事務関係の仕事で暗部隊舎に来たので、ついでに久々にジェイルさんに会いに行きました。
「こんにちわー」
「ん?ああ、久しぶりだね」
「久しぶりだな」
「お久しぶりです、ジェイルさん。チンクちゃん」
そのまま暫くの間軽く談笑していて、ふと机の上にあるモニターに目をやった。
…え?アルハザード?
「ジェイルさん、これ…」
「ん?あぁ、実は少し興味深い資料が見つかってね」
少し前に無限書庫に行った際にたまたま見つけたアルハザードに関する資料。
大抵は伝説の検証程度のものしか無いみたいだけど、今回は少し違ったみたいです。
「アルハザードにあるというロストロギアに、世界レベルで影響を与えるものがあるという事が書いてあってね」
「世界レベルで、ですか?」
まぁ、伝説レベルの世界だからあり得そうだけど…
「でも、それがどうしたんですか?」
「…実はそのロストロギアに異常が起きて、世界にも異常が起きているのでは、と…」
「っ!?」
そ、それってまさか!?
「あぁ、もしかしたら…」
「アルハザードに辿り着く事が出来れば、世界を正せるかもしれない」
「それは…本格的に研究した方がいいと思います」
「一応プレシアには話してあるよ。彼女は過去にアルハザードを目指していたしね」
そういえば、アルハザードに行ってアリシアちゃんを蘇生させるためにジュエルシードを集めてたんだったよね。
フェイトちゃんのマスター権が私に移ってからは諦めたみたいだけど…
でも、本当にアルハザードに辿り着けるのかなぁ?
「僅かな記憶だが、虚数空間を通れば辿り着けるのは確かだ」
「ドクターもアルハザードの人間のクローンだからな。多少の記憶は継承しているんだ」
あ、そういえばそうだったね。
以前聞いたけどあまり問題にしてなかったから忘れてたよ。
「じゃあ、私達も暇があれば色々調べてみます」
「仕事が大変みたいだが、大丈夫なのかい?」
「えっと…む、無理しない程度に頑張ります」
「まぁ、まだ全然確証が無いから当分ゆっくり検証するよ」
うーん…ユーノ君は無限書庫で働いてた事があるみたいだから、協力要請してみよう。
事実だったら人類の希望になるだろうなぁ。