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No.38533の一覧
[0] 【完結】Fate/retrospective ―第三次聖杯戦争黙示録―【前日譚】[L](2014/06/18 17:33)
[1] 第1話   始まりの日[L](2014/06/28 23:34)
[2] 第2話   遠坂との会合[L](2014/06/08 10:42)
[3] 第3話   血濡れた邂逅[L](2014/06/08 10:43)
[4] 第4話   受け継がれし刻印[L](2014/06/08 10:44)
[5] 第5話   論戦[L](2014/06/08 10:45)
[6] 第6話   始まりの終わり[L](2014/06/08 10:46)
[7] 第7話   黄金の記憶[L](2014/06/08 10:46)
[8] 第8話   帝国の襲来[L](2014/06/08 10:47)
[9] 第9話   帝国との戦い[L](2014/06/18 00:20)
[10] 第10話  蘇りし英雄譚[L](2014/06/08 10:49)
[11] 第11話  髑髏と太陽[L](2014/06/08 10:49)
[12] 第12話  黒い影[L](2014/06/08 10:50)
[13] 第13話  山の翁[L](2014/06/08 10:51)
[14] 第14話  暗殺者の主[L](2014/06/08 10:52)
[15] 第15話  赤き魔術師の帰還[L](2014/06/08 10:52)
[16] 第16話  プリンス[L](2014/06/08 10:53)
[17] 第17話  最弱のサーヴァント[L](2014/06/08 10:54)
[18] 第18話  今昔戦火[L](2014/06/08 10:55)
[19] 第19話  アインツベルンの災厄[L](2014/06/08 10:56)
[20] 第20話  黄金の思い出[L](2014/06/28 22:36)
[21] 第21話  淑女との邂逅[L](2014/06/08 11:00)
[22] 第22話  地上でもっとも優美なハイエナ[L](2014/06/08 11:05)
[23] 第23話  姉妹喧嘩[L](2014/06/08 11:06)
[24] 第24話  英雄譚から茶番劇へ[L](2014/06/08 11:07)
[25] 第25話  ナチスの誘い[L](2014/06/08 11:08)
[26] 第26話  人形使いと暗殺者の談話[L](2014/06/08 11:09)
[27] 第27話  金色と真紅の激突[L](2014/06/08 11:10)
[28] 第28話  悪魔と獣の戦い[L](2014/06/08 11:11)
[29] 第29話  十二勇士、円卓にて[L](2014/06/08 11:11)
[30] 第30話  死闘[L](2014/06/28 22:37)
[31] 第31話  三分の一の行方[L](2014/06/28 22:38)
[32] 第32話  監督役の一時[L](2014/06/28 22:39)
[33] 第33話  蟲の姫君の策謀[L](2014/06/28 22:40)
[34] 第34話  読み切れなかった感情[L](2014/06/28 22:42)
[35] 第35話  髑髏と蟲の罠[L](2014/06/28 22:43)
[36] 第36話  暴かれた真名[L](2014/06/28 22:44)
[37] 第37話  マキリとの遭遇[L](2014/06/28 22:44)
[38] 第38話  奇行子[L](2014/06/28 22:45)
[39] 第39話  御三家激突[L](2014/06/28 22:46)
[40] 第40話  最強の騎士[L](2014/06/28 22:47)
[41] 第41話  黄金の誓い[L](2014/06/28 22:48)
[42] 第42話  嵐の前[L](2014/06/28 22:49)
[43] 第43話  冬の訪れ[L](2014/06/28 22:49)
[44] 第44話  白い牙[L](2014/06/28 22:50)
[45] 第45話  轟き咲く覇砲の大輪[L](2014/06/28 22:51)
[46] 第46話  凶つ風[L](2014/06/28 22:52)
[47] 第47話  裏切り[L](2014/06/28 22:53)
[48] 第48話  電撃姫の乱入[L](2014/06/28 22:53)
[49] 第49話  安全地帯[L](2014/06/28 22:55)
[50] 第50話  二つの奪取計画[L](2014/06/28 22:55)
[51] 第51話  九番目の契約[L](2014/06/28 22:56)
[52] 第52話  出撃[L](2014/06/28 22:57)
[53] 第53話  契約書[L](2014/06/28 22:58)
[54] 第54話  追跡[L](2014/06/28 22:59)
[55] 第55話  帝都進撃[L](2014/06/28 22:59)
[56] 第56話  武具百般[L](2014/06/28 23:00)
[57] 第57話  燃える空[L](2014/06/28 23:01)
[58] 第58話  武術[L](2014/06/28 23:01)
[59] 第59話  不滅の刃[L](2014/06/28 23:04)
[60] 第60話  秘密兵器[L](2014/06/28 23:03)
[61] 第61話  皇帝来援[L](2014/06/28 23:04)
[62] 第62話  革命[L](2014/06/28 23:05)
[63] 第63話  皇帝退陣[L](2014/06/28 23:06)
[64] 第64話  安いチップ[L](2014/06/28 23:06)
[65] 第65話  敗北者[L](2014/06/28 23:07)
[66] 第66話  皇帝退場[L](2014/06/28 23:08)
[67] 第67話  黄金の欠片[L](2014/06/28 23:09)
[68] 第68話  当たり前への憧憬[L](2014/06/28 23:10)
[69] 第69話  士は己を知る者の為に死す[L](2014/06/28 23:10)
[70] 第70話  黄金のリグレット[L](2014/08/02 17:21)
[71] 第71話  等価交換[L](2014/06/28 23:12)
[72] 第72話  円卓の騎士と十二勇士[L](2014/06/28 23:13)
[73] 第73話  はじめの言葉[L](2014/06/28 23:13)
[74] 第74話  最後の出陣[L](2014/06/28 23:15)
[75] 第75話  無垢なる願い[L](2014/06/28 23:16)
[76] 第76話  黄金のユメ[L](2014/06/28 23:16)
[77] 最終話  旧き運命の終わり[L](2014/06/28 23:20)
[78] 設定資料集[L](2014/07/06 23:12)
[79] 後書き[L](2014/06/25 11:51)
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[38533] 設定資料集
Name: L◆1de149b1 ID:4a7c33c2 前を表示する / 次を表示する
Date: 2014/07/06 23:12
『登場人物』


■遠坂冥馬
誕生日:2月2日/血液型:A型
身長:184cm/体重:75kg
イメージカラー:紅
特技:コネクション作り、異文化交流
好きなもの:節約、家庭菜園、放浪
嫌いなもの:無駄遣い、不公平
天敵:相馬戎次
『略歴』
 冬木市の管理者。遠坂家の四代目当主。
 第三次聖杯戦争にマスターとして参加する男と目され、そのための準備をしてきたが、結果的に令呪を宿したのは父・静重だったため入手した聖遺物を父に譲り、自分はマスターから外れる。
 しかし父・静重が致命傷を負ってしまい死亡したため、父の令呪とサーヴァントを引き継ぎ聖杯戦争に挑むこととなる。
『人物』
 紳士的で貴族風の青年という仮面を被っていて、本性はフランクなところのある青年……というのは誤りで実際には多くの顔をもつ人間。
 貴族然とした顔や、フランクな一個の人間としての顔に、魔術師としての冷酷で秘密主義者的な側面や、武術家としての闘争心などが同居している。
 明確に敵と定めた相手は冷酷に徹底的なまでに叩き潰すが、一方で凌ぎを削る好敵手に対しては倒しても命をとらないこともある。
 年をとるとそのあたりの極端な性格が上手い具合に纏まり、某ジョ○フ・ジョー○ターみたいな爺さんになる模様。
 インドアで自分の工房から一ヶ月以上出てこないなんて者が多い魔術師にしては珍しくアウトドア派。曰く、見知らぬ土地を歩いているとイントネーションが湧いてくる、とのことで研究に行き詰ると当てのない放浪に出る。放浪先は国・地域を問わず様々でそのために多くの外国語に堪能。
 宝石魔術師の例にもれず資金面で苦労しており基本的にはケチ。戦闘の際も宝石の値段を気にして宝石を出し惜しむこともしばしば。また魔術と違いタダで済むという理由から、戦闘でも肉弾戦に頼ることが多い。
 資金稼ぎのために封印指定の執行者の真似事をして金を稼いでいる。だが基本的に節約家でありながら、魔術の研究には金に糸目はつけない性格が災いして中々お金が溜まることはない。これはリリアと行動を共にすることで大きく改善される。ただ基本的にケチだが面倒見はあるので、友人に懇願されれば金を工面することもある。本当の本当に困った時だけだが。
 最初は節約のために初めた家庭菜園だが、もはや完全に趣味と化しており、その熱の入れようは家庭菜園を故意ではないとはいえ粉砕してしまったルネスティーネにガチギレするほど。
 取り寄せたアーサー王の聖遺物の真贋を確認しなかったせいでサー・ケイを召喚したり、屋敷に罠を埋めた後にそれが失敗だったと気付くなど遠坂うっかりエフェクトもしっかり持ち合わせている。その他、機械音痴なところもしっかり遠坂。
 平等主義者ではないが公平主義者。御三家当主、魔術師として『根源の渦』への到達という悲願を持ち合わせているも、自身の才能故に遠坂の力のみで到達してみせるという自負と、同じ労力を分かち合ったサーヴァントを切り捨てるという不公平さを嫌い、聖杯戦争で『根源』に到達するつもりはない。だがこのことは本人の中の魔術師としての顔が恥と思っており、キャスター以外の誰にも明かすことはなかった。
『能力』
 遠坂家始まって以来の天才と称されるだけあって量と質共に優秀な魔術回路、強い精神力をもった一流の魔術師。
 魔術礼装にルビーの指輪とエメラルドの指輪を両手の指に一つずつ嵌めており、炎と風の魔術を自在に駆使しつつ、切り札である宝石を使っての火力を叩き込むのが「魔術師」としての基本戦術。
 一流の魔術師でありながら一流の武術家としての顔をもっており、その強さは魔術のみの格闘戦で屈強な兵士の集団を無傷で鎮圧するほど。吸血鬼を肉体言語で撲殺したとかなんとか。実は武術家としても魔術師としても発展途上で、聖杯戦争が五年遅ければ相馬戎次とも戦えた。宝石によって身体能力を極限まで強化することで、一時的にだが三騎士とも張り合えるほどの戦闘力を獲得できる。
 武術と魔術を駆使してかなりの戦闘力を誇る冥馬だが、一方で魔術師の本職である研究分野でも優秀で、宝石剣や第二魔法に関わる研究を彼の代で大きく前進させた。
 純粋な戦闘力では生きている英霊というべき相馬戎次に、魔力供給ではホムンクルスであるアルラスフィールに劣るが、武術家・魔術師としての力量・判断力・サーヴァントとの連携などの総合力においては、間違いなく第三次聖杯戦争で最高のマスター。
 Fateといえば低階位のマスターと最強クラスのサーヴァントのペアというのがお約束だが、彼等の場合はまるっきり立場が逆転している。


■キャスター(第三次)
身長:185cm/体重:70kg
属性:秩序・善(正しくは中立・悪)
イメージカラー:蒼
特技:財政管理、論戦
好きなもの:義妹(本人は否定)
嫌いなもの:不倫・叛逆・無駄遣い
天敵:父親
『略歴』
 真名はサー・ケイ。円卓の騎士の一人にしてアーサー王の義兄でもある。義妹が王となってからは、国務長官として主に内政面で王を支えた。
 第三次聖杯戦争においてサー・ケイの鎧の破片をアーサー王のものと勘違いした遠坂冥馬により召喚される。
 本来サーヴァントはマスターに己の真名を告げるものであるが、宝具の効果のためにサー・ケイではなく敢えてアーサー王の名を語り聖杯戦争に挑む。
『人物』
 火竜も呆れて飛び去ると称された毒舌家にして、ブリテン国が生み出した一大のツンデレ。マスターである冥馬からは天邪鬼と評される。
 性格がそんななので本心をストレートに口に出すことは非常に稀。大抵の台詞には真意が隠されている。例えば本編中で「武勇など下らない」という旨の発言をしたことがあるも、本心では義妹を守り通せるだけの武勇を欲していた。
 ブリテンにおいては国務長官と執事長を兼任、主に内政面で主君であり義弟であるアーサー王を支えた。漢の三傑でいうところの蕭何のポジション。円卓には武勇に優れた武官は数多くいたが、政治面に優れた人材はあんまりいなかったせいで主君な妹共々非常に苦労していた模様。労働時間的な意味で。戦場で死にかけた数より、過労で死にかけた数の方が多いとかなんとか。
 財政管理のスペシャリスト、後方支援の達人である一方で人望の方は皆無。円卓ではアーサー王以外に彼に好意をもつ者はいなかったらしい。
 執事、芸達者、遠坂に召喚、魔術師など第五次聖杯戦争におけるアーチャーと多くの共通点をもつが、執事としてのタイプはどちらかというとセラに近い。
 家事全般に気配りの良さなど執事としてパーフェクトなスキルをもっているが、生また場所が場所のせいで料理スキルはない。ただし現世の料理に触れたことで執事魂が刺激されたことで、僅か数日で高い料理スキルを会得した。惜しむべきはそのスキルを生前に得ることができなかったことである。ただし芸術の才能はゼロ。
 聖杯に託す願いは「妹の救済」。ただし本人はこれは「妹のため」ではなく「妹に笑って欲しい」という我欲に塗れた願いと評する。
 最終的に聖杯を掴むことは叶わなかったが、聖槍により未来の景色を視ることで満足して逝った。
『能力』
 二重召喚の技能によってセイバーのクラス別技能とキャスターのクラス別技能の両方を保有する。
 またマーリンによって背中に擬似魔術刻印を刻まれており、これにより強力な魔術を詠唱なしで使えるほか、自己治癒能力にも優れる。保有スキルも数多く総数11という規格外の数を誇る。
 とはいえスキルの豊富さと強さは必ずしもイコールで結ばれるわけではなく、サーヴァントとしては強力とはいえない。本人の「円卓最弱」と主張するが、これは謙遜でもなんでもなく純然たる事実である。
 セイバーの適正をもっているが剣技の程もスペックも及第点ぎりぎり、キャスターとしても同様と剣士としても魔術師としても低級。豊富な手札を使い分けて、相手の苦手なところをつくことで初めて他のサーヴァントと戦うことができる。
 最大の欠点として決定力のなさがあり「剣が選びしは我なり」の効果が消滅して「勝利すべき黄金の剣」の担い手としての力を喪失してしまった場合、ただでさえ強力とはいえないのにその強さを更に低下させてしまう。
 一応「勝利すべき黄金の剣」のほかに切り札として大魔術「儚く燃ゆる勝利の剣」があるも対サーヴァント戦においてはやや貧弱。
 彼が結果的に聖杯戦争で最後まで生き残ることが出来たのは、マスターである冥馬の能力の高さと、彼との相性が抜群に良かったことが大きい。
 実は第五次聖杯戦争におけるセイバーと同じく、未だ正しい意味での英霊とはなっていないサーヴァント。だが死の直前で止まっているセイバーと異なり、彼は死んで〝英霊の座〟へ招かれる直前にサーヴァントとして召喚されている=既に死んでいるため霊体化は可能。ただし英霊としての時空を超えた知識はもっておらず、本編中で未来の英雄について知っているような口調だったのは、冥馬が寝ている間に歴史書などを読み解いていたからである。


