――――――――――――ルネ・フォンクは愛竜ヴィルカンと共に、夏のアルビオンの空を飛んでいた。
先の海戦でからくも勝利を得たトリステイン軍は上陸地点から先に30リーグほども進出した平原を進軍中。
この街道をさらに北に向かって250リーグほど進めばアルビオンの首都であるロンディニウムに至る。
その途中には南部アルビオンの中核都市、人口4万人程のシティ・オブ・サウスゴーダがあった。
無事、上陸に成功した兵力は約4万2000人。
アルビオン南部の主要軍港であるロサイスの制圧と輜重に1万2000人を割いたため、実際の戦闘兵力は3万人程度であった。
各部隊は中隊ごとに縦列を形成して余り広くも無い道を装備と糧食とともにひたすら歩くことで進む。
道幅は3メイルほど――トリステイン一の大通りであるブルドンネ通りの半分程度しかない。
しかし、これでもこのハルケギニアではかなり整備された大街道に入るのであった。
――ならば、道をはみ出して進めば良い、と思われるかもしれない。
街道はただ平原に走っているわけではない。場所によっては森や山中を通過しているため、道幅以上の幅で進んだ場合、そういった地形障害ですぐに大混乱に陥ってしまう。
代表例としては川にかかる橋が挙げられるだろう。
橋の幅以上の隊列で進んだ場合、どうしても橋を渡る順番を巡って混乱が起き、かえって進軍速度が低下してしまうのだ。
だからこそ、トリステイン軍は長い隊列を作りながら、可能な限り急いで――といっても実際の歩行速度は彼の飛竜に比べれば遥かにゆっくりとしたものだが――攻略目標であるサウスゴーダを目指し続けていた。
そんな隊列は上空を飛行するフォンクからしてみれば、まるで蟻の大群であるかのような印象を受けた。
トリステイン軍は急いでいた。
それは秋の収穫の時期までに戦争を終わらせたいという戦略的要求――すなわち、それまでに終結の目処が立たなければ労働力不足によって、税収の根幹を占める収穫の大規模な減収が予測されていたからであった。
税収が減少すれば、それは直接来年度の予算に影響する。
それはこの渡洋作戦によって既に限界に達しようとしている王国財政が破断の境界を越えることを意味していた。
また、それ以外に純軍事的要求もあった。
兵力に劣るトリステイン軍の最大の優位点は侵攻側であるということだった。
それは既に戦略的レベルにおいて戦闘準備が完了していることであって、既に兵力の集中もなされていたことを意味する。
それに対して、防衛側のアルビオン軍は総兵力の点では優位に立つものの、その優位を形成するためには各所領からの軍勢の集結を待たねばならない。
故に、封建領主である各貴族はその集結が完了するまでの間、侵攻軍に自領を蹂躙されるがままにしておくか、それとも敵よりも数の面で劣勢であっても所領を守る為に戦うかを選ばざるを得ない。
トリステイン側としては、そんな状況での各個撃破を目指していたのだった。
「急げ! この砲兵の遅さはなんとかならんのか?」
アルビオン侵攻軍司令官ド・ポワチエ大将は手近に居た部下に怒鳴った。
彼はかねてから出世欲の強い人物として知られ、あまり部下のことを気にかける人間ではないとして知られている。
王都トリスタニアではこの度の戦役の最高司令官という職を彼が欲したのは、かねてより求めてやまなかった元帥称号を求めてのことだと噂されていた。
「と、仰られましても砲兵の行軍速度自体は如何ともし難く――」
不幸にも彼に付けられた内の一人である参謀貴族は軍事的には常識であることを答えた。
自走の可能な砲亀兵でも居ない限り、いわゆる鉄の固まりを人力で搬送する砲兵の速度が遅いことは仕方ない。
そう黙示する参謀に対して積もった苛立ちをぶつけるかのようにしてポワチエはさらに声を荒げた。
