「最近ベルカが落ち着いてきてるね」
「どう考えても嵐の前の…やな」
「まぁ、おかげでちゃんと休めるんだけどね」
3人でお昼を食べていると、そんな話題になりました。
明らかに何かが起こりそうな感じだけど、休めるお陰で体力的には万全だから大丈夫かな?
「でも逮捕した騎士が言ってたんだよね…『時期に我等ベルカの民が王の名の元に世界に名を轟かせる事になる』って」
「え、何それ犯行予告?」
「フェイトちゃん、その騎士は?」
「すぐに自害しちゃったよ」
うーん…魔力探査のお陰で猟犬を発見出来るようになって、猟犬が現れなくなったかと思いきや今度は自害だからなぁ…
「完全に狂信者やな」
「最初から狂信者なのか、最近になって狂信行動に走る原因の何かがあったのか…」
「多分後者だと思うけど…」
うん、『王の名の元に』って言ってたみたいだし、その辺りに理由がありそうだよね。
でも…聖王教会の王って、やっぱり聖王だよね?
「まさかPPM…?」
「下僕やのに王って斬新すぎやな」
「王に仕える下僕だから下僕王とか?」
「PPMだから女王とか?」
「どちらにしろ、魔王のなのはちゃんに仕えるフェイトちゃんも王なんやな」
何かもう魔王って言われ過ぎて、どうでも良くなってきたよ…
「魔王と夜天の王と奴隷王…六課は王様ばかりだね」
「キャロはどうなん?」
「んー…どうなの?フェイトちゃん」
「惜しいかな。まだ覇者って感じ」
つまりキャロは将来覇王になるって事だよね?
…本当に、六課はどうなるんだろう?
「六課設立の根本的な目的が全然果たせてへんしな」
「武装隊員と事務官は何人か暗部に送ったけど…」
「肝心なフォワード隊がキャロとエリオだけだもんね」
「その2人も問題無い訳じゃあらへんしなぁ」
これなら隊なんて作らないで、少数ずつ暗部に呼んで集中的に教導した方が良かったのかな?
そんなこんなで昼食も終わり、仕事に戻ろうとした時、それは起こった。
『第一級警戒!聖王教会の騎士達が各地で同時にテロ行為を開始!隊長陣は至急指揮管制室に集合して下さい!』
「思ったより早くきたね…」
「急ぐで!遅れるとどうなるかわからん!」
「了解!」
さあ、多分決戦なの!