※12/30、日程的に、教会のはやて保護作戦立案時には、守護騎士たちが出現していなくてはおかしいので、関係する描写を修正しました。参考の日程表を後書きに追記しました。
※1/20、ご指摘を受け、誤字を修正しました。
俺はプロジェクトに提出する案件の根回しのため、レジアス少将の執務室を訪ねていた。副官のオーリス一尉にも立ち会ってもらっている。案件の内容上、少将を補佐しているオーリス嬢の理解と協力は必須だからだ。
現在、部局単位に分かれて運用している管理局内のデータベースを、「海」「空」「陸」の垣根を越えて、相互利用できるようにする。一言で言えば、統合化だ。これが実現すれば、情報伝達が格段にスピードアップして犯罪への対応が迅速化するし、事務職の負担の大幅減少になる。「陸」の事務職の元締めの一人と言っていい、オーリス嬢に同席願ったのはそのためだ。
残念ながら、今の彼女は渋い顔だが。少将も不機嫌そうな顔だ。教会嫌いという噂は聞いていたが、ホントだったらしい。まあ、説明が終わった頃には、その表情も変わっているだろうが。
「つまり、あなたは、聖王教会と連携しろ、そう言うのね?」
「見た目はそうなる」
「見た目?」
「聖王教会を見せ札にして、こちらの要求を通すんだよ」
俺はにやりと笑った。
想定される最大の障害は、実行時に「海」「空」の了解を取り付けられるか、という疑問。これを納得させられる対処案があれば、この案件自体はおそらくプロジェクトを通る。
まとめた資料を2人に手渡す。2人がざっと内容に手を通すのを待ってから、説明を始めた。
「とりあえずは、それが最初の見せ札だ。
教会には内々に打診してみたところ、乗り気だと付け加えてやればいい」
「地上本部単独で教会と折衝したなんて、いい攻撃材料よ?」
しかめ面のオーリス嬢に、俺は平然と返す。
「これまで、「海」が単独で教会と交渉して連携をとった例なんか、腐るくらいあるだろう? それを引き合いに出してやればいい。何なら、そこから「海」じゃ日常の法規の弾力的運用を恣意的運用じゃあないか、と突っ込んでやってもいい。それで、咄嗟には攻撃を止められるさ」
とりあえず、納得したのか、オーリス嬢はそれ以上は反論してこない。レジアスのおっさんは……駄目だな、どうもこの人は表情が読みにくい。とりあえず、説明を続ける。
「まあ、そこからが本番だ。
おそらくは、外部組織が入っているという理由で統合化に反対してくる。「陸」と「海」との統合化に反対するよりは、口実にしやすいからな。この餌に食い付いてくれば、あとはこちらのペースだ。
効率の問題や教会との目的の一致なんかを挙げて、その点についての議論を白熱させておいて、機を見て譲歩する。わかった、なら事後でよいので情報の交換を迅速化することで我慢しよう、と。情報が一部門にとどまらないよう、総務局なりに、教会との連絡と局内への情報回覧の責任を持ってもらってはどうか、と釘をさしてな」
2人の反応は無い。まあ、教会との連携が目標じゃないからな。それを制限つきで実現させるまでの筋道を説明されても、反応に困るだろう。だが、まだ終わってない。
「で、一段落ついたか、と場が緩んだところで、では、同組織内である我々の間では、当然、統合化をおこなうことに同意していただけますな、と言ってやればいい。ここでも、責任部門を総務局なりにしてやれば、「海」も突っぱねにくいと思う」
少し沈黙があって、少将が口を開いた。
「筋はなかなか通っている。だが、向こうとてそうやすやすと統合案は飲むまい。泥仕合にもちこまれたらどうする?」
俺は肩を竦めた。
「悪いが、それは交渉人の腕次第だよ。どこまで、こちらの要求を食い込ませられるか、だな。最終勝利条件は、事件発生後3日以内の陸への情報開示に設定してみた。この日数はそちらで最終的に動かしてもらっても構わんだろう。
俺の構想はそんなところだが、どうだ?」
