朝、気分良く目覚めた私は、機嫌よく髪を漉いていた。
六課に来たのは、政治的要素がらみだってことは、クロノから聞いてわかってるけど、それでもなのはと一緒に仕事ができるのは嬉しい。自惚れでなければ、なのははこの数年、だいぶ私に気持ちを開いてくれるようになった。六課開設準備の時期にひきあわされたハヤテ(そう呼ぶように言われた)って強敵がいるけど、負けるもんか。なのはの一番の親友の座は私のものだ! ぐっ、と手を握ったところに、背後から声がかけられた。
「フェイトさん、おはようございます」
表情を笑顔に変えてくるりと振り向く。
「うん、おはよう、キャロ。調子はどう?」
今日もキャロに髪を漉いてもらい、私もキャロの髪を漉いて整えてあげる。キャロは最初は遠慮してたけど、繰り返しお願いしたら、受け入れてもらえた。キャロも髪を漉いてもらうなんて経験がなくて、ちょっと恥ずかしかったそうだ。でも今は、嬉しそうに私の髪漉きを受けてくれる。鏡の中のキャロと目が合って、私たちは、どちらからともなく微笑みあった。
私とキャロは一緒の部屋で暮らしている。
ホントはエリオも一緒の部屋で住みたかったんだけど、なのはに却下された。雑談がてらお願いしたとき、なのははなぜか難しい顔をして、返事を保留。後日、エリオを呼び出し、2人でしばらく話し合ったあと、「却下」と私に告げたのだ。どんなに拝み倒しても変更してくれなかった。エリオ自身にも遠慮したい、と言われたので、私は非常にショックだったんだけど、なのはが、
「エリオも難しい年頃なんだ。察してやれ。決してフェイトを嫌ってるわけじゃないから」
そう言って、エリオも凄い勢いで頷いてたから、しぶしぶ納得した。
エリオは、なのはの提案で、ヴァイス陸曹と同室になってる。エリオのことでよく話すけど、気さくで面倒見のいい人だ。エリオも、年上の同性にはいろいろ相談しやすいみたいで、よく懐いてる。……正直、淋しいけど、なのはのいうように、女性では男の子の気持ちを理解しきれないってこともあるだろうから(クロノにもそう言われたし)、我慢してる。それに、朝食は絶対に一緒に取るって約束したし。この時間だけは、ヴァイス陸曹も、スバルもティアナも遠慮してもらって、三人だけで過ごしてる。プライベートのことなのに、提案してくれて、後押しまでしてくれたなのはには感謝だ。
「戦場に出て戦うってことは、心に負担をかける。低年齢ではなおさらだ。お前も俺も、多少特殊な環境にいたから少しは耐性はあったが、それでも辛く感じることもあっただろ? そんな時、家族と思う相手と過ごす時間があれば、少しでも心の支えになるんじゃないかと思うんだ。些細なことを話すだけでいい。話さなくても一緒の時間を過ごすだけでもいい。……俺が言うようなことじゃないが、そう思うんだ。
だから、フェイト。お前の大事な「家族」と。一日一時間でもいい、三人だけで過ごして気兼ねなく話をできる時間をとってやるといい」
そう言うなのはの目は優しくて。でもどこか遠くを見ていて。私は思わずなのはの手を握って、言った。
「うん、でも友達も大切だから。友達でも支えになれるから。だから、なのはも無理しないで、なにかあったら私に……ハヤテにでもいいから。遠慮なく話して。それこそ、どんな小さな事でもいいから。私はなのはの助けになりたいんだ」
なのはは目を瞬いて。それから、すこし苦笑しながら頷いた。どこか嬉しそうに見えたのは、私の欲目だろうか?