■言峰璃正
誕生日:12月29日/血液型:B型
身長:179cm/体重:88kg
イメージカラー:燻し銀
特技:説法、中国拳法
好きなもの:信仰心、克己心
嫌いなもの:快楽主義者
天敵:木嶋少佐
『略歴』
 第八秘蹟会にて聖遺物の回収に努めていた神父だったが、冬木に土地勘のあることと能力を買われて、第三次聖杯戦争に監督役として派遣される。
 ナチスの襲撃、聖杯の帝都移送など多くのイレギュラーに襲われながらも聖杯戦争の運営を成し遂げる。
 聖杯戦争運営の功績と聖槍ロンギヌスの回収の功績で、正式に冬木教会を任されるようになる。
『人物』
 苦行により悟りを得ようとした修道士。信心深く真面目な人物だが、妙に波長があったのかタイプの異なる遠坂冥馬と深い友情で結ばれる。
 ご存知マーボー神父こと言峰綺礼の父親なわけだが、敬謙なる神父なのにどうして妻帯して子供を作ったかは不明。
 聖杯戦争の監督役として抜擢されるだけあって優れた事務処理能力をもっている。
 真面目だが一方で柔軟性もあり、聖杯が帝国陸軍に奪取された時などは、中立の立場でありながら冥馬とリリアリンダに聖杯奪還を依頼した。
『能力』
 達人級の八極拳の使い手。ただしあくまで自己鍛錬と求道のために積み重ねたものであり、代行者でない彼は殺人術の心得はない。
 また聖職者として「人は殺めない」と誓っているため、例え自分を殺そうとしてきた相手でも殺さずに無力化する。
 魔術師ではないため魔術に対しては無力だが、帝国陸軍の兵士相手には善戦した。
 聖杯戦争後、預託令呪を回収する。


■リリアリンダ・エーデルフェルト
誕生日:6月6日/血液型:O型
身長:159cm/体重:47kg
イメージカラー:赤
特技:レスリング
好きなもの:姉の悔しがる顔、格闘技
嫌いなもの:姉の勝ち誇る顔、姉の自慢話
天敵:姉
『略歴』
 エーデルフェルト家のご令嬢にして若き当主。
 御三家から聖杯を横から掻っ攫うため、姉と共にイレギュラーな召喚をして聖杯戦争に参加する。
『人物』
 ルネスティーネの双子の妹。凛の祖母にあたる。
 聖杯戦争に参加しながらも聖杯など二の次で、ルネスティーネを出し抜くことの方に重きを置いていた。
 ちなみに彼女は「遠坂」ではないので、遠坂うっかりエフェクトはもっていない。
『能力』
 地・水・空の三重属性もちの稀有な才能の魔術師で、特に雷を扱う術を得意としており戦いにおいては電撃をメインに戦う。
 フィンの名家出身なので未来の凛同様にガンド撃ちが得意。本来具合を悪くする程度の力しかもたないガンドに、弾丸なみの物理破壊力をもたせることができる。
 宝石魔術の使い手だが家が名門貴族なため冥馬のようにケチではない……のだがエーデルフェルトから出奔してからは、冥馬と一緒に資金のやりくりに悩むことに。
 格闘技が好きが長じてレスリングの達人でもあるが、武術家としては冥馬に数段劣る。


■セイバー(聖騎士)
身長:190cm/体重:80kg
属性:中立・善
イメージカラー:白銀
特技:肉体労働
好きなもの:友達、色恋沙汰
嫌いなもの:頭脳労働、実は男でしたというオチ
天敵:オリヴィエ
『略歴』
 真名はローラン。シャルルマーニュ十二勇士最強にしてその筆頭たる聖騎士である。
 エーデルフェルトの双子姉妹の分割召喚によって「聖騎士」の側面のセイバーとしてリリアリンダ・エーデルフェルトのサーヴァントとなる。
 姉妹同士の確執に困りながらもマスターの勝利のために戦う。
『人物』
 一言で言えば馬鹿、二言で言えば単細胞。三言で言えばアホ。
 同時に二つ以上のことを考えられず、戦う時は全力で戦い、笑う時は全力で笑い、泣く時は全力で笑うサッパリとした人物。だが馬鹿であるが故に誰よりも単純な真実を冷静に見据えてもいる。
 十二勇士筆頭の聖騎士という物々しい肩書きに反して、堅さはなく親しみやすい性格。騎士道や騎士としての振る舞いは実のところ「女性にモテる」という理由でやっているだけであって、あんまり騎士のなんたるかについては良く分かっていない。が、頭ではなく魂で把握しているので、その生き様は騎士そのものである。
 生前自分の判断から二万の軍勢を死なせてしまったことから、考えることは頭の良い人間に任せるというスタンスをとる。ただし誰の言うこともきくというわけではなく、自分で信頼できると思った相手でなければ命を預けることはしない。終盤でキャスターを信頼しその判断を仰いだのは彼が親友のオリヴィエに似たところがあったからとのこと。幸いマスターであるリリアリンダがセイバーにとって信頼できる相手だったので、主従関係は非常に良好なものだった。
 聖杯に託す願いは自分の判断ミスにより死なせてしまった「19999人の死の苦痛」を味わうこと。これはセイバーが死にたがりや罪の意識に苛まれ続けている……というわけではなく、罰を受けるなんて死ぬほど嫌だがあれだけの失態をしたのだから、このくらいの罰がなければならないと考えているため。
『能力』
 セイバーのクラスに恥じぬ技量とパラメーターをもつ最優のサーヴァント。
 本来であれば彼のアーサー王と肩を並べるほどの英雄。キャスターからは「俺の義妹と並んで世界でも三本の指に入る剣の英霊」と最大限の評価を下される。だがイレギュラーな召喚のせいで霊格が低下し大幅に弱体化してしまっている。
 それでも白兵戦において大いに効果を発揮する「あらゆるものを斬る聖剣」と「城壁をも消し飛ばす熱風を放出する角笛」は強力無比であり、弱体化しながらも第三次聖杯戦争においては最強クラスのサーヴァント。
 万全に召喚されていた場合これに「不死性」が加わり、パラメーターや角笛の最大火力も上昇するので更に手がつけられなくなる。


■ルネスティーネ・エーデルフェルト
誕生日:6月6日/血液型:O型
身長:160cm/体重:49kg
イメージカラー:青
特技:レスリング、
好きなもの:妹の悔しがる顔、格闘技
嫌いなもの:妹の勝ち誇る顔、妹の自慢話、遠坂冥馬
天敵:妹、遠坂冥馬
『略歴』
 エーデルフェルト家のご令嬢にして若き当主。
 御三家から聖杯を横から掻っ攫うため、妹と共にイレギュラーな召喚をして聖杯戦争に参加する。
『人物』
 リリアリンダの姉。血縁上はルヴィアの祖母にあたる。
 聖杯戦争に参加しながらも聖杯など二の次で、リリアリンダを出し抜くことの方に重きを置いていた。
 結局は姉妹の確執と遠坂冥馬を侮ったことで、聖杯戦争で二番目の脱落者となるという失態を演じてしまう。
『能力』
 火・風・空の三重属性もちの稀有な才能の魔術師で、特に雷を扱う術を得意としており戦いにおいては電撃をメインに戦う。
 フィンの名家出身なので未来のルヴィア同様にガンド撃ちが得意。本来具合を悪くする程度の力しかもたないガンドに、弾丸なみの物理破壊力をもたせることができる。
 宝石魔術の使い手だが家が名門貴族なため冥馬のようにケチではない。
 格闘技が好きが長じてレスリングの達人でもあるが、武術家としては冥馬に数段劣る。


■セイバー(狂戦士)
身長:190cm/体重:80kg
属性:中立・狂
イメージカラー:黒銀
特技:狂化している為なし
好きなもの:狂化している為なし
嫌いなもの:狂化している為なし
天敵:理性のある自分
『略歴』
 真名はオルランド。聖騎士ローランが理性を蒸発させ狂人となった姿。
 エーデルフェルトの双子姉妹の分割召喚によって「狂えるオルランド」の側面のセイバーとしてルネスティーネ・エーデルフェルトのサーヴァントとなる。
 狂化の影響で己の意志を表すことはなく、ただルネスティーネの手足となって動く。
『人物』
 黒銀の体躯の狂戦士。聖騎士としての爽やかな雰囲気はなく、ただ野獣染みた殺意を放つ最強のサーヴァント。
 キャスターに倒された際に元の理性のある人格が現れたが、そちらは聖騎士としてのセイバーと同一である。
 マスターであるルネスティーネとは理性のないバーサーカー状態だったことで一度も会話したことのない希薄な関係であったが、綺麗な女性は好きなのでキャスターにはルネスティーネの助命を頼んだ。
『能力』
 桁外れの膂力、鋼鉄の如き体をもつ最強のサーヴァント…………なのだが、もう片方のセイバーと同じく霊格の低下により大幅に弱体化している。
 作中では格下の英霊であるキャスターに敗北を喫してしまうが、これはEXTRA的に言うならHP三分の一、宝具も三分の一、宝具のランク低下、パラメーターダウン、宝具の能力低下など数々のハンデがあったからであって、本来はキャスターが敵うような相手ではない。
 万全に召喚されていれば最強クラスのサーヴァントとしての実力を遺憾なく発揮するが、理性のある自分自身と比べると総合力で劣る。


■間桐狩麻
誕生日:3月20日/血液型:AB型
身長:154cm/体重:43kg
イメージカラー:薔薇の青
特技:ストーキング、料理
好きなもの:下克上、冥馬観察
嫌いなもの:一人ぼっち、遠坂冥馬
天敵:サー・ケイ
『略歴』
 間桐臓硯が実質的実権の多くは握っているも、時計塔にも名の知れた間桐家の当主。
 自分より才と名声のある遠坂冥馬を倒し、自分の前に跪かせるという暗い願望を果たすため聖杯戦争に挑む。
『人物』
 着物萌えのロディウスが狂喜して踊りだすほどの着物美人。
 高飛車で自分の力への自信に満ちた女性だが、それは自分の理想像が生み出した仮面に過ぎず、その奥には臆病で孤独を嫌う素顔が隠れている。
 幼い日は女の身だったということもあって間桐の魔術を忌避していたが、遠坂冥馬に恋心を抱くと彼に近付くために自ら厳しい魔術の修練を課し、結果的に落ち目の間桐出身でありながら時計塔でも名の通るほどに成長する。
 しかし長い魔術の修練の過程で幼き日の恋慕が憎悪へと反転。聖杯戦争では歪な感情をもって遠坂冥馬を付け狙うことになる。
 想い人のサーヴァントにボロクソにパッシングされたり、ダーニックに嵌められたり、冥馬への想いに気付いてからアサシンにより爆殺されるなど作中でも屈指の不幸っぷりを誇る。とはいえ不幸の原因は大抵というより全部が自業自得だったりする。冥馬が狩麻の恋慕の情に気付かなかったのも、狩麻が一般的に奥手な女性が積極的に思えるほどの奥手だったからであって、冥馬が特別に鈍感だったというわけではない。
『能力』
 長年〝遠坂冥馬〟に執着してきただけあって、炎と風に対しての耐性をもった蟲を壁のように自分の周囲に展開させるなど対冥馬に四年がない。蟲による壁は炎・風以外にも機関銃くらいは防ぐだけの防御力をもっており、対冥馬以外においても非常に有効。
 他に蟲を使って自分の分身を生み出すことや、体の傷を修復させることすらできる。切り札として自分の手で培養した「碎弾蟲」があり、弾丸並みの速度で空中を自在に飛び回り対象を襲う。
 魔術師としての強さは相当のもので、聖杯戦争を制することも十分に有り得たが、遠坂冥馬への執着の余り視野を狭くしてしまい墓穴を掘る。


■アーチャー(第三次)
身長:172cm/体重:60kg
属性:秩序・善
イメージカラー:薔薇の赤
特技:戦争、数学
好きなもの:占い、ギター
嫌いなもの:身長測定
天敵:冬将軍
『略歴』
 真名はナポレオン・ボナパルト。英雄の代名詞的な人物で、日本においても屈指の知名度を誇る。その絶大な知名度と信仰から、近代の英雄でありながら神話の英雄に劣らぬ霊格をもっている。
 聖杯に託す願いはなく、聖杯戦争という舞台に一輪の華を添えるため間桐狩麻のサーヴァントとして馳せ参じる。
『人物』
 赤かったり、身長を気にしていて、皇帝特権もちで、音痴で、ジャイアンリサイタルするなど赤セイバーとの共通点が非常に多い人物。だが赤セイバーに似ているのは上辺だけで内面はまったくの別物。
 作中で僕、俺、余の合計三つもの一人称を使う。これはサーヴァントとして振舞う時は僕、英雄として振舞う時は俺、皇帝として振舞う時は余と使い分けているため。狩麻のサーヴァントでいる時は基本的に僕で統一されているが、自分の全てを賭して戦う時にも一人称が俺に変わったりする。
 フリーダムに暴れまわり制御不可能なように見えるが、マスターである狩麻の重要な命令や指示には自分の意見を言いつつも服従しており、実際には非常に従順なサーヴァント。これは死んだ英雄よりも今を生きている人間の方が遥かに価値がある、という考えによるもの。
 狩麻がナチスの罠で死亡した際には相応の報復をナチスとアサシンにして、自分は「マスターと運命を共にするサーヴァント」として狩麻に殉じた。
『能力』
 自分の周囲に大砲を召喚して、それをもって敵を砲撃するのが基本的な戦闘スタイル。Fate恒例の弓を使わないアーチャー。アーチャー以外にはセイバーとライダーのクラス適正をもっている。ただしセイバーの方は皇帝特権補正ありき。
 スキル〝星の開拓者〟と追い詰められれば追い詰められるほどに威力を上昇させる〝轟き咲く覇砲の大輪〟から自分より格上の相手を倒すのに長けている。
 切り札である〝尊き革命の法典〟は五つの異なる能力をもった特殊な宝具で、相手によっては能力を完全に封殺することも可能。またマスターが優秀であれば能力を複数同時発動することもできる。
 時代が時代なため知名度補正の恩恵は控え目だが、現代で召喚されていた場合、途轍もない知名度補正を受けてパラメーターやスキルの一部が上昇する他、彼の最も有名なセリフを冠した宝具が追加される。
 サーヴァントとして非常に強力な強さをもつアーチャーだが、実のところ最も恐ろしい事は戦闘力ではなく「戦争の天才」と称される戦略家としての才覚。
 作中で奇行が目立つアーチャーだが、それすらも世に伝わるナポレオン・ボナパルトと掛け離れた振る舞いをすることで、自分の真名に到達させなくするという戦術的要素があった。勿論本人の趣味もあるのだが。
 もしも狩麻がアーチャーのイエスマンに徹していれば、聖杯戦争を制したのは彼等だっただろう。


■ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
誕生日:5月2日/血液型:O型
身長:182cm/体重:76kg
イメージカラー:白
特技:詐欺、謀略
好きなもの:一族の繁栄
嫌いなもの:根も葉もない噂
天敵:ロディウス・ファーレンブルク
『略歴』
 第三次聖杯戦争において、ナチスドイツ側の魔術師として参戦。
 その真の目的は「大聖杯」を奪取することで、そのために帝国陸軍の木嶋少佐と内通するなど、戦争開始前から多くの策謀を廻らせる。
 ランサーのマスターとして参戦した彼だったが……。
『人物』
 時代が時代なせいでほぼオリキャラだらけの本作品における数少ない原作キャラの一人。
 派閥抗争や権力闘争の場面において抜群の政治的手腕を発揮し、裏切り寝返りは当たり前、信じる者は勿論信じていない者まで利用する超一流の詐欺師として知られ、"八枚舌"のダーニックと呼ばれようになった。
 新進気鋭の魔術師として華々しいデビューを飾った彼は貴族の縁談を持ちかけられるほどの勢いがあった。だが「ユグドミレニアの血は濁っている。五代先まで保つことがなく、後は零落するだけだ」と、ある魔術師が流した噂が広まり、周囲は掌を返し彼を冷遇するようになった。それによって彼と彼に続くユグドミレニアの魔術師達の未来は閉ざされ、根源に到達するという夢を放棄せざるを得なかった。
 一族の繁栄という在り来たりであるが切実な悲願のため、あらゆるものを利用して勝ちにいく。
『能力』
 第三次聖杯戦争前の話なので、アポクリファでやっていたような他者の魂を己の糧とする魔術はまだ使えない。
 だがその政治的手腕は凄まじく、同盟国である日本に相当の数のナチス軍を遅れたのも彼の能力あってこそ。
 本人が戦うことはなかったが、帝国陸軍との内通や狩麻を手玉にとるなど一流の詐欺師としての力を遺憾なく発揮した。


■ランサー(第三次)
身長:181cm/体重:75kg
属性:混沌・中庸
イメージカラー:白
特技:作ること全般
好きなもの:優れた担い手、美食、美女、大衆娯楽
嫌いなもの:銃火器類とそれを使う者、贋作
天敵:使い手たち
『略歴』
 真名はトバルカイン。カインの子、鍛冶の祖。錬鉄の英雄としては頂点に位置する人物。ローランの聖剣の製作者でもある。
 聖槍ロンギヌスを欲するロディウスにより召喚されるが、表向きにはダーニックのサーヴァントとして振舞う。
『人物』
 旧約聖書に登場する人物であるが非常に俗な男。聖杯に託す願いはなく、ロディウスに聖槍修理の依頼を受けたから来ただけ。
 現世に召喚することの対価が聖槍修理なので、他サーヴァントとの戦いに対しては一々別の報酬を要求する。その関係はマスターとサーヴァントというより依頼人と傭兵に近い。
 ランサーの方は気前の良いダーニックをそれなりに気に入っていたので、サービスでお手製の刀をあげたりした。
 自分の生み出したものではない銃火器を嫌っており、見た瞬間にプッツンするほど。これのせいでスキル狂化が追加されているので洒落にならない。当然ながら銃火器類を主武装とする人間とは相性最悪。他にも真作の製作者として贋作と贋作者を嫌っている。
 銃火器類嫌いといい贋作嫌いといい衛宮親子とは相性が悪いらしい。
『能力』
 三騎士の一角たるランサーのサーヴァントであるが、彼はあくまで宝具の製作者であって担い手ではないためセイバーほど白兵戦に優れてはいない。
 スキルによって武具の最適の運用法を実行できるといっても、いうなればそれは教本通りに100%こなせるに過ぎず、教本を超えた極限の技量をもつ担い手には到底及ばないからである。
 そのため序盤は戦闘を避けつつ情報収集に努め、宝具を生み出す宝具により、相手に有効な多種多様な宝具を生み出していくのが基本戦術となる。短期決戦では脆弱だが、時間が経てば経つほどに強力になる長期戦型サーヴァントといえるだろう。
 製作する宝具の力は制作年月と材料に左右されるが、彼の場合は自分自身で有り触れた材料を加工して「優れた材料」を生み出せるので、結果的に有り触れた素材からすらランクCやB程度の宝具を生み出せてしまう。
 強さという点においては並み以下のランサーだが、錬鉄の英雄――――〝作るもの〟としては最上級の英霊。
 道具作成スキルがEXなことからも、武器以外にも基本的になんでも作れる。作中ではサイボーグの動力などすら生み出したりした。
 作者的に「ランサーが作った」といえば大抵の無茶はどうにかなるので非常に有難いキャラ。


■相馬戎次
誕生日:10月9日/血液型:B型
身長:176cm/体重:60kg
イメージカラー:夜の黒
特技:剣術、早食い
好きなもの:日本、家族、義理人情
嫌いなもの:汚職、不義理
天敵:ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
『略歴』
 異国の魔術・怪異などから日本を代々守ってきた相馬家出身の帝国陸軍少尉。後に中尉に昇進。
 帝国陸軍の命によりライダーを召喚し、マスターとして聖杯戦争に参戦する。
『人物』
 セイバーと同じで基本的には単細胞。しかしセイバーほどではなく、それなりに頭の回転も良く考えを廻らせることもできる。ただし本人の性根が真っ直ぐ過ぎるので謀略や策略などは苦手。
 自分の家族や日本という国を愛しており、国と国民を守るためには死すら厭わない人格。
 だが一方で色恋沙汰には耐性がなく、ライダーのアプローチにやきもきすることもしばしば。
『能力』
 一言でいえば強い。べらぼうに強い。
 現代の英霊と称されるその実力は確かで、三騎士の一角であるセイバーとも白兵戦を繰り広げることができる。
 愛刀である村正は数少ない現存する宝具でもあり、魔を断つという性質から、魔術師の障壁など容易く切り裂いてしまうので鬼に金棒。
 魔術師としてはルーン魔術と陰陽道を融合させた異質な術を使いこなす。
 純然たる魔術師としての実力においては遠坂冥馬、間桐狩麻、エーデルフェルトの双子姉妹に劣るが、こと戦闘力のみに関していえば間違いなく第三次聖杯戦争最強のマスター。聖槍ロンギヌスを手にした状態のロディウスを除けばマスターで太刀打ちできる者は一人としていない。


■ライダー(第三次)
身長:170cm/体重:48kg
属性:中立・中庸
イメージカラー:雪の白
特技:防衛戦、雪だるま作り
好きなもの:熱情、カキ氷、おでん
嫌いなもの:中途半端な天気、束縛
天敵:サー・ケイ、木嶋少佐
『略歴』
 真名は冬将軍。冬という季節が人間が冬に対して抱いた〝冬将軍〟というイメージがサーヴァントとして起動したモノ。
 冬木の聖杯戦争においては日本に根付いた〝雪女〟のイメージが混ざり、白い着物を纏った艶やかな美女として顕現している。
『人物』
 束縛を嫌い自由を好む性格。自然現象の具現である彼女が、サーヴァントという一個の存在として世に現れることは滅多にないことなので、聖杯戦争の傍らで現世とマスターいじりを楽しんでいる。上品・下品問わず様々なことに興味津々。
 ただ冬将軍として「国を守る者の味方」というスタンスをもっているため、侵略者タイプのマスターとは相性が悪い。しかし彼女は侵略者を嫌っているわけではなく、寧ろ極寒にも負けずに挑む熱情をもつ英雄たちにはある種の敬意をもっている。
 実は本来ライダーのクラス適正はなく、彼女がライダーで召喚されたのはイレギュラーそのもの。
 というのも帝国陸軍は召喚システムに干渉することで「東洋の英霊は呼び出せない」という枷を外し、三種の神器の所有者でもある日本最強の英霊を呼び出そうとしていた。
 だがその企てはダーニックと内通していた木嶋少佐により、聖遺物を偽者に摩り替えられることで失敗。更には相馬戎次の魔術が魔術と陰陽道を混ぜた異質な代物だったこと、アインツベルンがルール違反でアヴェンジャーを呼んだことで聖杯に僅かな歪みが生じたことなど諸々の事情が重なり合って、最終的に相馬戎次の「護国の心」を触媒に冬将軍が召喚された。
『能力』
 切り札である固有結界を世界からの修正なく発動できるほか、自然霊に近い存在のため人間ではなく自然から〝魂喰い〟を行うことができるなど、サーヴァントとしては群を抜いて燃費が良い。
 正当なライダーでないため、通常のライダーと異なり乗り物をもたないが、変わりに風や大気に乗ることで空を自由に飛びまわることができる。
 特筆すべきは対征服者というべき能力で、カリスマ・皇帝特権・軍略などという王・将軍としてのスキルの無効化。対英雄スキルでのパラメーターダウンなど征服者キラーというべき能力を誇る。
 逆に征服者よりも国を守った英雄としての側面が強く、また炎を操るキャスターは天敵で、戦いでは一方的に押し込まれてしまった。
 良くも悪くも相性如何によって差が出るサーヴァントの一人。


■エルマ・ローファス
誕生日:9月23日/血液型:O型
身長:129cm/体重:31kg
イメージカラー:黒白
特技:人形作り、掃除
好きなもの:健康な体、人形、ミルクティー
嫌いなもの:父親、不健康な体
天敵:父親、
『略歴』
 フランスの人形師の名門ローファス家の長女。父親によって母胎内にいる段階で調整を施されるが失敗。子供の姿から成長しないという身体的異常と病弱な体をもって生まれる。
 聖杯によって多くの人間が当たり前に享受する「健康な体」を手にするため弟の紹介で聖杯戦争に参加する。
『人物』
 ホロウにもさらっとだけ語られた人形遣いの魔術師。
 生まれて早々に後継者から外され、娘でありながら下女同然の不遇な毎日を送っていた。父親から八つ当たりに暴力を振るわれることも多かった模様。
 そんな境遇であったが優秀な後継者である弟が生まれ父親の機嫌が良くなったこと、弟がそれなりに肉親の情をもつ人物だったこともあり待遇はある程度改善される。最終的に父親が弟に惨殺されてからは完全に自由の身となった。
 成長しない自分の体や病弱な自分にコンプレックスを抱いており、人形を好むのも人形が自分より背が低いからである。
 だから人形といっても1/1ラオウフィギアとかは苦手。
『能力』
 後継者から外されながらも、父親から念のための予備と自分のアシスタントのために魔術を教え込まれており、自律人形師としての腕前はそれなり。
 人形遣いであるが『根源』への到達は望んでおらず――そもそも望みを抱けるような環境ではなかった――ため魔術師というよりは魔術使いにあたる。
 生まれつき魔術回路の本数も少なく、マスターとしての適正は高くないが、自律人形を大量展開する物量戦によって魔術使いとしてはかなりの強さをもつ。


■アサシン(第三次)
身長:30cm/体重:9kg
属性:秩序・悪
イメージカラー:白黒
特技:薬の調合、一撃離脱
好きなもの:楽な仕事、忠義
嫌いなもの:見晴らしの良い平野
天敵:ローラン
『略歴』
 真名はハサン・サッバーハ。Fate/stay nightにおける真アサシンと同じく暗殺教団の当主〝山の翁〟の一人。
 魔力が少ないエルマ・ローファスに魔力供給が少なくて済むサーヴァントとして召喚される。
『人物』
 髑髏の仮面に黒いローブ、そして大人の膝ほどしかない小躯という異様な姿をしている。
 人間的に善人とはいえないが、マスターの方が裏切らない限りはどれほど劣勢になろうと絶対にマスターを裏切らない。ことマスターに対する従順さでいえば聖杯戦争随一。暗殺者であるが殺しはあくまで仕事でありそこの愉しみは求めない。
 義理堅い性格で己をただのサーヴァントではなく、一人の英霊として接したエルマに対しては英霊としてその恩に報いた。
 聖杯に託す望みは「唯一無二のハサンとして歴史に名を残すこと」「英雄になること」である。その望みは英雄ではない多くの人間が抱くもので、外見こそ異常であるものの、その内面はある意味において非常に人間らしい。
『能力』
 アサシンとして高い気配遮断スキルをもち、暗殺のみならず情報収集にも長ける。
 体が小さいせいで腕力はさほどではないが、変わりに敏捷性においては他のハサンと比べても相当なもの。
 宝具である空想電脳は相手の頭部に〝触れる〟という工程が必要となるため、決まれば一撃必殺であるが決めるのが非常に難しい。
 自分の手練手管を知っており、また空想電脳の呪いを無効化する加護をもつローランは正に天敵である。


■アルラスフィール・フォン・アインツベルン
誕生日:11月3日/血液型:A型
身長:168cm/体重:48kg
イメージカラー:純白
特技:錬金術
好きなもの:特になし
嫌いなもの:無責任な人間、責任転嫁
天敵:アハト翁
『略歴』
 アインツベルンのホムンクルスでありマスター。
 神霊を御せるほどの能力をもったマスターとして鋳造されたアハト翁の最高傑作。アハト翁の失敗により役に立たない三流未満の雑魚英霊をサーヴァントとして与えられてしまい、尻拭いのため権謀術数を駆使して聖杯戦争に挑む。
『人物』
 生まれながらに「聖杯戦争に勝利する」という生きる理由を与えられ、その目的達成のみを考える人形然とした女性。
 だが自分の負の側面というべきアヴェンジャーとの会話、璃正との問答、そして死の恐怖に晒され続けたことで「生きる」意思が芽生えることとなる。
 好きなものがないのは、好きなものをまだ見つけられていないから。
『能力』
 神霊を御せるというのは嘘ではなく、規格外の魔術回路と特別性の令呪をもっている。しかしサーヴァントがこれ以上ないほどに最低際弱だったため、マスターとしての規格外なスペックは一度も発揮されることなく終わった。
 本人はマスターとしての能力に特化されているため戦闘力は皆無だが、変わりにアインツベルン製のホムンクルスに自身を警護させている。
 最弱でありながら「対人間では無敵」という数少ないアヴェンジャーの特性を活かすため、多くの戦術を練るが、それも敢え無く帝国陸軍の襲撃によりおじゃんとなってしまった。