2人は少しの間、沈黙していた。オーリス嬢はレジアスの顔を伺っている。彼女自身はそれなりに乗り気になったようだ。やがて、レジアスが口を開いた。
「検討してみよう。少し待て」
意見を交わしはじめた2人から意識を外し、資料に目を落とす。
「局内データベース統合計画書」。文字通り、局内の全ての部門の、処理事件に関するデータベースを統合化する案だ。以前、ハヤテに相談した教会との統合もオプション案として付けてある。
扱うデータ量は膨大なものになるし、それらを分析・出力するシステムの構築についても障害として上がるだろうが、その点は解決済みだ。教会にあるデータ解析システムの技術を借り受ければいい。稼動実績もそれなりに積んでいる。それも、この統合案に教会を絡めてみた理由の一つだ。
とはいえ、そもそも、そのシステムは俺も手を貸した代物なんだがな。
始まりは、俺が聖王教会と初めて接触してから数ヶ月経った頃にまで遡る。
訓練校に入学して即、管理局にある意味敵対しても「夜天の書」を保護し、且つそれほど非人道的な扱いをしなさそうな組織を見繕っていた俺は、最終的に聖王教会に的を絞り込んだ。さらに天地式盤により接触するのに適切な日時と場所を占った。その結果、出会ったのが、カリム・グラシア。当時、既にグラシア家の当主を襲名していた少女だった。
事情と俺の知りえた情報を提供し、管理局に知られないように、はやてと「夜天の書」、それにはやての誕生日に出現した、「守護騎士プログラム」達を保護するよう依頼する。はやてを、命を狙われる危険から逃れる代償に、研究対象、場合によっては権力闘争の的になる定めに追いやることになるが、その時点では最良の選択と考えて割り切った。何度か、秘密裏に転移ではやて宅を訪問し、守護騎士たちとも面識があった俺は、彼らがこの話にどう反応するかが心配だったが、はやてが俺の案に同意して彼らを説得してくれたお陰で、保護作戦は速やかに実行される運びになった。
その結果は、現地での誘拐騒ぎとなって表れた。
はやての通っていた病院の医師が連絡が取れないことを不審に思ってはやて宅を訪問し、発覚したらしい。グレアムの一党も気付いたのは騒ぎになってからで、相当焦ったらしく、精々笑わせてもらった。グレアムは、訓練校の寮にわざわざやってきて俺になにか知らないか尋ね、はやてから連絡があったら教えてくれ、と頼みこんで去っていった。
そんなに焦るくらいなら、初めからがっちり抱え込んでおけばいいものを。中途半端な憎しみで孤独を与え、身の安全にも気を配らないでいるから、こうなる。もちろん、その場は殊勝に頷いておいたが、笑いをこらえるのに苦労した。奴らのサーチャーをごまかして、この喜劇を演出した教会騎士団の腕前には、拍手を送りたいものだ。
保護されたはやては、内密にグラシア邸に匿われた。いざとなれば、管理局と対立してでも彼女を守る、とカリムは言ってくれたが(どうも、相当以上に義侠心の強い少女のようだ。占いは得意ではなかったが、今回は外れなかったらしい。)、不要に噂を広めることもない。それに、はやてが、「夜天の書」の主として、ベルカの歴史や風習について、知りたいと希望していたこともある。
グラシア邸なら、蔵書も充実しているし、古来の作法を伝え身につけた使用人も多い。はやてはカリムの暖かい庇護のもと、新しい環境に急速に馴染んでいった。
守護騎士たちもはやてとの同居を希望し、受け入れられたが、彼らには教会が戸籍を用意して、教会騎士団に籍をおくことにもなった。悪くない手だ。正式な聖王教会騎士団の団員に対して、管理局が公的に負のアクションをかけることは難しい。グレアムの調査網にひっかかることだけが不安だが、その辺は教会が厳重な防諜体制を布いてくれることになった。生粋の古代ベルカ騎士とも言える彼らのことは、教会もかなりの重要人物扱いをしている。また、彼らも、彼らの持つ記憶や技術、身体構成術式などの研究で、技術部に協力をし始めていた。「書」の研究と対策に、大いに役立つだろう。
