前のあらすじ…ワイアルドな俺は、半年間鍛えまくった団員たちと、黒犬騎士団初の初陣を行った………………一生忘れないくらいのきもい思い出ができた。
暑い日差し、熱気が溢れるその場所は、戦場です。………………すげえなあ、やっぱりなれねえわ…………
俺がワイアルドになって三年がたった………………いきなり進みすぎとかいわないお約束!
俺は今、ミッドランド王国の辺境の戦場にいる。…………原作と同じだ………
いや、誤解されるのいやなので言うけど、原作みたいに、戦場で略奪、強姦、殺戮をおこなって飛ばされたわけでも、王さまに気味悪がられてとばされた訳ではない………………黒犬騎士団の団員達には、戦場であまりにもぶっ飛んだおいたはしないよう、きーつくいってある。
何人かはめはずしすぎるやついたら、俺と楽しい楽しいお仕置き訓練をしてやった………………何をしたかは秘密。
大した資源もなく、自然もなくさっぱりした場所、俺がこんな辺境にきたのは、俺がここに行きたいと王さまに志願したのだ。
原作の黒犬騎士団と違って、俺の愛ある訓練と、徹底した教えにより、びっくりするぐらいクリーンな騎士団になった。…元が罪人たちのあつまりとは思えないくらい…………そんなわけで、俺たち黒犬騎士団は、原作とちがい王さまの信頼は結構ある。……まあ、それも当然だろう…………今黒犬騎士団は、あの鷹の団とも引けを取らない活躍をして、なおかつ、全く問題をおこさないのだ………まあ、使える有能な騎士団として、評価が高かったが、色々問題があった。
まず、他の騎士団、とくに、王家直属の白龍騎士団、白虎騎士団からの印象は最悪だった…………かれらにしてみれば、ただの兵力不足を補うために作られた騎士団が、自分達より多くの戦績をあげてるんだから………そんなわけで、
最前線の戦場は居心地が悪い……
そんな理由があるが、もう一つ重大な理由がある、それは…………
「使徒の体になれる」事。
もうワイアルドに憑依して二年たったから、この体にはなれた、がっ「本来の姿」にはなれてない…ていうか、なれれない。
俺が使徒形態に変身したのは、最初にワイアルドになったとき、二年前に一度変身したきり、変身してない…………
まず、使徒の姿は目立ちすぎる……戦場の真っ只中で変身するなんて論外だ……誰もいない所で変身ってのもむずかしい。…俺の立場は、一応ミッドランド王国に属する騎士団の団長だ、……ひとりで誰もいない所にいく………なんて暇はない………第一、ワイアルドの使徒形態は、人間部分がはっきりでてる………多分見られたら一発でばれる…………ばれたらオレの居場所がなくなるかもしれんし、最悪法王庁に捕まって火炙りってことになりかねん。
…それに、使徒の姿になると、なんというか、欲望が強くなる………変身したのは一回だけだけど、それはわかった………あん時危うく人食いそうになったし。
それに、そろそろ原作に備えなければならないし………最近、鷹の団の噂を聞くようになった。…………原作始動ってわけです。
俺は、「出来るだけ原作通りにしたい」のであって、「原作に関わりたい訳じゃない」、主人公のガッツなんて、使徒の俺が関わった所で、ヤバいだけだが、原作通りに、なおかつ原作よりもさっぱりと関わる………これが基本方針だ。…………
……一応戦場なので、体動かせるし、がんばりますか。
作者からの一言……そろそろゾッドだしたいなあ。