なのはが家族に馴染めずにいることは知っている。
詳しくは聞けなかったけど、以前、「俺は異物だから」と言っていたことがある。私にプレシア母さんと向き合う力をくれたなのはには、似合わない言葉のような気がして、でも本当の家族を知らない私にはなにか言う資格は無くて。それでも六課の設立準備で頻繁に顔をあわせるようになった頃、なのはは一度、97管理外世界の家族のもとを訪れた。10年間顔を合わせなかった家族と、絆を結びなおす一歩目として、だそうだ。
なぜ、私がそんなことを知っているかといえば、なのはに報告されたからだ。お礼の言葉と一緒に。
「ありがとう。フェイトの言葉のおかげで、俺も一歩踏み出す勇気が持てた」
って。
正直、私はなのはに力を与えてあげられるような言葉を言った覚えはなかったんだけど、聞いてもなのはは「お前が意識してたんじゃ無くても、お前の言葉のお陰だよ」って、はぐらかすだけだった。少し納得いかないけど、私がなのはの助けにーそれも仕事の面じゃなくてーなれたことなんて、一度も無かったから、もし本当だとすると、凄く嬉しい。
でも、同時に、なのはの孤独を思って、とても哀しいと思った。ハヤテとも話したことがあるんだけど、なのはは、人に頼らない。人に嫌われても気にしない。「陸」に出張してから、人あたりが随分良くなったように思うけど、それでも、芯には、独り、輪に入らずに凍えた場所に佇んでいるようなところが残ってる。それも、たぶん自分から望んで。
きっと、自分がどうだろうと、周りが幸せならそれでいい、むしろ周りの幸せには自分が邪魔だ、と思ってるんじゃないかな。初めて会ったころから、なのははとても優しくて、でも、ひねくれた偽悪的なところがあったから。
なのはのそんなところは、なんとかしてあげたいって、ハヤテと時々話してる。なのはの親友と言うだけあって、ハヤテも気配りのできる、とても優しい人だ。ちょっと嫉妬しないでもないけれど、彼女と2人がかりなら、なのはの心の氷を溶かしてあげることができるかもしれない。そういう意味でも、六課にいる一年間は、私にとって大事な機会だ。
キャロと互いに身支度を整えあって、一緒に部屋を出る。もちろん手はつないでいる。キャロの子供らしい、体温の高い柔らかい手が、私の気持ちも暖かくしてくれる。
以前は私だけ先に出て、朝食のときに合流するパターンが多かったんだけど、武装係の子たちが4人とも朝の自主訓練を始めてから、私も時間を調整して、エリオとキャロの訓練を見てあげることが多くなった。ハヤテやヴィータの指導に反したことをするわけにはいかないので、ハヤテたちと打ち合わせをしての指導だけど、私が2人の訓練を見てあげられるのは正直嬉しい。
ティアナはなのはによる指揮官向け研修を受け、スバルはギンガとシューティングアーツの訓練をしてる。
エリオとキャロは、基礎の確認をすることが多い。自主訓練を始める前後に、訓練段階が一段階上がって、応用的な内容が増えてきたんだとか。でも2人はまだまだ身体ができてないし、基礎もティアナやスバルに比べれば弱いので、いきおい、自主訓練でその辺を反復することが多くなる。今は回避アクション中心かな? 怪我して欲しくないし。
訓練を終えたら、軽くシャワーを浴びて、一緒に朝ご飯へ。三人水入らずで過ごせる至福の時間だ。最初は2人ともすこし固かったけど、最近はだいぶ色々な日常のことを話してくれるようになった。ティアナとスバルもいろいろと構ってくれてるらしい。また今度お礼しないとな。