「搬送に当たる平民どもをもっと働かせろ、と砲兵指揮官に伝えておけ!」
そう叫んだ彼がさらなる八つ当たり対象を求め、首をめぐらせた時、一人の竜騎兵が司令部の近くに降り立った。
竜騎兵は自身の竜から飛び降りると、上空からの偵察結果をポワチエに知らせた。
「諸君、始祖の血に逆らった愚かなるアルビオンの反逆者どもがやってきたようだ――」
報告を受けてポワチエは全軍に戦闘態勢を取らせる。
しかし、実際には「戦闘準備!」と聞いて直ちに戦闘が始められる訳ではない。
戦闘を始めるためには全軍を(少なくともある程度纏まった数の部隊を)横陣に展開させる必要があるためであった。
進軍中の軍はそれぞれが所属する部隊ごとに行軍隊列を組んで、一番遅い砲兵の速度に合わせてまるで蛞蝓のようにゆっくりと進んでいる。
そのため、戦闘準備を完成するためには後方を行軍する部隊が前方を行軍する部隊に追いつくまで待たねばならない。
そんな中、ド・ポワチエは内心で自らの幸運に感謝した。
たまたま彼の率いる侵攻軍主力の前衛が進軍していた場所は、それまでの森を抜けた平原だったのだ。
「ピカルディ連隊とジョンザック連隊は中央、ナヴァール連隊は左翼へ。ヴェッソー連隊とアンジュー連隊は右翼、コンデ騎兵隊とド・ヴィヌイーユ独立銃歩兵大隊は司令部予備に指定する」
ポワチエの命令を受けて、傍らにいた参謀長のウィンプフェンがさらに細かい命令を下す。
彼は慎重に万事全てのことを整えてから問題に取り組むことが大好きな、実に参謀向きな男であった。
その指示を騎乗した伝令将校が直ちに目的の部隊へと伝達していく。
「シノフィル戦列歩兵大隊はピカルディ連隊とナヴァール連隊の間に、リーノー軽歩兵大隊はジョンザック連隊とヴェッソー連隊の間に展開せよ。ニエーヴル志願兵連隊は両大隊の移動後にピカルディ連隊とジョンザック連隊の間に占移させる――砲兵部隊の配置はどうなってる?」
慌しく戦闘準備を整えるトリステイン軍の目の前に出現したのは、アルビオン貴族デヴォンシャー公の率いる南部諸侯連合軍1万8000人だった。
大人しく自身の財産の大半である所領を敵に明け渡すことを良しとしなかった彼らもまた、防衛戦という地の利を生かしてトリステイン軍が隊列を整える間に同じく陣形を整えていた。
勿論、倍近い相手に対する不利は承知していたものの、郷土防衛戦という戦いの意義から旺盛な士気を保持し、中央の分厚い横隊隊列を形成して、侵略者に対抗するつもりのようだった。
「ナヴァール連隊、アンジュー連隊の展開が完了。……全ての歩兵連隊が配置を終えました」
「各連隊砲兵は現在配置中、一部は砲陣地の構築を開始しています」
騎馬伝令によって各連隊の状況が次々と司令部に伝えられる。
そんな報告を受けてポワチエが命令を下す。
「全軍前進せよ!」
その命令が下されると参謀長であるウィンプフェンが慌ててポワチエに尋ねた。
「閣下、まだ砲兵の展開が終わっておりませんが……?」
このハルケギニアの砲は基本的に前装式――すなわち大きな金属の筒の片側を塞いだものである。
砲弾もまた同様に単なる鉄の塊である砲弾が主に使用される。
当然ながら砲や砲弾は重量物であり、運搬には非常な労苦が伴う。
また砲は一度撃てばその反動で大きく後退してしまうため、それを円滑に使用するためには発射前に地面を掘り、砲陣地を構築しなければならないのだった。
そんな参謀長の声をものともせずにポワチエは答えた。
「かまわん、敵は我が軍の半数ほどではないか! 一挙にもみ潰してくれるわ」
司令部から攻撃命令が発せられると、全軍にそれを伝えるべく大音響を発する喇叭が一斉に吹き鳴らされた。
誰も聞き違えることの無いように独特な旋律で構成される音を聞いた横隊への展開配列の終わった各部隊が前進を開始する。
同様にアルビオン側もまた前進を開始している。
