21/ソード・ダンサー もうね、なんつーの? ガチなわけよ、ガチ。本物の変態ってのは、意外と身近に居たりするんだよ。 ほら、よく聞くじゃん。あの人があんな事するなんて……。それだね。これだね。シグナムがこんな変態さんだなんて……。 そうやって馬鹿なこと考えてると、「───うおッ、ぱい! ちょ、待て待て!」 俺の制止などまるで聞いてはいなかった。シグナムはぶっトんだように剣を振るってくる。一つ一つに必殺を乗せて大振りなくせに、だけどちっとも隙が見当たらない。見つけても、なんだかそこに誘われているような気分になる。手がなかなかでないのです。 逆袈裟に振り下ろされるレヴァンティンをバックステップ、と言えるほど上等なものじゃなくて、とにかく後ろに下がって避ける。この俺が、後ろに下がっている。ありえねえ。 えらく楽しそうに笑うシグナムは、冗談じゃない、と声を荒げた。「待て!? いいや我慢できない! お前も感じろ! 私のッ、灼熱をォ!!」 炎。灼熱。 剣から溢れ出したそれは、まさしくシグナムの思いを表しているようだった。興奮して、催して、劣情して、欲情して、求めて、求めて、ひたすらに熱い。 薬莢が飛ぶのを確認する前に、シグナムは突撃してくる。真っ直ぐ。どこまでも真っ直ぐ。鋭い瞳に笑みを湛え、笑う口元は艶やかに舌なめずり。まさしくエロナム・バーストだった。 そのあまりのエロさに、こっちの腰が物理的に引けそうになるのだが、それじゃ戦闘なんてもんは全然終わらない。 後退しようとする足に馬鹿やってんじゃねぇと文句をつけて、お手てはじゃんけんグーの構えで、バキンと一発地面を崩して。「エロスかテメェッ!」『──fist explosion──』 燃えるブレイドに拳を叩き付けた。 爆発。何も考えずに、馬鹿みたいに剣を振っていたシグナムをぶっ飛ばして、同時に痛み。いつもの様な痺れる痛みじゃなくって、それには鋭さがあった。 んなアホな。思わず拳を見て、んなアホな。ざっくりと、ばっさりと、実に鋭利な切断面。シェルが見事に切られていた。絶対防御で百パーセントな俺のシェルブリットが斬られているのである。わお。どんだけだよ、お前の灼熱。 大の字になって空を見上げていたシグナムは、むくりと身体を起こした。ダメージの欠片も感じさせない動作で立ち上がり、剣を構える。表情はもちろん、アニメでは見たこともないような笑顔。ちくしょう可愛い。可愛いぞちくしょう。「強いな」「あん? これ見えるか、これ。ばっさりざっくり。自信なくすわマジで。あ、ほらぁ……血ィ出てきたじゃんかよ」「血が何だ。私は飛んだぞ。殴り飛ばされたぞ、女なのに。こんなのは初めてだ」「やめろって、俺がドメスティックなキャラに見えんだろうが」「いや、お前はどこまでもアグレッシブだ。野性味にあふれている。獣のようだな。攻撃に攻撃をあわせてくるか」「だったらお前は果てしなくエロティックだな。さっきからぺろぺろ唇なめんな。ちょっとドキってすんだよ」「いいだろう、そのくらい。たまらないんだ、お前と戦っていると。それに私は、別にエロティックなわけではない。私は大人だからな、分別は持っている」 はいダウト! 閻魔様に舌抜かれんぞマジで。「嘘ばっか言いやがって。じゃあお前はなんなんだよ」「ん、そうだな……」 へらり。シグナムの口元が緩む。「サディスティックだ!」 シグナムの立っていたところが爆発したように燃え上がった。加速。一瞬にして詰まる距離。なんとなく予想していたので、天才的な近接戦闘能力を持つ俺は難なくシグナムの攻撃を避けることが出来なかった全然出来なかった何これ速ぇ。 