■アヴェンジャー
身長:???(アルラスフィールは168cm)/体重:???(アルラスフィールは48kg)
属性:悪
イメージカラー:暗黒
特技:???
好きなもの:???
嫌いなもの:???
天敵:???
『略歴』
 真名はアンリ・マユ。この世全ての悪なるものを肯定する反英雄の極地であり、元はその役割を一身に背負わされ、延々と蔑まれ、疎まれ続けた結果、「そういうもの」になってしまった普通の人間。生まれ育った村の呪いによって、人間であった頃の名前は世界から消失している。
 詳しくは原作Fate/stay nightなどの設定と同じなのでこれ以上は記述しない。
『人物』
 アンリ・マユに確固たる人格はないため、第三次聖杯戦争におけるアヴェンジャーの人格はアルラスフィールの暗黒面を現出させた存在に等しい。
 他人とアルラスフィールからはぼんやりとした黒い影のように見えるが、その姿はアルラスフィールとほぼ同じである。
『能力』
 人間に対する絶対殺害権をもっているが、他に特筆すべき能力はない。
 パラメーターもスキルもどれも最低で本人の「最弱のサーヴァント」という表現には一切の偽りはない。
 またホロウの時には所有していた宝具も、アルラスフィールのサーヴァントである現在はもっておらず正真正銘の役立たずである。


■ロディウス・ファーレンブルク
誕生日:5月10日/血液型:AB型
身長:185cm/体重:61kg
イメージカラー:黒
特技:計画立案
好きなもの:桃色空間、着物美人
嫌いなもの:死別、DV
天敵:死
『略歴』
 元は時計塔に所属していた魔術師だったが、異界よりとんでもないものを招こうとして街一つを半壊させたことで封印指定を喰らい逃走。アドルフ・ヒトラーに接近してナチスドイツ大佐となる。
 妻の最期の願いを叶えるため、ダーニックを表向きのマスターとして、自分は聖杯戦争で暗躍。聖杯戦争を瓦解させ、聖槍戦争を勃発させる。
『人物』
 本作のラスボス。なによりも愛する一人の人間の願いのために、たった一人で世界に挑んだ男。
 狂っているかと問われれば全くもって平常で、異常者かと問われれば全くもって健常者。
 世界でも人類でもなく、たった一人の人間のために命を賭ける、妻を愛していたただの人間。
 起源は〝無垢〟。異常なほどの頭脳と魔術の才をもっている一方で、その精神は子供のように酷く無垢で純粋。
『能力』
 純粋な実力から封印指定を喰らうほどの人物であり、魔術師としての能力はダーニックが敬意をはらうほど高い。
 霊媒を得意としており、本来は万物に等しく訪れる終わりたる〝死〟を通じて「」に触れようとしていた魔術師だった。
 本編中で魔術師としてロディウスが戦う場面はなかったが、強烈な憎悪や未練を世に残して死んだ怨霊・悪霊やエクトプラズムを操り戦う。イタコばりに霊を自分に憑依させるなんてこともできるとか。
 作中では描かれなかったが、聖杯戦争前にダーニックと死闘を繰り広げ、ダーニックに呪いを与えた代償に右腕を喪なった。
 非常に優れた智謀の持ち主で多くの計画を同時に進めており、事態が移り変わるにつれて、多くの計画を一本化していった。聖槍ロンギヌスによる『根源』到達も彼の張り巡らせた計画の一つでしかない。
 ランサーの力で聖槍の担い手になることに成功してからは二騎のサーヴァントを同時に相手どるほどの規格外の戦闘力を誇る。
 不死身の概念をもつ死の概念のない怪物と称される通り「正真正銘の不死不滅」を体現した存在。しかしその聖槍の力は死霊・怨霊を操るロディウスの魔術とは相性が悪く、聖槍と魔術を併用して戦うことはできない。
 また聖槍により神に対しての絶対殺害権、ランクEXの啓示、ランクA+のカリスマのスキルを得ている。



『用語』

■アーサー王
 ご存知型月のドル箱アイドルにしてFateの顔。我等が腹ペコ王セイバー。
 Fateはセイバーの物語、という前書きに違わずキャスターの過去回想で必ずといって登場するため出番は多い。
 主人公が男&男の主従で色気がない本作の清涼剤。サー・ケイは本作の裏主人公なので、彼の義妹であり戦う理由である彼女は真ヒロインといっていい。
 真もなにも、そもそもこの作品に正ヒロインっているの? は禁句。
 冥馬が召喚しようとした英霊であったが、聖遺物が違ったせいで失敗した。
 仮に冥馬が彼女を召喚していた場合、目を覆うほどのセイバー無双が始まり聖杯戦争は三、四日で終結していたので、物語的には召喚されなくてよかったと言う他ない。

■アイドル
 この作品における禁句。
 というのも当初アーチャーはどこぞの残念アイドルのようにアイドルアイドルを連呼していたのだが、暫くしてから「そもそも戦前にアイドルなんて単語なくね?」と気付き修正したため。
 なのでこの作品にアイドルはいません。

■兄貴
 我等が兄貴。カニファでGER喰らって死にまくってるボスが如く死にまくる兄貴。
 本編には欠片も登場しなかったが「英雄なんてのはな、二度目の生なんざに興味はねぇんだよ」の台詞が英霊を造形する上での一つ指針になった。

■アハト翁
 アインツベルンのA級戦犯。この人がアンリ・マユなんて召喚しなければ、聖杯は汚染されなかったしアルラスフィールだって頑張れた。
 まぁ仮にルーラー呼んじゃったらそれはそれで聖杯戦争オワタなんですけどね。

■アルラスフィール・フォン・アインツベルン
 アハト翁の被害者。私のサーヴァントがこんなに弱いはずがない。せめてもっとマシなサーヴァントなら頑張れたのに。
 容姿はアイリとほぼおんなじ。ただ聖杯の器ではないので、イリヤやアイリより長生きできる。 

■アンリ・マユ
 アルラスフィールが敗北した原因だが、彼/彼女が召喚されたのはアハト翁のせいなのでやっぱりアハト翁のせい。
 彼/彼女が関わるのは原作のSNやホロウなので、第三次では敢えて描写は少なくした。なのでアンリの活躍が見たい人は今直ぐホロウをゲットだぜ!

■色の左右対称
 登場キャラごとのイメージカラーだが、実は主従・姉妹・同一両側面のものが対照的になっている。
 例えばルネスティーネとリリアリンダは青と赤。ローランとオルランドは白銀と黒銀。冥馬とサー・ケイは紅と蒼という感じ。
 唯一ダーニックとトバルカインだけ白と白で対照的になってないが、これはダーニックが本当のマスターではないという暗喩である。

■う○こ爆弾
 ランクDの道具作成スキルでお手軽に作れる爆弾。対女性兵器。といっても相手が戦場を駆け抜けているタイプの女性だと、悪臭くらいは屁でもないのであんまり効果はない。
 臭いがきついだけで特に害はないが、こういうものに耐性のない人間にかなりの心理的ダメージを与えることができる。

■エクトル
 サー・ケイの実父であり、アルトリアの義父。
 清廉な老騎士でケイとアルトリアの二人を心・技・体まで立派に育てあげた人物。
 基本毒舌家のケイだったが、父親には弱かったらしい。

■衛宮
 冥馬の友人である魔術師で時間操作を得意とするらしい。サー・ケイの鎧の破片をアーサー王の鎧の破片と間違えて冥馬に渡した。
 本人に悪気はなかったのだが、後にプッツンした冥馬によって埋められた。南無南無。

■エルマ・ローファス
 一応ホロウにもアサシンのマスターである人形遣いとして語られてはいた。
 ホロウでは外見についての説明は出ていなかったが、フランス人形を使う=幼女という歪んだ方程式によって幼女になりました。後悔はしてない。

■エルマの父親
 調整の失敗によりエルマに身体的ハンデをもって誕生させるなど、エルマの不幸の元凶ともいうべき人物。
 最終的にガブリエルの対物性愛を止めさせようと強引な手を使おうとしたため、ガブリエルによって惨殺される。

■円卓の騎士
 チートの集い。だが強さがチートな分、相応に問題のある人物が多かった模様。
 現在まででベディヴィエール、ランスロット、ガウェイン、モードレッドが登場。名前だけはトリスタン、ガラハット、パーシヴァル。
 マーリンも合わせてそろそろ円卓オンリーの聖杯戦争が出来るノリである。

■オリヴィエ
 シャルルマーニュ十二勇士の一人にしてローランの無二の親友。勇ローランに対して智のオリヴィエとされる。だが決して弱いわけではなく、その実力は十二勇士でも屈指。正に知友兼備の将といえる。
 十二勇士きっての常識人で、他の騎士達の問題行動に頭を悩ませ続けてきた苦労人。ストレスへの耐性的な意味で鋼鉄の胃袋の持ち主。
 ロンスヴォーの血戦でローランが彼の言葉に従っていれば大敗はなかったとされる。
 ローラン曰く、サー・ケイは彼に少し似ているらしい。

■オルランド
 狂えるオルランド。バーサーカーのクラスを補填する存在。
 ローランは自分の狂っている姿を目の当たりにして微妙な感じになったらしい。

■家庭菜園
 燃やしちゃ駄目。ゼッタイ。
 もしも燃やしたら燃やされます。

■ガブリエル・ローファス
 アサシンのマスター、エルマ・ローファスの腹違いの弟。時計塔における冥馬の友人の一人であり、エルマに聖杯のことを教えたのは彼。
 豊富な魔術回路、才能、発想力などあらゆる面でエルマを上回る。姉より優れた弟は存在しました。
 対物性愛者で自分の作り上げた自律人形のローザを〝妻〟として連れ添っている。そのことから時計塔では「ピグマリオン」という渾名をつけられるが、本人は「彫刻を人間にするなんて愚かしい真似をした三流彫刻家と一緒にするな」とこの渾名を嫌っている模様。
 魔術師としては妻ローザを「完璧なる女性」とすることで、全てのオリジナルである「根源」に到達しようとしている。彼もただ変態だから人形に傾倒しているわけではない。だが「根源」よりもローザのことの方が大事なあたりやっぱり変態。
 人形を妻にする変態だが人間嫌いの社交性ゼロのコミュ障……というわけではなく、学生でありながら臨時講師として教鞭をとることや、友人と話すこともある。また魔術師らしく身内にはそれなりに甘い。ただしローザの敵は誰であろうと抹殺惨殺斬首刑。
 華奢な体つきをしているが、戦闘時は魔術で身体能力を強化して、どこぞの死神執事のように糸で敵を切り刻むとかなんとか。
 そのうち人形愛が長じた挙句に自分を人形にしたりする。第五次聖杯戦争後も若い姿のままで生存中。

■ガラハッド
 没鯖その1。不倫騎士……もといランスロットの息子。
 ランスロットの遺伝子をもとに生み出されたホムンクルスで、一部の隙もない完璧なる騎士……だったのだが自分の役目を終えて昇天したことで、これまで真面目一辺倒に生きてきた分、受験戦争を終えた受験生の如くはっちゃけて「童貞卒業をする」ことを悲願とするという非常に残念な騎士と化してしまう。童貞をこじらせるとこんなことになるという悪しき見本。
 とはいえエーデルフェルトのセイバーとしてローランより適切ではなかったのと、こんなキャラ出したらシリアスが木っ端微塵に壊れそうだったので没となった。

■木嶋少佐
 ナチスドイツと内通し、私利私欲のために帝国陸軍を利用したという絵に描いたような裏切り者。
 元々は職務に忠実で仕事熱心な軍人で、妻と子供と国を守るため必死に頑張っていた。だがその妻と子が軍の起こした事故で死んでしまったことで生きがいを喪失。妻と子、そして妻子を奪った国。守るものを一度に失ったせいで、これまでの自分に反抗するように自分の利益のみを追求する人間に変化していく。
 ダーニックはそんな木嶋少佐の心を見抜き、帝国陸軍の現場指揮官に仕立て上げ利用した。とはいえ現場指揮官になれたのは、ダーニックの政治手腕だけではなく木嶋少佐の能力によるところも多く決して無能ではない。また元は仕事熱心な軍人だったため彼を慕う部下も多い。

■救世主
 色々な意味で名前を呼んではいけない例のあの人。
 とりあえず立川にお帰り下さい。

■狂煌の軌跡
 オルランドの不死性。物理攻撃への強い耐性。
 変則召喚のためランクや能力が低下している。

■巨栄の肖像
 サー・ケイの象徴ともいうべき宝具。
 手から火炎放射やら水中行動に治癒妨害など様々な効果をもつが、これはという決定力に不足しており、対サーヴァント戦では大した脅威にはならない。

■斬り屠る不滅の剣
 絶世の名剣デュランダルの真名解放。あらゆるものを両断できるシンプル・イズ・ベストな力。
 ぶっぱするだけが聖剣じゃないやい、とローランは叫んだとかいないとか。

■空想電脳
 頭だけキラークイーンみたいなアサシンの宝具。だけど別に時間が戻ったりしない。
 ヒロインの頭を破裂させるという、絵的には実に宜しくない光景を生んだ忌むべき力。

■冥馬のスーツ
 ただの服ではなく一万円(現代の価格にすると約6300万)かけて作った冥馬の魔術礼装。
 戦車の鉄鋼弾すら一発くらいどうにかなるくらいの防御力を備えていたが、ルネスティーネの馬鹿財力&馬鹿魔力のコンボで一撃で臨終した。
 ただし成人男性二人分くらいの重さがあるので着用には要注意。

■冥馬の友人
 時計塔にいる冥馬の友人たち。人形に欲情する変態ガブリエルを始め、名門貴族の長男坊やら、新進気鋭の天才、奇人、超人、アホと非常にバラエティーに富んでいる。
 冥馬にその気はなかったのだが、友人たち全員がこれから名を馳せるであろう若手たちだったため、時計塔上層部の一部から警戒されてしまう。
 基本的に悪意ある干渉には徹底抗戦が信条の冥馬なので、ちょっかいをかけてきた相手はもれなく簀巻きにされてから吊るされる刑にされた。

■クラウス
 冥馬の友人。魔術が過去に向かって疾走し、科学が未来に向かって疾走するものなら未来の果てにも「根源」があるのでは、と考えた末に科学にも興味を示した奇才。
 優れた魔術師でありながら同時に優れた科学者でもあるという時計塔でも異色の人物。
 本人は魔術協会よりアトラス院に興味を示しており叶うのなら移籍したいとも思っているが、なまじ有能かつ優秀なせいで時計塔が手放してくれない。

■クリストファー・フリードリヒ
 ナチスの科学力、現代の魔術、トバルカインの技術。その三つで作り上げられた最強のサイボーグ。
 ランサー製の宝具を武装として持つ他、無尽蔵の魔力を生む動力炉をもっており、並みのサーヴァントを圧倒するほどの戦闘力をもっている。
 他のサイボーグと同じく、元は人間だったが、その強さのため人格は愚か魂すら消滅しただの兵器となってしまっている。結果として生物ではなく兵器となったことが、アーチャーの宝具にやられる隙を作ってしまった。

