コナン(さて、これからどうするか…とりあえずさとりさんの指示に従うべきだろうが)
コナン(ただ聞いておかなきゃいけない事もある…まだ彼女が俺に何もしないって決まったわけじゃないからな)
こいし「そういえばコナン君、キミって外の世界では何してたの?」
コナン「え、何って…僕はただの小学生だよ、一応探偵だけど」
コナン「っていないし…」
さとり「すみません何度も。先程も話した通りこいしは無意識に行動するのでおそらくどこかに行ってしまったのでしょう」
さとり「姿も消えていますしね。まあこの部屋でうろうろしているかもしれませんが」
コナン(そうか…これをきっかけにして何気ない感じで聞いてくか)
コナン「ねえさとりさん、いくつか聞いておきたい事があるんだけど」
さとり「はい、なんでしょう?」
コナン「こいしお姉ちゃんは勝手に消えちゃったりするんでしょ?心配にならないの?」
さとり「そりゃなりますよ。私はあの子の姉ですよ?唯一の肉親を大切にするのは当然です。いつだかは地上まで探しに行った事もありました」
さとり「…本当は苦手なんですが」
コナン「え?」
さとり「最近はそこまで心配はしてませんけどね。あの子も友人を作ったり地上の人たちに助けられたりしているみたいですから。あ、でも迷惑をかけてないかとかは気になるか」
さとり「それにあの子結構無茶したりするらしくて…この前だって寺子屋の方から聞いたんですけど」
コナン(この人…本当に妹が大切なんだな。地下に住んでて地上が苦手、両親もいないっていうのは訳ありなんだろうけど)
コナン(それ故に妹の事が心配になっちまうって事か。そういや、あいつも生まれてすぐ両親が事故死して家族はお姉さんだけの2人家族だったな…更に色々訳ありときたもんだ)
コナン(…帰ったら少しだけあいつの事気にかけてやっかな?あいつはそんな事しなくていいだろうけど)
さとり「…って事があったらしいんですよ。コナン君、聞いてます?」
コナン「え?あ、もちろん。こいしお姉ちゃんって結構無茶するんだね」
コナン「もう一つ聞くね。ここの人たちは弾幕っていうので戦うのが習わしらしいけど、僕もやらなきゃいけない?」
さとり「う〜ん…そんな事は無いですね。断言できます。そもそも弾幕ごっこ、スペルカードというのは人間が妖怪と対等に戦えるため、妖怪が異変を起こしても人間が解決しやすくするために作られたルールですから」
さとり「実力のある人間や妖怪などは普通にやっていますが人里の人間など出来ない方々もいます。第一、普通の人間が練習無しで弾幕ごっこなんて無理ですよ。ましてやキミみたいな子供なんて…」
コナン(子供で悪かったな…)
さとり「見た目が子供の実力者もいますがキミは人間の子供、そんなキミにいきなり勝負を仕掛ける馬鹿はまずいないでしょう。といっても、ここの方々は話を聞かない奴ばかりなのでそこは注意しないとですが」
コナン(なるほど…俺が巻き込まれる事は無いのか…ただ「見た目が子供」?俺や灰原みたいに体が小さくなってる奴がいるのか?)
コナン(気になるけど…考えるのは後だ)
コナン「それじゃあとりあえず最後に。さとりさんの能力はどんな能力?」
さとり「………」
コナン「答えられないの?」
さとり「………」
さとり「…It’s a big secret. I’m sorry, I can’t tell you…」
コナン「!?」
さとり「A secret makes a woman woman…」
コナン「…ッ」
さとり「なんて、驚きました?」
コナン「へ?」
さとり「すみません、英語だとキミには意味が分からなかったですかね?」
コナン「あ、あはは…まあね」
コナン(んなわけねーだろ!今のはいつかベルモットが言っていた言葉…)
さとり「『秘密よ秘密、残念だけど教えられないわ…女は秘密を着飾って美しくなるんだから…』」
さとり「…という意味です。以前本で読んだことがあった言葉でして、使ってみたくなってしまったので」
さとり「あ、私読書が趣味なんですよ」
コナン(『秘密は女を女にする』…訳し方は違うが大体のニュアンスは合っている、そもそもこれは俺が勝手に訳しただけだからな)
コナン(まさかこの人はヤツらの仲間…?俺が工藤新一って事がバレて探りを入れてるのか?)
