とりあえずデバイスを起動して杖を構えながら警戒。
バリアジャケットを展開した時、はやてちゃんが「わっ初魔法や」とか言ってました。
意外と余裕あるよね、はやてちゃん。
警戒していると呪いっぽい本が強く光を放ち、それが収まるとそこには3人の女性と1人の男性がいました。
「夜天の書の起動を確認しました」
赤い髪の女の子が何故か他の3人にハンマーを構えて警戒しながら言うと、
「我ら、夜天の書の主を守る守護騎士でございます」
金髪の女の人がひざまずいてデバイスを弄りながら続きを言いました。
「夜天の主の元に集いし雲」
さらに続けて犬耳を生やした男の人が。
そして最後のピンク髪をポニーテールにした女性が…
「ククク…今宵のレヴァンティンは血に飢えておるわ…」
「「今すぐ出ていけ」」
思わずはやてちゃんと一緒にそう言ってしまいました。
するとこの願いを聞き入れたかのようにまた本が光を放って、収まると赤い髪の女の子を残して3人が消えていました。
そして女の子はデバイスを待機状態に戻して警戒を解くと、
「我らヴォルケンリッター、何なりと命令を」
多分ポニーテールの人が言う筈だったと思われるセリフをひざまずきながら言いました。
「なんなんだろうね…これ」
「わからん…もしかしたら魔法的な変態かも」
「あたしは変態じゃねぇ!!」
はやてちゃんと小声で作戦会議を開いていたら女の子に聞こえていたらしく、かなり本気で怒られました。
その後焦ってひざまずくと、はやてちゃんに物凄い勢いで謝ってます。
…はやてちゃんと目を合わせて頷く。
「名前は?」
「ヴィータです」
「ヴィータやな。私は八神はやてや」
「私は高町なのはだよ」
軽く自己紹介をした後に、私とはやてちゃんはヴィータちゃんに手を差し出した。
ヴィータちゃんはそれを不思議そうな顔で見つめる。
「「ようこそ、常識人の集いへ」」
ヴィータちゃんは驚いた顔をすると、瞳に涙を浮かばせながらも笑顔で、
「…うん」
私達の手を取った。