とりあえずはやてちゃんの家に帰って詳しく説明することになりました。
今は歩いて帰宅中なのですが、ヴィータちゃんと変な距離があります。
フェイトちゃんは、私に仕えているかの様に斜め後ろを歩いています。
「ここに居たのね。探したわ…」
「あ、プレシアさん」
「母さん」
もうすぐはやてちゃんの家に着く頃にプレシアさんが転移してきました。
とりあえず…
「はっ!」
「ゴフッ!?」
レイジングハートを高速で起動してボディーに杖をぶちかましました。
元はと言えばこの人がフェイトちゃんを…ッ!!
「お、落ち着けなのは。怖いから。怖いから」
「ま、まさか直接攻撃とは…思わなかったわ…」
「か、母さん!?」
ヴィータちゃん何で2回言ったんだろ?
あとプレシアさん、攻撃された事を疑問に思わないって事は見てたんだよね?
なんで早く説明に来なかったのかな?
「映像がギリギリ届くくらいの転移不可能な距離にアースラがあったのよ」
「フェイトちゃんは来たけど…」
「いきなり「なのは様の身に危険が!?」とか言って転移してたわ。その後フェイトを探したらさっきのなのはちゃんたちが映像に出たのよ」
「なのは様の危機には必ず駆け付けます」
奴隷というか戦闘メイドみたいな感じだね。
…だからヴィータちゃん、お願いだからそんな目で見ないで…
というわけではやてちゃんの家に帰宅して、状況説明。
プレシアさんは自力で少し遠くから転移してきたみたいで、アースラ組がこっちに来れるようになるのは大体1時間後くらいらしいです。
蒐集作戦はチャットで話したからよしとして…ヴィータちゃんへの事情説明に疲れたの…
だってヴィータちゃん、物凄い疑り深いんだもん。
「お疲れ様です、なのは様」
「…フェイトちゃん、お願いだから敬語は止めて呼び捨てにして」
「その様なおそれ多い事は…」
むー、頑ななの。
「いいから、私がそうして欲しいの」
「ですが…」
あーもう、こうなったら!
「敬語は止めて呼び捨てにしなさい!これは命令なの、フェイト・テスタロッサ!!」
「畏まりましたなのは様…えっと、こうかな?」
よし。成功したの。
…あれ、なんでみんな正座してるの?
「いや、なんか…」
「逆らいがたい威風を感じたんや…」
「まるで魔王みたいな感じだったわ…」
「「あーそんな感じ(や)」」
みんなもの凄い失礼なの!