翌日。
ちょっと眠いけど早めに起きた私たちは、はやてちゃんの誕生日パーティーの準備をしながらヴィータちゃんから色々話を聞いていた。
「これでケーキは完成っと…で、他の騎士はどんな人達なの?」
「あ、確かにちょいと気になるなぁ」
「そういえば説明してなかったっけか」
大まかな流れは聞いたけど、詳しくは聞いてないよね。
「先ずは烈火の将シグナム。ポニーテールのやつな」
「「あぁ、あれ」」
満場一致で狂人認定されそうなあの人、シグナムって名前なんだ。
「あいつはバトルジャンキーというかブラッドジャンキーというか…血を浴びる事に快楽を感じてる様な奴なんだ。セリフもあの時の言葉くらいしか話さないし」
どう控えめに見ても有害なの。
というか、「ククク(ry」しか喋らないって…。
「で、金髪のが湖の騎士シャマル。あたしらの中では後方支援担当だな」
「後方支援なら、やっぱ直接的な事はせえへんの?」
甘いよはやてちゃん。
次元世界は厳しいんだよ。
「シャマルはショタコンで、旅の鏡っていう魔法を使って相手のリンカーコアとか心臓を直接掴んで、怯えた相手の顔を見る事に快感を覚えるんだ」
「「怖っ!?」」
ユーノ君とクロノ君逃げてー!?
「最後は盾の守護獣ザフィーラ。その二つ名通りに主の守護を担当してる狼の守護獣だ」
「狼って…狼と人型になれるん?」
「うん」
あぁ、あの犬耳お兄さんなの。
狼って事はアルフさんと同じか…会ったら変な事になるかも。
「ザフィーラはガチホモなんだ」
ユーノ君とクロノ君超逃げてー!?
「しかもおっさん趣味」
お父さん逃げてー!?
「鋼の軛っていう攻撃にも使える束縛魔法で、締め上げられたり貫かれたりして苦しんでる相手の顔を見る事に快感を覚える奴だ」
「なんでドSばっかりやねん!?」
…嫌な事が頭に浮かんだ。
まさか、まさかだよね?
「ねぇヴィータちゃん…ヴィータちゃん達が使う魔法って古代ベルカ式って名前なんだよね?」
「ああ。…多分なにょは…なのはの想像通りだ」
「噛んだね」
「噛んだな」
「噛んでねーです」
それはともかく、もしかして…
「もしかして古代ベルカの人達って…」
「…みんな猟奇的だった。だからこそ滅びたんだ」
「「うわぁ…」」
古代ベルカ怖すぎなの…。
他の騎士が出てきた時の対策を練っておいた方が良さそうだね。