩があります。………たとえ頭が人間じゃなくても、どこまでもついてきますぜ。…なあ!おまえら!」
「「「「「「「「「おう!!!!!!」」」」」」」
…………やべえよ。涙出そう………ガチで感動してきた。
……………いい仲間をもったな。
作者からの一言……団員達に隠し事はない中になった主人公。…なっとく。
団員達は、主人公が人間じゃないと薄々感づいてたんですよ。