■クリスの動力炉
 最強のサイボーグであるクリスの動力炉。トバルカインお手製の宝具である永久機関。稼動すれば無尽蔵に魔力を生み出していく。
 ただし欠点もあり、動力炉を稼動させ続けるには相当の魔力を流し込まなければならない。大聖杯での戦闘時は、大聖杯を通して冬木中の霊脈を流し込んだお陰で運用していた。
 また魔力を流し込んでから稼動するのに時間がかかるので、なにかの力で動力炉が一度ストップしてしまえば一時的に戦闘不能になる。

■剣が選びしは我なり
 サー・ケイがアーサー王と名乗った原因である宝具。カリバーンを自分が抜いたという逸話が形となったもの。
 この宝具のランクが「巨栄の肖像」よりランクが高いのは、アーサー王伝説のプロローグを飾るエピソードがサー・ケイの特殊能力よりも知名度・信仰・神秘で勝るためである。

■項羽
 没鯖その2。作者の趣味により帝国陸軍がルール違反をやったという設定でライダーとして登場させようとした。
 だが中国史上最強はヤバい絶対無理ニーサン死ぬという切実な理由や、帝国陸軍がルール違反して東洋のサーヴァント呼ぶなら普通に日本の英霊呼ぶんじゃね、という当たり前のことに気付き没に。
 愛馬にのって音速を超える速度で縦横無尽に戦場を駆け抜ける他、生前の逸話により99回の戦闘で絶対に勝利する超絶チート宝具をもっていた。

■五大元素
 一般的な魔術師の属性。土、水、火、風、空がある。基本的に魔術師一人につき一つの属性だが、二重属性や三重属性と呼ばれる複数の属性をもつ魔術師もいる。
 余談だが遠坂冥馬の属性は火と風の二重属性で、リリアリンダの属性は土、水、空の三重属性。二人の属性を合わせるとアバレージ・ワンとなる。

■言峰璃正
 数少ない原作キャラのメインキャラ。燻し銀な璃正神父の若かりし頃。
 未来のマーボー神父を超える八極拳の使い手という設定を使えてなにより。

■サイボーグ
 ナチスの世界一の科学力が生み出した鋼鉄の戦士。冥馬からは科学の生み出した怪物と称される。
 ランサーの宝具で対英霊戦用に強化されているため、一体一体がサーヴァントと戦いになる程度の強さを誇る。
 ただし機械化により極一部のサイボーグを除いて人間性が希薄になっている。

■サー・ケイ
 Fate/stay nightのヒロインであるセイバーのニーサン……もとい義兄。
 実は第三次聖杯戦争物を書きたいと思う前から、サー・ケイを書いてみたいと思っていたので、この作品を書くにあたり一番最初に登場が確定した。
 円卓において最もアルトリアに近い騎士の一人だったサー・ケイを出す以上、彼を話の中心にいれるのは確定事項だったので、彼が主人公のサーヴァントとなったのも自然な流れだった。ただしそのせいで男&男という誰得主人公主従が誕生することとなる。
 義妹のために魂を賭して聖杯戦争に挑む彼はまごうことなきシスコンであるが、義妹へのそれは親が子供に向ける愛情と同質のものである。

■始天の錬製
 トバルカインの宝具であり、神域にある錬鉄の腕。
 宝具を生み出すというある意味反則な宝具。剣や楯のみならず、サイボーグの動力炉まで作ったりするなど、その力は底が知れない。
 専門ではないがカボチャの馬車やら空飛ぶ絨毯やらも普通に作れるらしい。たぶんタケ○プターも作れる。

■シャルルマーニュ十二勇士
 アーサー王伝説の円卓がモデルとされるシャルルマーニュの下に集いし十二人の聖騎士。
 アホの子ローランを始め、超絶方向音痴やら恋愛脳やら男の娘やらかなりの問題児の集まりでもある。
 これを束ねていたシャルルマーニュや常識人のオリヴィエの苦労が偲ばれる。

■ジョリー・ジョリー・ジーサン。
 冗談みたいな名前をしたグラサン神父。若いが多くの魔術師や化け物を屠った実績のある聖堂教会でも腕利きの代行者。
 聖杯戦争においては言峰璃正の補佐を任じられていた。一応は運営側のナンバーツーで、仮に璃正が聖杯戦争中に死亡した場合は彼が監督役を引き継ぐ手筈になっていた。
 非常に慎重な性格で魔眼対策が施されたサングラス、防弾チョッキ、聖骸布などを常に装備している。

■枢軸と連合
 この聖杯戦争の裏の図式。七人の魔術師と七人のサーヴァントによるバトルロワイアルのようでいて、中盤以降は時計塔側である遠坂冥馬、リリアリンダ、エルマ・ローファスによる連合国陣営。ナチス及び帝国陸軍の枢軸陣営に分かれての戦いに近くなった。
 第二次世界大戦前夜に開催されたヘブンズフィール3であったが、もしかしたらこれは第二次世界大戦の前哨戦であったのかもしれない。

■正義の味方
 この作品の禁句その2。アイドルと同じく、正義の味方という表現を書いた後になって「戦前に正義の味方なんて単語ねぇよ!」と気付いたので慌てて修正した。
 ちなみに正義の味方という単語の始まりは月光仮面からだそうです。

■聖槍戦争
 ロディウスの計画。
 冬木の聖杯戦争が御三家の出来レースだと見たロディウスが、計画を聖杯入手から聖槍完成に完全に切り替えたところから本格的に始動。
 計画を詳しく書くと以下のようになる。
 第一段階:ランサーに聖槍を修復・改良させる。
 第二段階:聖杯の器の構造を入手する。
 第三段階:第六段階の成功率を高めるため、冬木市中の魔力と命を吸い上げられる仕掛けを施す。
 第四段階:救世主の魂の欠片を降ろせるだけの生け贄が溜まるまで待つ。
 第五段階:聖杯降霊地にて救世主降霊の儀式を執り行う。
 第六段階:柳洞寺にて聖槍を真名解放、捉えた救世主の魂を解放しての一撃で『』への道を開ける。
 最終段階:『』を支配し、世界を改変する。

■セイバー顔化計画
 どこからか謎の電波を受けて発足した、セイバー顔のサーヴァントを出そうという計画。
 クラスがセイバーで十二勇士筆頭のローラン、赤セイバーと共通点がありまくるボナパルト、セイバーのニーサンのサー・ケイ、そして没鯖の一人がその候補だった。
 しかしローランをTSしてセイバー顔した場合、女にフラれて発狂した挙句に裸で彷徨うという伝承的にも絵的にもアウト過ぎることになったので没。
 ボナパルトはそもそもセイバーじゃないのにセイバー顔ってどうよ、という至極真っ当なツッコミにより没。
 サー・ケイはニーサンはニーサンだからこそ良いんであって、ネーサンにしたら魅力99%ダウンという魂の叫びにより没。
 没鯖の方は後述の事情で没。
 最終的に「そもそもセイバーはニーサンの回想でがっつり出すし」ということで計画そのものが没になった。

■絶世の名剣
 三つの奇跡をもつというシャルルマーニュが天使により与えられ、十二勇士筆頭ローランに授けた聖剣。
 どのような持ち主であろうと決して切れ味を落とさず、決して毀れず、あらゆるものを両断する。
 変則召喚でローラン/オルランドの宝具が軒並みランクを落としたのに、この宝具だけ免れたのは「切れ味を落とさない」という概念があった故である。

■ゼロ戦
 男の子なら皆大好きゼロ戦。戦闘機とかあんまり詳しくないけど皆知ってるゼロ戦。
 盗んだゼロ戦で飛び立つリリアとその愉快な仲間達。最後には帝都の街中に落っこちました。

■総統閣下
 某動画サイトなどでも御馴染のチョビ髭伍長。生きた英霊ならぬ生きた反英霊。ロディウスの上官で、聖杯戦争参加にGOサインを出した人物。
 一応プロット段階ではナチスがサーヴァントに総統閣下を呼び出して、総統閣下がラスボスとなるという狂った案もあったが、色々と歴史的に問題があったので没になった。

■相馬家
 相馬戎次の生家。元々は陰陽師の一族であったが、種子島や基督教のように外国から流入してきた〝神秘〟の対策のため、時の天下人・豊臣秀吉の命により魔術を学んだ。
 そのため魔術師の一族でありながら「根源」の到達は端から目指しておらず、その在り方は退魔一族のそれに近い。国を守るというスタンスから政府とも密着な関係にある。

■相馬戎次
 この作品で最強のマスター。マスターなのにガチでサーヴァントとやりあえるというチート。もはや人間じゃない。
 彼の元ネタは「生きている英霊」「鬼の分隊長」などの呼び名で知られる舩坂弘。ついでにアハト翁の日本人=首切り族の勘違いというどうでもいい伏線を介入するため、某薩人マシーンも元ネタにした。
 ちなみに当初は元ネタとかではなく舩坂弘御本人をマスターとして参戦させるという狂った予定があったが、流石にそれは不味いと判断した作者により没となった。

■ソ連
 いきはよいよいかえりはこわい。おそろしあ。
 たぶんこれからライダーこと冬将軍が降臨される場所。

■ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
 璃正と同じく本作品における数少ない原作キャラ。
 設定上、ロディウスと一対一で戦い右腕を奪っているのだが、アポで彼の戦闘(サーヴァントと融合とか除いて)はなかったので、戦闘シーンはなかった。無念。

■中華産セイバー
 没鯖その3。イギリス、フランス、ローマ、日本とセイバー顔が増えたんだから今度は中華だろう、ということで「聖杯の概念のない英霊は呼べない」というルールを、母親が実は西洋人だったという根も葉もない説をでっちあげ、西洋縛りのルール突破&金髪であることの理由づけをして中華産セイバーとして登場させようとした。決して邪神セイバーのことではない。
 とはいえ流石に理由づけが無理過ぎるため、出したら聖杯戦争の設定そのものをぶち壊しかねないのであえなく没に。
 万が一この案が通っていた場合、この作品に恋愛要素が加わって本編が1.5倍くらいになったかもしれない。というより本編の内容が根底から様変わりしてたかも。

■中華ライダー
 没鯖ではなく、中華産セイバーの設定を作った勢いでそのまま作ってしまったサーヴァント。
 もちろんただのおまけなので、登場する予定は皆無だった。

■帝国陸軍
 大日本帝国陸軍のことであるが、木嶋少佐がダーニックと内通していたこともあって、ほぼ最初から最後までナチスにいいように利用された感がある。
 とはいえ聖杯を皇居に移送しようとしたり、チートマスターを投入したり、アインツベルンを火の海にしたりしたので下手すればナチス以上に暴れまわったといえなくもない。

■デストラクター
 没鯖その4。イレギュラークラス、殲滅者のサーヴァント。アーサー王やローランに比肩するだけの実力をもった最上級の英霊。
 第二次聖杯戦争を生き残ったサーヴァントとして、ロディウスと手を組み第三次聖杯戦争に波乱を齎す……予定だった。
 しかし前回の聖杯戦争の生き残りである八人目のサーヴァントがラスボスなんて、完全に金ピカの二番煎じだったのでプロット段階で消滅した悲運のキャラ。
 きっとFDで出番あるさ。FDなんてないけど。

■遠坂冥馬
 本作品の主人公。やられたらやり返す、十倍返しだ! という性格。
 凛の祖父だけあってやたらとハイスペックで、それと同じくらいおっちょこちょいでもある。
 ただ余りにも優秀過ぎてFate主人公としては異端だったかもと思ったり。
 主人公ポジというよりも、ライバルポジだった方がしっくりきたかもしれない。

■遠坂静重
 冥馬の父。第二次聖杯戦争を知る数少ない人物であるが、その頃はまだ子供だったので戦いには参加していない。
 序盤にて息子に令呪を託して死亡。父親としては人格者だったらしく、令呪が冥馬ではなく彼に宿ったのも「危ない殺し合いに息子を出したくない」という親心だった。

■尊き革命の法典
 ボナパルトの真の切り札。
 「万人の法の前の平等」「国家の世俗性」「信教の自由」「経済活動の自由」の四つを激しく過大解釈した特殊能力と、法典以前の歴史に属する宝具の無効化という力をもつ。
 一つで五つの異なる効果をもつ珍しい宝具の一つ。効果ごとに消費する魔力量も異なり、五番目の能力が一番魔力を消費し、他の四つの能力はその三分の一か二分の一程度で済む。
 優秀な魔術師がマスターであれば四つの能力を同時発動することも可能。

■轟き咲く覇砲の大輪
 逆転の一発。男なら一斉砲撃に燃えるものである。うん。

■トバルカイン
 ランサーのサーヴァント。最上位の錬鉄の英雄。
 キャスターは冥馬、セイバーは双子姉妹、アサシンは人形遣い、アヴェンジャーはアインツベルンというのは決まっていたので、必然的にナチスにはランサー、ライダー、アーチャーのクラスしか残っていなかったわけであるが、これが迷いに迷った。
 なにせ最初からラスボスはロディウスでいくと決めていたので、そのサーヴァントとなるとかなり重要な役になるのは必至。そうしてめぼしい英雄・偉人などをネットサーフィンしながら探していて、偶然このトバルカインを発見。トバルカインといったら某見敵必殺な漫画でもナチスに所属していたし丁度いい、ということでトバルカイン採用となった。
 トバルカインがナチスのサーヴァントになることが確定したお陰で、なし崩し的にロンギヌスとかの設定も出来たので、作品の方向性を決定続けたサーヴァントといえるかもしれない。

■ドラキュラ伯爵
 没鯖その5。モデルとなったワラキア公のヴラド・ツェペシュではなく、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」で語られる通りの吸血鬼。黒髪オールバックの紳士で処女の血を好む。
 ランサー、キャスター、アサシンの三つのクラスの適正をもつ反英雄であり人外の怪物。
 当初アポクリファのオマージュとして、ナチス及びダーニックのサーヴァントはドラキュラ伯爵という案があったが「第三次の時代には反英雄呼べへんやろ」ということで没となった。

■ナチス
 悪役の大御所ナチスドイツ。
 アポでは大聖杯を奪取して、本作では聖槍を持ち出すなど兎に角やりたい放題やる軍隊。

■ナチスの科学力
 サイボーグやら大聖杯の奪取やらの無茶苦茶なことを読者に納得させてくれる魔法の言葉。
 これにランサーが作ったを加えれば大抵の無理はなんとかなる。

■ナポレオンのメモ
 アーチャーことボナパルトが、冥馬の取引のために渡したメモ。
 これから起こるであろう第二次世界大戦における、各国がとるべきベストな戦略が記されている。
 書いた人間が書いた人間だけあって世に出れば途轍もない波紋を呼ぶ危険物であり、そのため冥馬はこれを表には出さず封印した。