守護騎士たちも、戸惑いながらも、周囲の丁重で好意的な対応や、はやての明るさにひきずられて、徐々に新しい居場所に馴染んでいった。
俺はと言えば、協力の一環として、管理局の無限書庫で情報収集をおこなっていた。「闇の書」の暴走を抑えるか破綻したプログラムを修正してはじめて、この件は完了する。はやての身体を蝕んでいた呪い自体はグレアムに移っているので、時間的に余裕はある。教会が技術部や旧史調査部を総動員して対策に当たってはいるが、俺は、教会への丸投げは、いろんな意味で避けるべきだと考えていたし、いざという場合の自分の逃亡先の候補として、聖王教会とのパイプはある程度太くしておきたかった。
もっとも、自身で無限書庫に頻繁に出入りするのは、目立つし手間もかかるので、書籍からの情報収集機能と情報転送機能だけを付与した簡易式神を、多量にばらまいて、俺はその結果を軽く整理する程度のつもりでいたのだが。
直ぐに音を上げることになった。あまりの情報量の多さに。問題の解決に役立ちそうか、関わりのありそうな文献があっさりと1000冊を超え、さらに雪崩のような勢いで増えていくのだからたまらない。簡易式神は情報を収集して、あらかじめ転送先に指定しておいた情報端末に送ってくるだけで、内容の確認や考察は俺がしなければならない。はっきり言って手に負えなかった。
カリムに相談し、教会のスパコンの一部を使わせてもらうことで少しはマシになったが、所詮機械ではフレキシブルな判断はできない。スパコンに出来るのは、情報のリスト化と検索機能の活用、データベース化した情報の中の同一語や類似語を並べて提示することくらいだ。ひいひい言いながら、俺はろくに整理もできてないがせめて、と、教会に情報を提供しつづけた。
はやての誕生日に「夜天の書」から出現した守護騎士プログラムたちの知識とその身体を構成する魔法技術の研究。教会内やベルカ領内の名家などが保存している古文書や資料。旧史調査部や技術部に蓄積された知識。それに俺のもちこむ無限書庫の情報。
しばらく後、それらの内容を全て検証し、可能性を検討し、原因や対応策の研究をおこなえるようになるには、教会の総力をあげても数十年単位、下手したら百年越えの年月がかかるという予想が、技術部より提出された。無論、それは、集められた資料を元にした研究がある程度まとまるまでの見込みであって、問題が解決するまでの見込みの時間ではない。
書は、主が死ねば転生する。対策の指揮をとっていたカリムは、頭を抱えた。そんなカリムをみかねて、はやてが俺に相談を持ちかけた。陰陽術でなんとかならないか、と。
残念ながら、陰陽術にそんな便利な術はない。だが、術をすこし弄ってみれば、つかえる方法がないでもない。
俺が考えたのは、インテリジェントデバイスの機能をとりこんだ情報処理専門の式神の製作だった。
通常、式神は命令された簡単な行動しかこなせない。やり方によっては、術者の意識とリンクして術者の目となり耳となる程度だ。複雑な命令をこなすだけの理解力と応用力のある式神の作成なんぞ、超高難度。自意識を持たせようと思えば、それこそ伝説の十二神将のように、神霊の力を受けて生み出すレベルだ。純粋な術師としての力量は低い俺には、手に余る。
だが、この世界にあるインテリジェントデバイスのコアを、式神作成の核にしたらどうだろう。自意識は元からあるし、情報処理に特化させるなら、自律行動に関わる各種術式を組み込む必要もない。そういうわけで、俺はカリムに口外無用を念押しした上で、できるだけ演算能力の高いインテリジェントデバイスのコアを入手してもらい、それを核にして式神作成に挑んでみることにした。
ミッドには月が二つある。月の光は闇夜を照らす叡智の光。霊力を高め霊格にも作用する神聖な力を持つ光でもある。
ミッドに来て早々、この世界での術の通用性や、各種要因(月や方位など術に関係する外的環境)の影響の程度や変動について調べ終えていた俺は、1ヶ月のうちで月の霊力がもっとも高まる日とその前後1日を、術行使に当てることにした。地球で術を使うことも考えたが、式神を使う場所がミッドである以上、作成するのも同じ地の方が霊気は良く馴染む。
