FSSの連載再開で、ちょっと巨大ロボットモノを書きたくなりましたので勢いでつくりました。
魔法と科学が共存している架空未来世界ファンタジーです。
設定は旧FSSのパ……もといオマージュなところが多いです。
(理論とかそういうのはまったくちがいますが)
「小説家になろう」でも公開していますが、基本的には同じモノです。
続きを書く場合はこちらで描いたものをブラッシュアップして、「なろう」に載せる予定です。
あちらだとまず感想がもらえないので、こちらでもらえるとうれしいです。
パクス・バニーともどもよろしくお願いします。
【あらすじ】
遠い遠いはるか未来か、過去かもしれない時代。
どこかの星である/あったかもしれない出来事。
大宇宙に浮かぶ青い水の星のとある国での物語。
その国のとある名門魔法師一族の家で、少女が生まれました。
優しい両親、厳しいけれど愛してくれる姉、慕ってくれる妹、幼馴染の男の子、親友の少女。
とてもとてもいい人たちに、いっぱいの愛情をうけて、すくすくと育ちました。
そして、10歳の時に行われる〝魔法適性の儀〟を迎えました。
それは誰でも体内にある魔法器官を知覚させて使えるようにする一生一度の儀式です。 ――少女には、その魔法器官がまったく無かったのです。
そして大なり小なりはあるとはいえ人類ならだれでも使えるはずの魔法が、少女には使えなかったのです。
――少女の世界は一変しました。
「あら、ゴミのようなものが。近づかないで、汚れてしまうわ」
親友だと思っていた少女。
「なんだ、その目。カスがそんな目をしていいと思ってるのか?」
気高く、優しかった幼馴染。
「ああ、臭い、臭いわ、ゴミの匂いがする」
顔すら向けない、かわいがっていた妹。
「ふん――」
何かを云うのさえもったいないと何も言わぬ美しい姉。
「私たちから魔法が使えない子どもが生まれることなんてあるはずがないわ」
少女を無かったことにした母親。
「ふん、命を奪わないのはせめてもの慈悲だ。ワシの寛大さに感謝するんだな」
顔を踏みつけ、虫ケラを見るように見下ろして告げる父親。
家族から、国からも追い出され、辱められて死にそうになった時。
――少女は出会いました。
一機の巨大人型兵器――人形騎士とそれを駆る操騎士に。
そして、時が流れ――少女はその国へと降り立ちます。
黒い人形騎士を駆る少女騎士として。
これは、少女が望まなかった亡国の物語。
……と、シリアス展開にみせかけて、なにげに毒舌な無表情少女騎士が「だるい〜、めんどくさい〜、いいや、きっちゃえ♪」とバカで遊んで、斜陽の魔法大帝国が滅んでいくのを傍観するゆる〜い日常系亡国物語です。