予想をしていたって避けることが出来ない攻撃。そういう部分をシグナムは狙ってくるのだ。例えば胴。後ろに下がれば避けきれる。いいやそれは間違い。剣道じゃないんだ。こっちには魔法があるんだ。シグナムは、炎を携えているわけだ。 とっさに出してしまった右腕。ああやばい。切られる。マジで腕が飛んでいくかもしれん。 悟りを開きかけた。「できないけど───」 はあん!? できないけどってなに!? ああ!? できないけどって何事なの!? いきなり現れたソレ。シャマルの、魔力体? それはそこらじゅうに居る。正直気持ち悪い。 だけど、正直気持ち悪いんだけど、驚いたのは俺だけではなかった。ビクッ、と可愛らしく、デバイスを振り上げているシグナムは肩は跳ね上がって、ワンテンポだけの遅れ。 あくまでも天才的な近接格闘技術を持つ俺は、「ッあなんだぁあぁああああ!!」 奇声を上げながら身をよじった。別に仏の弟子になんら思うところがあるわけではない。 レヴァンティンが俺の肩口を通り過ぎていく。熱く燃えるそれは、頬を焦がすだけに終わってくれた。実においしそうな匂い。すごくひりひりする。 つかね。「いってぇえ!」 逃げた。そりゃもう逃げた。俺か兎かくらいの勢いだった。 ちょ、無理。マジ無理こいつ。ずるい。火がずるい。原始的な恐怖ってのをすっごく刺激される。ぼわってくるとビクってなる。 ちらりと背後に視線を向けると、いい笑顔で待て待てぇ~、とレヴァンティンを振り回しながらシグナムが追いかけてくる。フレディかこいつッ! ちくしょうちくしょう! 俺だぞ! 俺なんだぞ! 敵に背を向ける俺様かよ! いいや違うと叫びたいところだけど、マジでシグナムやばいんだよね、えへ。マジでシグナム。もはやマグナム。さぁ逃げろ俺。どこまでも逃げろ俺!「待ってちょっと待ってタイムタイム!」 もちろんのこと、追われながらの事である。「お前が待て!」「いやひとまずそっちが待て!」「お前が待つまで私は待たん!」「じゃあせーのな!! 俺待つから! 絶対待つからお前も待てよ! 絶対の絶対だかんな!!」「よし!」「んじゃあ! いっ!!」「せぇのっ!」 ばしゃッ! ばしゃッ! 両者同時に、薬莢が弾け飛んだ。「ぶっ飛びやがれぇぇえええ!!」「紫電一閃ッ!!」 それも同時だった。 的確にシグナムの腹を捉えた拳。カートリッジ・ブーストでの爆発。今回のはダメージを与えた。確実に。もともと騎士甲冑はミッド式のバリアジャケットに比べて堅くはない。堅いってのは重いって事だから、近接万歳なシグナムはそんなに堅くないわけで。 しかしどうかな、この現状。爆発の瞬間に、防御など知らん振りしながらデバイスを振り切ったシグナムは、俺を袈裟に斬りつけた。展開してるのはファーストフォーム。防御レベルなんて、右腕以外紙。和紙。 ばっさりと胸を斜めに奔る切り口。血が噴き出る前にじゅうじゅうと焼け焦げていく傷口。……やべぇ。「───ッ、んぐ、ぁっ、い、て、やべ、え」 マジである。真剣である。本気で死ぬダメージである。負ける、かもしんない、これ。 「ま、だまだぁ……ッ!」 ぶっ飛んで、腹を押さえながらぺっと血を吐き出したシグナムは、言うとおりまだまだ元気がよさそう。 一撃の重さが違う。シグナムのは本当に一撃必殺の力を持ってる。ファーストフォームじゃ太刀打ちできない。「ちぐ、しょう、がぁ」 しかもなんか知らんが嵐が吹き荒れてきた。なんなんだよ馬鹿が。管理外世界のここで何が起こってんだよ。