■ナポレオン・ボナパルト
 アーチャーのサーヴァント。英雄の代名詞的存在である偉人。
 一人くらい誰でも知っている有名な英雄が欲しい、弓使わないアーチャーがいい、などの思いが廻る内にナポレオン・ボナパルト参戦となった。
 最初は銀英説のラインハルトみたいな、実にナポレオンらしい英雄然としたキャラだったのだが「それじゃ遊びがない面白味が全く足りない優雅じゃない」と自分にダメ押ししたことによって、こんなはっちゃけた愉快なサーヴァントになってしまった。
 ただ愉快なばかりではなく、締めるべき所は締める。ナポレオン=戦争の英雄というイメージだったので、本作品では敢えて史上初の近代法典の制定者という側面を強調したキャラにしてみた。

■ニーサン
 キャスターことサー・ケイの渾名。
 こんにちわ。国家円卓社会労働錬金術師でス。ローマ帝国を等価交換してブリテン王国を練成しに来ました。
 ニーサンだけど別に手パン錬成はできないし、鎧な弟はいない。けどビームぶっぱする妹とホムンクルスの甥(姪)はいる。
 ブリテンだとフルアーマーの騎士は不倫したり叛逆したりするので要注意。
 あとホーエンハイムはなんか黒髪幼女裏切って、平行世界の弟のマスターの下僕になってた。

■ニーサンの容姿問題
 読んで字の如く、というよりまんまニーサンをどういう容姿にするかの問題。
 色々と候補はあったが『セイバーが真相を明かされるまで貰われの子だと気付かなかった』というホロウにあった情報から、セイバーとサー・ケイは血の繋がりを疑うほど容姿が違わなかったと推測し、最終的に金髪碧眼に落ち着いた。
 容姿のイメージ的には目つきがキツめのプロトセイバー。

■儚く遠き勝利の音色
 ローランの最強宝具。聖剣でビームぶっぱしないかわりに、角笛でビームぶっぱするのがフランス流。
 変則召喚でランクダウンしていたが本来の最大出力は規格外に相当する。

■パーシヴァル
 円卓の騎士の一人。聖槍ロンギヌスを振った者の一人。
 ロンギヌスを使った騎士であるが、その力を完全に引き出すことは叶わなかった。

■秘密の部屋
 冥馬がロンギヌスの欠片、サー・ケイの鎧の破片、ナポレオンのメモ、トバルカインの生み出した宝具などを誰にも見つからないよう遠坂邸のどこかに封印、保管した場所。
 要らぬ危険を避けるのと同時に自分の後継者たちのために用意した遺産であるが、冥馬がうっかり部屋の場所を遺書に書き忘れたため本当に秘密の部屋になってしまった。

■ヒロイン不在
 この作品の欠点の一つ。男&男という誰得主従が生み出した悲劇。
 最初は冥馬とリリアのいちゃこらやらなどが予定されていたのだが、なんとなくこの二人は長年背中を合わせて戦っているうちに流れでそういう仲になるのが自然な気がしたので、恋愛要素はこの作品から完全に消滅した。

■冬将軍
 ライダーといえばおっぱいぷるんぷるん、という作者の偏見によって巨乳な着物美人として召喚されたライダーのサーヴァント。
 実はライダーを誰にするかは一番最後まで悩みに悩んだ。というのもサーヴァントが全員男じゃ味気ないから出来れば女性のサーヴァントがいい、帝国陸軍が外国の英霊を召喚するのは少しイメージに合わない、冬木の聖杯じゃ東洋の英霊は呼べないなど、ありとあらゆる事情が絡みつき全然決まらないでいた。
 そんな時、蒼天航路を見ていたら雪が降って撤退する曹操軍の描写に目が止まり――――本当に撤退したわけじゃなかったが――――冬将軍ならいけるんじゃね、ということに思い至った。
 これが決まると後はとんとん拍子で、雪女な冬将軍参戦と相成った。同時に騎乗兵なのに騎乗しないという問題についても諦めた。

■ヘクトール
 没鯖その6。ギリシャ神話に名だたるトロイア軍最強の大英雄。彼の大英雄アキレウスの友の仇にして、最大の敵対者である。ローランの持つ〝絶世の名剣〟の以前の所有者でもある。
 ランサーのサーヴァントでありながらセイバーの適正をもっており、槍と聖剣を巧みに使い分ける変則的な戦い方をする。
 Fateらしい悲劇的な末路を迎えた英霊+幸薄なランサーに相応しい不幸っぷり+Fateでも何度か語られたことがある+アキレウスとの因縁などから、かなり有力なサーヴァント候補であったが、ラスボスであるナチスのサーヴァントとしては突き抜け感が足りないことから敢え無く没になった。
 ただしもし登場していたらマスターがマスターなことや、生前の受難っぷりからかなり悲惨な目にあったことは確実なので、登場しなくて寧ろよかったのかもしれない。

■ヘブンズフィール2
 第二回または第二次聖杯戦争とも。第三次聖杯戦争の六十年前にあった戦いで、勝者が決することなく全滅したらしい。
 当時、まだ存命中だった新撰組三番隊組長の斎藤一が〝マスター〟として参戦し、サーヴァントたちと大立ち回りを繰り広げる……ということまで妄想したが、生憎そこで妄想力が尽きたので第二次聖杯戦争編はない。

■没鯖
 日の目を見ることなく消えた無数の英霊たち。名前だけ候補に上がったものも多いが、設定を細かく決めたりした上で没になったサーヴァントも多い。
 ちなみにここに名前が出ているのは全員ある程度の設定を作ってから没になったサーヴァントたち。はっきりいって没鯖だけでもう一つ聖杯戦争が出来る勢いである。

■間桐臓硯
 怪異バク爺さん。今代の当主である狩麻は魔術師としてそれなりに頑張ってきたので、彼女に対してはそこそこ優しい対応をとる。
 第三次聖杯戦争を狩麻の好きなように放任していたのは、ナチス・帝国陸軍の参加というイレギュラーに見送りを決めた以外に、彼女に対しての温情も含まれていた。
 なんだ爺さん優しいじゃん、と思うかもしれないが仮に狩麻が聖杯ゲットしたら掠め取る気満々だったあたりはやっぱり外道。

■間桐狩麻
 冥馬Loveのヤンデレ着物美人。間桐つったら遠坂に執着するもの、というイメージにより冥馬のストーカーになった。
 本作品でかなりアレな死に方をすることになった彼女だが、実は彼女の失敗は全て自業自得で、彼女がしっかりしていれば避けられたものばかりだったりする。 
 彼女もFDさえあればほのぼのとした恋愛イベントとかで輝けるさ。FDとかないけど。

■間桐霧斗
 狩麻の実兄。魔術師としての才能やその他諸々な要素で狩麻に劣る。
 しかし狩麻には魔術師の当主となるには致命的な欠陥があったため、臓硯より魔術の手解きを受け当主として養育されていた。
 ただし狩麻はこのことを知らず、霧斗のことはただの落伍者としか見做していなかった。
 狩麻死後、間桐家の当主を引き継ぐ。

■ランサーが作った
 ナチスの科学力と双璧をなす魔法の言葉。
 これさえ言っておけば大聖杯移送だとかサイボーグだとかいう無茶もなんとかなる。

■リリアリンダ・エーデルフェルト
 ぶっちゃけた話。容姿や性格などはまんまFate/stay nightにおける遠坂凛そのまんまである。
 ただし凛が黒い髪だったのに対して彼女は金髪。容姿的にはEXTRAの凛に近いかもしれない。

■ルイ=ニコラ・ダヴー
 ナポレオン・ボナパルトに仕えた将軍。戦争の天才ボナパルトを超える戦争の怪物。こいつに戦争で勝つには中華の生んだ白い悪魔でも連れて来るしかない。
 ちなみに戦争が強いといっても、英霊としては軍事以外にも比類なき功績をあげているナポレオンに劣るので、サーヴァントとして彼がナポレオンより強いかどうかは一概には言えない。

■ルネスティーネ・エーデルフェルト
 ぶっちゃけた話。容姿や性格などはまんまFate/stay nightにおけるルヴィアそのまんまである。
 自分に屈辱的敗北を味わわせた人間が、一番負けたくない妹にフラグをたてて二人で聖杯戦争を生き残る……という彼女にとっては悪夢のような結末を迎えたヘブンズフィール3だったが、似た者姉妹的な意味で立場が逆転することも十分あったりする。

■ロディウス・ファーレンブルク
 本作品のラスボス。着物萌えのナチス大佐。
 これまでのFateのラスボスは人類粛清、求道、人類救済、人類みんなでテクノブレイクなどバラエティーに富んでいたので、この作品は二番煎じにならないよう「一人の人間のために世界を殺す」タイプでいった。
 ハイテンションで空気を読まない発言で愛に関しては腹黒など男版キャス狐というべき性格……というよりキャラ造形にあたって一番参考にしたのがキャス狐。
 仮にキャス狐ほどの良妻系サーヴァントと巡り合えていれば、妻のことに区切りをつけて新たな人生を始める可能性が1%くらいあったが、そんな良妻系サーヴァントがそうそういるはずもなく、妻の最期の願いを叶えるという無垢な願いのために突き進んでいった。彼にとっての不幸は妻の残した願いが「死にたくない」だったことにつきるだろう。
 全人類・世界を投げ捨ててたった一人を救う、命を賭ける理由というのは作品全体のテーマでもあり、ロディウス・ファーレンブルクはそのテーマを体現したキャラでもある。
 一人の人間のために世界を捨てるというところはサー・ケイと共通する。しかし妹の願いを踏み躙って妹の幸せを望むサー・ケイと、妻の願いを叶えるため万進するロディウスは同質・同極にありながらも相容れない。

■ロディウスの妻
 魔術師の家系出身で、ロディウスとは幼馴染の間柄。ロディウスの着物好きにも応えてくれる素晴らしい妻だった模様。
 ロディウスとの夫婦関係がどういうものだったかについては、キャス狐が二人いるようなものといえば分かり易いだろう。

■ローザ・ローファス
 ガブリエル・ローファスが作り上げた最高傑作。人間と見分けがつかぬほど精巧に作られた自律人形。
 自律人形でありながら独立した思考回路と意志をもっており、創造主であるガブリエル・ローファスを心の底から慕っている。戸籍上はガブリエル・ローファスの妻。
 護身用と称してガブリエルよりかなりの戦闘力が発揮できるよう設計されているものの、いざ戦いになればガブリエルがローザを守る為に戦うので余りそれが活かされることはない。そもそもガブリエルは研究者肌の人間で、戦いに赴くことは皆無である。
 その他、完璧なる女性を目指しているため料理を始めとする家事など全てがパーフェクト。更には貞淑で美人などと正に理想の妻である。人形だけど。いや人形だからこそ。

■ローラン
 セイバーのサーヴァント。
 エーデルフェルト双子姉妹のサーヴァントは二つの側面から別々に召喚されている、ということから真っ先に思いついた英霊。
 ローランの歌の聖騎士としての側面と、狂えるオルランドの狂人としての側面で別々に召喚ということにすれば、アヴェンジャーのせいでなくなっているバーサーカーのクラスを補填できるし丁度良いということでキャスターの次に登場が確定した。

■ローレンス
 冥馬の友人である封印指定の執行者。
 執行者であるが〝戦う〟より〝作る〟方面に優れた人物で、戦闘向きの魔術礼装を多く開発している。

■ロンギヌス
 聖杯と同格にあたる聖遺物である聖槍。冬木の贋作と違い、これは正真正銘の真作。
 最高峰の聖遺物であると同時に、星が生み出した神霊に対する究極の抑止力でもあり、この槍を持つ者は神霊をその強さに拘わらず絶対に殺害することができる。神性スキルもちのサーヴァントに対しては、追加ダメージがある程度。一応神の祝福系の能力なら無効化できる。
 円卓の騎士、シャルルマーニュ十二勇士など多くの伝説に姿を現しながらも、終ぞ担い手たる英霊と巡り合わなかった。しかしトバルカインによって改良(改悪)が施され、槍の内部に〝神の子〟を降ろすことで本来選ばれた者しか担えないはずを「誰でも担える」という状態にされた。
 終盤でサー・ケイとローランがひょんなことに其々の願いを果たしたのは、聖槍が「誰でも担える」状態で「願いを叶える性質」をもつ真名解放をしたことで、二人の願いを聞き届けたため。
 流石に彼らの願いをそのまま叶えることはなかったが、サー・ケイには未来で義妹が救われる未来を視て、ローランには血戦の失態の罰に相応しいだけの苦痛を与えた。
 なんだかんだでしっかりと願いを叶えたあたりは真作の面目躍如といえるだろう。

■ロンスヴァルの血戦
 シャルルマーニュ十二勇士筆頭ローランとオリヴィエたちの最後の戦い。
 ローランは自分の不死身さと強さ故に、オリヴィエの言葉を跳ね除け援軍を呼ぶことを拒み、結果として自軍2万に対して敵軍40万の正面衝突という最悪の事態を招いてしまう。
 この敗戦の責任をとるためにローランは聖杯戦争に参加した。

■日本武尊
 帝国陸軍が呼び出そうとしていたサーヴァント。没鯖その6……と言いたいところだが、最初から出演予定はなかったので没鯖以前である。
 個人的に桜セイバーの正体はこの人だと思ってた。

■妖刀・村正
 相馬戎次の愛刀。〝魔を断つ〟という概念をもつ、数少ない現存する宝具。
 その性質上、魔術師にとっては天敵であり、サーヴァントを殺すだけの神秘を宿している。
 村正で蘇った英雄を倒すのはFateのモチーフにもなった魔界転生のオマージュ…………ではなく、ただの偶然の一致である。
 後にレンタルビデオ屋で魔界転生をレンタルした際にこれがオマージュになっていたと初めて気づきました。



『サーヴァント・パラメーター』


【元ネタ】狂えるオルランド
【CLASS】セイバー
【マスター】ルネスティーネ・エーデルフェルト
【真名】オルランド
【性別】男
【身長・体重】190cm・80kg
【属性】中立・狂
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具C+

【クラス別スキル】

対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:―
 騎乗スキルは失われている。
 
【固有スキル】

狂化:C
 幸運と魔力を除いたパラメーターをランクアップさせるが、
 言語能力を失い、複雑な思考ができなくなる。

理性蒸発:B
 完全に理性が蒸発したことで発狂し狂人となっている。
 このスキルは「直感」も兼ねており、戦闘時は自身にとって最適な展開を感じ取ることが可能。

戦闘続行:A
 生還能力。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

心眼(偽):B
 直感・第六感による危険回避。

【宝具】

『狂煌の軌跡(オルランド・フリオーゾ)』
ランク:C+
種別:対人宝具
レンジ:―
最大捕捉:1人
 強靭なる不死身の肉体。
 通常攻撃・宝具問わずランクC+までの物理属性ダメージを無効化し、ランクC+以上であれば減衰させる。
 ただし伝承により足の裏のみ不死性がない。


【元ネタ】ローランの歌
【CLASS】セイバー
【マスター】リリアリンダ・エーデルフェルト
【真名】ローラン
【性別】男
【身長・体重】190cm・80kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A+

【クラス別スキル】

対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】

勇猛:B
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

戦闘続行:A
 生還能力。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

心眼(偽):B
 直感・第六感による危険回避。

【宝具】

『斬り屠る不滅の剣(デュランダル)』
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人
 〝絶世の名剣〟による、あらゆるものを〝絶対に切る〟至高の斬撃。
 デュランダルの一振りの前にはあらゆる防御は無意味となる。
 この一撃から身を守るには剣に触れないか、剣の概念を上回るほどの神秘による防御が必要。

『儚く遠き勝利の音色(オリファン)』
ランク:E~A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99 
最大捕捉:1000人
 勝利を齎す角笛。人造による武器ではなく、星に鍛えられた神造兵装。
 吹いた者の魔力を内部で風へと変換、解放することによって城塞をも吹き飛ばすほどの熱風を生み出す。どれだけ強く吹くかによって威力は変化するが、ランクA++以上の破壊力を生もうとすると、使用者も致命傷を受けてしまい、直ぐに治癒を施さねば消滅の危険性すらある。
 本来この宝具の最大出力はEXであるが、セイバーの霊格が低下したことによって、最大火力を出すことは不可能となっている。


【元ネタ】旧約聖書
【CLASS】ランサー
【マスター】ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
【真名】トバルカイン
【性別】男
【身長・体重】181cm・75kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷A 魔力A 幸運E 宝具??