始業10分前に予鈴が鳴って、エリオとキャロと別れる。別れる前に、怪我しないよう、無理しないよう、よく言い聞かせてから。毎日のことだけど、心配だし、いつもいつも言ってしまう。2人ともうっとうしがったりせずに、素直に聞いてくれるので、なおさら止められない。私を手伝いたいって2人の気持ちは嬉しかったけど、こういうときは、やっぱり危険の無いところで暮らしていて欲しかったって思ってしまう。納得したはずなのに、未練だ。六課が解散した後は、あらためて子供らしい生活に戻れるよう、話しようかな。まだ先のことだけど、2人のために考えておくべきことだと思う。
2人は訓練場、私は指揮所。各部署の長が集まっての、毎朝の簡易幹部ミーティングがあるのだ。
このほかに、週2回、1時間くらいの士官以上参加のミーティングがある。なのはは結構ミーティングをこまめにする方だと思う。私は執務官って役職柄、あまり組織運営の経験はないからよくわからないけど、ハヤテやヴィータに言わせると、多めらしい。でも、部隊の集団としての練度を重視するなのはらしいな。
ミーティングが終われば、捜査係の執務室に行って業務開始。シャーリーとギンガに、簡易ミーティングでの連絡事項を伝え、今日の全員の予定を確認して行動を開始する。
今日は私は、アグスタのときに天照が捉えていた、ジャミング発生装置を設置した召喚士とその護衛らしき魔導師についての調査。召喚士について、転移してきたときや、装置を召喚したときの術式や魔力パターンなどから、地上本部のホストコンピュータ(思兼っていうらしい)は、以前、地上部隊にいて殉職したメガーヌ・アルビーノって局員との類似を弾き出し、年齢的に、行方不明になってるアルビーノさんの娘さんの可能性が高いんじゃないかって推論した。魔道師については、特に行動をおこさず、フードをかぶっていたこともあって不明。犯罪者リストの魔力パターンに該当者なし、ってことくらいしか判っていない。ロングアーチ経由で受け取った情報だ。今後も、新規判明事項があれば、即互いに連絡しあうことでグリフィスと話がついてる。
アルビーノさんは、ギンガとスバルのお母さんと同じ部隊で友人、ギンガ自身も顔見知りだったそうで、召喚士がルーテシアというその娘さんの可能性があるってわかってから、ギンガは熱を入れて、彼女が行方不明になった経緯を追ってる。今日も係ミーティングが終わったら、即飛び出していった。
シャーリーには、技術主任としての業務、ハッキングとジャミング対策の検討を優先させてる。もちろん、捜査も手伝ってほしいけど、重要性から言えば、ハッキング・ジャミングへの対策の優先度はかなり高い。急いで対応しなくちゃならないのに、シャーリー1人で対処できるような話じゃないからなおさらだ。朝晩は六課に顔を出すけど、ほとんど本部の技術部に詰める日が続いてる。
おかげで、このところ、私は一人で業務。慣れてるといえば慣れてるけど、すこし淋しい気もする。
午前中一杯各所への連絡や調べ物をして、お昼ご飯。うまくいけばエリオたちと一緒に食べれるんだけど、今日は時間があわなくて1人。なんだか、妙な視線が集中してる気がする……気のせいだよね。しばらく前から、部隊のみんなから、妙な目で見られてる気がするんだけど。……うん、気のせい気のせい。
午後は本局へ。口実は、スカリエッティについての情報収集だけど、本当は、なのはが言った内通者の問題の調査。なのはには止められたけど、放っておける問題じゃない。まして、先日の隊舎襲撃やなのはを狙った爆弾を仕掛けた犯人の裏に、内通者がいるようならなおさらだ。騎士カリムの知り合いに任せろ、というなのはの言葉もわかるけど、それとこれとは別だ。クロノも騎士カリムと親しいので、聞いてみたら、やっぱり相談を受けていて、水面下での調査をすすめてるって話だった。半ば無理矢理、その手伝いをするかたちで、調査している。十分気をつけながら、幾人かの執務官や、総務局の顔見知りの人たちと話をして、情報を辿る。
