散々爆睡して私達は目を覚ましました。
現在はやてちゃんは、仕事が終わったヴィータちゃんと買い物に行きました。
そして私なのですが…
「なのは…」
「ちょ、ちょっと待って!待って!」
フェイトちゃんに迫られています。
あぁー!なんで私は昨日あんな約束をしちゃってるの!?
いくら睡魔と疲労にやられていたからとはいえ、流石にあんまりだよ!?
それに、フ、ファーストキスなんだよ!?ファーストキスが同性のフェイトちゃんとか、流石に勘弁だよぉ!!
「なのはぁ…」
「うぅ…うーうー…ご、ごめんなさぁい!もうちょっと待っててぇー!!」
「あ、なのは!!」
もう色々と耐えきれなくなって宛もなく走り出してしまいました。
あーうー…どうしようどうしよう!どうすればいいの!?
「あれ?どうしたのなのは?そんなに慌てて」
「はぁ、はぁ…ふぇ?」
気が付けばユーノ君の所まで来ていました。
…ユーノ君?…うーうー…よし。
「ユ、ユーノ君、えと、その…」
「ん?なに?」
いつも通りの柔らかい笑顔で私の言葉を待つユーノ君。
…よし。よし!
「じ、実は…」
ユーノ君に昨日の出来事と、フェイトちゃんとの約束について説明。
ユーノ君は苦笑してたけど、私にとっては笑い事じゃないんだよ?
「それで、お願いがあるんだけど…」
「お願い?なに?」
「えっと、その…わ、私のファーストキス貰って下さい!」
「…ええぇぇぇ!?」
「ほ、ほら、流石にファーストキスを同性にあげるのはアレだし、ユーノ君なら良いかなって、その、あの」
うぅ、顔が熱いよ…
「えー、あー…僕で良ければ」
ユーノ君も顔が真っ赤になってる。
うぅ…恥ずかしい。
「よ、よろしくお願いします」
「こ、こちらこそ」
そして私達は、少しずつ顔を近づけて―――
「よし、いいよフェイトちゃん」
「うん、いくね」
さっきユーノ君としたばかりなのにすぐフェイトちゃんとキスとか、まるでキス魔だよね…
そんな事を考えながら顔を近づけてくるフェイトちゃんを見て…
「「んっ…」」
ちゅっ、と互いの唇が重な『にゅるん』ってディープ!?
ちょ、ちょっまっ、
にゅるにゅるくちゅくちゅ…
あっちょっ何コレ、上手…ん、身体、力入らな、あっアッ、ヤバっアッ…――――ッ!!
「ふぁ…ぁぁ…」
「ふふ…なのは…」
フェイトちゃんとキスは…危険なの…ガクッ