双方の部隊が100メイルになろうか、という段階になって、アルビオン側の隊列からマスケット銃を抱えた兵がばらばらと飛び出し、一斉に銃撃を加える。
連続した紙風船の破裂するような音とともに、早足で前進を続けるトリステイン軍の横隊前列がぽろぽろと倒れていく。
しかし、そんなことは気にも留めないかのようにして隊列は前進を続ける。
戦闘、といえばN○K大河のような全員が全力疾走のうえ、思い思いに勝手に切り結ぶ、と言った戦場を思い浮かべる方が多いかもしれない。
あるいはアクション映画の様に誰もが物陰に隠れて攻撃の機会を伺う、と言ったものかもしれない。
しかし、実際に、長槍を持ったパイク兵、あるいは弓、といったものを主力とした軍隊で最大の戦闘力を発揮するのは隊列を整えた集団戦闘である。
集団化することによって、互いの死角を限定し、かつ数の暴力によって練度や装備を補完することが出来るのだ。
よって、思い思いに切り結んでいる最中に無防備な背中を刺されることはないし、物陰に隠れて前方を伺っている間に背後に忍び寄られることもない。
再びアルビオン側からの発砲――
前回と同じようにトリステイン側の隊列が僅かに乱れるが、それをものともせずに横隊は進み続ける。
そう、隊列を構成する彼らにとって自身の隊列が大きく乱れることは自分の命をより危険に晒すことと同義であるのだった。
そしてそれは、双方の横隊の先頭――長槍を抱えた隊列同士が接触する直前までその光景は続いた。
「フレイム・ボールッ!」
「エア・カッター!」
双方の隊列が接触する直前、それまで詠唱を続けていた両軍のメイジが魔法を放つ。
それは敵の隊列を乱し、少しでも相手の集団戦闘能力を削ぎ落として味方に有利な状況を作り出すための戦術であった。
「叩けっ!」
その直後、下士官の号令と共に隊列を構成していたパイク兵たちが一斉に手にした槍を敵の隊列に叩きつける。
敵味方の横隊が互いにパイクを叩きつける間、手の開いた貴族達は相手の貴族をめがけて魔法を放つ。
手直にメイジが居ない場合は近くの敵の隊列に対して魔法を放ち、敵の横隊に突破口を開こうとする。
そうした魔法攻撃やパイクによる打撃・斬撃によって、敵味方を問わず次々と兵士達は倒れ、傷ついていく。
――さらに戦いは地上だけでなく、上空でも繰り広げられていた。
「ヴィルカン、上だっ!」
フォンクはそう叫んで自らの騎乗する愛竜の腹を蹴った。
彼の愛竜ヴィルカンはその指示に従って翼を折り畳みながら体を左に傾ける。
その直後、上空の飛竜の姿がすさまじい勢いで大きくなる――逆落としになって急降下してきたのだ。
「……くぅぅっ!」
彼は騎竜から振り落とされまいと手綱をしっかりと握り締め、歯を食いしばった。
先程まで暢気に友軍の地上部隊が展開していく姿を見物していた彼であったが、今の彼もまた戦場の真っ只中に放り込まれたのだ。
かろうじて敵竜のブレス攻撃をかわした彼が見たものは、そのまま高速で降下しながら離脱する竜騎兵の姿。
それはハルケギニア最強と呼ばれたアルビオン竜騎兵に他ならない。
――そう、相手は唯の竜騎兵ではなかったのだ。
降下して離脱したと思われたそのアルビオン竜騎兵は、突然竜の翼を広げて急減速した。
そのまま彼の後ろ下方を飛行していたフォンクの僚騎に火炎ブレスを浴びせる。
そのブレスを浴びて、全身火達磨になって落ちていく僚騎の姿。
勿論、その背に乗っていた筈の――彼の部下であり、友人であったモノもまた盛大に燃え続けていた。
「よし、良いぞ!」
眼前の優勢な味方に気を良くしたポワチエが叫んだ。
彼の指揮するトリステイン軍は数の優位もさることながら、こちらよりも少数の敵を包囲するような形で両翼の部隊が敵の側面を脅かしていた。