コナン(いや、さっきのこいしちゃんは間違いなくトリックとかその類じゃ説明できない現象だった、幻想郷云々のくだりは本当のようだけど)
コナン(考えられるのは4つ…
①本当に本で読んだ
②彼女はベルモットの変装
③彼女は組織の一員
彼女が考えついた言葉って線もあるがそれなら本で読んだと嘘をつく必要はない、そしてあまりにも一致しすぎている…そしてもう一つの可能性、
④彼女の能力は記憶を読めるもの)
コナン(まず①、俺が知らないだけで本当に本に書いているかもしれない、書いてあった言葉をただ使おうとしただけか?出来ればこれであってほしいが)
コナン(そして②、ベルモットが化けている可能性だ。けどこれはあり得ない気がする。あいつが俺みたいに幻想郷に来ちまったってのはさっきの話にあった結界とかを考慮するとなさそうだ。それに彼女はベルモットより何回りか小さい…変装で誤魔化せるレベルじゃないくらいにはな)
コナン(③、これは外れて欲しいな…流石にヤツらがここまで根回ししてるのは考えたくない)
コナン(そして④…②と③は可能性がかなり低い事を考えると①か④のどちらかになると思うが…もしこっちなら彼女は俺の正体を知っているはずだ)
コナン(それ以外にも組織の事や俺の仲間…俺の体験全てとはいかなくとも相当な分を読み取れるだろうな)
コナン(それにこの仮説が正しければさっきの…俺の記憶が一気に蘇ってきたあの現象とも結びつく)
コナン(別に俺が工藤新一とバレてもこっちの世界じゃ特に問題はないだろうが…最悪、彼女が記憶を読める上に組織の一員とかいう事もあり得なくない)
さとり「お〜い、コナン君〜」
コナン(流石にヤツらにとってそんな都合よく行くなんて事は無いとは思うけどな…)
さとり「コ・ナ・ン・く・ん」
コナン「へっ!?」
さとり「私の能力について考えるのは構いませんが少々考え込みすぎじゃないですか?」
コナン「そ、そうかな?」
さとり「一応念を押しておきますが私の能力は秘密ですからね、ひ・み・つ」
コナン「ハ、ハハ…」
コナン(なんだかバカらしくなってきた…)
さとり「さて、かなり遅くなりましたが外に出てみましょうか」
コナン「あ、は〜い」
ーーーーー
さとり「ここが地底です」
コナン「…広え」
コナン(地底にこんな広い空間が作れるもんか?いや、自然に出来た空間に後から建物を建てていったのも考えられるか)
コナン(それにしても…中にいる時は気付かなかったけど、この地霊殿も結構な大きさだ…それがまるごと入るってのはマジで広いな)
コナン(けど…この屋敷を1人で持っているさとりさんは本当に何者なんだ?)
さとり「ここからは見えませんがあちらにずっと進んで行くと旧都という巨大な都市に出ます」
さとり「そこを抜けると深い深い穴があり…それを上がると地上へ出ることができます」
コナン(旧都…?)
コナン「ねえ、旧都ってことはもともとは何か別の都市だったんだよね?」
コナン「だって今も巨大都市があるんでしょ?だったらわざわざ旧なんて付けて呼ぶ必要ないからね」
さとり「…キミは鋭いですね、年端もいかない子供なのにまるで大人と話しているよう」
コナン(ヤベッ!)