それらしい噂はあるようだけど、発信源がなかなか特定できない。噂の内容や広がり方も、具体的な個人名や部署を絞れるようなものじゃない。どことなく不自然な感じ。クロノが、友達のアコース査察官が具体的な痕跡を見つけてるって言ってたから、一度、話をしてみるべきかもしれない。
移動の途中でたまたますれ違った提督の1人に嫌味を言われた。なのはは相変わらず高官に嫌われている。それが悔しい。下の方の人はそうでもないんだけど、漠然とした隔意はあるみたい。それに、今日あちこち回ったけど、その感じが強まってるような印象を受けた。私に、なのはの部隊にいないほうがいいとか嫌な目にあってないかとか、的外れな心配を真剣にしてくる人たちまでいたし。詳しいところまで話は聞けなかったけど、良くない感じだ。クロノかリンディ母さんに確認したほうがいいかもしれない。
総務局に寄ったとき、リンディ母さんに誘われて、晩御飯をリンディ母さんとレティさんと一緒にとることになった。
本局内のレストランで食事をしながら、いろいろな話をする。やっぱり六課は、本局ではどうも妙な目で見られてるらしい。それにひきずられているのか、地上部隊への悪感情も高まってるとか。地上にいる私が変な目にあってないか、リンディ母さんにまで心配された。
ギンガと一緒に陸士隊の捜査部を回ってる限りだと、特にそんな視線は感じないし、協力要請にもキチンと応えてくれてることを伝える。でも、気にはなるので、地上部隊のほうでの本局への感情を確認してみると約束。……預言のことは、六課開設前に、なのはから聞かされている。そんな重大な時期に、勢力争いなんて馬鹿馬鹿しいことだ。なんとかしなくちゃ。その思いを伝えると、リンディ母さんは、微妙な表情をした。
……リンディ母さんからみれば、やっぱり私はまだ頼りなく見えるのかな。でも、預言された危機を防ぐための六課なんだ。管理局の内輪揉めを抑えて足並みを揃えさせるのも、仕事のうちだ。難しいかもしれないけれど、なんとか頑張りたい。
22時過ぎに隊舎に帰ってきたら、訓練場の方で光が見えたので、ちょっと寄ってみた。ティアナをなのはが指導して訓練していた。ティアナを新人4人の指揮官にするためにしている訓練は、座学と阿修羅を使っての実戦訓練、それに机上演習。晩は実戦訓練をすることが多いようだ。今の時間も時間だし、二人とも無理しないか心配。ハヤテとオーリスさんとも相談して、注意してよう。……もう、このあいだのようなことはこりごりだ。私たちは仲間なんだから。
なのはの視線は、ときに私たちには見えない遥か先のことを見通し、私たちが気付かないほころびや食い違いを見抜く。なのはが中心になって推し進めた色々な改革は、数年たった今、はっきりとした成果を上げている。戦闘力だって指揮能力だって、私たちの誰も叶わないだろう。魔導師ランクなんか問題にしない強さがなのはにはある。
私たちは、だから、仕事ではなのはの負担を肩代わりできない。精々、指示されたことを素早く的確にやって負担をすこしでも軽くしてあげるよう、努力するだけだ。
でも、せめて、気持ちだけは傍にいたい。支えてあげたい。なのはには、どんなに強くなっても、どこか余裕の無い雰囲気がつきまとう。必死で生き急いでいるように見えてしまう。
そうじゃないんだってことを、私たちはなのはの力になりたいって思ってることを、受け入れて欲しい。なにもかも独りで抱え込まないでほしい。
仕事の話だって、なのはに言えば、上司が能力で部下の上にいるのは当たり前だって笑うだろう。でも、本当は当たり前なんかじゃない。魔力資質の無い人が、優れた戦闘指揮をとることができるように、上司が全てをこなすスーパーマンである必要はないんだ。
そんななのはが、管理局の危機や内通者の問題のような巨大な難問に立ち向かうとき、無理をしないなんで考えられない。