このままうまくいけば、敵軍を包囲殲滅できる……それは世界の軍人達ならば一度は夢見る完全勝利。
つまり、このままうまくいけば総司令官たる彼の名はトリステイン――如いてはハルケギニア全土の歴史に稀代の名将として燦然と刻まれることになる筈だった。
「司令官閣下、あれを!」
しかし、栄光に包まれた将来についての夢想を楽しむ彼に水を差したのは参謀長であるウィンプフェンだった。
ポワチエは一転して不機嫌そうにして参謀長の指し示した方向を眺める。
ウィンプフェンの指し示したのは、優位に戦闘を進める地上ではなく――上空だった。
「なんだと?」
少々浮かれていたとはいえ、彼もまた大将まで上り詰めた軍人である。
参謀長の言いたいことはすぐに理解できた。
――空を自在に舞っていたのは数騎のアルビオン竜騎兵だった。
先程まで上空を飛行していた筈の味方の竜騎兵の姿は何処にも無い。
驚きの表情で空を見上げる彼らの目に新たな竜騎兵部隊がやってくるのが見えた。
その数は一個中隊、12騎の竜騎兵。
翼には白百合の紋が描かれ、友軍であることを示している。
しかし、そんな彼らもまた、熟練したアルビオン竜騎兵の前では竜に狙われた鳥同然だったらしい。
あっという間に3騎が叩き落とされたかと思うと、残りの竜騎兵達もどんどんと追い詰められていく。
「12騎の竜騎兵がたった5分で全滅だと!?……アルビオンの竜騎兵は化け物かっ!」
なす統べも無く撃墜されていく味方の竜騎兵の姿を眺めながら、ポワチエは呆然と呟いた。
空を片付けたアルビオン竜騎兵達はその翼を翻し、地上の劣勢におかれた友軍を救うために地上への攻撃を開始しようとする。
そのうち1騎が彼らの居る天幕に向かって突撃してくるのが見えた。
「閣下! 早くお逃げください――」
そう叫んだ参謀貴族が低空をプライパスする飛竜のブレスに捕らえられて絶命する。
そんな光景にポワチエは必死に逃げながらも叫んだ。
「空中装甲騎士団を呼び寄せろ! 今すぐにだ!」
一個大隊の空中装甲騎士団によってアルビオン竜騎兵達が駆逐されるまでにおよそ30分程の時間を必要とした。
その間にトリステイン側が失った最大のものは戦機の流れだった。
敵を押し気味に前進していたトリステイン軍部隊がアルビオン竜騎兵の攻撃により、混乱に陥ったことによってその間に部隊を立て直したアルビオン軍がなんとか方陣を組み上げたのだった。
「うぬぬ……小癪なッ!」
そう憮然として言い放ったのは、自慢の派手な軍服に泥を付けたポワチエだった。
先程の竜騎兵による司令部襲撃や地上攻撃による部隊の一時的な混乱によって、彼の完全勝利という野望は露と消えてしまったのだ。
おまけに方陣が組み上がってしまった以上、司令部予備として後置していたコンデ騎兵隊は戦力としての価値を失ってしまった。
さらに悪いことにはアルビオン軍によって組まれた方陣はかつてない防御効果を発揮し、騎兵だけでなく歩兵相手にもかなりの損害を与え続けていたのだった。
「何故だ、何故近寄れんのだ?」
そう怒号するポワチエに対してウィンプフェンは冷静に諭した。
「砲兵の再配置が完了するまでもう暫くお待ち下さい……そうすれば」
とはいえ、参謀向き、と称された彼にとっても、いかな防御向けの方陣とはいえこれほどの防御力を持つものは見たことも聞いたこともなかった。
本来なら急増された方陣であれば、大砲がなくても50メイル程度の距離まで接近したメイジによる魔法の一斉斉唱で粉砕出来る筈だった。
しかし、現状ではそのメイジが有効射程まで接近出来ないでいる。
全ては密集して組み上げられた方陣から放たれる、銃兵による射撃の影響だった。
「ぐぬぬ……」
そんなウィンプフェンの進言をポワチエは歯軋りして受け入れた。
彼の忍耐は約15分後に配置に付いた砲兵によって報われることとなる。
