目の前には妙に存在が虚ろになっている気がするクロノ君と、目のハイライトを消したままニコニコと笑いかけてくるエイミィさん。
今まで色んなタイプの人に出会ったけど、今回が一番怖いの。
「エイミィ・リミエッタだよ。よろしくね、なのはちゃん」
「は、はい、よろしくお願いします」
良かった。もう暴走モードは収まってるみたいなの。
「で、なのはちゃんはどんな変態なの?」
「へ?」
「だから変態なんでしょ?今まで例外なんか見たこと無いもん。あれでしょ、どうせバトルマニアとか魔王とかそっち方面なんでしょ?」
なんか初対面で物凄い暴言吐かれてるんですけど。
「いえ、違います。私は常識的な「嘘だッ!!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁッ!!どうせお前もぶっ壊れてるんだろ!?わかるんだよ俺には!!今まで何度絶望してきたと思ってやがる!!常識的かと思いきや常にバイブ仕込んでたり獣耳にしか欲情出来ないジジィだったり!!いいか、俺は騙されないぞ!!例え正常な人間が俺一人だろうと」
とりあえずシャットアウトしました。
どうやら暴走モードに入ると周りが見えなくなるみたいだから、居なくなっても問題ないと思うの。
クロノ君もエイミィさんも今忙しいみたいなので、エイミィさんがやってたゲームを見てみる。
ふーんシューティングゲームなんだ。
キャラクターは魔法使いと、巫女…巫女…巫 女
「なのは!しっかりして!!」
「はっ!?」
な、なんだろう。
なんかとても怖いものを思い出した様な気がする。
二人が戻ってくるまでしばらく時間がかかりそうなので、ちょっとやらせて貰うことにする。
キャラクターは魔法使いで難易度は最高です。
「メイド…メイド…」
「な、なのは、大丈夫?」
何とか最終面まで来たけど、流石にそろそろやられそう。
とりあえず中ボスのメイドさんは撃破出来たけど、もうボムが無くなっちゃった。
残機も一つしかない。メイドさんが初めて出てきた時気がついたら死んでたけど、何でだろ?
「ラスボスはどんな女の子なの…か…」
気がついたらゲームオーバーになってました。
後なんか「ぶち殺すぞ人間」って言われた様な気がしたの。
「なのは、大丈夫?」
「うん…なんか頭が痛いけど…」
ゲームに熱中して目を酷使し過ぎたかな?
そろそろ壊れてる二人も復活しそうだし、休みながら待とう。