再び始まった世界を正すための旅路。集うのはかつて共に戦った大切な仲間達。向かうべきは世界の中枢アルハザード。
前回の世界は変態に満ち溢れた世界だったけど、今回の世界は言うなれば幻想に満ち溢れた世界だった。
再会した最愛の人は、レベルアップしていました。
「私はこんな変なエネルギーが使えるんだ。魔力じゃないみたいなんだけど・・・」
「うーん、何のエネルギーなんだろうね・・・」
「あ、ところでユーノ君はどんな不思議体質を持ってるの?」
「あー、えっと・・・水をかぶると女になって、お湯をかぶると男になる」
「女装から性転換に・・・!?」
幼馴染の常識人仲間は、変な肩書きを手に入れてました。
「ボインマスター後継者の八神はやてです・・・」
「どういうことなの」
「私にもわからん・・・」
「というかボインマスターって一体なんなの?」
「師匠はボインピックで優勝してボインマスターになったって言っとったな」
「どういうことなの」
自称奴隷の親友は、増殖していました。
「なのは!」
「なのは様!」
「にゃのはー!」
「幼女・少女・大人の三世代!?」
「よりどりみどりやな」
「でも記憶を取り戻したせいで奴隷化しちゃったね」
「なんて事なの・・・!!」
その親友の母親は、記憶を取り戻した瞬間崩れ落ちました。
「私は、フェイト達になんて事を・・・それになんで三人・・・」
「今回も虐待してたんだ・・・プレシアさんって深層心理ではそういうプレイを好んでるとか・・・?」
「ちょっ違うわよ!?変な事言わないで頂戴!?」
「か、母さん、その・・・い、今なら、母さんの鞭も、ちゃんと受け止められるから・・・」
「やらないわよ!?」
かつて親友の父親になった男性は、記憶を取り戻した途端土下座を始めました。
「本当にすまない!記憶は曖昧だがほぼ確実に私のオリジナルのせいだ!」
「い、いや、オリジナルが問題であってジェイルさんは悪い訳じゃないですし・・・」
「それでも・・・くそっオリジナルめ・・・!!」
「そのうちオリジナルの自分殺しの兵器開発を始めそうやな」
「ある意味、それが世界の為なのかも知れないわね・・・」
そして何よりも大きな変化。
アルハザードへと至る道である虚数空間は、恐ろしい世界に変貌していました。
「なにこの次元の狭間」
「ねぇなのは、あれって前世のゲームで見たオメガっていう機械じゃないかな?」
「あっちにはデスタムーアらしきものもおるな」
「どう考えても突破不可能よね・・・」
「それにあの一番奥に見える極彩色のアレは・・・」
「見るだけじゃSAN値が減らないのは助かるが、どう考えても無理だな」
果たして次元の狭間を越えてアルハザードへと辿り着く事が出来るのか。そして、世界のゆがみを正す事が出来るのか。
私達の戦いは未だ始まったばかりで、そしてまだまだ続く、修羅道すら生温い絶望に満ちた戦いだった---
Re:高町なのはの受難
2012年4月連載開始予定
※予定は予告無く変更される可能性しかありません。
※決して続きません。無理。