ぱらりぱらぱらぱららりら~~~♪「いえ~いっ、夏の風が涼しいぜべいべ~♪」ぱらりぱらぱらぱららりら~~~♪「…琥珀さん、このぱらぱら言ってるのはナンデスカ?」「へぇ~? オプションパーツですよ~」琥珀さんは車を運転しながら、くるっと後部座席に振り向いた。「わぁ~っ!? 前っ! 前見て下さい!?」「もう、ちょっとぐらいなら大丈夫ですよ~」琥珀さんは少しむくれた顔で助手席に座る僕を睨む。時速100キロ前後で走ってるのに大丈夫な訳ないんですけど…。「そういえば、アルクさんやシエルさんはどうしたんですか?」「あぁ、先回りしてNERVの近辺を調べとくっていってたよ」僕の何気ない質問に、志貴さんが答えた。通りで、秋葉さんが志貴さんにくっついている訳だ。あ、あと翡翠さんもか。「シンジさん、あ~いうのを『爛れた関係』って言うんですよ~」琥珀さんの子悪魔的笑顔から発した一言に、志貴さんは乾いた笑いを浮かべるしかできなかった。ぱらりぱらぱらぱららりら~~~♪『―――海地方を中心とした――常事態宣――やかに指定のシェ――』ぱらりぱらぱらぱららりら~~~♪「あの~、さっきから外で放送みたいなのが流れているんですけど……」「そうですか~? 気のせいですよ~」僕の言葉を気にする風でもなく、琥珀さんは車を運転している。すると、前方から『何か』が飛んできた。キィィィィィィィ「……戦闘機?」僕は一人そう呟いた瞬間、ドカァァァァァッ「うわっ!?」「な、なんなの琥珀っ!?」「どうやら何かが爆発した模様です」「シンジっ!? この気配何だと思うっ!?」爆発で揺れる車内で、志貴さんが僕に問い掛ける。突然近づいてきた大きな気配に、僕もすぐに気が付いた。「琥珀っ! スピードを上げて!」「わっかりました~!?」爆風から逃れるために、琥珀さんは車についている謎のボタンを『ぽちっ』と押した。どこか嬉しそうな気がする。「いっきますよぉ~!?」ドンッ車は琥珀さんの掛け声と共に、急加速。その勢いで秋葉さんと翡翠さんが意識を手放したようだ。もの凄いスピードの中、僕と志貴さんが窓から外を眺めていると、気配の主とおぼしき物体が姿を表した。「……なんだあれ」「…アルクェイド達も非常識だけど、アレも非常識だな」そこには、怪獣が静かに佇んでいた。