どんな馬鹿だこんなことすんのは。 いっぱい居るシャマルに向かって嵐は墜ちて来る。そしてシャマルはそこらじゅうに居る。俺のすぐ隣で氷塊が弾けて氷柱に変わった。ばきんと弾けて、それに押されるようによろめく。やばい。本当にやばい。頭が濡れて力が出ないどころじゃない。 『マスター!』その音声で視線を上げると、シグナムの剣が蛇腹状にひび割れ、連結刃は地面に垂れた。シュランゲフォルム。それはじゃりじゃりと地面を削りながら、まるで生き物のように震える。 シグナムがそれを振り上げると、炎が逆巻いた。周りの氷柱をどろっどろに溶かしていってしまうそれは、俺にとっての死亡通知か勧告か。 拳を固める。ここで生き残らなきゃ、お話にならない。「と、とぉ、ととりぷるぅ」『駄目・です』「ふぃ、ん」『無理・です』「もぉしょん……っ」『マスター!』 分かれよ。『ッ、んの! ばれたって知らないんだからねっ!』 ツンデレか。 三枚の羽が音をたてて崩れた。下から順にいち、に、さんっ! 加速の奔流を生み出したそれは身体を運ぶ。今度は逃げないで、前へ。 ぶるぶる震える拳をもう一度固めて、そこで連結刃の切っ先がこちらを向いた。炎を纏い、それもまた一撃必殺。顔面を狙ってくるとこなんか、なに考えてんだと叫びだしたい。 首を横に倒すと俺の髪の毛を捌きながらそれは通過。当然分かってる。あれはまた返って来る。きっと加速の後方で、それこそ蛇のように進行方向を変えていることだろう。 「───ッんおああああああああああああああ!!」 血反吐はきながら突っ込んだ。 シグナムは楽しそうにデバイスを操る。 届け、俺のナッコォ! ヒィハァーッ! どす。腹になんか刺さった。熱い。まるで燃えているようだっていうか燃えているのだ実際に。死ぬ。 かまうもんかと拳を伸ばした。「エクずっプろぉじょん!!」 渾身の一撃である。◇◆◇ 走った。魔法がない以上、自分の足で動くのは当然だった。 未だに決着がついていない心。どうするのが一番いいかなんて、今まさに考えている。しかし、なのはは走った。自宅から魔力反応のあるところまでそう遠くはない。小学三年生の脚力でも、十五分もあれば付くだろう。 だが、なのはは知っている。十五分というのは戦いにおいて、決して短い時間ではない。むしろ長い。十五分間戦闘をしろというのは、それはそれは大変な作業である。ボクシングで言うなら五ラウンドノンストップなのだ。人が死ぬには、とてもではないが十分すぎる時間。 一つの魔力反応が消えた。なのははようやく結界内に入って、気温が馬鹿みたいに下がっているのに気がついた。足元が凍り付いている。つるりと滑ってタイムロス。魔法の力。ぞくりと背中を粟立たせた。 相変わらず、怖い。魔法の力はただ単に力だ。それはもうガキ大将の腕力と一緒。 家族と話して、決着は付かないけれど、ただただ なのはは───、「なのは、お前はどうしたいんだ?」「わかん、ない……」 父の言葉に、なのはは分からないと答えた。守りたいと思っているのに、恐怖がそれを邪魔した。魔法を撃つ事が、駄目なことのように思えているのだ。「父さんな……、ただのケーキ屋の店主だけど、父さんはな、戦ってるぞ」「へ……?」「家族を守るにはどうしたらいいのかいつも考えてるし、子供たちを守るために技を教えてる」 父は少し照れたように鼻の頭を掻いた。「その、なんだ……、父さん昔はやんちゃでな、わりかし恨みも、うん、買ってると思う」「ふ、不良だったの?」「いや、そういうのとはまた違うんだが……、まぁ、とにかくいろんな人から睨まれたよ」 いつも母と一緒に優しげな笑みを湛えている父からは、とてもではないが想像が付かなかった。 