実は俺、結婚してるんだ。「そんなぁ、そりゃないわ~。ええやんか別に結婚しとっても。押し倒して胸揉みしだいたったらええねん!」でもさ、君の事は何よりも愛してる。「そやそや。それでええねん。抱いたれ抱いたれ」だからこそ、愛してるからこそ、抱けないんだ……。「なんでやねーーーん!!」びしぃっ!……つづく。あいたたた~。04/~出会い~はやてちゃん、昼ドラにそんなに熱中しないでください。さらにズビシィって突っ込みいれるのもどうかと思うよ。関西人の血が騒いじゃったのかい?「……ただい、ま」「っ……、み、見とった、よね?」突っ込みの姿勢のままギギギギ…と油の切れた機械のようにこちらに振り向く はやてちゃん。ぷ。気まずそー。あぁ、なんて ぷりちーなんだろうか。いまだ見ぬわが妹フェイトよ。お前にも紹介してやるぞ。すごく可愛いぞ。仲良くするんだぞ。そして二人とも俺のことお兄ちゃん♪ って呼んでくれていいぞ。「うん見てた。―――実は俺、結婚してるんだ……。辺りから」「ち、ちゃうよ!? いつもはこんな事してへんよ! ―――せやけど、せやけどあんまりにも煮えきらへんモンやから、その、つい血が騒いだゆーかなんちゅーか」顔真っ赤にしちゃって。うおぉぉおおお! 可愛いぞはやて! はやて可愛いぞ!「せやから誤解せんで欲しいんやけど……」「わかってるよ。 あそこをツッコまずして何が関西人か」―――なでなで。「い、いややぁ……いっつも子ども扱いして」「ふ、俺から言わせてもらえばまだまだ子どもよ」「……ディフェっちゃんもわたしと変わらんよぉ」つか、誰から見ても子どもなんだから大人しく撫でられときなさい。柔らかい手触り。はやてちゃんの髪の毛はすごく気持ちいい。く、癖になっちゃう!!俺はそのままうなじを経由し、あごの下をくすぐるようにして撫で、手を離した。「……あ」「ん? もうちょっと?」「あ、いや、子ども扱いすんなー」「へいへ~い。それより腹減ったー」「わ、わたしに養われとるくせになんて態度のでかさや……」「くくく。俺は態度のでかさに命かけてるからな」「随分安い命やなw」なんたって廃棄品だしね。……笑えね。「ふぃ~。食った食った…。おなか破裂するくらい食った」「ひゃー、晩の分まで考えて炊いたご飯が空っぽやぁ。その体の何処に入ってるん?」「いやー、昔っから大食いでねぇ。なんか食っても食っても足りない感じ」「ふふふ。何かに吸い取られとるんちゃう?」「ははは、んなまさか。 ―――まさかなぁ……?」『……』俺は思わずリストバンドの下に憑いてるやつを見てしまった。帰ってくるのは沈黙のみ。いや喋ったら喋ったで困るんだが……。こ、こいつ絶対吸い取ってやがる! 俺からエネルギー吸い取ってやがるよこいつ!! 魔力だけじゃ足りないって言うのか!?だから俺はあんなにすぐ腹が減るのか!?(後でじっくり話し合う必要が有りそうだな、シェル)(……エネルギーくらい・寄越しやがれ・この・ダメマスターが)「―――ホギャーーー!!!」「ど、どしたん!? お腹いとなったんか!?」「うぐぅ……な、なんでもな、い! ただ、ただ……オラはもう怒ったぞー!!」「何に!?」シェルにです。さて、んじゃ探しにいくかね。命に関わる問題だし。なるべく行動しなきゃな。いつの間にかジュエルシード全部持ってかれてました。なんてことになりかねんし。「はやてちゃ~ん。 俺、ちょいと出かけてくるからー」「へ、またかぁ? 何処いくん?」「そこに道があるなら何処へでも」「さよかw」「ほな、行ってくるでー!」「あいあい。夕食までには帰ってきてな? 七時には出来とる思うから。夜はなんか麺類にするよ~」「うん。楽しみにしてるー。ちょっと小腹もすいてきたし!」「はやっ!?」『(うぷ…。すこし・奪いすぎた・でしょうか…)』「さ~て、今持ってるのはとりあえず一個。 なのはとフェイトは解らんが俺より持ってるのは間違いないだろなー」ジュエルシード。次元干渉系のロストロギア。らしい。どの辺りの次元に干渉してるのかよく分かってないんだけど。