みんなで誕生日恒例のあの歌を歌って、はやてちゃんがケーキのロウソクを吹き消しました。
パーティーの始まりなの!
…ちなみにヴィータちゃんは歌を知らなかったので教えました。
でも何でドクターさん達は知ってたんだろ?
「事前に調べておいたんだよ」
「祝い方は世界によって違うみたいらしくてな」
わざわざ調べるなんて凄いの…。
そのままパーティーで盛り上がりつつ、盛り下がる夜天の書の話題を会議する。
「今の病みの書…夜天の書は、性癖以外に魔法も蒐集出来るんだ」
魔法も集めちゃうの?
完成させるだけで大魔導師になれちゃいそうなの。
でも、なんでそんな風に?
「管制人格が物凄い頑張ってセルフ改造したみたいなんだ」
「セルフ改造…」
「すごい根性やな…」
「改造されてるのはわかっていたが、まさか本体自らとは…」
「まともな役目が欲しかったのかもしれないな…」
ああ…確かに…
性癖を集めるよりも魔法を集める方がそれっぽいもんね。
「ちなみにヴォルケンリッター初めから機能が搭載されてたみたいなんだ。昔過ぎてもう覚えてないけど」
「忘れるほど昔から一人で…」
絶対無理…絶対どこかで自壊プログラム仕組んで消えようとするよ…
「で、はやての足なんだけど…夜天の書を完成させたらはやてのリンカーコアに負担をかける理由が無くなるから、それで麻痺が治ると思う」
「ってことは蒐集かぁ…」
「いや、他人に迷惑は…」
と言いかけたはやてちゃんの動きが止まった。
「…むしろ散々迷惑かけられてるから、問題無いかもしれへん」
「かも、じゃなくて、問題無いだよ」
「むしろ蒐集されて喜ぶ輩もいそうだね」
「そういえば昔からみんな喜んでたような…」
うん、じゃあ問題無いね。
「じゃあ近いうちに蒐集を開始するって事でいい?はやてちゃん」
「出来れば私が自分でやりたいけど…流石に無理やからなぁ」
「はやてはあたし達に任せておけって」
唯一の問題は監理局だけど…
「監理局上層部は私が何とかしよう。流石に現場まではコントロール出来ないけどね」
「なら現場は私が何とかします。多分アースラ…知り合いが来ると思うので」
「蒐集なら戦闘もあるだろう。私も手伝うぞ」
「ありがとな、チンクちゃん」
これで盛り下がる話は終わり!
後はみんなで楽しまなきゃなの!
あ、そういえば結局プレシアさん無理だったのかな?