「フェイトちゃん、この前のお礼がしたいんだけど…何がいいかな?」
「抱いて下さい」
「一緒にお買い物だね」
「はい!」
そんなわけで、よくわからない補正で助けてくれた件のお礼で、フェイトちゃんと一緒にお買い物に行く事になりました。
たまたま私とフェイトちゃんの休日が重なってたから丁度良かったの。
「たまたまや無いで。なのはちゃんとフェイトちゃんはいつもセットや」
「…なんで?」
「なのはちゃん以外にフェイトちゃんを制御出来る人がおらんからな」
…まぁ、いいけどね。
そんなこんなでミッドチルダ中心部の都市・クラナガンの駅前に到着しました。
人が多いせいで何処を見ても目の毒な光景が広がってます。
買い物は間違いだったかなぁ?
ともかく、まずは駅前のデパートに入ります。
まずは洋服売場でも見ようか。
「どう?なのは」
「似合ってはいるけどダメ」
「残念…」
フェイトちゃんが試着室に入ったと思ったら、昔のプレシアさんがジュエルシード事件の時に着てた様な、何か凄いドレス姿で現れました。
このセンスは間違いなく親子だね。
次はバッグや小物の売場。
「よし、引き返すよ」
「え?何で?」
小物ってソッチ系アイテムの事だったとは思わなかったよ…
って、ほらフェイトちゃん、その変な棒がついたパンツさっさと棚に戻して。
幸いバッグは普通だったので、フェイトちゃんに似合いそうな黒のバッグをプレゼントしました。
お礼だし、喜んでもらいたいとは思ったけど…泣くほど喜ぶとは思わなかったよ。
食事は比較的マシなお店を見つけたのでそこで食べました。
なかなか美味しかったです。
「…とまぁ、こんな感じだったよ」
「プレゼントかぁ…それでフェイトちゃんがヘヴン状態なんやな」
幸せオーラを辺りに撒き散らしているフェイトちゃんを見ながら、はやてちゃんに今回の事を話した。
「しかし何というか…」
「何?」
「話だけ聞くと普通にデートやなぁ、と」
「た、確かに…」
あ、はやてちゃんのセリフを聞いてフェイトちゃんの幸せオーラが一段と溢れ出した。
…でも、私はそういう趣味は無いからね?