こんにちは松下です。
ピチピチの25歳職業は自宅警備員(テヘペロ)
はい、ただいま殉職しそうです。
「くっそぉぉおおまた死んだ!!!何なんだよここ絶対クリアさせねぇつもりだろ!!」
僕が最近ハマってるのはスー〇ーマリオブラザーズだ。
何度てれっててれっててを聞けば気が済むのだろうか。
いっそ着信音にでもしてしまおうか。そんな事を考えながら今日もリアルから目を背けています。
どうせ居ても居なくても変わらない存在…そうさ僕は空気だ。
「うん…僕が居なくちゃみんな死んじゃ『さっきからうっせーんだよ!!クソニート!!!』
妹がドアを壊す勢いで開けて罵声を浴びせかけてきた。
お口が悪いよ!
僕は妹と違って優しいから
「ごめん」
としか言わない。言えない。
『働かないなら早く死んでこの部屋頂戴よね』
そんな僕の優しさなんて微塵も伝わらなかったみたいだ。
お前にはバファリンを処方してやろう。
ピンポーン
家のチャイムがなった。
『おいニート出てこい』
自宅警備員である俺は職務放棄する訳にはいかない。
ここは妹の言う事を大人しく聞いてやろう。
階段を降りてリビングを抜け玄関を開ける。
「はーい、新聞なら足りてまー」
パンッ
乾いた音が鳴り響いた。
なんだこれ…サプライズパーティーかな?クラッカーかな?
男が走り去っていくのを見ながら倒れる僕の体はなんだか赤く染まっているようだ。
リビングからテレビの音が聞こえる。妹が付けっぱなしにしていたのだろう。
滑舌の良いアナウンサーの声を聞きながら俺は目を閉じた。
『臨時ニュースです。〇×市△□区で猟銃を持った男が逃亡中です。近隣住民の方々は警戒してください。繰り返します…』