これを使えば俺って普通に長生きできるんじゃね? 何か唯の木とかがあんなにパワーアップするわけだし。「なんて思ってた時代が僕にもありました」『急に・何を』「いや、これって……何て言ったらいいかな。まぁ、とにかく凄い石らしいんだけどさ、魔力ばっかりでかいじゃん。お願いしてもさ、多分それってこの馬鹿魔力で何とかできる範囲に限られるんだと思うんだよね」『イエス。それが・どうか・しましたか?』「要するに、だ―――」ジュエルシードでは俺の願いである『長生きがしたい』は叶わないのではないか?魔導師となった今ならわかるが、まず猫の願い。大きくなりたいをかなえた場合大きくなった。すごく。あの猫は成長したい、ではなく『大きくなりたい』だからこそ叶ったのだと思う。タイミングがよく分からなくて現物は見ていないのだがアレは変身魔法の一種ではないだろうか? 多分。『成長したい』であった場合は何も起こらない、もしくはジュエルシード一個分の次元振が観測されるか。その二つだと思う。この石はおそらく、どこぞの七つ集めると願いが叶う球のように、作ったやつの領分を越える願いは叶えきれない。―――いやまぁ、こんだけの魔力秘めてる時点で反則なわけだが。次の使用者の犬が何を願ってあんな事になったかは解らないが……。『自由になりたい』あたりか。それともご主人様を守るために『強くなりたい』か。どちらにせよあんなカタチで願いを顕現をされても困るし。さらには少年Aと少女B。『離れたくない』『一緒にいたい』『好きです』『付き合いたいです』『主に腰でwうぇwうぇうぇww』という願いを叶える為にあれはねーわ。確かに離れらんないよ。アレはばっちり現物見たからな。それとなのはさん……俺ガクブルですから。あんな距離から狙われたら俺、気付かずに逝っちゃうから。で、あるからしてだ。これダメ。俺の願い叶わない。この石に俺のテロメアちゃんを何とかできるとは思えないもん。「はぁ……」『……? 要するに・なんなんですか?』「ん~、俺の死亡率30%くらいUPしたって感じ?」『ちょ、それヤバくね?』「っ!? ……あ、あぁ。ちょっとやばいね」最近こいつのことがよく分かりません。はぁ、と大きなため息をついて俺は特に役立たずのジュエルシード探しを続けた。行く先は海鳴温泉……。フェイトとなのはのセカンドコンタクトの場。―――どうか戦闘には巻き込まれませんように。。。。。。「……うわぃたたた~。やっぱ見つけちゃったよー」『無いよりも・いいのでは?』そりゃね。これも管理局に対する何らかの交渉材料になれば儲けものさね。けどなぁ……。「あんなトコにあるの取りに行きたくない。濡れるじゃん。俺ここまで走ってきたんよ? びっちょびちょで帰ったらはやてちゃんにいらん心配をさせてしまう」もうちょっとで川に落っこちそうなジュエルシード。けっ、無かったらさっさと帰れたのに。七時までに帰んないとはやてちゃんに怒られんじゃん!現在は夕方の五時半である。夕日がまぶしいぜ。「ん~。手は届かないなぁ……」ちょこちょこと短い手足を伸ばしてみたが届きそうに無い。あーちくしょう。あれか。やるしかないのか。俺は別に露出の趣味はないよ? それなのにやるしかないのか。「脱ぐ……か」『わたしを・起動すれば・問題・ないのでは?』「ここには別の魔導師が来てる可能性があるからな。なるべく目立ちたくない。それにお前 空飛ぶ時0か100かしかないじゃん。あんな加速でキャッチできるもんかよ」ほんと困るんだよ。超バカ加速。俺ってばあれなんだよね。フライヤーフィン? そんな術式使えません。俺が空を飛ぶのはカズマさんスタイルです。拳でがぼーんて地を打つか、もしくはファースト、セカンドフォームでぶっ飛んで逝くか。セカンドはある程度に空中制御ができるんだけど、使ったら疲れるしね。帰りの身体強化の魔術も使えなくなっちゃうからアウト。走れなくなっちゃう。ファーストはホントぶっ飛ぶだけ。絶対無理。