「いよいよだな…」
ヴィータちゃんが待機状態の自身の相棒―――グラーフアイゼンを握りしめる。
「イレギュラーが無い限り、邪魔は入らないよ」
ジェイルさんが空中に映し出した画面とパネルを操作する。
「イレギュラーが起きても、それが敵なら私が何とかするさ」
チンクちゃんがホルスターの投げナイフをチェックする。
「常識人は狙わずに魔力を蒐集だったわね」
プレシアさんがデバイスの最終調整を終わらせる。
「そして変態からは魔力と性癖の両方を蒐集だね」
ユーノ君が魔法プログラムに綻びが無いか確認をする。
「私はいつでも大丈夫だよ」
「わん!わん!」
フェイトちゃんが新たにカートリッジシステムを組み込んだ自分のデバイス―――バルディッシュを握りしめ、アルフさんが両手を打ち付ける。
「うん、私も完璧だよ」
私もカートリッジシステムを組み込んだレイジングハートを両手で握る。
「みんな、よろしゅうお願いします」
そして最後にはやてちゃんが、私達に自身の命運を預けた。
「「「「「「「蒐集作戦、開始!!」」」」」」」
というわけで、とりあえずアースラに来て片っ端から蒐集です。
リンカーコアがある人は魔力と性癖を、リンカーコアが無い人は性癖だけをどんどん蒐集していきます。
管制人格さんがセルフ改造してくれたおかげで、比較的早くページが埋まりそうです。
流石にアースラの人達だけで完成はしないけどね。
ちなみにフェイトちゃんやプレシアさん、アルフさん、ジェイルさんは既に蒐集済み。
充分に休息を取ったので既に魔法は使えます。
「ヴィータちゃん、どれくらい溜まった?」
「えーっと…うわ、すげぇ…」
エイミィさんは見逃して、最後にリンディさんとクロノ君から蒐集した後にヴィータちゃんに聞いてみたら、凄く驚いていたので夜天の書を覗いてみました。
―――残り78ページ。
早っ。
「アースラだけでこんなに行くとは思わなかったわ」
「まだ完成はさせない方がいいんだっけ?」
「うん、ジェイルさんがプログラムワクチンを開発中だからね」
とりあえず、早くも蒐集作戦は停滞期に入ることになりました。
まだ数時間しか経ってないんだけどなぁ。
「はは…ははは…意味わからん何だこの展開つか最初から夜天の(ry」
あ、久々にエイミィさんが暴走モードなの。