真っ暗な地下室で両手首を鎖に繋がれ、拘束される少女。
ここから抜け出そうと必死に抗う彼女であるが、華奢な少女の身ではうんともすんとも言わずジャラジャラと鎖が擦れる音が鳴り響いた。
大声を出して助けを呼ぼうとも彼女の口に付けられた猿轡が彼女の叫びを遮ってしまう。硬い木製の棒を口に噛ませ、紐で固定された彼女の口端からは涎れが垂れ、床に小さな水溜りを作り出す。荒い呼吸が拘束具である轡を通して息が抜ける音となり部屋中に響く。
そんな彼女であるがその目には未だこの現状を打破する為の必死の気力と想いが真っ赤に充血した眼から滲み出てる。血走ったその瞳は一学生にはない、必死な思いが滲み出ていた。
やがて地上に繋がる石造り階段からカツンカツンと足音が。
ヒールの音が次第に大きくなり少女が閉じ込められている地下室の前で音が止まる。
鉄格子先に立つのは妙齢の外国人。長い金髪を後ろに流し、真っ暗なスレンダードレスに身を包んだ女性は鉄格子の鍵を差し込むと鍵を開けるとギィと音を立てながらゆっくり開く。
途端に喚く少女。
しかしながらか弱な少女の必死の抵抗は実る事ない。やがて無駄だと分かると静かになる彼女。その様子を終始一貫して女性はニヤニヤと目の前で観察していた。
金髪の女性は右指を鳴らす。
途端に猿轡のベルト止めが外れ、小さな水溜りの中に落ちていく。ゼイゼイと下を向きながら呼吸を整える少女。やがて呼吸が整い始めるとその顔を上げた。
「まさかお前だったとはな…」
「その傲慢でわがままな態度はお前か、エヴァ…」
「それはこっちのセリフだ、長谷川千雨」
妙齢な女性、エヴァンジェリンは地下室の端の木製の椅子を引っ張ると拘束されている千雨の目の前へ背もたれを前にして座り込む。そのまま両肘を背もたれに乗せ体重を掛けるとエヴァと千雨は対面した。
「なんだよ、そっちが本当の姿なのかよ」
「んっ? あぁ違うぞ。私は吸血鬼だから普段の姿がデフォさ」
「そうか、それでこの状況はなんなんだよ」
「なんだって…おしおき、だな」
そしてエヴァが語りだす。
教室でさよと狼の姿をした千雨との会話がダダ漏れだった為に長谷川千雨の正体を看破したエヴァ。先に千雨を帰らせると授業終了後にログハウスに戻り、オオカミ姿の千雨と一緒に魔力の充実している地下室のダイオラマ魔法球に入る。
そこで2人が対峙すると千雨に向かって幻想世界(φαυτασμαγορια)を掛け、このエヴァが作り出した精神世界の地下室に閉じ込めたのであった。
朝の出来事から今までの経緯を淡々と説明するエヴァに血の気が引いてゆく千雨。
「まさか長谷川千雨が春休みに人狼の、それも神狼の類になってそれに気付かなかった私はクラスメイトに夜な夜ないいようにされていた訳だ」
「それはお前が言ったからだろ、私はエヴァの命令を従っただけだ。ってかもっと狼になった所に突っ込めよ」
「私も生まれつき吸血鬼だった訳ではない。お前と同じ元人間だ。10歳までだけどな」
「なっ!?」
「お前に何があったのか知らんが状況だけ見るととてもシンパシーを感じる訳だ」
そう言って千雨の顎に手を回すとクイッと上げる。そのまま互いに顔を合わせると首の後ろに手を回した。
「今は夢の中だからお前の中の子は心配しなくて大丈夫だぞ。お腹が膨らんでなくて焦っただろ。あの必死な形相は母性本能か」
拘束されてる千雨は中学校に通っていた時の姿のままであり、お腹も膨らんでおらず獣耳も尻尾もない。身に纏っている服も麻帆良学園中等部のブレザー、首元には律儀に普段通学時に使用していたネクタイが結んであった。
「そ、そうだろ当たり前だ。目を覚ましたら閉じ込められてるし、獣化出来ないし、お腹の子が感じられねーし。ったく、何がしたいんだよ!」