【クラス別スキル】

対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

【固有スキル】

錬鉄の眼識:EX
 鍛冶師としての眼力。
 武装としての宝具を目にした場合、高確率で真名を看破できる他、武器・防具などの最適な運用法を実行できる。ただし〝最適〟であって〝極限〟ではない。
 銃火器類はこれに該当しない。

アイテム作成:EX
 魔力を帯びたアイテムを作成できる。
 ランサーが得意とするのは『武器』のカテゴリーにあるものだが、それ以外にも非常に精度の高いマジックアイテムを作り上げることが可能。

狂化:D
 筋力と敏捷のパラメーターをランクアップさせるが、感情のタガが外れ、冷静な判断力を失う。
 ランサーの場合、彼の逆鱗に障ることをした時のみこのスキルの効果が適用される。

【宝具】

『始天の錬製(スプレイマシー・カイン・ワークス)』
ランク:E~A++
種別:????
 鍛冶の祖とされるトバルカインの鉄を鍛える腕そのもの。
 伝承に記されていない全く新しい〝宝具〟を生み出すことができる。宝具のランクは製作年月と材料に左右される。

『黎命槍ルードゥス』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~6
最大捕捉:10人
 命ある者にしか触れることができない槍。
 どれほど高ランクの武器であろうと、生命体ではないものは悉く擦り抜けてしまうため、武器や防具による防御を無効化する。
 槍を防ぐには『魂と命を宿した生命体』によって防御するしかない。
 柄の一部には「命ある者しか触れない」ではなく「折れない」概念を与えられた箇所があり、相手の剣による攻撃はその箇所で防御する。

『九天牙戟』
ランク:A
種別:対人・対軍宝具
レンジ:1~20
最大捕捉:30人
 九つの月牙をもつ異形の戟。
 月牙は矛先を中心とした正九角形を描いており、九つの月牙それぞれが別々の能力を宿し、それが中心の矛先にて交わり補強し合しあう構造となっている。
 九つの月牙に与えられた概念はそれぞれ必中、屈折延命、否定、毒、報復、炸裂、無毀、増幅、貫通。

『無尽剣リヴァイテス』
ランク:B
種別:対剣宝具
レンジ:1~∞
最大捕捉:∞
 所有者の魔力の限り、無限に全く同一の剣を出現させる魔法の剣。
 最大補足が∞となっているが、あくまで所有者の魔力がある限り無尽蔵という、謂わば有限の中の無限である。
 ランサーは主に自分の周囲に剣を分裂させ、投擲武器として乱射するという使い方をとる。

『多幻槍ビリアーラ』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2~10
最大捕捉:10
 一度の攻撃で十つの攻撃を生み出す幻影の槍。
 便宜上、幻影の槍と銘打ったが、多重次元屈折現象によって生み出される十の槍は全て本物であり幻ではない。
 通常は槍の軌道に重なるようにして別の槍を生み出すが、地面に突き刺すことで地面から九つの槍を生やすこともできる。

『妖願剣ユーフィン』
ランク:A+
種別:対心宝具
レンジ:―
最大捕捉:―
 担い手の願望を映しだし、様々な効果を発揮する願望剣。
 一見すると万能と思える宝具だが、効果の規模は担い手の魔力と願望の強さに左右するため非常にムラがある。

『羅封壁ホーリアス』
ランク:A+
種別:結界宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:10人
 絶対防御の九十九重壁。
 薄壁一枚一枚に「絶対防御」の概念がこもっているが、一枚破壊されるごとに一枚ごとの防御力は低下していく。
 大抵の攻撃を防ぎきるだけの防御力があるが破壊された壁は新たに製作しない限り再生しない。

『真刀・火韻』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人
 魔を断つ妖刀。
 火韻の刃金は物理的手段以外では防御することは叶わず、刃が刃毀れすることはない。
 妖刀・村正を参考に生み出された村正を超える妖刀である。

『魔戒剣ギャリィオーゾ』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:2~8
最大捕捉:5人
 魔力を吸う魔剣。
 この剣の刃に魔術が振れれば、その魔力を吸収し消滅させる。
 直接人間が触れた場合、内蔵している魔力を奪う。吸収された魔力はさながら宝石魔術師の宝石のようにあらゆることが応用がきく。

【Weapon】

『魔除けの指輪』
 巡りあわせの悪さから本編で活躍することはなかった指輪。
 嵌めたものにランクEXの対魔力を付与する。

『トバルカインの眼鏡』
 ランサーがかけている眼鏡。別に目が悪いわけではなく、一種のファッション的な意味合いで装備している。
 作った人間が作った人間なので当然のことながらただの眼鏡ではなく、最上級の〝魔眼殺し〟の機能をもっている。
 この〝魔眼殺し〟は自分の魔眼を外界から閉ざすのではなく、自分を魔眼の影響する外界から閉ざすもの。
 簡単に説明すると強力な魔眼をもっている人間がいたとしても、この眼鏡をかけている相手に対してだけは魔眼殺しがかかっている状態となる。
 更にぶっちゃけると要するに魔眼を完全に無効化する眼鏡。
 ランサーは他にも魔眼の力を再現する眼鏡という、全く正反対の代物も作っている模様。


【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】間桐狩麻
【真名】ナポレオン・ボナパルト
【性別】男
【身長・体重】172cm・60㎏
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具A++

【クラス別スキル】

対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【固有スキル】

皇帝特権:B+
 本来もち得ないスキルも素養が高いものであれば、本人が主張することで短期間だけ高いレベルで獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、気配感知、陣地作成、算術、占術など。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

軍略:A+
 一対一の戦闘ではなく、戦争における戦術的・戦略的直感力。
 自らの宝具の行使や、逆に相手の宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

星の開拓者:EX
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。

【宝具】

『轟き咲く覇砲の大輪(ソレイユ・ド・アウステルリッツ)』
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~100
最大捕捉:200
 類稀な才気によりヨーロッパを圧巻したアーチャーの英雄性の具現としての宝具。
 召喚・展開したグリボーバル砲による正確無比な集中砲火は、古今無双の精鋭ですら消し飛ばす。
 敵の戦力に自身の戦力を引いた分だけ破壊力を増す特性をもっており、その性質上、追い詰められれば追い詰められるほどの破壊力を増大していく。正に〝逆転の一撃〟である。

『尊き革命の法典(コード・ナポレオン)』
ランク:A++
種別:対衆宝具
 ナポレオンが「後世私が評価されるとしたら多くの戦勝でなくこの法典によるのだろう」とまで言った史上初の近代的法典。
 彼が〝星の開拓者〟のスキルをもつ所以でもある。
 真名解放と共に五つのうち一つの効果を選択して発動する。
 一つ、宝具を除いた相手より下のパラメーターを対象となった相手と同一にする。
 二つ、神性などといった神々からの恩恵・祝福・呪いを全て無効化する。
 三つ、特定の宗教を弾圧した逸話のある相手のステータスと宝具のランクを最大4ランク下げる。
 四つ、対象または自身にかかった制約・呪縛・契約を解除する。発動には対象の同意が必要。
 五つ、宝具の効果を瞬間的に解除する。ただし自身より過去の時代の英雄にしか効果はなく、また神造兵器は該当しない。

【Weapon】

『シークレットシューズ』
 自分の身長が低いことを気にするアーチャーが履いている靴。
 靴底の踵部分が厚くなっているので、自分の身長を大きく見せることができる。


【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】キャスター
【マスター】遠坂冥馬
【真名】サー・ケイ
【性別】男
【身長・体重】185cm・70kg
【属性】秩序・善(正しくは中立・悪)
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力A+ 幸運A+ 宝具E

【クラス別スキル】

陣地作成:B
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”を形成することが可能。

道具作成:D
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 本人が物作りに向かないため余り精度の高い道具を作成することができない。

対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】

二重召喚:B
 セイバーとキャスター、両方のクラス別技能を獲得して限界する。
 極一部のサーヴァントのみがもつ希少特性。

高速詠唱:C
 背中に刻まれた擬似〝魔術刻印〟に記録されている魔術ならば、Bランク以上の魔術でも一工程で発動できる。

弁舌:A+
 口の上手さ。挑発・口論・弁明・説得の際に有利な補正がつく。
 キャスターは「火竜も呆れて飛び去る」と謳われる口達者である。

勇猛:A
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる。

心眼(真):B
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。

戦闘続行:B
 往生際の悪さ。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

水練:B
 泳ぎの上手さ、水中で行動する能力。
 ランクB以上であれば水中でも陸地並みに行動できる。

仕切り直し:C
 戦闘から離脱する能力。
 不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。

魔力放出(炎):C
 武器に魔力を込める力。キャスターの場合、燃え盛る炎が魔力となって使用武器に宿る。
 もっともこれは自身の魔術と宝具で義弟であるアーサーの〝魔力放出〟を模倣した擬似的なものである。

変化:D
 外面だけ変身することができる。
 魔術により変身できるため〝変化〟となっているが、実質的には変装術に近い。
 属性を別のものに見せる効果もある。

人間観察:B
 人々を観察し、理解する技術。
 心眼のスキルと合わせ、相手の弱点を見抜くことに長ける。

【宝具】

『剣が選びし我なり(ロード・キャメロット)』
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:30人
 自分のものではない〝宝具〟を自分が担い手だと主張することで担い手となることができる。
 ただしキャスターが本来の持ち主でないと露見した時、その効果は消失する。
 アーサー王の抜いた選定の剣を自分が抜いたと主張したエピソードの具現。

『巨栄の肖像(トゥルフ・トゥルウィス)』
ランク:E
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:-
 サー・ケイの超人的能力。確認されている能力は全部で六つ。
 自身の与えたダメージに回復阻害の効果を与える。
 手から炎を出す。
 身体の伸縮や骨格の変形などを始めとした肉体操作。
 水中で息継ぎなしで行動できる。
 魔力不足・ダメージ以外で体力を消耗しない。
 体から熱波を出すことができる。

『儚く燃ゆる勝利の剣(エクスカリバー・ウルナッハ)』
 宝具ではなくキャスターが義妹の聖剣を参考に生み出した、その力を模倣した大魔術。
 自分の能力で生み出した炎で巨大魔方陣を描き大気中の魔力を集約。マーリンの作りだした礼装である剣に込めることで、刀身より炎の斬撃を放つ。
 大魔術であるが宝具としての性質をもつため対魔力スキルを突破することが可能。


【元ネタ】自然現象
【CLASS】ライダー
【マスター】相馬戎次
【真名】冬将軍
【性別】女
【身長・体重】170cm・50kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具B

【クラス別スキル】

対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

季節の乗り手:A+
 自然現象の擬人化、その具現たるライダーのもつ特殊技能。風や大気に〝乗る〟ことができる。
 また英霊でありながら自然霊にも近しい存在であるため、大気の魔力を自分のものとして吸収することが可能。

【固有スキル】

ナチュラル・ファンタズム:A
 自然現象を具現化させる。ライダーの場合は冬に因んだ凍結・冷気・雪などを具現化する。
 最上位の吸血種が行うという空想具現化に近い能力。魔術とは異なるスキルのため対魔力で無効化できない。

対英雄(征服者):B
 英雄を相手にした際、そのパラメーターをダウンさせる。
 ランクBの場合、相手のパラメーターをすべて2ランク下のものに変換する。
 征服者としての側面の薄い英雄には効果が薄く1ランクダウンとなる。護国者としての側面が強い英雄に対してはランクダウンはなく、ランクC程度のカリスマ性として作用する。

【宝具】

『冬将軍・雪原白牙(ジェネラル・フォレスト)』
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1000人
 ライダーがサーヴァントとして発動する固有結界。大雪の降りしきる常冬の大雪原を展開する。
 自然現象の具現であるライダーそのものともいえる宝具であり、元々が精霊種に近いために世界の修正を受けず長時間の発動が可能。
 取り込まれたライダーとその味方以外のパラメーターを1ランク低下させ生命力・体力・魔力を奪っていき、カリスマ・軍略・皇帝特権などの王権・支配者・指揮官としてのスキルを無効化する。
 スキル〝ナチュラル・ファンタズム〟の力を増大させる効果もある。


【元ネタ】暗殺教団
【CLASS】アサシン
【マスター】エルマ・ローファス
【真名】ハサン・サッバーハ
【性別】男
【身長・体重】30cm・9㎏
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷A+ 魔力C 幸運E 宝具C

【クラス別スキル】

気配遮断:A+
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 完全に気配を断てば発見する事は不可能に近い。
 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

【固有スキル】

投擲(毒針) :A
 毒針を弾丸として放つ能力。

調合:C+
 材料さえあれば大抵の薬物を作り上げることが可能。
 現代に伝わっていない未知の薬物を作り上げることもできる。

自己改造:C
 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
 このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。

【宝具】

『空想電脳(ザバーニーヤ)』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:3~9
最大捕捉:1
 呪いの指。悪性の精霊シャイターンの憑いた左指であり、人間を呪い殺す事に長けている。
 対象の頭部に触れることで、脳に呪いを送り込む。呪いを宿した脳髄は爆弾へ変わり、呪いを炸裂――――爆破することで物理的防御を無視して相手を呪い殺す。
 爆発のタイミングはアサシンが決めることができる。
 空想電脳に対抗するにはCON(耐久)の高さではなく、 呪いを弾き返すほどの能力・MGI(魔力)の高さが重要となる。


【元ネタ】ゾロアスター教
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】アルラスフィール・フォン・アインツベルン
【真名】アンリ・マユ
【性別】???
【身長・体重】???
【属性】悪
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具E

