朝目覚めてもユーノ君とレイジングハートは存在していました。
確かに世界が変わるように願ってましたがこんな変わり方はどうなのでしょうか。
仕方がないのでとりあえず普段通りの行動をとります。
こんな世界で生きてるおかげで、環境適応力にだけは自信があります。
「どうか…出来ればもう少し良い方向に世界が変わりますように…」
学校での授業中、ユーノ君から昨夜の事を聞くことになりました。
授業を蔑ろにするのは気が引けますが、仕方がありません。
ユーノ君は丁寧に教えてくれました。
次元世界…魔法…そして、ジュエルシードの事を。
《なんで…こんな欲望にまみれた世界にそんな物が…》
《確かに他と比べてもこの世界はレベル高い方だけど…》
旧き結晶と無限の欲望が交わるのはまだ先のはず…ん?何だろう、今の電波?
《このまま放置して数少ない平和を乱されても困るし、ジュエルシードの回収を手伝うよ》
《ありがとう。頑張ろうね》
【頑張りましょう】
ジュエルシード探しをはじめ、早速見つけました。
今回は…異様に舌が長い犬なの。
「たぶんバターがあったら喜んで舐め回すの…」
「絶技ならぬ舌技ってね…」
【面白くないです】
落ち込んでるユーノ君をスルーしてささっと封印しました。
後日、サッカーの応援(健全でした。幸せ)の後、応援に来ていた子がキーパーと絡んでいる隙にたまたま見つけたジュエルシードを封印。
もしこの世界の人間がジュエルシードを解放させたらと思うと、注意力も鋭敏になるというものなの。
動物でさえ快楽を求める位だし。
「順調に進んで良い感じなの」
「そうだね、人が発動させてる様子も見られないし」
【この調子で行きましょう】
ユーノ君は女装に関する事以外は比較的常識人だと最近わかってきました。
もう少し判断に時間をかけてから『常識人の集い』を紹介しようかと思います。
明日はすずかちゃんの家でお茶会です。
普通のお茶会で済む事を願いながら、私は眠りにつきました。
「…ジュエルシードに常識的な世界を願おうかなぁ」
「歪んで叶えられるから真逆になるかもしれないよ?」
「うぅ…世界はこんなはずじゃなかった事ばかりだよ…」