広大なその大地は、後に製図した者達が、「まるで正面を向いた牛のような」 と筆を走らせるほどに奇妙な形をしていた。 両端は南へ下がって海に面し、中央は顔のように大きく広がり口を象るかの如くその南部には大河が流れ込む。 これは、その左角、 最西端に位置する半島、順(じゅん)門(もん)府(ふ) を司る鐘(かな)山(やま)家における、骨肉の争いの、始まりの物語である。※こちらは、オリジナルの軍記物となっております。登場人物・世界観等々は完全にフィクションです。ご了承ください。※どこかで見たような名前も出てきてあくどいことやってますが、どうか笑って流してもらえると助かります。ホントに。11/29なろうの方に章構成を合わせ、信守伝は分離させました。ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。