父はでも、と少しだけ誇らしげに。「でも、いろんな人からありがとうって言われた事もある」「……」「嬉しかったよ、単純に。守ってよかったって、そう思えた」「……うん」 なのははヴィータの言葉を思い出した。あのときの戦闘で、ヴィータが言った言葉。 戦わないと───。「けどこれがなかなか難しいものでな……、戦わなきゃ守れないものがあるんだ。父さんはそんなの絶対嫌だからな。だから戦ってきたし、戦ってるよ」「まもれない……」 「そう、守れない。だから父さんは なのはに行ってほしくない。なのはが行くって言ったら、もちろん止める。だって、『そっち』は父さんが守れないところだろう?」「……ごめんなさい」「行くな、なのは」「ッごめんなさい! それでも私っ」 ───守りたい。 それがなのはを走らせる思い。魔法が怖くたって、皆のことが分からなくったって、この思いに間違いがあるとは欠片も思えなかった。 衝動的にレイジングハートを手放して、友達と離れて、だが、それに気付けた。守る。なのはの思いの一番最初。初めての魔法は、なにを隠そうプロテクション。防御から始まって、その輪を広げて、他のみんなもその範囲に入れて、なのはは守りたい。全部を、皆を。 ぜぇぜぇ言いながら駆けた。地面が凍ってて怖かった。 そのときもう一つ、魔力反応が消えた。泣きそうになった。戦っているであろうもう一組も、同時に弱々しくなっていく。涙があふれた。戦わなければ守れないものがある。なんて残酷で、なんて非情で、なんて恐ろしいことだろう。 理解できない皆も、守るために戦っているのだろうか。それとも別に、何か考えがあって戦っているのだろうか。 なのはには分からなかった。分からなかったけど、背中には一本軸が通っていた。「守るからっ、私が守るから!」 だから走る。先へと進む。戦わないと、守れないものがある。そんなものは嫌だけど、「私は、守りたいからぁ!」 ぽろぽろと雫をこぼしながら叫んだ。 好きな人を守りたい。沢山の人を。全員を。 だったら なのはは選ばなくてはならないのだ。どちらの皆なのかを。 氷の草原を懸命に駆け抜けた。 行け。進め。そして、守れ。なのはの思いは止まらなかった。◇◆◇ 寒ぃ……、死んだか、俺。いやまてそれは実にまずい。俺がいなくちゃ、色々とまずい。頑張れ超頑張れ三途の川くらいバタフライで戻って来い。俺は、死ぬまで、死なねぇんだよぉお! と、想像の中でバタフライしてると、ぽかぽかと温かくなった。なんじゃらほい? 地獄の業火も随分と優しくなったものじゃないか。「生きているか?」 聞こえるその声。ぽかぽかと温かったのはシグナムだった。 ゆっくりと目を開ければ、なぜか周りが凍土に早変わりしていて、そりゃ寒いわけだと納得した。ぽかぽかしてるのは、シグナムの身体と魔法。俺たちの周囲だけ、氷が溶かされつくしていた。 ぎう、と正面からきつく抱っこされてる俺は、シグナムのおっぱいを感じながら、「ま、まんがの中、だけかと、思ってた、こう、いうの……」 これ、たぶんエターナルコフィンだろ。クロノの馬鹿がやりかましやがったんだろ。場所考えろ。俺まで氷付けじゃないか。 シグナムは解凍してくれたんだ、俺を。ぽかぽか温くて、やわらかくて。だけれど、どこまでも鋭く、優しげで、楽しそうな笑み。顔面は俺のナッコォで醜く歪んでいるし、鼻血やらその他流血やらで、とてもではないが見れたモンじゃない。……見れたモンじゃないのに、可愛かった。