動物病院が半壊してました。
「…」
…はっ!?現実逃避しちゃってたの。
えーっと…あの女装少年は…
「おんどりゃぁあー!!」
うわぁ…フェレット凄い回避性能だぁ…って、こっちに来たの!!
「助けに来てくれたんですね!!ありがとうございます!!」
「来たはいいけどどうすればいいやらぁー!!」
「力を貸して下さい!魔法の力を!」
フェレットと一緒に化け物から逃げてるこの状況でそんなことを言われました。
魔法とか言われても困ります。
というか、やっぱりあの女装少年は君だったんですね。
「これに、レイジングハートに集中して起動させて下さい!」
「この状況で集中とか言わ【スタンバイレディ】れて…え?」
レイジングハート?が受け取った途端に光り出しました。
何だか急展開過ぎて着いていけないです。
「え!?起動パスワードも唱えて無いのになんで!?」
【彼女は常識人ですから】
「ちょ、僕だって…」
【女装する人は常識人では無いと思いますが】
なにやらフェレットとレイジングハート?が言い争いをしています。
どうでもいいですけど、今の危険な状況をわかってるんでしょうか。
そろそろスタミナが切れそうなんですけど。
「っと、そうだ!イメージして下さい!魔法の杖と、身を守る魔法の服を!」
ようやく戻ってきたの…。
えっと…杖?…こんなんで…服は…あぁもうこれでいいや!
【セットアップ】
光に包まれたと思ったら想像通りの服と杖が。
うわぁ…私も常識から外れちゃったなぁ…。
【ご安心下さい。後程説明しますが、別の世界では魔法は一般的ですから】
レイジングハート?が慰めてくれました。
何だか私達はいい友達になれそうです。
その後、ささっと怪物を封印し、フェレット(ユーノ君という名前みたいです)とレイジングハートと共に帰宅しました。
夜間外出して家族に叱られないかと不安になりましたが、みんな性的に忙しいみたいで問題ありませんでした。
とりあえず詳しい話は後にして眠ることにします。
願わくは、今回の出来事が夢でありますように…。