天地式盤を用いて、適切な場所を占い、中でも特に自然の気に満ちる場所を、最終的に作成地に選んだ。
7日間に渡って、浄めた水と塩のみを口にし、斎戒沐浴と呪言詠唱と瞑想を繰り返して、邪気を払い、身を浄める。今生では初めて、式服に袖を通した。
定めた日、太陽が沈んでから、準備を始める。俺の血を溶かし込んだ上で祝詞を捧げた神酒を使って、地面に直接、呪陣を描く。要所要所に方位を確認しながら呪物を埋め込む。呪陣の上に俺の血で書いた呪符を置き、さらにその上にコアを載せる。
そして呪陣の前に、結架して座ると、半目となり、調息をして身のうちの霊力を浄め練り上げながら、時を待った。
呪印を組んで呪言を唱えつづける。月の力が最高潮に達するこの3日間、ぶっ通しで呪言を唱え、月の霊力と周囲の自然の気を、呪陣を通してデバイスのコアに注ぎつづけるのだ。周辺に人が近寄らないよう、カリムに頼んで人を配置してもらっている。
長い年月にわたり月の霊力を注がれつづけた存在は、しばしば高い霊格を宿した神霊に変化する。いま、俺が行なっているのはそれの簡易劣化版と言っていい。そして、儀式の最後に、コアの下に敷いた呪符が燃え上がりその炎を吸収することで、コアは俺の霊力で練られた術を身のうちに取り込み、高い力と自我をもちながらも、俺の使役下にある式神となる、はずだ。
術の構成はなんども見直し検討した。それでも拭いきれない、初めての術を行使するとき特有の不安を感じつつ、俺は心を鎮め、儀式に集中した。
「気分はどうだ」
「問題ありません。おはようございます、主殿」
「ああ、おはよう」
術は成功した。3日目の朝、日が昇ると共に術を完了し、声をかけた俺に返事を返したコア、いや式神。開口一番、自然に挨拶を口にするあたり、すでに感性がある程度発達している状態であることを感じさせる。俺は成功を確信した。
この式神は、月の霊力を受けて生まれたことから「月読」と名づけた。
月読には、ありとあらゆる情報解析手法と論理展開の技法を、プログラムとしてインストールした。データ化、回帰分析、演繹法、KJ法、親和図法、テキストマイニング、多変量解析、特性要因図法、クラスター分析、etc、etc。元が高性能コンピュータとでもいうべきデバイス・コアだからこそ、活きる技だ。犬を元にした式神が、臭跡を追うのに長けているのと同じと言えば、わかり易いか。
また、月読単独では、多量の情報の解析は手がかかりすぎるという月読からの申告で、さらに5個のデバイス・コアを入手し、それらを外部装置として、月読と組み合わせた。月読の指揮のもと、5個のコアそれぞれに担当する情報源が割り当てられ、収集される情報の分類と第一次解析作業といった単純作業を行なわせる。
その結果を月読が検算、また様々に組み合わせて、高次の解析を行なう。そしてその結論が最終の分析結果として、月読から出力される。無論、要望に応じて、その前段階の解析や、その元になった情報源などの情報を出力することも可能だ。
また、月読は自身の解析結果を元に、推測及び仮説立案作業を行い、その検証のためのデータ収集を補助コアへと指示することができる。ある程度、データの裏づけがとれた仮説については出力し、技術部の判断を仰ぐ。
この月読を中心とした情報解析・仮説立案システムが稼動するようになって、研究の進度は驚異的に跳ね上がった。それから2年後には、「闇の書」の異常への対応策が教会技術部で立案され、幾つかの予防策を追加された上で、教会上層部に認可された。
作戦の具体的な内容は知らん。
俺は、はやてと個人的なつながりがあるとは言え、基本的には情報を流すだけの外部協力者としての立場だったし、その頃には正規の管理局員になっていたこともあって、俺の個人情報は、対策チームでは極秘扱いにしてもらっていた。外部の組織と親密な関係にあることを管理局に知られることは、不利にしか働かないと、当時の俺は考えていた。幸い、対策チームは、指揮をとるカリム始め、皆、俺に非常に好意的で、あっさりと俺の希望を汲んでくれた。
