蒐集会議から半月が経ちました。
今私ははやてちゃんの家に泊まりながら、魔法の勉強やヴィータちゃんとの模擬戦をしています。
はやてちゃんも魔法を使いたいと言ってたけど、リンカーコアに変に負担がかかってる今はあまり無理が出来ないみたいです。
でも、念話と飛行魔法くらいは使えるみたい。
飛行魔法は難しい方だって聞いたような気がするんだけど…
ともかく、そんな感じなのではやてちゃんは家では車イスを使わずに飛んで生活しています。
1日中飛んでても魔力がそんなに無くならないとか、はやてちゃんのリンカーコアはチートすぎるよ…
「なのはの砲撃の方がチートだろ」
ヴィータちゃんに突っ込まれちゃいました。
ところで今日は初蒐集をしてみようと思います。
実行役はヴィータちゃんで、蒐集対象は私。
変な性癖なんて持ってないから多分魔法メインで蒐集されると思うけど…
「ねぇヴィータちゃん。蒐集された時に何かに目覚めるとか、無いよね?ね?」
「大丈夫だ…多分」
「そこは断言して欲しかったの」
不安だけど耐えきらなきゃね…
大丈夫、私にはレイジングハート(不屈の心)がついてるんだから!
「よし、じゃあ行くぞ」
「うん、来ーい!」
ヴィータちゃんが病み…夜天の書を掲げる。
「…蒐集!!」
「くっ…うあぁぁぁぁ!!」
リンカーコアが体内から出てきて、激痛と一緒に魔力を奪われていく。
よ…予想以上に苦しい、けど…はやてちゃんの為なの…!?
「うわっ!?」
蒐集の苦しみに堪えていたら、突然黒と金色の何かが私の前に現れてヴィータちゃんに攻撃した。
…なんで、フェイトちゃんが?
「誰だお前!?…まさか監理局か!?」
ヴィータちゃんが警戒してデバイスを構える。
いやまぁ、監理局も来てるかも知れないけどフェイトちゃんは違うよ。
フェイトちゃんは…
「…なのは様の奴隷だ」
ですよねー…あれ、そういえばフェイトちゃんの事ヴィータちゃんに伝えてない…?
…あぁ!?ヴィータちゃん待って!?
違うから!ヴィータちゃんが今考えてる関係とは絶対違うから!?
だから止めて!?そんな目で見ないでぇぇぇ!?