最近、湿っぽい話しかきかない。クシャーンとかクシャーンとかクシャーンとかね。これはもうこの世界に安全な領域は少ないんだなぁと思う今日この頃。
お久しぶり、元日本人のワイアルドです。今はすっかりベルセルク世界に馴染みまくっています。時間は怖いねぇ。
最近、この国の真っ暗な話しか無い。こんな辺境的な村にさえ暗すぎる話しか舞い込まないのだ。
何でも、クシャーンがミッドランドの王都を攻め落としたとか、グリフィス狂いの王様がくたばって、唯一のミッドランド王族直系の…………名前は忘れたが、とにかくその姫さんがクシャーンに捕らわれているか、それとも殺されているのかわからないそうだ。
まあ、あれだね、現状不明という奴だね。
まあ、俺は原作の未来知識知ってるから、捕らわれているって知ってるけど、
これは個人的な事なんだが、俺はベルセルクのあの姫さんが好きではない。なんか、……上手くは言えないが好きではないのだ。
何となく自分では何も考えていないように見えるのは俺だけかな?
まあ、グリフィスのホモ野郎の出現でこの世界は荒れまくりだ。
夢のためだかしらないけど、一般ピーポーな俺達には迷惑な話だぜ、たくよぉ
口に加えた煙草をふかしながら、最近は嘘のように降っていた雨がやんできた外を佇む俺、なかなかかっこいいかな?
そうそう、最近煙草を作ってみようと研究を始めた。
いやね、この世界には煙草が全くないか、メジャーじゃないのか全然見かけないのよ。
そんな訳で、日本にいた頃、まだケツの青いガキの頃、まあ、大半の子供もそうだろうけど、煙草とかに憧れてたんだ。
大人びた物には子供は惹かれる物なんだと俺はおもう。
そんな訳で、最近は煙草を再現しようと四苦八苦している。
しかし、こういうのも暇つぶしでいい感じだ。なかなか楽しいし、人間退屈が一番の苦痛だと俺は思う。
最近できたてほやほやの煙草擬きを口に加えて、ふーっと煙をはく。ワイルドだろう?
まあ、凄まじく苦い上に喉がすっげー痒くなるけど、なれたら癖になるこの煙草。
……使徒は肺癌にはならないかな?
さて、最近異常に降りまくっていた雨がやみ、湿気ってはいるけどいい感じに涼しいぞ。
そう思いながら、家の近くの道を散歩する俺、こういうアウトドアなのもいいよね。
しかし、湿気っていると煙草の煙の出が悪いと思う。雨この野郎。
最近雨続きで訓練していなかった団員達を鍛え直した後だから、周りの景色がみな澄んで見える。むさ苦しいマッチョ達が大量に汗を流すのを見るのは慣れてはいるが、かなり気持ち悪いし。
そういう感じで歩いていると、道の隅に綺麗な花を見つけた。雨の雫で光っている。
ジルにお花とか送ったら喜ばれるかな?
そんな事を考え、花を持って帰ろうとする俺。
花の生えている原っぱに向かったんだけど、そこで俺は奇妙な物体を見つけた。
一つの大きめの葉っぱに、羽の生えた小人が寝っ転がって寝ていました。
俺は目をこすってもう一回見る。
葉っぱの小人は消えない。
もう一度目を擦り、見てみる。
やはり小人は消えない。
どう見てもエルフです。すいません。
あれあれあれ?何でこんな所に希少なエルフがいんの?何で普通に寝てるんだ?人の目に映ることはめったに無いっていってたじゃん、髑髏さんが。
「……うぅ~ん。なに~」
顔を近ずけた気配で目が覚めたようだ。体型からして男か?そもそもエルフに性別はあるのだろうか?
そんな風に目覚めたエルフが、至近距離から見つめる俺と目が合う。
「…………」
「……………」
意気なりのことで固まっている。エルフが口をあんぐりとあけて顔を見つめてくるって、そうそうない体験じゃないのか?
そう考えていると、固まっていたエルフの体が震え出す。
「……に。」
…………に?
「に?」
エルフは、その小さな口を大きくあけ、
「人間だぁぁぁぁぁ!!!」
叫んだ。……俺の顔はそんなに怖いのかな?
この時の俺は、知らなかった。
雨上がりの日の散歩でであった。目の前で震えながら叫ぶエルフとの出会いが、それなりの大騒動の幕開けになるとは……
誠、運命とはよくわからない物である。
作者からの一言。……なかなか書く時間が出来ない。更新が遅れ気味になってしまっているな。……これからはちょっと冒険してみたいと思うこの頃。