はやてが後でこっそり教えてくれたことによると、情報収集の過程で、失われていた古代ベルカの魔法や、「夜天の書」を作る際に使われたと思われる技術が見つかっていたとかで、はやての、書のマスターとしての権限行使を軸に、それらの技術を用いて、時に力押しを混ぜながら、技術部・騎士団総出で、硬軟取り混ぜての大作戦を数日間に渡って展開。見事、「闇の書」の異常を解消、「夜天の書」の再生に成功したそうだ。
その作戦に至るまでの段階でも、はやては管理者として、技術者の卵として、随分活躍したらしい。彼女が古代ベルカ魔法の研究者としての基礎を築いたのはこの時期だ、というのは本人の言だ。
その苦労話を聞いた俺は、「夜天の書」の再生が無事終了した祝いにと、月読の意識とつながった携帯型の外部端末を、はやてにプレゼントした。式神の術を月読を使役者とした構成で使うことで、月読の意識とリンクさせた水晶を中心にあしらったペンダントだ。
それを使って、はやては月読といつでも好きな時間に接触できるようになった。研究を進めるためのデータを扱う司書として、いろいろな知識を教えてくれる教師として、そして、ある意味友達のような同志のような、いい関係を築いている。
また、再生された「夜天の書」の管制人格も、はやてにリインフォースと名付けられ、改めて彼女のデバイスとして忠誠を誓った。ヴォルゲンリッターと呼ばれる守護騎士システム達も同様だ。これらの成果を受け、はやては正式に「夜天の王」の称号を教会から与えられ、養子としてグラシア家の一員に迎えられた。
彼女がグラシア家の一員となったのは純粋に政治上の必要性からだが、彼女がカリムと実の姉妹のような関係を築いていたのも本当のことだ。家族にあこがれていた少女は新しい家族を手に入れ、涙を浮かべていた。……生臭い事情によるものでも、結果として人に幸せを与えることもあるらしい。
「夜天の書」=「闇の書」、という情報は管理局では把握していないようで、「夜天の王」の誕生は、ロストロギアの1つを教会が利用可能な状態にした、という受け止め方をされたようだ。管理局に当時からそれなりにコネのあった、カリムの働きかけも良い方向に作用したのだろう。
ギル・グレアムが入院していたのも都合が良かった。おそらく、管理局の中でもっとも「夜天の王」の過去に近い人物だ。だが、今回の件を聞けば、またぞろ策動しかねないので、先手を打っておくことにした。
「夜天の王」誕生の翌日、俺はカリムに頼んで付けてもらった教会のシスターとともに、入院しているグレアムの病室を訪れた。
■■後書き■■
当初、一話だったのですが、書いてるうちに長くなりすぎて二話に分けることに。というか、一話ごとの長さが安定しないですねえ、我ながら。場面や心象を文に書き起こすのに必死で、そこまで手が回らないとも言いますが。
次回はけっこうドロドロした話かも。
あ、天地式盤っていうのは、陰陽師が占いに使う道具です。歴史上でも、実際に使われていたようです。
え、ロッサ……? 当面、彼の活躍はないので省略(笑)、あるいは年齢的に学校で寮生活かな。
<参考>12/30追記
PT事件日程正史:4月初ジュエルシード散逸→4/27アースラ来訪→5/27「時の庭園」戦→数日後、なのフェイリボン交換
このSS: 同上 →散逸の翌日アースラ登場(正史より20数日の前倒し)
→5/7前後、「時の庭園」戦→数日後、なのはとフェイト名前交換
闇の書関係日程このSS:5/15前後、なのは、グレアムと初接触・はやてに暴露と約束(14話)
→5月末、なのはミッドへ。6月1日付で訓練校入校→6/4闇の書起動、守護騎士出現
→7月後半、なのは教会と接触、はやて確保依頼、はやて確保作戦実行(16話)