前のあらすじ……断罪の塔聖アルビオン寺院で、主人公はあの暗殺一族のバーキラカと戦闘を勃発!…そのままグリフィスおひろめイベントになり、主人公はいったいどうなるのか。
……ただ今、日本人な俺ことワイアルドは、どうすればいいのか迷っています。
前回、あのグリフィスおひろめイベントに突入し、そのまま敵味方固まっちゃたんだよ。…まあ、それも無理ないと思う。グリフィスは、想像よりも二百倍は綺麗だった。
綺麗と言うより、最早神々しさすら感じたね~。
……だか、それだけだ。
俺は、グリフィスに対して、ただ綺麗な顔の野郎としか感じなかった。原作では、使徒はゴッド・ハンドに対して本能的に従ってしまい、グリフィスに対しては絶対的な主的な事を感じてたはずだが。
…やっぱり、体の中身が違う人だからか、俺にはグリフィスの魅了効果は全く感じなかった。
…第一、俺はワイアルドだから一応使徒だが、俺自身はワイアルドではなく、元日本にすむ中学生だ。…ゴッドハンドに生け贄を捧げた時のワイアルドのきのワイアルドの記憶はないし、まあ、細かいことはわかんないが、とりあえず俺はフリーダムってことだな。
そんなの考えてたら、あの人も来ました。…人じゃないけど、
ゾッドの牛野郎が、派手な登場をかまして、グリフィスにひざまずきましたが。
俺のことをちら見して、そのままシカトこいてます。…余り関わり合いになりたくないが、無視されるのはいやだ。ムカつく。
俺はゾッドに苛付きの視線を送るが、当のゾッドは気にととめない。……やっぱりコイツは苦手だ。
さて、そんなこんな考えてると、固まってたバーキラカの若、シラットがグリフィスの束縛を命令し、戸惑う部下たちに叱咤をかまし、ゾッドに突撃させたが、まるで歯がたたずに殺されてる。
少し可哀想だ。……まあ、死んだあと英霊の列に加われることを祈るよ。
ゾッドに向かい手薄になった敵をみて、好機と思ったのか、ガッツ一行はそのまま離脱しようとしてる。
とりあえず、俺も………
「黒犬騎士団!戦略的撤退!!」
前の教訓から、少し加減した声で怒鳴る。…少し響くな。
「「「「「「「おう!!!!!!」」」」」」
………そのまま離脱しました。ガッツ一行やなんとなくグリフィスの方からも視線を感じましたが、オールシカトして逃げました。
その時俺は、あることを忘れていた。
「…忘れてた。」
目の前のクシャーンの大軍を見ながら思う。
…うまく離れられたと思ったら、ここにくるクシャーンの事忘れてたわ。
「…マジでどうしよう。」
作者からの一言……そのまま離脱しようとしてる主人公ですが、クシャーンの大軍のことを忘れて、正面から使徒の姿のまま突撃してしまいました。
馬鹿ですね。