少数の例外を除けば、メイジの大半――すなわち軍所属の貴族の大部分を占めるドットやラインの射程は50メイル程度しかない。
それに対して、砲兵の装備する大砲の射程は500メイルから2リーグに達する。
それはアルビオン側の銃兵やメイジの射程をはるかに上回る。
しかも相手は防御力を重視するあまり機動力をほとんど持たない方陣であり、固定式の大砲であっても十分に目標として捕らえられるものだった。
「調定、良し! ……撃てッ!」
砲に取り付いた下士官の号令と共に砲弾が発射される轟音が断続して響く。
……とは言っても、発射後は砲確認・再配置・再装填・再照準と一度撃つと次回の発砲までは数分、長ければ10分近くの時間が必要とされる。
それを数で補いつつ、今度は別の大砲が火を噴く。
その音の数秒後に砲弾はアルビオン軍の方陣の一つに着弾し、隊列を形成していた人間を一列に吹き飛ばす。
偶に外れて盛大に土砂を巻き上げる砲弾もあったが、大半の砲弾は動きの取れない方陣に着弾して何らかの損害を与えていく。
徐々にアルビオン軍の方陣で空隙が目立ち始めていく。
方陣には次々と櫛の歯が欠けたような部分が生まれ、それを補うべく新しく配置についた兵士をさらに砲撃が容赦なくなぎ倒す。
そんな攻撃に晒されたアルビオン軍の方陣は徐々に陣形を崩していく。
それを見逃さなかったトリステイン側の勇敢な部隊が前進して可能な限りの射程で魔法攻撃を浴びせながら突撃を開始した。
そして、トリステイン軍はアルビオン軍の方陣の一つを突き崩すことに成功した。
その勢いのままに、同様の残る方陣もまた綻びた場所から崩されていく。
そんな光景にアルビオン軍の士気は急速に低下し、崩れた方陣の中からは武器を捨てて逃げ出すものまで現れた。
いつしかアルビオン側の各部隊は敗走から壊走へと移っていく。
――ここに、トリステイン軍は地上戦でもレコン・キスタから勝利を獲得した。
しかし、その戦闘による損害はこれまでの戦争とは大きく異なった様相を呈し始めていた。
その最大の特徴は下級士官の損害が著しく増大した点だった。
これまでの戦争での貴族の戦死者は最前線で敵と魔法戦闘を繰り広げる一部のみ――しかも相手にとどめを刺さずに身代金を獲得する、という形態が主流――だったのに対してこの戦闘では戦死者が数倍にも上昇していた。
その犠牲を出した原因は大多数のメイジを上回る射程を持つ銃を武器とした平民兵の存在だった。
面制圧能力こそ劣るものの、初めて大量に投入されたメイジよりも遠距離から攻撃できる平民用装備はハルケギニアの戦争に新たな何かを持ち込んだのだった。
そしてポワチエを始めとして誰も気付いてはいないが、単なる平民が魔法の担い手たるメイジに対抗できる力を得たという事実はこれからハルケギニアで起こる何かを予兆している様でもあった。
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今回もトリ革をお読み頂いてありがとうございます。
作者のさとーです。
今回の話はぶっちゃけ無くても話が通じる予定です……orz
と言うのは、単に私が一度戦争について真面目に書いてみたかっただけです。
あと空中装甲騎士団を出したかった、ということもあります(笑)
……だって空中装甲騎士団ですよ!?出さないわけにはいかないじゃないですか、名前的に考えて!
内容は特に無いですが、私なりに「ゼロ魔」世界での戦争、というのはこんな感じではないかな?というのをイメージしてみました。
個人技としての魔法というのはものすごい火力になると思うんですが、戦争における魔法の意義というものについて私なりに考えた結果、こんな感じになっちゃいました(´・ω・`)
それではこれからも宜しくお願い致します。
10/08/07
二回目の改定を実施