あんな加速で小石程度のジュエルシードをキャッチできるとは思えない。システルさんからもらった骨には防御しか組み込まれてないし……。はぁ。大体フライヤーフィンとかさ、普通最初っからデバイスに入ってるモンなのよ? なんでこいつには入ってないんだよ。いくらハードが高性能でもソフトがこれじゃ……マジ使えねぇよ。いっそのこと他のデバイス持とうかな。……そうだよ、なんで俺は律儀にこんなデバイス使ってんだよ。デバイス変えるだけで万事解決じゃねぇかよ!―――うぉぉおおおお!! そうだよそうだよ! ンなヤツ捨てて別のやつに変え―――」『右腕から・顔の半分。さらには・胸部に渡り・左上腕まで……いらない・ようですね?』「HAHAHA☆ な、な~に怒ってんだいこのお・ちゃ・め・さん。俺が生涯の相方であるお前を手放すはずないだろ~。は、はは」『それならば・いいのです』ははは……。やっぱ俺、憑かれてるわ。にしてもこいつ結構気付かないうちに侵食してんだなぁ。幻のフォームも生きているうちに見れるかもしれん(生き残る気なし)。……。「ん、やっぱお前使うわ。よく使い、よく食べて、よく寝る。それがお前の成長を促すって言ってたもんな、システルさんが」『あ・ありがとう・ございます』「おう。んじゃ、シェルブリット・セカンドフォーム、セッ―――」―――ットアップしようとしたときにそいつは現れた。「―――あなた、そこで何してるの……?」「っ!?」俺の背後から聞こえた声。意図的に少しトーンを落としたように聞こえる声は、声変わりのきていない自分のそれによく似ており―――。何よりも、―――何よりも奈々様ヴォイスでありましたとさ。ちょ、来るの早くねぇか?エンカウントは無いと思ってきたのにこれか。「あ~、いや、そのね、え~と、何と言いますか……」「……なんで、こっちを向かないの? お話をするときは相手の事を見なきゃダメってリニスが言ってたよ……?」リニスぅ、余計な事を言いやがってぇ! いやいいよ! 人としてはきちんとしてるよ! けどさけどさ、そんなことやっちゃったら俺の生存がプレシアにバレちゃうでしょ? 君が絶対チクんないなら見せてやってもいいんだけどね、はは……。「あ、はは、そのリニスさんって人は、すごく、人が出来てるんだねぇ……」なんて、俺が苦し紛れに吐いた言葉にフェイトはすごく嬉しそうにうなずいた。見てないけど。むしろ背を向けてるけど。雰囲気ね、雰囲気。「うん。リニスってね、ホントは母さんの使い魔なんだけど、私の面倒いつも見てくれて、魔法だってリニスに教えてもらったんだ」「ぶほっ!? ……そっか。ま、魔法ねぇ?」フェイトさーん!! なにベラベラしゃべっちゃってますかアンター!! 魔法とかアンタ、俺だからいいものを普通の一般人に喋っちゃったら生暖かい目で見られちゃうよー!! あいたたたー、この子、あいたー。みたいな目で見られるって!「あ……。魔法のことは言っちゃいけないって母さんに言われてるんだった。 ごめん、忘れて…? ほんと、ダメだな私。消えちゃったほうがいいよね……?」(フ、フェイト…!)涙 腺 崩 壊 ! !う、ぉぉお! 涙が、涙が止まらん!なぜだ、なぜなんだぁ! MISリルのλ・ドライバは不完全じゃなかったのかぁあ!!―――じゃなくて!!なんなんだそのネガティブ思考はぁっ!? まるでいぢめられっこが心優しいクラス委員長に言う言葉じゃないか!プレシアァァァアア! リニスが消えた後はどんな教育してたんじゃあ!?……いかんぞそんなの。兄として認められん。そこからはもう勢いだったね。うん。ホント勢い。俺は勢いで振向き、思わずフェイトを抱きしめてしまった。いや違うんだ。気がついたら抱きしめていたんだ。俺はなんも悪くない。もう顔なんて見られたっていいもん! 色々と計画変更してでもフェイトは俺が頂くもん! ぷんぷんっ。僕怒っちゃったぞ。「きゃっ、え、あの……?」幸いにしてフェイトは辺りの暗さと混乱とで俺の顔などすっぱり頭から抜けているようだった。