コナン「あ、えと、新一…知り合いのお兄ちゃんに教えてもらったんだ!」
さとり「へえ、その新一という方とキミは親しいんですね」
コナン「うん!色んな事を知っててよく教えてくれるんだ!」
コナン(ヤベー、流石にやり過ぎたかな?ていうかこの人やっぱり俺の正体知ってるんじゃ…)
さとり「それじゃあ私はここが旧都と呼ばれている理由について教えましょう。少し怖い話かもしれませんが最後まで聞いてくださいね」
コナン「は、はーい」
さとり「まずはここがどんな場所だったかを説明しなければいけません」
さとり「この地の名称は旧地獄…つまり元は地獄だったという事です」
コナン(元地獄…!?この世界は地獄も実在しているのか)
コナン(ま、俺の世界でもあるかもしれないけど…死んだことないからこればっかしは分かんねーや)
さとり「かつては閻魔や鬼神が亡者を罰する地としてここが地獄とされていました」
さとり「しかし閻魔による地獄のスリム化…そんな名目でこの地は切り捨てられ地獄は別の地へ移転しました」
さとり「それで施設の無くなったここは旧地獄と呼ばれるようになったというわけです」
さとり「ちなみに…地獄だった頃の施設跡には未だにかつて地獄に落とされた者たちの浮かばれない怨霊が残されていたり…」
コナン「………!」
さとり「まあそんな話です。あと、怨霊が居るのは事実ですが凶暴な霊はそこまで居ないので安心してください」
コナン(スリム化で切り離された都市か…なんか神話とかおとぎ話みたいな世界かと思ってたけど世知辛い世の中みたいだな…)
コナン(けど妙だな…かつての地獄から切り捨てられた場所なら廃墟だらけになってるはずの旧都が今も機能している理由が何かあるはず)
コナン「ねえ、今の話を聞くに地獄から切り捨てられたここは何もない廃墟になるはずだよね?」
コナン「それなのに旧都や地霊殿が機能しているのはどういうわけ?」
さとり「さすが、そこに目を付けるとは」
さとり「こちらも昔の出来事が関係しています。数百年前の地上から話は始まります」
さとり「そこでは鬼…先程妖怪や神などが存在していると話しましたが、鬼もいます」
さとり「その鬼たちを人間は卑劣な手段を使って退治していた…鬼はそんな環境に嫌気が差し自ら地上を去った」
さとり「そして人間から離れられる新天地を目指した…」
コナン「そこでこの旧地獄に目を付けたんだね」
さとり「はい。鬼は元地獄の繁華街跡地に目を付け社会を築き上げました。それだけでは終わらず、鬼たちは地上で嫌われた妖怪にも手を差し伸べこの社会に率先して受け入れて行きました」
コナン「…中々酷い話だね」
さとり「…ですね。まあ、鬼や妖怪たちが人間に全く危害を加えなかったかと言われるとどうか分かりませんがね。けど、それを加味しても種族だけで判断されて退治された者も少なからずいたと思うと…やるせない思いになります」
コナン「…それで、その後は?」
さとり「地底に鬼や妖怪たちが勢力を広めていく事に地上の妖怪は危険を感じ始めました。そこで、地上の妖怪の賢者たちは新しい地底都市を築いていく事を認める代わりにある条件を出しました」
さとり「それは「地底の怨霊を封じる」事です。地上の者からしたら得体の知れない怨霊に襲われるかもしれないという恐怖があるわけですからね」
さとり「その代わり、地上の妖怪も「地底世界への不可侵」を約束しました。これらはあくまで妖怪同士の条約なので地上の人間は出入り自由ですけど」
さとり「こうして鬼たちは地上との交流を断ち、地上の妖怪社会とは完全に違う新しい社会生活を楽園として楽しみながら営み続けることになった…というわけです。いわば裏の幻想郷ですかね」
コナン(なるほど…俺は地上を見たわけじゃないからそっちの事情は知らないが、大体の経緯は把握できた…そしてもう一つ、確信したことがある)
コナン「…ねえ、さとりさん」
さとり「? まだ何か聞きたいことがあるんですか?」
コナン「ああ。さとりさん、あなた…」
コナン「人間じゃないね?」
さとり「………」
コナン「最初に妙だと思ったのはこいしちゃんの話をしている時だ」
コナン「あの時あなたは「地上が本当は苦手」と言った。俺は妹を大切に思う訳ありな人なんだろうな…としか思っていなかった」
コナン「けどやっぱり違うと思ったのは俺が能力について聞いた時だ」
コナン「あなたはこう返した…『It’s a big secret. I’m sorry, I can’t tell you. A secret makes a woman woman…』」