事の事態が把握できない千雨は声を荒げるがエヴァは何処と吹く風である。
彼女の雪のように白い手を千雨のデコルテを滑らしながら胸元へ。そのまま千雨のネクタイを引っ張っぱると彼女と千雨の顔が重なる。
「なに、意趣返しのワガママさ」
そう言って耳元に囁くエヴァ。千雨の背中に冷たい汗が震える。
「私はお前の事は知らなかったし、自分から望んだとは言え散々クラスメイトに啼かされたんだ。主従関係が逆になったら意味がない」
エヴァは引っ張ったネクタイを緩めると途端に千雨の眼を覗き込む。
「これでおあいこさ。啼かしても、問題ないよな」
瞳孔が収束し、瞳の色が反転する。
「良い声で啼け」
ぺちゃ…ぺちゃ…じゅるっ…
「そうだ…いいぞっ…そこだ…」
じゅ、じゅるる…じゅぶ、じゅばぁ…
「やはりお前は舐めるのは得意だな、さながら獣だ」
ぢゅるちゅる、じゅうぅぅぅっ…
「んっ…うっせ、お前に散々やらされてたら上手くなるわ」
「うるさい、喋ってないで口を動かせ」
「はいはい」
大人姿のエヴァ。
金髪碧眼で長髪長身である今の彼女であるがそんな彼女のドレスのスリットからは女性にはある筈のない陰茎、それも外国人特有の大きくて太ましい膨張した肉塊がそそり立つ。
エヴァは千雨を覗き込むとそのまま立ち上がり椅子を蹴飛ばす。
そして千雨に繋がった拘束具を外していくエヴァ。手錠が外れ鎖が靡く。途端に膝を着く千雨。長い間拘束されていた為に体力が消耗しており、年相応の身体では無理もない。
荒れる呼吸を整え、なんとか顔を上げる。すると何ということなのか。
そこにはつい先程まで付いていなかった異物がエヴァの股間から覗き見えていた。
「おい、なんだよコレ…」
「見ての通り男根だよ。ほれ舐めろ」
途端千雨は無抵抗に竿を撫で始める。
亀頭を優しく握りそのまま根本まで滑らすとそのまま前後上下に。また傘の裏を通る際はわざと引っ掛けるように責める。
またもう片方の手は彼女の玉袋を優しく包み込み、ゆっくり揉み解す。
2つの玉が袋の中でコリコリと動き、交わり、擦れ、刺激を与える。そして次第に彼女の肉塊は上に上にと立ち上がるのである。
エヴァのファンタズマゴリアに囚われている今の千雨は精神干渉系への抵抗力が強いと言う一点を覗いて一般的な女子中学生でしかない。
ダイオラマ魔法球に入ったのは人外の類になった千雨が幻術をレジストするのを防ぐため。エヴァの魔力が十分に使える場所を選んだ結果である。
どんなに抵抗力が強くても自分のキャパを超える上の存在にはどうする事も出来ない。
全盛期の吸血鬼の力が使えるエヴァの術にまんまと引っかかった千雨は幻想世界に引きずり込まれた結果、地下室に囚われたのである。
そしてエヴァは再び幻術を掛ける。
それは麻帆良全体を包み込む結界と同じ。今回の件に合わせるのなら「エヴァの指示に違和感を感じない」精神干渉。彼女の言葉を受け入れる言葉。
その結果千雨は何の違和感も感じずに情事を営み始めるのであった。
大きくなったエヴァの陰茎。
ファンタズマゴリアの中ではエヴァの望むままに世界が書き換えられる。それが彼女の陰茎。
大きくなった肉塊に優しく口に含む千雨。
最初は亀頭全体を口に含み、そのまま円を描くように舐める。唾液が亀頭を包み込むと今度は舌先で尿道を責め始めた。
開いた両手で茎の部分を握ると皮が波を描き始める。寄っては伸びて、寄っては伸びて。やがて先の方から唾液が伝って降りてくるとそれがローションの代わりとなる。滑らかになった陰茎を今度は右手で手を滑らし初めた。
そして口全体で加えフェラチオに徹する千雨。しかしながらエヴァの表情は優れない。
じゅるっ…ぬぽぉ、ぐちゅっぐちゅっ
「んっ…うむっ…」
声を漏らすが物足りなさを感じるエヴァ。
