口移しで食事したりアレをアレしたりしている食事を颯爽と抜け出してバス停へ。
時々変な声が聞こえたり、変質者が出る道ですが、それが以外平和なこの道は数少ない癒しでもあります。
視界の隅に写る全裸を無視して歩き、いつの間にやらバス停。
少し待ち、やってきたバスに乗り込みます。
バスに乗り込んだ瞬間に感じる甘ったるい空間。
相変わらず上客達は性別無視していちゃついていますが性的行動に走らないだけマシです。
「ぷはっ…おはよう、なのはちゃん」
「おはよぅ…なのはぁ…」
「はぁ…おはようアリサちゃん、すずかちゃん」
甘ったるいバス内でも異質な空間を作り出している2人は私の数少ない友人のアリサ・バニングスちゃんと月村すずかちゃん。
アリサちゃんは血を抜き取られるのが好きな変態さんで、すずかちゃんは血を飲むのが好きな変態さんです。
ただ、それを除けば数少ないまともな人なので私にとってとても貴重なのです。
「ねぇなのはちゃん、血、飲ませて」
「嫌です」
「じゃああたしの血を飲みなさい」
「却下です」
まだ朝なのに何度目かわからない溜め息をつきます。
私はこの先ずっと我慢して生きていかなきゃならないんでしょうか。
どうか…どうか、多少無茶苦茶でもいいから、私の周りの世界が変わりますように…。