なのははとても優しい。態度や言葉でわかりにくいけれど、「死の危険にある人間を助けるのに理由はいらない」と言ったあのときと同じ光が、今も瞳に潜んでいるのを私は知っている。「世界を諦めるな」と私の頬を撫でてくれたときと同じあたたかさが、今もその手にあることが感じとれる。
だからきっと、ずたずたになりながらも、難問に立ち向かってなんとかしてしまうんだろう……自分のことは省みずに、他の人は庇いながら。忙しい時間を無理に割いて、ティアナの指導を直々にやっているのがいい証拠だ。部隊長がするような仕事じゃないし、なのはなら、教官の1人や2人、ツテやコネで手配できるだろうに、自分が阿修羅の運用に一番詳しいからって、自分でティアナを鍛えてる。きっと新人達の誰もが無事に危機を乗り越えられるように。
でも、なのははそれで良くても、私たちは耐えられない。なのは独りに負担をかけるなんて嫌だ。なのはが傷つくのは嫌だ。
私は、なのはのために何ができるだろう。
離れたところから訓練風景を眺めながら、しばらくのあいだ、私は問いの答えを探し求めていた。
……執務室に帰ると、簡単に今日の結果をまとめる。詳細な分析は明日でいいだろう。ギンガは今日は遅くなる見込みだったので直帰予定。シャーリーがいるかどうか確認しようと技術室へ。……いた。確かに重大な課題だけど、そう簡単にいくものではないことはシャーリーもわかってるはずだ。でも、気持ちが抑えられないのだろう。口で言っても多分効果はないので、無理に帰らせる。なにか、なのはとティアナがまだ訓練中だということを知ると、急に納得したような表情になって、素直に帰り支度を始めた。なぜだか、
「私はフェイトさんを応援してますから! 負けちゃ駄目ですよ!」
とか言われて激励された。なんのことかよくわからなかったけど、そんなことを言える雰囲気ではなかったので、
「ありがとう。頑張るよ」
と返しておいた。別れ際、妙に満足げな表情だったな?
帰りしなに指揮所を覗くと、オーリスさんがまだ仕事をしてたので、一声かけてから帰る。ほんと、オーリスさんは六課の要だな。内部をキチンとまとめて情報の整理・分析・配布を的確迅速にしてくれるから、私たちも事務処理は最低限にして、本業に集中できる。また今度、なにか差し入れでも持っていこうか。オーリスさんにまで向けられた妙な視線を、気のせいと自分に言い聞かせながら、部屋に向かった。
なるべく静かにドアを開けて部屋に入ると、キャロがソファで丸くなっていた。遅くなるから先に寝てるように伝えたんだけど、待っててくれたみたい。起こさないように、そっと2人で一緒に使ってるベッドに移して、掛け布団をかける。すこしむずかったが、すぐに落ちついて、穏やかな寝息を立てはじめた。思わず頬がゆるむ。起こさないよう注意しながら、キャロの頭をそっと撫でる。……私の家族。血はつながって無くても、想いでつながった家族。
さて、私もお風呂に入ってキャロと一緒に眠ろうか。
ちなみに、六課内で私に向けられる妙な視線の原因を知るのは、それから一週間ほどしてからのことだった。
「シャーリーっ、変な噂広めて! なんで私と、な、なのはが、き、きき禁断の関係なんてことになってるの!」
「ご、ごめんなさい~」
……何日間か、私はなのはの顔をまともに見れなかった。
■■後書き■■
かシみんさんとgimeiさんに捧ぐ。ご期待に沿えていればいいんですが。
時期的には、「頭冷やそうか」事件後、1週間以内くらいかな。裏の無いお方主観のお話は書きやすいです。フェイトさんいいよね、この連載じゃあまり出番無いけど。できたら、後半の山場で見せ場をつくってあげたいと思ってます。
次の投稿は、「幕間3:ティアナ編」予定。視点の関係で扱いは幕間だけど、本編のストーリー進行にも少なからず関係する……かな?