「どうせ私は無限の欲望さ…どうせスケベさ…ああ、そうさエロさ…だがエロで何が悪い…」
「…ちょっとからかいすぎたわね」
「そ、そうですね」
日記を読み終わってからみんなでジェイルさんに生暖かい目を向けていたら、ジェイルさんが拗ねてしまいました。
そんなジェイルさんは今、いつの間にか戦艦から持ってきていたお酒を瓶ごと飲みながら黙々とアカシックレコード内のアダルトゲームの消去をしています。
…ちょっとだけリストみたいなのが見えたけど、正直あり得ない量だった。
「大体男なんてみんなエロだろう…男は下半身で思考する生物なんだぞ…」
「そうなのユーノ君?」
「いや…言いたい事は何となくわかるけど、流石にそこまででは…」
そっかー。
…確かに、その、夜のユーノ君は何というか、ワイルドというか、そんな感じがするけど…
「というか…生物はみんな生殖行為の為に生きてる様なものだろう…」
「ドクター、それはぶっ飛び過ぎです」
いや、子孫繁栄とか何となくわかるにはわかるけど…それだけってわけでは無いと思います。
「男も女も変わらないんだ…現にプレシアだって前半は受け身だけど後半は「ちょ!?何を言ってるのよジェイル!?」
「母さん…そうなんだ…」
何かこれ以上付き合うと更に変な事を聞かされそうなので、ここはプレシアさんとジェイルさんに任せて引越し作業に入ろうと思います。
「居住エリアはどう?」
「凄いよ、ホコリが全然無い」
「自動清掃が働いてるみたいだよ」
うわぁ、便利。
でも堕落しちゃいそうだから、最低限の清掃は自分でする様にしよっと。
「私とユーノ君は…この部屋にしよっか?」
「そうだね、広さも丁度いいし」
「じゃあ私は隣にするね」
「ふむ、なら私はここにしよう。…ドクター達は恐らく私の隣の部屋だろうな」
「なら、戦艦から荷物を運ぼっか?」
「そうだね」
食料は戦艦に備蓄してもいいから…服とかだけで大丈夫だよね。
さ、早く持ってこよっと。