とうとうジェイルさんが夜天の書のプログラムワクチンを完成させました!
ワクチンは2つあって、1つは夜天の書にデータとして送ります。
そしてもう1つは、はやてちゃんのリンカーコアに送るために錠剤にして飲んで貰うらしいです。
「ワクチンを使ってから夜天の書を完成させればいいんですよね?」
「ああ。しかし、効果が出るまで少し時間がかかるからね。だから…」
「それまで私が耐えきればええんやな」
最近「くっ…腕が勝手に…!?」といった状況になったりしている精神疲労状態のはやてちゃんが、不敵な笑みを浮かべながら答えました。
「正直、耐えられそうかしら?」
「…善処します」
どうやら世界の変態補正はかなり強いみたいです。
とりあえず2つのワクチンを投与した後、アースラで近隣の無人世界へ。
そこで問題が発生しました。
「最後の蒐集、どうする?」
「もう蒐集出来そうな人いないよね…」
「ここは無人どころか無生物だし…」
残り2ページ分の蒐集対象がいません。
ヴィータちゃんは蒐集したら消えちゃうし、はやてちゃんはもっての他。
うーん…困ったの…
「お久しぶりですー…って、何ですかこれ」
突然聞いたこと無い人の声が聞こえたので振り向くと、全裸に白衣1枚だけ羽織った眼鏡女性がいました。
「やっと引きこもりから出てきたわね、マリー」
「引きこもりじゃなくてデバイス製作ですよ、艦長」
というわけで自己紹介。
女性の名前はマリエル・アテンザ。
アースラのデバイス調整等の担当をしているらしいですが、一度自分の城(研究室)に籠ると数ヵ月は出てこない上に連絡も取れないらしいです。
その間ずっと研究室で生活しながらデバイスを弄ってるとか…また違うベクトルの変態なの。
というか、同じアースラなのに干渉出来ないってどんな研究室なんですか。
「でも、これでとりあえず蒐集対象が決まったね」
「せやな」
「何の話ですか?」
じゃ、行きますよー。
「え?え?行くって何ですか?」
「蒐集です。良いですよね?」
さて、いざ決戦の無人世界へ!!
「え、蒐集って夜天の書の!?凄い、本物!?バラバラにして研究したい…」
…全部終わったらすぐ逃げた方がよさそうなの。