温泉旅行から数日。
いつも通り愛欲にまみれた家族を華麗にスルー。
いつも通り血にまみれた友人をもスルー。
今の私は勉強と特訓だけが友達というストイックな生活を送っています。
「なのは、僕もいるよ」
【私もいます】
ああそうだったね、ユーノ君にレイジングハート。
一緒に頑張ってるもんね。
「それにしても、最近なかなか見つからないの…」
「相手の魔導師も動いてるみたいだし、何個か既に封印されてるかもね」
「私はフェイトちゃんを助けたいだけだからジュエルシードは正直封印出来ればどうでも…」
「それは僕が困るよ…」
わかってるの。
それにフェイトちゃんの裏に誰かがいるみたいだし。
その人がまた変態だったら…なんて恐ろしい。
「とりあえず頑張って探さ…っ!?」
突然感じる魔力の波。
これは…フェイトちゃんの?
「まさか…ジュエルシードに魔力を流して強制的に起動を!?」
「えぇ!?そ、そんなことしたら…」
不味いことになりかねないの!!
「行くよ!ユーノ君!レイジングハート!」
ジュエルシードの元に行くとやはり、フェイトちゃんとアルフさんがそこにいた。
「わん!わんわん!」
「ユーノ君!アルフさんは任せたよ!」
「が、頑張る…」
フェイトちゃんの前に立ち、レイジングハートを構える。
「あのジュエルシードは私が封印します。邪魔しないで」
「だめ!私が勝って、封印して、説得して、保護するの!!」
「…保護?」
ありゃ、うっかり言っちゃったの。
まあいいや、久々のシリアスなガチバトルだし。
頑張るよ!レイジングハート!
《なのは、最近バトルマニアチックになってきてるよ…》
《仕方ないですよ、数少ないシリアスになれる場ですし》
ユーノ君、レイジングハート、わざわざ念話使ってまでそんな話しなくていいから。