今日は早朝訓練のみで、あとは隊舎内で自由待機の事実上休日。
フェイトちゃんが最近し始めた執務官試験の勉強や、はやてちゃんの仕事を少しだけ手伝ったりしながらゆっくり過ごしてます。
現在地は隊舎裏側。
ここはちょっとした庭園みたいになってて、良く隊員達がゆっくりしています。
今日は天気がいいので私も来てみたのですが…
「あら、なのはちゃん」
「こんにちは、メガーヌさ…ん…?」
そこにはご存知虫姫さまのメガーヌさん。
そして甲虫人間とでも呼ばれそうな人の形の虫?と、小さい女の子が居ました。
「紹介するわね。こっちはガリュー。私の召喚虫よ」
ペコリと頭を下げてきたので、慌てて私も例を返した。
見た目は少し怖いけど、意外と普通?
「で、この子はルーテシア。私とガリューの子よ」
「…え?」
「私とガリューの子よ」
「…えぇ!?」
虫と人間の子供!?
あ…良く見てみれば、右目が複眼みたいになってて、背中に薄くて小さい蝶々みたいな羽が生えてる。
虫好きで薬系で異種妊娠…メガーヌさんは今までで一番とんでもない人なのかもしれない。
「…こんにちわ」
「あ、うん。こんにちわルーテシアちゃん」
この子も普通に挨拶をしてきた。
うーん…パッと見は普通に可愛い女の子だよね。
ちょっと大人しい感じも、私の周りに居なかったタイプだから新鮮。
すすかちゃんは近かったけど…大人しい子が血を吸おうとするわけが無いしね。
「この子、本当に素直で純粋なのよね」
「そうなんですか。自慢の娘さんなんですね」
「ええ。…後は虫プレイ好きになってくれたら最高なのに」
これは私が守った方がいいのでしょうか?
「ルーテシア、丁度良いし虫としてみる?」
「うん」
「ダメー!?」
というか何でそんなあっさり了承しちゃうの!?
「ルーテシアちゃん、もっと自分を大事にしてね。いざとなったら私が引き取ってあげるから」
「うん、お願いします」
あれ、お願いされちゃった?
普通は「お母さんが好きだから…」とか言って断るとこだよね?
「この子は本当に純粋でね、すぐに他人を信用して言う事を何でも聞いちゃうのよ」
…よし、なんとかしてルーテシアちゃんがこのままいい子に育つ様にしよう。
まずはメガーヌさんに虫プレイ勧誘しないように説得しなきゃね。
普段は思考が常識寄りだし、多分大丈夫だよね。