わたわたと、どうしていいか分からずに宙をさまよっている両手に愛おしさビンビン。保護欲が騒ぎ出す。「自分が……、自分がダメだなんていうなよ。消えたほうがいいだなんて言うなよ」「で、も……、私、こういうときどんな事していいかわからないの」「……笑えば、いいと思うよ」「……うん。ありが、とう」見えねぇ。フェイトの顔が見えねぇ!これがエヴァ○ゲリオンだったら今は、すごく儚くてすごくすごく優しい笑顔が見れてるはずなのに……抱きしめてるせいで逆に見えねぇ! ちきしょう。……まぁいい。フェイトの、この柔らかな感触と芳しい体臭を感じれただけで十分だぜ。きっと朝からジュエルシードを探してたんだろう。少しだけ汗のにおいもする。こんな健気に頑張ってる子を鞭打つなんて……プレシァァァアアアア!!「あの……、も、もういい……よ?」「ん~、もうちょっと」「で、でも…ちょっと、何か心臓が……」「ん~? 心臓?」「な、なんか、どきどきしてて、あったかくて……」「はは、そだね。―――だが断る」「!?」結局 抱きしめあったまま一時間近く話し込んでました。ずっと立ってるのも疲れるので座って。そうだね。アレだね。ZAIってヤツさ。まぁ座位? 48の体位の中の一つ。女性にとっても相手を近くに感じることでの安心感がある体位だね。いやいや、合体はしてないよ合体は! ただ互いに相手の肩にあごを乗せて話してるだけだよ。気持ちい……。けど、そろそろ帰らなければ七時に間に合わなくなっちゃう。はやてちゃん泣いちゃうよ。ジュエルシードはフェイトにあげるよ。持って帰らなかったら怒られちゃうもんね。あのババァに。―――ババァ☆ババァ☆ババァ♪「フェイト。俺そろそろ帰んなきゃ……」「……もう?」今やフェイトのほうが俺を離してくれない状態。返事も若干ぽやっとしている。ど、どんだけ愛情に飢えとるンやこいつは……。 おいアルフ! アルフてめぇこのやろぅ! いくら敵情視察っつってもさっさと帰ってきてフェイトのそばにいてやらんかい!「う、うん。ごめんね。フェイトの探し物が見つかるといいね」「……ありがと。あの、ね、この位の、青くて小さな石があったら近づいちゃダメだよ」フェイトはこの位の、と言いながら俺の背中に回した手で、ぐりぐりと四角を描いた。丁度ジュエルシードの大きさくらい。「ん、了解」「うん。……顔、見せて」「おk」まぁ、大丈夫だろ。顔が同じ人って世界に三人はいるって言うし。『リリカルなのは』じゃ世界は一つじゃないし。それだけ似てる顔がいるって事だよな。うんうん。それに話してて分かったけどフェイト少しアホな子はいってるしね。天然ですよ、確実に。「ほれ」「あ、あれ、なんか……? どこかで会ったこと、あるの、かな?」天然だろこれは。会ったことはありませんよ。しかしあなたは毎日鏡の前で俺を見ているはずです。同じ顔。よ~っく見れば細部は違うかもしれない。人間は生活環境で変わるって言うしね。しかしそこは同じ細胞から作られたクローン。俺の見る限り違いは見当たりません。俺がフェイトより髪の毛短いだけです。巻き込まれるしね。あの車輪に。だからセミロングくらいなんだ☆「偶然。俺もそう思った」「そうなんだ。なんか、見たことあるような気がするんだけど……」「はは、もしかしたら何処かで会ってるのかもね」「そう、なのかな……」「どうだろうね。けどもしそうだったらこれは―――」これは運命だぜ子猫ちゃん☆そう言おうとした時だった。月の光を反射する静かな川のせせらぎと、ぽちゃん、という何か小石状のものが水面に落ちたような音。次いで自分の背後で爆発的に高まる魔力。あ~いたたたー。原作より時間早いんじゃなぁい?もちろんこれは―――、「ジュエルシード!」はい、フェイトさん有難うございます。「下がっててディフェクト。アルフ、ジュエルシードが活性化した、すぐ戻ってきて!」「あ~りゃりゃ、どうすんべこりゃ」「ディ、ディフェクト、下がってて。危ないよ?」「んーだいじょぶだいじょぶ。まったくもってモーマンタイ」「で、でも……」どうするか。