すごく綺麗だった。輝いてた。戦いの女神かと思った。「さぁ、やろうか」 女神様はどこまでも戦いが好きな様子。おっぱいを感じながら、その先端が硬く勃ちあがってるのに気が付いた。もうここまで来るといっそすがすがしい。いいじゃない、バトル中毒。バトル欲情。バトル劣情。 俺はそれをぴん、と指先で弾くと、シグナムが小さく肩を跳ねさせた。 「んっ……、なにをする」「やるん、だろぉ? さっさと、離せよ……」 わきの下に手を突っ込まれ、ゆっくりゆっくり、腫物を扱うように地面へ下ろされた。 シグナムはきっちりと十歩後退してレヴァンティンを構える。俺もセットアップの解けた右腕を伸ばし、「おい」「どうした?」「ちょっとだけでいいから、今度こそ、ホントにまっとけよぉ……。いまできる限界で、やるから、さぁ。最ッ高に、気持ちよさそ、だろ、そういうの」 目をまん丸にして、シグナムはケラケラと笑った。 もう話すのですらキツイ。シグナムが可愛すぎて辛い。「高町にゃのはとは違うな。本物の化物か、プロダクト」「……おう。本物のバケモンさ、俺は」 超人じゃあ人外には勝てない。前にも言ったが、そういうことである。 シグナムはあくまでも人間を超えた人。どこまでも人間。たいして俺は、シェルブリットが百パーセントを達成したときから、プレシアと戦ったあの時から、もう人を外れた。いろんな意味で外れた。ぽーんとぶっ飛ぶ勢いで。当然ながらシェルブリットとsts伏線である。 目を閉じて、意識の外で意識して、精神感応性物質変換能力発動。ファーストフォームを作り上げ、「ロード、カートリッジ」 ばしゃばしゃ薬莢を排出しながら、八発のそれを全部使った。そう、全部。もう後はない。 それは直接シェルブリットにいってくれるもんだから、アルターよりも楽。圧迫される身体。胸から上、上半身を覆っていく。ゆっくり。少しずつ。 ……おせぇ。魔力の運用がうまくいってない。マジちょっとくらい働け、リンカーコア。役立たずもいいところじゃないか。相手がシグナムでよかった。ここ狙われてたら俺終わってた。 ようやく左腕が覆われて、背中からウィップがせり出して。初めてまともに作ったサードフォーム。 闇の書まで取っとくつもりだったんだけど、無理だ。使わないと勝てない。全然勝てない。シェルがスリープに入ったらどうしようとか、マジ色々考えてたんだけど、それももう今更。誰かの助けに期待する。 「綺麗だ……」 ぱぁと瞳を輝かせるシグナムは、まるで子供のようだった。「テッペンの方を、見せて、やらぁ」 ウィップが優しく地面をはたいた。ふわりと身体が浮き上がり、横に一回転。「俺の、自慢のぉ……」 「往こう、レヴァンティン」 まったく同じタイミングで、加速。俺の背中は爆発し、シグナムが蹴りつけた地面は燃え上がった。「───っあああぁぁぁああぁぁぁああああ!!」 もはや嬌声。シグナムの声は獣のように、どこまでも淫靡に響き渡った。顔を上気させ、切なげに眉を歪め、開けた口から見える舌は、挑発するように蠢いて、踏み出すたびに揺れる胸の先端は、騎士服すらも浮かせて、声と共に漏れる吐息は熱く、生っぽくて、生肌の見える太ももからは、零れる雫が可哀想なほどにこちらを誘惑している。 ぶち込んでやる。そう思った。いれてやる。そう思った。ぐっちゃぐっちゃにかき回して、どこまでも上り詰めて、果ての無い頂上まで送ってやる。そう、俺の自慢の一物。硬く固めた、この、「───こぉぶぅしぃでぇぇええええええええええええ!!!」 空間転移の魔方陣が輝いて、闇の書の、お迎えが来た。