彼女の性格は短気でせっかちである。そんな彼女がチマチマと責められるのには向いていない。彼女は血管が隆起した肉棒を口に加えてる千雨の頭に両手を置くと、そのまま自分の方に局部に思いっきり押し込んだ。
「ウグゥ!ウグゥ!オエーッ!ウグゥ!ウグゥ!」
「どうした千雨。折角だからもっと激しくしてみろ」
「ウエーッ!ゴホン!ゴホン!ハー!」
途端に吐き気がこみ上げる千雨。イマラチオである。
喉の奥まで咥え込んだ陰茎に咽頭反射が。しかしながら千雨は涙目になりながら必死に堪える。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ
口全体がまるで性器であり膣内である。
頭を固定し前後に腰を振るエヴァ。頭を押さえつけられ口を尖らせながら吸い付く千雨。陰湿な地下室で生々しい音が響き渡る。
やがて体の奥底からビクビクと感じる射精の前兆の高揚感。はち切れんばかりに膨れ上がった肉棒。
「千雨、出すぞ!だすぞ!!」
「っんんんんんんっ!!!!」
途端に吐き出される白濁液。バキューム車の様に吸い込もうとするが千雨の小さな口ではキャパシティが耐えきれない。口端かたにダム決壊の様に吐き出される精液。
千雨は顔を離すと両手を合わせ皿を作り、そこへゲホゲホと吐き出すが明らかに常人よりも多い量に器から漏れてしまう。履いている制服のミニスカートにこぼれ落ちる精液。
満身創痍な彼女は地面に手を付けながら肩で息をした。
「どうした千雨、もう終わりか? 私との夜はもっとハードだったよな。お前のお陰で良い声で啼かされてたよな」
「ハッ、ハッ、ハッ…。いや、フェラだと普段と、同じ、じゃ、ねーか…」
「なに、前座だよ前座。いきなり本番だと味気ないだろ、お前にはやり返さないとフェアじゃないからな。だからな千雨、どっちが良い?」
「どっちって、なんだよ…」
エヴァは部屋の隅に設置してあったボロボロのベットに座り込むと足を組む。そして千雨の方に向かって指を2本立てた。
「狼の姿と人の姿、どっちで犯されたいんだ?」
ベットの縁に手を置き、お尻を上げる千雨。
湿ったショーツは床に投げ捨てられスカートが捲れる。スカートの覗く先は顕になった彼女の陰部。愛液でグチョグチョに濡れた彼女の秘部は年相応の仄かなピンク色をしており、小さな花の花弁がヒクヒクと自己主張していた。
愛液はそのまま太ももを辿って靴下に染み込んでいく。生え揃っていない陰毛が肌にくっ付いてまるで海蘊のようだ。
そんな野暮な事を考えながら彼女の腰に手を置くエヴァ。くびれからお尻の骨、換骨をへその方からゆっくりと指を這わせそのまま腰を掴んだ。
彼女は局部を股の下に通す。そのまま大陰唇に肉棒の背を合わせるとそのまま中に入れずゆっくりと擦り合わせた。
「っ、んっ…」
「ん? まだ挿れてないぞ。感じるのは早いんじゃないか?」
「ったく、クリに当たってるんだよ。わざとだろ」
「あぁ、わざとだ」
擦れる度に肥大化したクリトリスが亀頭の傘に引っかかる。
その度その度にジンジンと体の奥にまで快感が走る。分泌される愛液が潤滑油となり、滑りを良くする。
少しずつ声が漏れ始める千雨。その様子にエヴァは興が乗り始めた。
腰に当てていた両手を片手ずつそのまま滑らせ右腕を前に入れる。
そのまま千雨を持ち上げると立ちバックの形に。右手で千雨の左胸を揉みほぐし、服の合間に左手を挿れてブラの下から手を入れる。そのままエヴァの指先は右胸の乳首を弾いた。
腰を振りながらクリを攻め、右手で左胸を覆うように揉み、左手で右胸の乳頭を摘みコリコリと刺激を与える。顔は千雨と隣合わせとなり、首筋から左耳の裏に掛けて舌を這わせそのまま耳にかぶり付いた。
