コナン(よし!これで証拠は大体揃った、あとはアレがあれば…)俺は高校生探偵、工藤新一…なんだが、今は訳あって小学生の江戸川コナンとして父親の毛利小五郎が探偵事務所を構えている幼なじみ、毛利蘭の家に住んでいる。今日も今日とておっちゃんの依頼人の屋敷に一緒に来たわけなんだけど、殺人事件が起こっちまって今は証拠の収集中。まあ、犯人は分かってるしトリックも解けた。だからあと少し証拠を探すだけで良いんだけどな。え?おっちゃんは何してるかって?いつも通り見当違いな推理をして悩んでるよ…コナン「しっかし広れーなこの屋敷。迷っちまいそうだぜ」コナン「…ん、あれは?」コナン「地下室…か?こんなとこまであるのか」ギイイィ…なんとか扉を開く。この体だとこういう力仕事はからっきしダメになっちまうからそこが不便なんだよな。コナン「階段か…結構長いな、それに風まで吹いてる」コナン(もしかして外に通じてるのか?そこに証拠があったりして…)蘭「コナンくーん、どこー?」コナン(ヤベッ!蘭が来ちまった)コナン(とりあえずこのマットで扉を隠して…)コナン「な、なあに?蘭姉ちゃん」蘭「また勝手にウロウロしてたのね?ダメじゃない」コナン「へ、へへ…ごめんなさい」蘭「まあ良いわ、それよりお父さんが犯人分かったからってみんなを集めて推理ショーするってよ」コナン「え」コナン「は、はーい…」コナン(マジか!まだ最後の証拠が見つかってないのに…おっちゃんの事だから間違ってるか証拠不十分だぞ絶対…)コナン「仕方ねー、急いでこの下を見るしかねえな」ツルッコナン「へ?」コナン(水!?なんでこんなところに…いや、それよりも)コナン「やばっ…!」ガンッギイイィ……頭をぶつけ薄れていく意識の中、衝撃で動いたのか閉まっていく扉を見た。色々と思うことはあったが、体が言うことを聞かずに俺の意識は途切れた…ーーーーーさとり(さて、ひと段落ついたしそろそろ再開しようかしらね)私は古明地さとり。この地霊殿の主人にして幻想郷で最も嫌われている(だろう)覚妖怪。その理由は私の「心を読む程度の能力」にある。この能力は表層心理のみとはいえ相手の思考を読み取れる。皆考えていることが丸裸にされるのが耐えられないのだろう。ちなみに私はこの能力をどんな相手にでも通用する最高の能力だと自負している。今日はたまの掃除という事で部屋の書庫を整理していたところ。…けれど、「シャーロック・ホームズ」シリーズが数冊見つかったので軽く読むつもりが夢中になって読んでしまっていた。いつ頃仕入れていたかよく覚えていないのだが、記憶が正しければ珍しく地上に行った時に香霖堂で購入したものだったはずだ。店主によれば外の世界で有名な作家「コナン・ドイル」が執筆したミステリー小説らしい。外の世界の本という事もあり知っている者は居らず、店主も未読だったようで幸い内容を知ることは避けられている。展開が分からない読書の時間は刺激的で楽しいもの。それを誰かの心を読んで内容を知ってしまうのが一番つまらない。ましてやミステリーなら尚更だ。知っている者はいないだろうが、一応早めに読破しておこう。さとり「ま、ホームズは後からにして掃除再開ね…って、私としたことがはたきを忘れてたわ」さとり「仕方ない、取ってくるか」しかし我ながらこの屋敷は中々広いと思う。ペット達は何度も迷ってしまうため、私が心を読んでそこに向かうという事も日常的だ。こんな時にもこの能力は役に立つ。さとり「掃除用具は確かこの部屋に…ん?」さとり(人の気配…?みんなあっちで掃除していてこっち側にはいないはず…こいしでもなさそうだし)さとり「…誰かいるの?」さとり(返答はない…勘違いではないし、誰かが迷い込んだ?)さとり(いや、地底では誰もこの屋敷に寄り付かないし、地上から来たにしても地底、しかも旧都を通ってここの内部まで来る普通?第一、勇儀やパルスィ辺りが帰すはずよ)さとり「まさかこいし…な訳ないか、あの子いつも急に現れるからね」さとり「こっちの方なはず…」さとり「…!」気配を感じる方へ向かうと、見たことのない子供が一人床に寝そべっていた。さとり(あれは子供?子供がなんでこんなところに…ていうか、大丈夫なの?倒れているようだけど)さとり「君、大丈夫?」「ん…うう…」さとり(少なくとも生きてはいる…目立つ外傷もないし、ただ気を失っているだけってところかしら)さとり(けれど、この格好は…?青いジャケットに赤い蝶ネクタイ、半ズボン…人里の人間がこんな奇抜な格好はしないだろうし、もしかして外の人間…?)さとり「ひとまず、ベッドに移さないとね」ーーーーーさとり「さて、これでひとまずいいかしら」けれど、なんでこんなところに外の人間が…?幻想入りなら博麗神社や無縁塚の近く、それどころか地上ならどこだってあり得ない話じゃないけれど地底、しかも屋敷内に入り込むことなんて…「さとり様ー?どうされたんですかー?」さとり「あら、お空」彼女は霊烏路空。私のペットの地獄鴉with八咫烏。まあそれについて説明するのは色々面倒だから省くけど。灼熱地獄跡の温度管理を担当している少し頭は弱いけどとても良い子よ。さとり「いえ、ちょっとね。倒れている子供が居たからベッドに寝かせただけよ」お空「へー、子供…え!?さとり様子供居たんですか!?」さとり「そんなわきゃないでしょう!!どこかから迷い込んでしまった子供ですよ!」お空「あ、そういう…失礼しました」さとり「全く…けど、ただの子供って訳でも無さそうなのよね」お空「へ?」さとり「この辺り…というか、地上ですら見たことのない格好をしている。私の見立てではおそらく…」お空「宇宙人とかですか?」さとり「……それは永遠亭の方々でしょう。おそらく、外の世界の人間だと私は考えています」お空「外の人間がこんなところに?そんな話あり得ますかね?」さとり「まあ、まだ確証がある訳ではないので分かりませんが…とりあえず彼が起きたら聞いてみます」お空「へえ〜…ていうか男の子だったんですね」さとり「少なくとも女の子では無さそうですからね。お空、戻るついでにお燐にも伝えておいてください」お空「了解しました!」さとり「さて…あとは、彼が目覚めるのを待つだけですか」ーーーーーどうも、キャキャロットです。まず、昨日(2023/04/21)の140文字SSの投稿をしないですみませんでした。これを書いていたので許してください…さて、今回はコナンと東方のクロスオーバーSSです。え?いつもクロス系書いてないかって?うるさいなんかどっちが本命か分からなくなってきてますが、とりあえず本命の明治格闘浪漫譚と違ってこちらは数話程度の短編にしようと思います。ある程度の展開ももう決まってますので書けさえすればそこまで時間はかからないかと。え?AI使うんじゃないかって?一応弄ったりはしてましたがやっぱつまらないんだよ!創作意欲は埋まらないしそこまで面白い文も出てこないし!まあ、色々ありますがよければ次も読んでみてください。ちなみにタイトル「東洋の幻想」は「とうようのイリュージョン」と読みます。コナン映画特有の当て字を意識して、「東方」だとまんま過ぎるので「東洋」にしました。だから何だって話ですが。