生活基盤を整えて、お花や野菜や木を育てて、時々魔法の訓練をして…
そんな日々をアルハザードで暮らし始めて半年が経ちました。
「朗報だ。ようやくアダルトゲームの消去が完了した様だよ」
「あ、やっとですか」
「お疲れさま、父さん」
何故削除係のジェイルさんが他人事の様に報告したかというと…
自力で削除していたジェイルさんが1週間経った辺りで、
「やってられん!!」
といって自動削除プログラムを組んで放置したからだったりします。
時々異常が無いかチェックしてたみたいだけど、大丈夫だったみたい。
「それにしても、自動で半年もかかるなんて…」
「ドクターのオリジナルはとんでもないですね」
「というかアルハザードにそんな量のアダルトゲームがあるなんて…」
まぁオリジナルのジェイルさんが寿命を全うするまでの時間をアダルトゲームに費やした程の量だからね…
でも何でそんなにゲームがあったんだろうね?
「ああ、代々の守人が暇潰しで色々作ってたみたいでね。その一部にアダルトゲームがあったんだよ」
「半年削除しっぱなしで一部ですか…」
「そういえば普通のゲームもいっぱいあったよね」
そんな私はとりあえずシューティングゲームを色々プレイ済みだったりします。
勿論アカシックレコードにインストールなんてしません。
世界中が弾幕だらけとか怖すぎるもん。
でも、これで世界は正常化したんだよね。
これで後は…戻りたいけど、どうなんだろう?
「また何処かで安定した虚数空間が開かない限り、出られないだろうね」
「ファイナルブレイカーを使ったとしても、虚数空間を開くには3人分じゃなきゃ無理だろうし…」
「アルハザードの外は魔法が消えるから中から道を開くのは不可能だね」
そっか…しょうがないかな?
元に戻った世界がどうなったか気になるけれど、今は役目が終わったことをお祝いしよう!
「今日はご馳走ね。ふふ、腕がなるわ」
「プレシア、私も手伝うぞ」
「さてユーノ、料理の出来ない私達はどうする?」
「そうですね…お酒、大量に持ってきましょうか」
「私も料理を…」
「「「「ダメ」」」」
な、なんで!?
「そんな体で無理しない事だよ」
「大人しくしてなさい」
「お酒も控える事だな」
「お腹の子供を大事にしなきゃね?」
うー…黙ってるのは落ち着かないんだよね。
でも、そうだね。大人しくしてるよ。
でも宴会では騒ぐからね?