日々の訓練や暗部からの救援要請によるテロ鎮圧など、忙しくて休みが少ない毎日です。
というかキャロはもう実力で言えば武装隊に行ってもいい程。
転送で出した武器を飛ばしたり、麻酔弾を操作して物陰から狙撃とか…実戦的にも程があるよ。
それに奥の手もあるらしいし、正直自重を覚えさせる以外に教導する事が無いような気がする。
そんな事をプレシアさんの研究室で、一緒にコーヒーを飲みながらお話しています。
「優秀なのもまた大変なのね」
「はい、基本的に良い子だから助かりますけど」
エリオもキャロとのコンビネーションが完璧だから、最近はフェイトちゃんが回避の教導をしている。
キャロは相手の攻撃を薙ぎ払ったり打ち砕いたりする事が多かったみたいだから、丁度良かったよ。
「こっちも何とかベルカの情報を探してるんだけど、なかなか手に入らないのよ…何やらロストロギアを集めているのはわかったけど」
「ロストロギアを…ですか?」
そんな物を集めてどうするつもりなんだろう。
まさか危険なロストロギアを暴走させて大量破壊なんて…無いとも言い切れないからベルカは怖いんだよね。
…ん、誰か来た?
「やあ2人とも」
「あらジェイルじゃない」
「お久しぶりです」
六課に来るなんて珍しいどうしたんだろ?
「連中が集めているロストロギアが判明してね。データと実物を持ってきたんだ」
「実物なんて持ってたの?」
「ああ。レリックという魔力結晶でね、願いを叶えないジュエルシードみたいなものだ。魔力は桁違いだが」
「あからさまに危険ですね…」
機動六課も一応対外的には機動隊だし、そのレリック回収を主な任務にして活動するべきかもね。
訓練のおかげで新人達も(多分)暴走しないだろうし。
うん、後ではやてちゃんと相談しよう。
「それと…プレシア。これを」
「ん?何かしら?」
ジェイルさんが小箱を取り出してプレシアさんに渡した。
いったい何だろうと思い、プレシアさんが開けた小箱の中を覗き見たら…指輪!?
「結婚してくれないか、プレシア」
「えっ…?」
ええー!?なにこの急展開!?
そんな雰囲気だったのは知ってたけど、まさかこんな早くに、しかも私が居る前でプロポーズ!?
「君が居たからプレシアに出会えた様なものからね。見届けて欲しかったんだ」
「ジェイル、私…」
「結婚、しよう」
「はいっ…」
と、と、とりあえず皆に連絡!?