耳元でクチャリクチャリと舐め回す音が響く。エヴァはそのまま舌を耳の中まで突っ込む。それはまるで耳の中まで犯されている気分。千雨の表情は次第に快感に支配され、トロリと目が溶け頬を赤くし、口端からよ涎が垂れ始めていた。
「あっ…んっ、んんん!」
「っ、気持ちよくなった来たみたいだな」
されるがまま快感に身を委ねる女子中学生。身体を小刻みに震わせ快感に貪欲となる。
また背中に押し付けられたエヴァの豊満な胸の先、その先の乳首は固く立っておりエヴァもまた感じてるのが伝わって来た。
エヴァは胸に置いてた両手を千雨の内股に持っていくとそのまま持ち上げる。そして千雨の秘部にエヴァの亀頭が口合わせした。
「千雨、挿れるぞいいか?」
「…うん、お願い…」
「分かった」
そのまま腕の力を緩める。ゆっくりと中に入ってゆくエヴァの陰茎。固く艶やかな肉棒は何の抵抗感もなく受け入れられ、そのまま膣内にストンと収まった。
「んっ…あっ…ぁ…」
「よし、動かすぞ」
「…うん」
千雨はゆっくりとベットに手を置き、最初のお尻を上げた体型に戻る。
そしてエヴァはゆっくりと中を突き始めた。
くちゅ、くちゅ、じゅびっ、ぐちゅ…
「ぁ…ぁああ…っ…」
「気持ちいいか?」
「うんっ…」
じゅば、じゅぶ、じゅぼっ、じゅぱ…
「肉欲に溺れた生活は辛かったか?」
「っ!? …っなに?」
「いや、何でもない」
少しづつ、少しづつ。段々と1回1回のストロークが早くなり早くなり始める。ドレススカートが腰を動かすたびに波を描き、たわわに実った大きな胸が大きく揺れた。
エヴァのスカートの丈は愛液で固まり汚れる。そして黒地の生地が所々が血で赤く染まっていた。しかしながらエヴァは気にせずに、腰を振り続けながらながら千雨に声を掛ける。
ぶちゅ、ぐちゅ、じゅばぁ、じゅぴ…
「あっ、ぁぁ、ああああああぁぁぁ!!!」
「イクか? イキそうか!?」
「うんっ、クる、キちゃうぅぅ…!」
「イクぞ、一緒にイクぞ!」
ぐちょぐちょと音を立てながら徐々に間隔が狭くなり、腰も更に早く動き出す。快感に耐えきれず、肘をベッドに落とす。そのま肘立ちの姿で快感を全身に震わせる。
緩みきった表情は快楽の証。やがてこの情事も終わりを迎える。
「出るぞ、出るぞ、出るぞぉ!!!」
「イグ、イグッ、あぁ、ぁぁっっっっぁあ!!!!!」
じゅぴ、んぐぴゅっぎゅぴゅっ、びゅるるぅ…
そして訪れる絶頂。
地下全体が響き渡る甘美な声。快感が脳天を突きやぶりそのまま体全体にまるで電気ショックで跳ね上がる感覚。エヴァの荒い呼吸がバックヤードに流れる。
ゆっくりと膣から陰茎を抜くエヴァ。そして膣から溢れる精液がごぽごぽと音を立て糸を引く。力が抜けきった千雨はそのままベットに身を投げた。
「はっ、はっ、はっ…なぁ、エヴァ…」
「…なんだ?」
「…いや、なんでもない」
「そうか…」
エヴァはベットに座ると横になる千雨の頭を撫でる。後ろに束ねた髪留めにそってゆっくりと。やがて彼女は頭を撫でられる気持ちよさとセックスの疲れで次第に瞼が重くなる。
そして瞳が閉じ、眠りに入ったのを確認してからエヴァはこの精神世界、ファンタズマゴリアを解除したのであった。
「オゥ戻ッテキタ、オ疲レ」
「チャチャゼロ居たのか。何やってたんだ?」
狼の姿で丸くなる千雨を横に振り返るエヴァ。彼女の姿は精神世界と違い何時もながらの幼い姿をしている。勿論股間には仰々しい男性のセックスシンボルは見当たらない。
「地下室ニ向カウ後ロ姿ガ見エタカラナ。妹ニ頼ンデ魔法球ニ入レテ貰ッタゼ」
「茶々丸…。なにやってんだあのポンコツは…」
「妹ハ姉ノ言ウ事聞カナイトナ」
頭に手を起き首を振るエヴァとケタケタ笑うチャチャゼロ。
「そう言えばチャチャゼロ、お前コイツの正体知ってたんだな」