コナン「これは俺が知っている言葉…そう、ベルモットが言っていた言葉だ」
コナン「いくら本で読んだのを使いたくなったと言ってもこんな子供に英語で話しかけるのはさすがに不自然だ、偶然にしてもあまりに一致しすぎている」
コナン「それに今考えると俺の反応を観察しているようにも思えた」
コナン「そしてさっきの話で確信したよ…」
コナン「この人は人間じゃなく、地上から追いやられた鬼か妖怪だってね」
コナン「ま、数百年前ってのを信じるならその子孫とかの可能性もあるけど」
コナン「さらにあなたの能力。それはおそらく記憶を読めるもの。ここの言い方に倣うなら「記憶を読む程度の能力」ってとこかな?」
コナン「あなたの立ち振る舞いはとてもじゃないけど子供にするものじゃないからね」
コナン「だから知ってるんでしょ?俺が工藤新一だってこと」
さとり「…本当にキミは凄いですね」
さとり「ご名答、私は人間ではなく妖怪です。一応断っておきますが隠していたわけではありませんよ。キミが変に混乱しないようにと思ったからです」
さとり「ま、それはいらぬ心配だったみたいですけどね」
コナン「バーロ、俺だって最初は混乱しまくりだったさ。けどあなたが色々してくれたからやっとこっちも落ち着いてきたんだよ」
さとり「ふふ、そうですか。それは嬉しいですね」
さとり「けどコナン君…いや、新一君と呼んだ方がいいかしらね?あなたの推理には間違いがある」
コナン「へ?」
さとり「私の能力についてです。私は覚…人の心を読める覚妖怪です」
コナン「…そうか!」
さとり「ええ。私の能力は「心を読む程度の能力」です」
さとり「スペカについても話したと思いますが、私はその一つを使ってキミの記憶を読みました。つまりは読心の応用です」
コナン「…けどさ、そんなの分かるはずなくね?」
さとり「あら、愚痴ですか?名探偵もまだまだ子供なんですね」
コナン「ム…愚痴ってわけじゃねーんだけど…ていうかさとりさんは何歳なんだよ」
さとり「それこそ秘密です、女性に年齢を尋ねるものではありませんよ」
コナン「そういうもんかな…?」
さとり「女性が皆灰原さんと同じとは考えない方が良いですよ」
コナン「え、なんで…ってそうか、心を読めるんだっけ」
さとり「『こっちの声が筒抜けってのも変な感じだな』」
コナン「…やっぱり俺の反応見て楽しんでるよね」
さとり「さて、どうでしょう?それはともかく、灰原さんはサッカー場ではおふざけ混じりで話していたのでしょう。まあ、実年齢が18歳なら隠す必要が無いくらいには若いですけど」
コナン「と言っても、誰かに歳聞くのってあまりしねーからな俺…灰原だって会ったばかりで知らない事だらけだったから聞いたわけだし」
コナン「大体の年齢は把握してるし…17、18、20代、40手前、7…」
さとり「少し面白いですね、キミが年齢を言うたびに思い浮かべている人の顔が私にも分かります」
コナン「うわー、本当に筒抜けだー…」
さとり「安心してください、あなたの秘密をベラベラ話したりする事はしませんよ」
コナン「これと言った秘密もそんなに無いけど…」
さとり「あら、だったら言ってみましょうか?キミは例の薬の解毒薬が欲しいが為に灰原さんの部屋に無断で入った事がある…とか」
コナン「!?」
さとり「どうやら忘れていたようですね。でも体はしっかりと記憶していますよ、私が読み取ったのが一番の証拠です」
さとり「ま、結局バレて灰原さんと博士にこっぴどく叱られたみたいですが」
コナン「俺が忘れてる事まで知ってんのかよ…」
さとり「『ある意味組織よりもやりにくい相手』、ですか。確かにそうかもしれませんね」
さとり「でも、キミはそんな相手に協力を申し出たんですよ。新一君」
コナン「ああ、分かってる。ここの人がどんな感じかは知らねーし、自分の事が筒抜けってのは色々と面倒になりそうだ。けど俺は別に気にならないし、さとりさんを嫌ったりはしねー」
コナン「俺を助けてくれたわけだからな。改めてよろしく頼むぜ、覚妖怪さん」
さとり「…こちらこそよろしくお願いします、高校生探偵さん」
ーーーーー
黒鉄の魚影、興行収入100億突破おめでとう!!!!!!!!!!
哀ちゃんが100億の女になったぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
※2023/05/15追記
どうやら哀ちゃんが111億の女まで上がっているようだ…
それはともかく美しい鰭の特別PV観ました?あれめっっちゃ神PVだけどネタバレとか大丈夫?