正直、自分が魔道師だとばれても何の問題も無い……事も無いが多少 怒られるくらいかな。管理局から。フェイトにばれるのはいいんだけどね。けどそうなると後々になぁ……。フェイトとは敵対したくないしなぁ。「お待たせフェイト! 活性化したんだって?」いや、フェイトはあっちですよアルフさん。テンパリ過ぎだよ。いくらなんでもご主人様間違えんなw「ア、アルフ、こっちだよ……?」「あれっ!? ……いつの間に双子になったんだいフェイト?」「アルフって言うの? 俺、ディフェクト。よろしく」「え、あ、うん。よろしく」混乱気味のアルフ。やばい。耳がヘナってなってて超可愛い。てかアルフ可愛い。おっぱいでかいし。は、はさみてぇぜ。何をとは言わない。とにかくあの胸の谷間に挟みてぇんだ! はぁはぁ。俺はそんな内心はおくびにも出さず、「それよりいいの、アレ? すっげ光ってるけど」「あ、そうだった。フェイト、いけそうかい?」「うん、大丈夫。……でも、その」あぁ、確かに俺のことは気になるだろうなぁ。魔法のことは知られちゃいけないって言われてるんだしね。気にすんなよ。もうアルフの耳やら尻尾やらガンガン出ちまってるじゃないか。今さらすぎんぜ、フェイトや。「大丈夫だよ。フェイト、魔道師なんだろ? 俺もそうだから」途端に、アルフの瞳に剣呑な輝きが生まれ、いきなり殴りかかってきた。もちろん俺はそんな見え見えのテレフォンパンチなど華麗に―――。―――ばきぃ!食らった。「ぶべらぁっ!!」「ア、アルフ!」「何の目的でフェイトに近づいた!? その姿は魔法か!?」あんな目の前にいて警戒も何もしてないのに避けれるわけねぇズラ。そ、それにしても、「ってぇなこの犬ヤロウ! いくら乳がでけぇからって何でも許されると思うなよ!?」「何言ってんだい! 言いな! フェイトに近付いた理由は!?」こ、このやろう、反省は無しですか。人をいきなり殴りつけておいて反省は、無しですか!?大体フェイトに近付いた理由だと? ンなモン―――、「―――俺がフェイトのアニキだからだよ!」ほほの痛みに耐えかねてつい言っちゃったんだ☆。。。。。「ジュエルシード、封印」「おつかれ、フェイト」「あいあい、おつかれさんした~」とりあえず封印させました。もうビカビカビカビカ光がね。もうすぐポリゴン現象起こるトコだったってマジで。マジ何回も見返したらリアルにきたからね。自分だけは大丈夫とか思ってたオレ勇者。「それで、アニキってのはどういうことなんだい?」「その前にお前は俺に謝るべきだな」「うっ……わ、悪かったよ。敵の仲間だと思ってさ」「後で乳揉みしだきの刑な」「ななな、何言ってンのさ!? 乙女の柔肌を何だと―――」「そんなのどうでもいいから。 それよりディフェクトは、本当に私の、その、お、お兄ちゃん……?」「―――フ、フェイトッ?!」ぶはっw アルフどうでもいいとかフェイト鬼畜。それにしてもお兄ちゃんか……。なんか……ちがうな。最萌えなのだが、なにか違う気がする。おにいちゃま……。兄くん……。にぃにぃ……。兄様……。にぃや……合ってるんだけどなんか……違う。うん。やっぱり―――、「いや、お兄ちゃんじゃなくて、兄さんだな」「にい、さん……?」「おぉ。すごくしっくり来る。それで行こう」「……それじゃ、アンタがほんとにフェイトの兄さんだって言うのかい?」「まね。どっちが先かわかんないけど…」「……先?」「うん。もしかしたらフェイトのほうが先に生まれたのかもね」「どういうこと? ……双子、かな?」おお。そういう答に行き着いたか。ってことはやっぱりフェイトは自分が造られた存在だという事を知らないわけだ。それならプレシアは俺が逃げ出してる事を知らないんだよね? 知ってたら何らかの情報はフェイトに与えるだろうし。まぁあのマッドが何をどう考えようと関係ないか。「うん。まぁ、とりあえずそういうこと、かな。 ……ところでさフェイト」「うん! なに兄さん?」「ケータイ持ってない?」現在、七時二分。怒られます。