「ゲッ、ナンデ知ッテルンダヨ。バレタノカコイツメ」
「偶然だがな。後、記憶も見た」
「…ヘェ…」
ふわふわと千雨の背中に飛んでいき、股乗りになると小さな手でビシビシと暑い毛皮を叩くチャチャゼロ。しかしエヴァの予想外の発言でチャチャゼロは顔をあげる。
「ソレデ、ドウダッタ?」
「それは本人に聞け。私の口から話すのはフェアじゃない」
エヴァは魔法球に入ると直ぐに千雨へファンタズマゴリアを掛けた。
しかしながらエヴァと千雨ではタイムラグが生じている。エヴァが表れるまでの間、千雨は地下室で囚われていたのであった。
ではエヴァは一体その間何をしていたのか。そう、彼女は夢見の魔法で千雨の記憶を盗み見していたのである。
それはまさに千雨が狼に犯されながら狼になった後、狼をぶち殺す話とでも言うべきだろうか。
あの時の惨事から千雨は生きていく為に本能として貪欲となり、精神が安定するまでの間「妖」と生き、人殺しを。「妖怪」として生き、色欲に溺れる。
長谷川千雨の人生で波瀾万丈な一月も一緒に見えた。
エヴァが思うに、彼女の精神は根本的な所で解決していない。
記憶の奥底に押し込み忘れ、そこを埋める様に子への期待や夢で代用する。そんな危なっかしい心情。
結局のところ、彼女は「長谷川千雨」として認めてほしいのだ。
それはオオカミでも女子中学生も問題ではない。自分を周りに理解してほしいのだ。その承認要求がネットでの「ちう」であり、エヴァ家での「ちう」である。
眼鏡を通した先の姿ではない、そのままの姿。
そしてエヴァがこの記憶を見て抱いた感情は多岐にわたっている。
しかしここで一つに絞るなら「嫉妬」
自分のモノである筈のこの従者は見知らぬオオカミに犯され子を宿し、沢山の人と交わっている。自分も千雨にとってその中の一人である事が耐え切れないのだ。
なので彼女は千雨を犯した。それもややこしく、回りくどい形で。
「女子中学生で処女の長谷川千雨」を犯したのである。
あの時の黒いロングスカートに染み付いた赤い血、それは彼女の破瓜の証。
彼女の手によって二度目の初体験。と言ってもただの自己満でしかない筈。
実際、最初はただの意図返しだ。しかしながらこうして彼女と繋がる事によって自分色に染め上げた。男性と言う立場で彼女の中を精液で真っ白に染めるマーキング。
まさに「独占欲」
長谷川千雨と認知してからの情事。それは彼女にとっての初めてのセックス。オオカミ、獣の姿ではなく人の姿を選択し、エヴァの導く様に千雨は女子中学生として交わったのであった。
これからこの先、彼女が一人で生きて行くのは難しいだろう。
吸血鬼になりたての自分の過去と重ね合わせるエヴァ。私の従者である限り、千雨は私のモノ。600歳のおせっかいだ。中学生一人ぐらい私が守ってやろう。そんな「同情心」
隣でスヤスヤと眠りこける千雨に決意を込めながらも優しい表情で撫で続けるエヴァ。やがて撫でられているのに気がつき目を覚ます千雨。
エヴァは起きた千雨に何も言わず一緒にダイオラマ魔法球から連れ出す。これから先の「長谷川千雨」として生きていく為の話をする為に。
突然千雨が痛みを堪え、床に蹲まったのは魔法球から出た途端の出来事であった。
《後書き》
後半の心情が分かりづらい? 感情や思いは沢山あるんだよって事で。
(以下UQのネタバレ注意)
遂に千雨が登場しましたね。そしてインタビュー記事通りネギは告白! それをフッた千雨は千雨らしくてホッとしました。
でもこの展開だと創造主編の後に付き合いそうな気が…。ともかく来月号が待ち遠しい。
…うちはメインヒロインになんて事を…
感想、評価宜しくお願いします。
次回は最大の山場になる予定。ちゃんと更新出来るかな…(二度目)