【固有スキル】

絶対殺害権:EX
 相手が純粋な『人間』であるならば必ず殺害することができる。



『おまけステータス』

 需要があるかどうかは不明だが、諸事情により弱体化していたサーヴァントの本来のパラメーター。
 そしてロディウス・ファーレンブルクのパラメーターを公開。
 基本的にクラスはそのままだが、オルランドに関してはクラスをバーサーカーとしている。


【元ネタ】ローランの歌
【CLASS】セイバー
【マスター】リリアリンダ・エーデルフェルト
【真名】ローラン
【性別】男
【身長・体重】190cm・80kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運A+ 宝具A++

【クラス別スキル】

対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】

勇猛:B
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

戦闘続行:A
 生還能力。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

心眼(偽):A
 視覚妨害による補正への耐性。
 第六感、虫の報せとも言われる、天性の才能による危険予知である。

【宝具】

『栄煌の軌跡(ラ・シャンソン・ド・ローラン)』
ランク:C+
種別:対人宝具
レンジ:―
最大捕捉:1人
 強靭なる不死身の肉体。
 通常攻撃・宝具問わずランクC+までの物理ダメージを無効化し、ランクC+以上であれば減衰させる。
 同質の宝具である〝狂煌の軌跡〟とは異なり不死性のない場所は存在しない。

『斬り屠る不滅の剣(デュランダル)』
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人
 〝絶世の名剣〟による、あらゆるものを〝絶対に切る〟至高の斬撃。
 デュランダルの一振りの前にはあらゆる防御は無意味となる。
 この一撃から身を守るには剣に触れないか、剣の概念を上回るほどの神秘による防御が必要。

『儚く遠き勝利の音色(オリファン)』
ランク:E~EX
種別:対城宝具
レンジ:1~99 
最大捕捉:1000人
 勝利を齎す角笛。人造による武器ではなく、星に鍛えられた神造兵装。
 吹いた者の魔力を内部で風へと変換、解放することによって城塞をも吹き飛ばすほどの熱風を生み出す。どれだけ強く吹くかによって威力は変化するが、ランクA+++以上の破壊力を生もうとすれば使用者も大きなダメージを受け、威力に応じて消費する魔力も多くなっていく。
 規格外の出力を発生させた場合は使用者は致命傷を受け、直ぐに回復せねば消滅する危険性すら孕む。


【元ネタ】ローランの歌
【CLASS】バーサーカー
【マスター】ルネスティーネ・エーデルフェルト
【真名】オルランド
【性別】男
【身長・体重】190cm・80kg
【属性】中立・狂
【ステータス】筋力A+ 耐久A+ 敏捷A 魔力A 幸運A 宝具A+

【クラス別スキル】

狂化:B
 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。

【固有スキル】

対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではバーサーカーに傷をつけられない。

理性蒸発:B
 完全に理性が蒸発したことで発狂し狂人となっている。
 このスキルは「直感」も兼ねており、戦闘時は自身にとって最適な展開を感じ取ることが可能。

戦闘続行:A
 生還能力。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

心眼(偽):A
 直感・第六感による危険回避。

【宝具】

『狂煌の軌跡(オルランド・フリオーゾ)』
ランク:C++
種別:対人宝具
レンジ:―
最大捕捉:1人
 強靭なる不死身の肉体。
 通常攻撃・宝具問わずランクC++までの物理ダメージを無効化し、ランクC++以上であれば減衰させる。
 ただし伝承により足の裏のみ不死性がない。

『狂輝の秘蹟(ドゥリンダナ・ディオニュシウス)』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:30人
 強化の魔術の発展系である〝変化〟の秘蹟。
 オルランドの周囲にあるものを竜殺しの属性をもつランクBの聖剣へ変貌させる。
 変化させられる聖剣の大きさは最大で15m、最低で50cm。既に強力な神秘が宿っているものを聖剣に変化させることは出来ない。

『慄き叫ぶ狂竜の手向け(マッサークロ・ディ・ドラゴ)』
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:1~300
最大捕捉:100人
 〝狂輝の秘蹟〟で生み出された竜殺しの聖剣を投擲し炸裂させる。
 聖剣の大きさにより威力が増大する効果をもつ。
 破壊力のわりに燃費は良く、生み出した聖剣を連続投擲するのがオルランドの主な攻撃方法の一つである。


【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】間桐狩麻
【真名】ナポレオン・ボナパルト
【性別】男
【身長・体重】172cm・60㎏
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運A 宝具A++

【クラス別スキル】

対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:A
 マスターからの魔力供給を断っても自立できる能力。
 ランクAならば、マスターを失っても一週間は現界可能。

【固有スキル】

皇帝特権:A+
 本来もち得ないスキルも素養が高いものであれば、本人が主張することで短期間だけ高いレベルで獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、気配感知、陣地作成、算術、占術など。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

軍略:A+
 一対一の戦闘ではなく、戦争における戦術的・戦略的直感力。
 自らの宝具の行使や、逆に相手の宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

星の開拓者:EX
 人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
 あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。

【宝具】

『轟き咲く覇砲の大輪(ソレイユ・ド・アウステルリッツ)』
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~100
最大捕捉:200
 類稀な才気によりヨーロッパを圧巻したアーチャーの英雄性の具現としての宝具。
 召喚・展開したグリボーバル砲による正確無比な集中砲火は、古今無双の精鋭ですら消し飛ばす。
 敵の戦力に自身の戦力を引いた分だけ破壊力を増す特性をもっており、その性質上、追い詰められれば追い詰められるほどの破壊力を増大していく。正に〝逆転の一撃〟である。

『尊き革命の法典(コード・ナポレオン)』
ランク:A++
種別:対衆宝具
 ナポレオンが「後世私が評価されるとしたら多くの戦勝でなくこの法典によるのだろう」とまで言った史上初の近代的法典。
 彼が〝星の開拓者〟のスキルをもつ所以でもある。
 真名解放と共に五つのうち一つの効果を選択して発動する。
 一つ、宝具を除いた相手より下のパラメーターを対象となった相手と同一にする。
 二つ、神性などといった神々からの恩恵・祝福・呪いを全て無効化する。
 三つ、特定の宗教を弾圧した逸話のある相手のステータスと宝具のランクを最大4ランク下げる。
 四つ、対象または自身にかかった制約・呪縛・契約を解除する。発動には対象の同意が必要。
 五つ、宝具の効果を瞬間的に解除する。ただし自身より過去の時代の英雄にしか効果はなく、また神造兵器は該当しない。

『余の辞書に不可能という文字はない(インポッシブル・ネスト・パス・フランセーズ)』
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:―
最大捕捉:1人
 スキル〝皇帝特権〟の能力を大幅に増幅させる常時発動型宝具。
 このスキルの発動中、アーチャーの皇帝特権のランクはEXとして扱われる。
 全く素養のないスキルでも、本人が出来ると主張することで短期間だけ獲得できる。
 アーチャーの有名な名言が、人々のイメージによって具現化した宝具。

【Weapon】

『シークレットシューズ』
 自分の身長が低いことを気にするアーチャーが履いている靴。
 靴底の踵部分が厚くなっているので、自分の身長を大きく見せることができる。


【真名】ロディウス・ファーレンブルク
【性別】男
【身長・体重】185cm・61kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力A 幸運EX 宝具EX

【固有スキル】

絶対殺害権:EX
 相手が『神霊』であれば確実に殺すことができる。

カリスマ:A+(E)
 大軍団を指揮・統率する才能。ここまでくると人望ではなく魔力、呪いの類である。
 ロディウス本人のカリスマはEランクだが、聖槍の力で呪いの魅力を手に入れている。

啓示:EX
 〝直感〟と同等のスキル。
 直感は戦闘における第六感だが、"啓示"は目標の達成に関する事象全てに適応する。
 根拠がない(と本人には思える)ため、他者にうまく説明できない。
 聖槍の力によって手に入れたスキル。

魔術:B
 現代において封印指定されるほど魔術を極めた。
 得意なカテゴリは霊媒、降霊、召喚術など。

【宝具】

『天照らす神明の聖槍(ロンギヌス)』
ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:―
最大捕捉:1人
 槍の担い手から〝死〟という概念を消し去り〝不死〟の概念を付与する。
 強力な概念による攻撃でしか担い手にダメージを与えることはできず、与えられたダメージは瞬時に回復する。担い手が槍を持つ限り、如何なる方法でも担い手を滅ぼすことはできない。
 回復効果を他者に受けさせることも出来るが、担い手のものよりは効力が低下する。
 〝所有するものに世界を制する力を与える〟という伝承があり、担い手であるロディウスには世界を制するに足るだけの能力を得ている。
 更にこの槍は「神霊」に対して星が生み出した最大の抑止力であり、相手が神霊であればその力の強さに関係なく絶対に殺害することができる。

『聖覇せし神滅の明星(ガイウス・カッシウス)』
ランク:A++
種別:対心宝具
レンジ:―
最大捕捉:1人
 〝天照らす神明の聖槍〟による神の子を殺した奇蹟の解放。聖なる極光は敵対する者を悉く滅ぼす。
 聖杯ほどではないが〝願望器〟として人の願いに反応する力をもっており、真名解放時の担い手の〝願い〟によって対人・対軍・対城宝具・対神宝具・対魔宝具など様々な形に千変万化する。
 願望器としての特性は修復の際に聖杯のシステムを取り込んだことで高まっており、破壊に限らず癒しの願いをもって放つことで、あらゆるものを死の淵より救う奇蹟を行い――――或いは世界の外への穴を開くことも不可能ではない。



『伏線回収』


 Fate/stay nightやFate/hollow ataraxiaなどのFate本編。Fate/Zero、Fate/strange fake、Fate/Apocryphaなどのスピンオフ、そしてコンマテなどで語られた第三次聖杯戦争の伏線。
 一応この作品の目的はそれらの伏線を回収しつつ第五次へ繋げることなので、出来る限りは回収するよう努めました。
 100%完全に回収できたと言うことはできませんが、一応回収できた伏線の一覧。


「ナチスと帝国陸軍が聖杯戦争に介入する」
 双方ともにサーヴァントを擁して参戦。

「第三次聖杯戦争は第二次世界大戦直前に開催される」
 大戦前に開催された。

「帝都で戦いが繰り広げられる」
 聖杯戦争が始まったのはナチスの帝都ステーションホテル襲撃から。
 また帝都上空でライダー、キャスター、セイバーが死闘を繰り広げた。

「地雷が使われた」
 主にアルラスフィールが被害に合った。

「空爆があった」
 アインツベルンの森にばら撒かれた。

「言峰璃正が監督役になる」
 監督役として頑張った。

「時臣の祖父がマスターとして参戦」
 主に戦ったのは冥馬であるが、最初に令呪を宿しサーヴァントを召喚したのは静重。
 遠坂冥馬はあくまで遠坂静重の令呪とサーヴァントを引き継いだ形。

「言峰璃正と遠坂時臣の祖父と誓いをする」
 序盤にて静重より〝聖杯が相応しいものに委ねられる〟よう頼む。
 また璃正もその頼みを遵守するよう誓う。

「アンリ・マユがアヴェンジャーとして召喚される」
 召喚される。ホロウでは士郎の殻を被っていたが、本作ではアルラスフィールの殻を被っての登場。

「第三次のアヴェンジャーは宝具を持っていなかった」
 所有していない。

「アヴェンジャーは四日目に早期敗退」
 帝国陸軍の襲撃で城を追われて逃亡している途中、遠坂冥馬とキャスターに敗れ敗退。

「エーデルフェルトの双子姉妹が参戦」
 参戦した。

「エーデルフェルトのサーヴァントはセイバーで、異なる側面から別々に召喚していた」
 セイバーは聖騎士ローラン、狂戦士オルランドの両側面から召喚される。

「バーサーカーが不在」
 狂戦士のクラスを補填するセイバーはいたが、バーサーカーのクラスそのものは不在。

「ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアがナチス側のマスターとして参戦」
 影でロディウスが操っていたが、表向きはマスターとして参戦していた。

「ナチスが大聖杯を奪取しようと画策」
 ダーニックとナチスが大聖杯を奪取するのはアポクリファの話で、別に回収する必要もなかったのだが、面白い話の種になるので回収。
 帝国陸軍との内通もあって計画は順調に進むも遠坂冥馬とリリアリンダ・エーデルフェルトの二人により阻止される。

「エーデルフェルトは姉妹で仲違いし早々に敗北」
 ルネスティーネとオルランドが冥馬とキャスターに敗れ、第三次聖杯戦争二番目の脱落者となる。

「エーデルフェルト妹は死亡するも、姉はどうにか生還」
 表向きリリアリンダは第三次聖杯戦争でルネスティーネより早く脱落したという扱い。

「聖杯戦争で手酷い敗北を喫したことでエーデルフェルトの日本嫌いが始まる」
 遠坂冥馬に倒された挙句、身包み(宝石)ひっぺらからされて教会に放り込まれるという屈辱的な敗北が原因。

「遠坂とエーデルフェルトが遠縁」
 リリアリンダがエーデルフェルトの遠縁のテルヴァハルティラ家の養女になり、冥馬と事実婚したことで血縁関係ができる。

「凛はクォーター」
 日本人である冥馬とフィンランド人であるリリアリンダの孫なのでクォーター。

「セイバーは過去の聖杯戦争でも悉く最後まで勝ち残った」
 聖騎士としてのセイバーは、〝聖杯戦争〟においては最後まで勝ち残る。
 最終的に最後まで残っていたのはキャスターであるが、その時は既に聖杯戦争は瓦解し終結している。

「第三次聖杯戦争はトラブル続き」
 帝都での開戦、アンリ・マユの召喚、アインツベルンへの空爆、聖杯の器の破損、大聖杯奪取作戦、聖槍戦争など。
 トラブル続きどころか、最初から最後までトラブルしか起こってない。

「第五次聖杯戦争に歴代最強のサーヴァントが揃う」
 場合にもよるが第三次と第五次で同クラス同士で総当たり戦をした場合、例外のアヴェンジャーを除いた6クラス全てが分が悪い。

「バーサーカーは魔力切れで敗退」
 そもそもバーサーカーは召喚されていないので、伏線回収不要。

「アハト翁の日本人は首狩り族という勘違い」
 別に回収する必要もなかったが、なんとなく気になったので。
 原因はだいたい戎次のせい。

「初戦の相手はランサー」
 別に伏線ではないが、Fateシリーズのお約束。
 本作でも第一戦の相手はランサーことトバルカイン。

「第三次の聖杯は無機物だった」
 無機物だった。

「聖杯の器が途中で破壊され、聖杯戦争は無効になって終わる」
 ナチスによって破壊される。

「聖杯降霊地は冬木教会」
 冬木教会において降霊のための力場が出現。

「聖杯は起動したが正しい所有者を得られないまま消滅した」
 大聖杯の機能により冬木教会に力場が生まれるも、ロディウスの介入により有耶無耶となる。

「アヴェンジャーにより大聖杯が汚染される」
 呪いの終幕は運命の夜にて。


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