プロローグ「思いがけぬリターン」
佐為「私の声が聞こえるのですか?」
秀策を馬鹿にした高永夏と戦うため、ヒカルは韓国戦の大将を買って
出たが、激戦の末、半目負けを喫して悔し涙にくれた。その時、
とても懐かしい声が聞こえたような気がした。
ヒカルは後ろを振り返ろうとしたが、次の瞬間、周囲が暗闇に包まれ
何も見えなくなり、一瞬気を失ってしまった。
ヒカル「うーん、いったい何が起きたんだ?」
ヒカルが気がついて周りを見直すと、そこはどうやら平八じーちゃんの
蔵の中のようだ。フラフラと立ち上がったヒカルは、蔵の中に誰かが
倒れていることに気がついた。
ヒカル「誰だ?」
ヒカルが近づいて見ると、倒れていたのは、あかりちゃんだった。
ヒカル「えー、あかりが何でこんなに幼いんだよ?まさか・・・
もしかして、時間が戻っちゃったのか?おっと、そんなこと
言ってる場合じゃないよな。早く助けなきゃ。」
しかし、あかりを抱き起こそうとしたヒカルの手は、あかりの身体を
すり抜けてしまった。
ヒカル「どうなってるんだ?これ。」
下のほうから階段を上がってくる足音がした。それは、まだ小学生の
ひかるくんだった。
*(逆行したのはヒカル、小学生の方は「ひかる」くんと書いて
区別しますね。)
ひかるくん「あっ、あかりが倒れてる!おじーちゃん、あかりが
大変だよーーーっ!」
あかりは救急車で病院に運ばれた。
Keiと申します。はじめて投稿します。
ヒカルの碁が終わって5年が経ちました。一時の囲碁ブームは、
碁を打つ子どもが減って元どおりです。ヒカルに後を託して消えた
佐為も、さぞ無念に思ってることでしょう。
ヒカ碁ブームに付き合ったみなさんには、お正月とか年に一度ぐらい
碁を打ってほしいものです。碁を打たなくても、せめてヒカ碁を
読み返してほしいですね。
ジャンプで「報われないヒロイン」として有名だった、あかりちゃんに
頑張ってもらおうと思います。登場人物の性格が捏造されてますけど、
どうかご理解とご容赦ねがいます。
どう完結するのか考えてません。本編再構成みたいな形でやりたいと
思ってますけど、脱線するかもしれません。