鈴仙「一年で最も美しいとされる中秋の名月を眺めながら豊作やその他諸々をお祈りする特有の文化だけれど…」鈴仙「幻想郷にはそういう神様が普通にいるし、何より月にろくな思い出がない…!」永琳「そう言わさんな、よっちゃんにとよちゃんが可哀想でしょ」鈴仙「って師匠、居たんですか。てかよっちゃんとよちゃんって依姫様と豊姫様の事ですか?あの二人にはこき使われた思い出しか無いような…」鈴仙「それに月はサグメ様も居るし…純孤さんの事もあったし…本当になんか嫌だわー…」永琳「そう言っても私達に特に害があるわけでもないんだし良いじゃない、別の楽しみ方をすれば良いのよ。クリスマスだって、キリスト教信者でもない人がはっちゃけてたりするじゃない?そんな感じでね」鈴仙「じゃあ月にロケットランチャーをぶっ放すとかですか?」永琳「やめなさい馬鹿。ていうか届くわけないでしょ」鈴仙「じゃあ月に弾幕ぶっ放して破壊するとか」永琳「どこの老師もとい大魔王の生まれ変わりよ。あれは色々と規格外なんだから当てにしちゃ駄目よ」鈴仙「えー…」永琳「そうだ優曇華、こんな言葉を知ってる?『今日は月が綺麗ですね』」鈴仙「いや、割と穢れてますよ。あそこの人ら、地上を穢れ穢れうるさいですし。どっちの方が穢れだよって話ですよ」永琳「そんなデリケートな話しないの。そういうんじゃなくて、とある作家が英文をこんな風に訳したのよ。割と有名な話じゃない?」鈴仙「私、英語は基本使わないので」永琳「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)とか言ってたのはどこの誰よ」鈴仙「それはラテン語ですから」永琳「あっそ。まあとにかく、その作家はこの文を訳したの。『I love you』」鈴仙「…は?全くかすってすら無いじゃないですか。意訳なんてレベルじゃありませんよ」永琳「あなたは月のように美しいとかそういう意味合いを含めた言葉遊びでしょ。分かる人が聞いたらときめいちゃうかもよ?」鈴仙「え、そうなんですか」永琳「いや、知らないわよ」鈴仙「………」〜夜〜妖夢「こんばんはー」鈴仙「あら妖夢、いらっしゃい」妖夢「えへへ、来ちゃった。なんか永遠亭に来るのもこうして活動するのも凄い久々に感じる」鈴仙「安心して、私もよ。それで、何の用事?薬でも貰いに来た?」妖夢「いや、この団子をおすそ分けに…って名目で、逃げてきちゃった。幽々子様、胃袋が無限にあるのか食べても食べてもおかわり要求してくるからね…最低限の食事(一般人の5日分程度)は置いてきたから餓死はしないと思うけど」鈴仙「ツッコミは放棄させていただいて、とりあえず上がって。せっかくだしお茶出すわよ」妖夢「それじゃ、お邪魔します」ーーーーー妖夢「で、最近どう?」鈴仙「色々大変だわ。最近は勉強やら仕事やらスケジュールがキツキツで余裕ないのよね…ま、そんな中でもサボってダラける事も少なからずあるんだけど」妖夢「ダメじゃん」鈴仙「自分のためにしっかりやらないといけないのは分かってるんだけどね…ついつい夜更かしとかしちゃうのよね。で、そういう妖夢は?」妖夢「ずっと幽々子様の食事と白玉楼の庭の手入れで激務。ま、鈴仙ほど忙しくないけどね」妖夢「こないだは料理がめんどくさくていつのか分からない食材をありったけお鍋に入れて煮込んだ物を出したわ、一応形にはしたけど」鈴仙「私以上にヤバいじゃん」妖夢「でも幽々子様は凄く美味しいって言ってくれてね、その後よく確認したら消費期限切れの食材も混ざってたんだけど、お中元でいただいた高級な良い食材も一緒に入れちゃってたのよ。知った時は絶望のどん底よ…」鈴仙「それは自業自得でしょ。てか、幽々子さん体調崩したりしてないの?」妖夢「幽々子様の胃袋は容量だけじゃなく強靭さも兼ね備えてるから…少し前はカビの生えたパンも食べて元気にしてたくらいだし。流石に不味かったらしいけど」鈴仙「幽々子さんがいれば食品ロスは解決しそうね…」鈴仙「………」妖夢「………」鈴仙「…ねえ妖夢」妖夢「どうしたの?」鈴仙「今夜は月が綺麗ですね」妖夢「十五夜だからね。ていうか、急に改まってどうしたの?」鈴仙「…いや、何でも」妖夢「そっか」鈴仙(全然通じてないじゃん…妖夢が知ってたらイジリ倒したかったのに)妖夢「…さて、私そろそろ帰るね。幽々子様がいつ暴走し始めるか分からないし」鈴仙「自分の主人に対して酷くない?」妖夢「幽々子様、食の事になると人が変わっちゃうから…ま、そういう訳だから。またね」鈴仙「あ、うん。気をつけて帰るんだよ」妖夢「近所のおばあちゃん?」永琳「誰がBBAですって!?」鈴仙「はいはい、自意識過剰オバハンはほっといてじゃあね」妖夢「うん、じゃあね」鈴仙「………」鈴仙「…つまんないなー」鈴仙「………」鈴仙「…寝よ」